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ニコンNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」の情報を収集しています。

更新履歴

レンズデータ

購入早見表

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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バヨネットフード HB-87
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レンズキャップ82mm LC-82B
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レンズデータ

レンズ仕様

型式 ニコン Zマウント
焦点距離 24mm-70mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 15群17枚(EDレンズ2 枚、非球面レンズ4 枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面および最後面のレンズ面にフッ素コートあり)
画角 84°-34° 20′(撮像範囲FX)
61°-22° 50′(撮像範囲DX)
焦点距離目盛 24、28、35、50、70mm
ピント合わせ マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式
最短撮影距離 撮像面から0.38m(ズーム全域)
最大撮影倍率 約 0.22倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 電磁絞りによる自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/22
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 82mm(P=0.75mm)
寸法 約89mm(最大径)× 126mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約805g
付属品 ? レンズキャップ82mm LC-82B(スプリング式)
? 裏ぶたLF-N1
? バヨネットフードHB-87
? レンズケースCL-C2

MTFチャート

レンズ構成図

関連レンズ

Zマウント

Fマウント

社外製レンズは要動作確認

関連記事

関連レンズとのサイズ比較

海外の評価

Lenstip

Lenstip:Nikon Nikkor Z 24-70 mm f/2.8 S

  • テストした他社の24-70mm F2.8と基本的に同等のサイズ・重量だ。キヤノンは光学的に最も複雑だが、手ぶれ補正を搭載している。
  • 幅23mmの後玉はレンズマウントより少し奥まったところに配置されている。残念ながらマウント付近と後玉の間には隙間があり、その隙間から電子パーツを確認することが出来た。つまりこのレンズの後方は完全に密閉されていない。我々の見解としては、報道用レンズはより優れたビルドクオリティであるべきだ。
  • レンズは日本製だ。
  • マウント付近の鏡筒にはAF/MFスイッチを搭載している。
  • カスタマイズ可能なコントロールリングは滑らかに動作し、抵抗量も良好だ。
  • OLEDパネルを搭載しており、焦点距離や絞り値、ピント距離などを表示可能だ。
  • L-Fnボタンに21種類の機能を登録することが出来る。
  • 幅30mm幅のズームリングはゴム製カバーに覆われている。焦点距離は24mm・28mm・35mm・50mm・70mmを表示。35~70mmの範囲で抵抗量が少し強くなるがきちんと機能する。
  • 約14mm幅のフォーカスリングは滑らかに動作する。焦点距離全域を移動させるには約90度ほどの回転角が必要だ。ゆっくり回転させると180度ほどかかる。このレンズのパラメータを考慮すると実用的と言える。
  • この価格帯のレンズには同梱品としてハードケースを期待したいところだが。柔らかいレンズポートしか入っていない。
  • 解像度
    ・Z 7のRAWを使用
    ・良像の基準値:42-44lpmm
    ・最高単焦点で80~85lpmmを達成
    ・中央解像は最高級ズームレンズに期待するものだ。全てのズームレンジで似たパフォーマンスだが、焦点距離ごとに僅かに異なっている。
    ・中央解像は優れているのみならず、絞り開放から非常に高水準な画質である。
    ・APS-Cセンサー領域でもフレーム端に文句を言う筋合いは無い。焦点距離によって違いはあるものの、広角端が最も優れた結果となっている。最弱の領域でもパフォーマンスは非常にきちんとしている。
    ・フレーム四隅は開放付近で24mmがピークとなり、絞ると70mmがより良好となる。
    ・解像性能について弱点は見られない。「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」より優れているのは明らかだ。
  • 軸上色収差は適切に補正され、色収差はほんのわずかだ。
  • 倍率色収差は広角端で最も目立つが、それでも0.06%を超えることは無い。
  • 球面収差の影響で僅かなフォーカスシフトが発生している。
  • 以前にテストした「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は歪曲収差の補正をボディ側の電子補正に依存していると指摘した。しかし、このレンズでは光学的に歪曲収差が補正されている。フルサイズフレームでも収差量はそう多く無い。これは僅かな陣笠状歪曲と伴って達成されている。
    結果は立派なものとは言えないが、満足すべき性能だ。
  • コマ収差の補正状態はかなり良好だ。フルサイズ四隅でも問題は見られない。
  • 非点収差の平均値は6.2%と中程度だ。
  • ボケには強い縁取りや同心円状のムラが無く非常に見栄えが良い。口径食は発生するものの、F4~F5.6で改善する。
  • 周辺減光は24mm F2.8で-2.58EVと強い減光が発生する。これは一眼レフ用レンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」よりも大きな減光量だ。絞ると改善するが、思ったほど急速には改善しない。
    ズーム中間域はより良好だが、減光が皆無と言う訳では無い。望遠端は中間域とよく似ている。
  • 逆光耐性は良好だ。状況によっては軽いゴーストが発生するものの、目立つものでは無い。レンズ構成の複雑さを考慮すると、この逆光耐性を達成するのは難しい仕事だったはずだ。
  • オートフォーカスはノイズレスだが、フォーカス速度は平凡だ。ピント域全域の移動に0.5?0.6秒ほどかかる。報道用レンズとしては、0.2?0.4秒くらいが理想的だ。この点で改善の余地があると思う。

長所:頑丈な防塵防滴の鏡筒・中央の優れた画質・APS-Cフレーム領域の良好な画質・フルサイズ四隅の実用的な画質・穏やかな軸上色収差・倍率色収差の補正状態・APS-Cでわずかな周辺減光・きちんとしたコマ収差補正・非点収差の問題ナシ・ズームレンズとしてはボケが綺麗・静かで明るいオートフォーカス

短所:フルサイズ領域で目立つ周辺減光・ズームレンジ中央における球面収差・歪曲がもう少し少ないと良かった

NIKKOR Z 24-70 mm f/2.8 Sは、我々を失望させなかったし、あなたが安価で「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」Sから切り替えることにした場合、何を得られるのか明確に示した。ニコンZシステムへ乗り換えたプロフェッショナルが、誇れるレンズシステムを利用できるのは素晴らしいことだ。

Mobie01 ミラーレス6社の24-70mm F2.8 徹底比較

無反 24-70mm f/2.8 大集評!Canon / Nikon / Panasonic / Sigma / Sony / Tamron 頂尖對決!

Mobie01:無反 24-70mm f/2.8 大集評!Canon / Nikon / Panasonic / Sigma / Sony / Tamron 頂尖對決!

レンズの紹介

  • RF24-70mm F2.8L IS USM
    ・光学手ぶれ補正を搭載した唯一のレンズ
    ・コントロールリング搭載
    ・対応カメラの解像性能が最も低い(EOS R:3000万画素)
  • NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
    ・驚くべきシャープネス
    ・情報表示パネル
    ・コントロールリング搭載
    ・Fnボタン搭載
  • FE 24-70mm F2.8 GM
    ・ミラーレス用24-70mm F2.8としては最古
    ・最も解像度の高い6100万画素のカメラと組み合わせ可能
  • LUMIX S PRO 24-70mm F2.8
    ・側面にボタン無し
    ・クラッチ式のフォーカスリング
    ・最も大きなレンズ
  • 24-70mm F2.8 DG DN
    ・ソニーGMの半値
  • 28-75mm F/2.8 Di III RXD
    ・軽量
    ・28mm始まり
C N P Si So T
マウント RF Z L FE
ボディ R Z 7 S1R α7R III
画素数 30.3MP 45.7MP 47.3MP 42.4MP
焦点距離 24-70mm 28-75mm
絞り値 F2.8-F22
レンズ構成 15群21枚 15群17枚 16群18枚 15群19枚 13群18枚 12群15枚
特殊レンズ ASPHx3
UDx3
ASPHx2
EDx2
ASPHx3
UHRx1
EDx4
FLDx6
SLDx2
ASPHx3
XASPHx1
SEDx1
EDx1
MASPHx1
HASPHx2
LDx1
XLDx1
絞り羽根 9 9 11 11 9 9
倍率 0.3 0.22 0.25 0.34 0.24 0.34
最短 21cm 38cm 37cm 18cm 38cm 19cm
駆動 NanoUSM STM LM+STM STM DDSSM STM
MF切替 スイッチ スイッチ クラッチ スイッチ スイッチ なし
ズームロック あり なし なし あり あり なし
絞り操作 可能 可能 非対応
手ぶれ補正 5段 なし
フィルター 82mm 67mm
直径 8.9cm 8.9cm 9.1cm 8.8cm 8.8cm 7.3cm
全長 12.6cm 12.6cm 14cm 12.3cm 13.6cm 11.7cm
重量 900g 805g 935g 835g 886g 550g
カメラ+ 1560g 1480g 1833g 1492g 1543g 1207g

オートフォーカス

  • 広角側のフォーカス速度はキヤノン>ソニー>ニコン>シグマ>タムロンだ。パナソニックは近距離の被写体に全く反応しなかった。これを解決するにはピンポイントAFを使用する必要がある。
キヤノン ニコン パナソニック
シグマ ソニー タムロン
  • 望遠側のフォーカス速度はキヤノン>パナソニック>ソニー>ニコン>シグマ>タムロンだ。基本的にキヤノンが最も高速で瞬間的な動作である。パナソニックもキヤノンに匹敵するくらい高速だが、コントラストAFの挙動が混じるはずだ。
  • ソニーα7R IIIでテストした3本の中ではソニーGMが最も高速で違いはハッキリとしている。シグマは少し遅く、タムロンは明らかにフォーカスブリージングが混じっている。
  • ニコンは近距離の被写体が苦手だが、フォーカス速度は中程度だ。
キヤノン ニコン パナソニック
ソニー シグマ タムロン

シャープネス

  • 理想的にはカメラの解像性能を揃えたほうが良いのだが、それは難しい。フランジバックが最も短いNikon Zマウントに取り付けることが出来るかもしれないが、今のところマウントアダプターはとても少ない。
  • 【広角端】F2.8四隅を見比べてみると、ソニーがとてもシャープで他社を明らかに上回っているように見える。さらにシグマのパフォーマンスはソニーと肉薄している。比較してパナソニックは少し甘い。
  • 【広角端】キヤノンは3030万画素しかないので、今後登場する高画素機で伸びる可能性がある。今のところF2.8とF8の四隅に違いは見られない。
  • 【広角端】パナソニックとタムロンはF2.8とF8の違いが大きい。
  • 【広角端】シグマとニコンのF8はほぼ互角だ。
  • 【望遠端】シグマの中央解像は強力だ。ソニーとタムロンの絞り開放はフレーム全域が僅かにぼやけている。しかしソニーは絞るとシグマと同等になる。
  • 【望遠端】キヤノン・ニコン・パナソニックのパフォーマンスは拮抗している。

ポートレート

  • 同じ照明条件・露出設定・仕上がり設定(標準)・色温度に設定したが、色には違いが発生している。レンズ透過率も異なるので露出に影響しているようだ。
  • キヤノンは僅かに明るく、パナソニックは明らかに0.3-0.7EVほど暗く写る。
  • 異なるボディとレンズで臨床的に検証するのは難しかった。

ボケ

70mm F2.8・撮影距離1.5mで撮り比べたが見分けるのはとても難しい。

パープルフリンジ(色収差)

どのレンズも良好な補正状態だ。ハイエンドらしい性能である。

逆光耐性

(同じ配置に光源を配置した場合)タムロンがとても優れており、シグマとニコンは中程度だ。フレアはキヤノンが最も目立つ。

口径食・玉ボケ

  • 【広角 大ボケ】接写性能が大きく異なるのでレンズによってボケ量に違いが発生する。口径食の違いは見られない。
  • 【広角 小ボケ】シグマが最も良好に見える。他のレンズはドッコイだ。この場合、キヤノンとタムロンは玉ねぎボケが目に付く。
  • 【望遠 大ボケ】口径食の違いは目立たないが、最も影響が大きいのはニコンだ。逆に最も口径食の影響が少ないレンズはパナソニックである。
  • 【望遠 小ボケ】やはりニコンは口径食の影響が強い。タムロンは玉ボケの縁取りが最も目立つ。

周辺減光

  • 【広角 F2.8】で減光が目立つのはニコンとシグマ、キヤノンだ。ソニーとタムロンは軽微、そしてパナソニックはほとんど発生しない。
  • 【望遠 F2.8】キヤノン・パナソニック・ソニーは周辺減光がほとんど発生しない。シグマとタムロンは僅かだが、ニコンは目立つ。

歪曲収差

  • 【広角 補正済】パナソニックの24mmは歪曲補正時に大きくクロップされている。他社と比べると26mm程度の画角だ。歪曲補正そのものは各社良好だ。
  • 【広角 未補正】パナソニックは未補正の状態にできないので空白だ。キヤノンが最も穏やかとなり、次いでソニーが続く。シグマとニコンはとても似ているが、ニコンはフレーム端での歪曲が強い。
  • 【望遠 補正済】どのレンズも直線だ。
  • 【望遠 未補正】引き続きキヤノンの補正状態が最も良好だ。次いでシグマ、ソニー、ニコンと続く。

光条

  • キヤノンが最も均質的で美しい。ニコンは少し形状に違いが見られる。
  • ソニーの光条が最も短い。
C N P Si So T
絞り羽根 9 9 11 11 9 9
光条 18 18 不明瞭 22 不明瞭 18
形状
分散
分散

*訳注:シグマとソニーの形状が逆になっている可能性あり

フォーカスブリージング

  • シグマが少し奇妙に見えるが、これはファームウェアアップデートで改善されている。
  • 【広角】キヤノンのフォーカスブリージングは明らかだ。逆にパナソニックは極僅かである。ニコン・ソニー・シグマは同等、タムロンは僅かに目立つ。
  • 【望遠】キヤノンは広角と打って変わって完璧だ。パナソニックも非常に良好である。次いでシグマとソニー、ニコンとタムロンが最も目立つ。

総評

  • RF24-70mm F2.8L IS USM
    ・バランスが最もよく、大部分のパフォーマンスが中?高水準となっている。
    ・オートフォーカスは最も高速で正確だ。
    ・シャープネスの最終評価は高画素機の登場を待つ必要がある。しかし、F2.8とF8の違いは僅かでとても良好だと思われる。
    ・色収差の問題は無いが、逆光耐性は競合と比べて最も悪い。
    ・歪曲収差の補正状態は最も良好だが、広角側のフォーカスブリージングは目立つ。逆に望遠側のフォーカスブリージングは完璧である。
    ・大部分がトップクラスのパフォーマンスであり、これ以上のレンズを投入するのは難しいだろう。
  • NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
    ・一眼レフ用のショッキングなレンズ重量と比べると軽量だ。ミラーレス用24-70mm F2.8の中でも最軽量である。
    ・正直なところフォーカス速度は特に速いと感じない。カメラ側の性能もあるだろうが…。
    ・シャープネスは絞り開放からとても良好だが、ライバルも似たようなパフォーマンスである。
    ・比較的口径食が強く、周辺減光も目立つ。さらに歪曲収差の影響もあるので自動補正はオンにしておきたい。
    ・コントロールリングやファンクションボタン、情報表示パネルの組み合わせは便利と感じるだろう。
  • FE 24-70mm F2.8 GM
    ・フォーカス速度は高速だ。
    ・広角側のシャープネスは最も強力であり、絞り開放からF8とほぼ同じパフォーマンスである。ただし、望遠側の絞り開放は少し甘い。
    ・高度非球面レンズを使用しているが、実写では玉ねぎボケを確認することが出来る。これは好みの問題だろう。
    ・全体的に平均以上のパフォーマンスを備えているが、少し「退屈」な印象を受ける。とは言え、4年の間使われてきた実績のあるレンズに違いない。
  • LUMIX S PRO 24-70mm F2.8
    ・フォーカス速度は非常に高速だ。コントラストAFながらキヤノンに次ぐ速さである。コントラストAFらしい挙動があるかもしれないが、速すぎて知覚できない。
    ・最も高画素機と言うこともあり、シャープネスの評価は厳しめとなる(24mm F2.8の四隅)。解像性能を合わせるととても優れた評価になると思う。
    ・口径食の影響が無い特殊なレンズだ。周辺減光もほとんど無い(ただし、補正をオフにする項目がない)。
    ・逆光耐性のパフォーマンスは抜群だ。
    ・フォーカスブリージングは広角・望遠どちらも優れている。動画撮影に適したレンズと言える。
    ・光透過率が低く、他のレンズと比べて少し暗く写る。
    ・このクラスとしては最も重く大きなレンズだ。ボディも加味すると1833gに達する。脱線するが、ボディサイズを許容できるのであれば本当に良いカメラである。
    ・全体的に私がとても気に入っているレンズだ。
  • 24-70mm F2.8 DG DN
    ・コストパフォーマンスが非常に高い。Eマウントユーザー待望のレンズであり、きたいを裏切らない仕上がりである。
    ・フォーカス速度は比較的遅いが、中程度の速度は確保されている。
    ・シャープネスは本当に強力だ。特に望遠端は絞り開放から問題無い。
    ・広角側のシャープネスはライバルと同等のパフォーマンスが確保されている。この性能をライバルの半値で実現しているのは拍手喝采だ。
    ・最短撮影距離や撮影倍率がトップクラスの仕様だ。
    ・光学的な歪曲収差やフォーカスブリージングが目に付く。絞り開放時の周辺減光にも注意が必要だ。自動補正は積極的に活用しよう。
    ・光学的な補正状態を重視するのであれば追加投資でGMを買うべきだ。
  • 28-75mm F/2.8 Di III RXD
    ・とにかく安い・軽い、そして安い。ただし、これにはいくらか妥協が必要だ。
    ・フォーカス速度はライバルと比べてとても遅く、フォーカスブリージングも目立つ。
    ・シャープネスや口径食、周辺減光のパフォーマンスは平均的だ。
    ・アマチュアフォトグラファーはこのくらいのレンズが丁度良い。私がビジネス抜きにレンズを買うとしたら第一候補となる。

Mobie01:無反 24-70mm f/2.8 大集評!Canon / Nikon / Panasonic / Sigma / Sony / Tamron 頂尖對決!

Lensrentals

Finally, the Nikon Z 24-70mm f/2.8 S Lens Teardown

  • このレンズに欠点があるとすれば、レンズフードのフェルト生地くらいだ。
  • レンズのバヨネットはネジ4本で固定されている。裏側は少し飛び出しており、これが防塵防滴や偏心を防ぐのに役立っているように見える。
  • 鏡筒の継ぎ目にはもちろん耐候性用のシールが施されている。
  • 過去のニコンレンズには理に適っていない配置の回路があったりしたものだが、このレンズの回路はきちんと整理されている。綺麗で適切な設計のレイアウトとなっていいる。
  • 分解を進めても論理的なレイアウトでデザインされた回路となっている。
  • ズーム内筒はとても丈夫で良好な耐候性シールが施されている。
  • レンズのネジは固定のためにロックタイトを使っている。このロックタイトの余分な部分が乾燥してレンズのゴミとして表れる。ニコンはこのゴミが光学内に移動しないよう、テープを張り付け予防している。とても良くできている。
  • フィルターソケットを破損した場合、交換のためにレンズをかなり分解する必要がある。おそらく安い修理費とはならないだろう。
  • 電磁絞りユニットはとても洗練されている。

ニコンZレンズは従来のレンズと大きくことなっている。他のメーカーとも異なる驚きの設計だ。内部はきちんとレイアウトされ、論理的かつクリーンだ。キヤノンのようにニコンも完全に自社設計の新しいレンズであることを示唆している。分解には手こずったが、次からはうまく行くだろう。
フィルターソケット・フードソケットを交換する際は光学な修理となるかもしれないが、信頼性を損なうような弱点は無い。

Lensrental:Finally, the Nikon Z 24-70mm f/2.8 S Lens Teardown

Photographylife

Zシステムの存在価値を高めたレンズ

  • 他社の24-70mm F2.8と比較してコンパクト、軽量なレンズだ。これより軽いとなると、タムロン・ペンタックスの「HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR」「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」くらいだろう。
  • レンズ構成枚数が比較的少なく、軽量なズームレンズにも関わらず光学性能は優れている。
  • 高剛性プラスチックと金属パーツで組み立てられている。耐候性に優れ、雑な扱いにも耐えてくれるだろう。コロラドの寒い山からフェロー諸島の湿度が高い環境まで様々な気象条件でこのレンズを使って来たが、このレンズは問題無く使うことが出来た。
  • 他のZレンズと比べると大きなレンズだが、Z 7と組み合わせた時のバランスは良好だ。内筒を伸ばし切ってもフロントヘビーな重心とはならない。
  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べて25%軽く、18%短い。このサイズ差は現場での運用に大きな違いをもたらす。
  • ズームリングには24mm・28mm・35mm・50mm・70mmの表示がある。とても滑らかで回転させやすい。ズームレンジ全域で一貫した抵抗量だ。
  • L-Fnボタンには被写界深度の確認やAF停止などの機能を割り当てることが出来る。
  • レンズフードには脱落防止のロック機構が備わっている。
  • 二つのAFユニットを動作する「マルチフォーカスシステム」を採用している。これにより信じられない程高速なフォーカシングに加え、こまでのニコンで見たことが無い優れたフォーカス精度を実現している。
  • AF動作時はとても静かだ。一眼レフ用と聞き比べると違いはハッキリとしている。
  • 他のZレンズと同様、フォーカスブリージングを最小限に抑えている。動画撮影や深度合成をしたい人にとって好ましい傾向だ。
  • シャープネス:
    24mm:中央は驚くほどシャープで、四隅に向かって低下する。これはニコンが公表しているMTFチャートと一致する傾向だ。ただし、F4まで絞るとハイエンド単焦点レンズでも稀有な高い解像性能を発揮する。ピークはF4で到達し、それ以降は徐々に低下する。
    35mm:中央は少し低下するが、絞り開放から依然として良好だ。再びF4にて最もシャープネスが高くなる。四隅で最高の結果を得るにはF5.6まで絞る必要がある。中間域より四隅が良好に見えるのは像面湾曲が関係しているからだろう。
    50mm:絞り開放におけるシャープネスはさらに低下するが、F4まで絞るとピークの性能に達する。F5.6まで絞ればフレーム全域でピークとなる。
    70mm:望遠端もニコン公表のMTF通りだ。絞り開放の性能は24mmより明らかに悪い。絞ることで(他の焦点距離と同等では無いが)シャープネスはかなり改善する。
  • テスト中にフォーカスシフトがほぼ見られなかったのは注目に値する。
  • コントラストと色は最高だ。間違いなくプロレベルのレンズに見られる特徴だ。
  • ボケは大部分のズームレンズと同じくエッジが立っている。私は気にならないが非球面レンズの影響もある。クリーミーなボケが好きであれば85mm F1.4Gのような単焦点レンズを選ぶ方が良い。
  • 周辺減光は「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べて大きく改善している。しかし、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」と比べると差は大きく無い。どちらにせよソフトウェアで簡単に補正可能だ。
  • 逆光耐性は驚くほど良好だ。
  • 24mm時にかなり歪曲収差が発生する。これは残念だが、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」と比べると遥かに優れている。ただし、このレンズは望遠側で目立つ糸巻き型歪曲が発生する。
  • 色収差は24mmで1ピクセル強、35mmや70mmはさらに目立たなくなる。この結果は一眼レフ用と比べて明らかに良好だ。
  • NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は中央こそ同等のパフォーマンスだが、四隅はF2.8 Sに劣る(24mm)。

プロフェッショナルのための標準ズームレンズとして注目に値する。ズームレンジ全域で妥協の無いパフォーマンスを発揮し、これは他の24-70mm F2.8では成し得なかったことだ。隅から隅まで一貫したシャープネスはニコンZシステムのメリットを示した。

このレンズが存在するだけでニコンZシステムに投資する十分な理由となる。

Photographylife:Nikon Z 24-70mm f/2.8 S

DxOMark

過去最高の24-70mm

ボディ 総合 解像 歪曲 減光 透過 色収差
Z 24-70 F2.8 Z 7 36 26 0.6 -2.1 3.0 5
EF24-70 II 5Ds R 35 32 0.4 -2.1 2.9 16
24-70GM α7R II 33 28 0.6 -1.6 2.8 10
RF28-70 F2 R 33 21 0.2 -2.0 2.2 11
Z 24-70 F4 Z7 29 24 0.9 -1.6 4.0 15
24-70 F2.8E D800E 29 19 0.6 -1.5 3.2 30
  • 4570万画素のZ 7に装着するとDxOスコア36を達成する。これは今までテストしてきた中で最高の24-70mmだ。そして、我々のデータベース上で5番目に高スコアとなるズームレンズだ。
  • シャープネスはフレーム全域、絞り値全域、ズームレンジ全域で維持されている。
  • 焦点距離の両端では目立つ歪曲収差が発生する。これは画像処理時に組み込まれたプロファイルによって修正される。
  • 周辺減光は-2.1EVと目に付くが、減光量は穏やかだ。
  • 透過率は他のニコンレンズよりもかなり良好だが、キヤノンRF28-70mm F2 USMやFE24-70mm F2.8 GMはどちらもやや良好だ。
  • シャープネスは非常に良好だが、5000万画素であるEOS 5DsRと組み合わせたEF24-70mm F2.8L IS II USMほどでは無い。色収差は僅か5ミクロンとなり、ニコンズームレンズとしては最高の収差補正でキヤノンEF24-70mm F2.8L IS IIIより遥かに優れている。ソニーGMも色収差補正でニコンより劣っている。

Z 24-70mm F4 SとFE24-70mm F2.8 GMとの比較

  • 24mmの絞り開放におけるシャープネスはF2.8 Sがリードしている。フレーム全域でよりシャープな結果だ。F22まで絞ると回折により低下し、FE24-70mm F2.8 GMが僅かに良好となる。(F22では)F4 Sとの結果がほぼ同じだ。
  • 長焦点で絞った状態だとFE24-70mm F2.8 GMがよりシャープだ。しかし、像高4割から外側はニコンを下回っている。
  • 24-70mm F4 Sと同様、倍率色収差を補正するプロファイルが格納されている。今回はこれを適用せずに測定しているが、光学的にとても良好な色収差補正だ。24mm時に最も色収差が目に付く可能性がある。
  • 24mmの歪曲収差はソニーGMより多少大きな樽型歪曲だが、24-70mm F4 Sよりも良好だ。35mmで糸巻き型歪曲に変化するものの問題となることは無い。
  • 周辺減光はF4 Sと同程度だ。広角端で2EV以上の減光が発生する。ただし、とても穏やかな減光で見た目は自然である。

最高のシャープネスでは無いが、フレーム全域でとても優れた状態を維持している。新しいベンチマークとなる24-70mmだ。大きすぎない歪曲収差も画像処理によって補正され、色収差補正は元から良好だ。24-70mmに最高の画質を求めるならばこのレンズが最適である。

IMAGING RESOURCE

ズーム全域で優れた光学性能

  • プログレードのレンズとして非常に優れたビルドクオリティだ。
  • AF-S 24-70mm F2.8Eよりも小さいが、Z 7やZ 6と組み合わせた時のレンズしずはまだかなり大きく感じる。805gの重量でバランスは取れているが重い。
  • ズーミングにより内筒が少し伸びるが全体的なバランスに大きな影響はない。
  • ズームリングには24mm、28mm、35mm、50mm、70mmの表示ある。24mmから70mmまで移動するにはズームリングを約90度回転させる必要がある。
  • OLEDパネルを有する最初のSレンズだ。ピント位置や絞り値を表示することができる。
  • 24mmのシャープネスは特に中央領域がとても良好で、四隅も同様に見事な画質だ。F4-F5.6まで絞っても中央は優れており、四隅は少し改善する。F8-F11まで絞るとフレーム全域の一貫性は向上するが、中央の解像性能が少し犠牲となる。
  • 35mmにおけるシャープネス性能はさらに見事な結果だ。F2.8-F5.6で中央領域が優れている。F8まで絞っても非常に良好だ。24mmと比較して四隅の画質はより良好である。
  • 50mmでもパフォーマンスは優れている。F2.8からフレーム全域でシャープとなり、四隅もしっかりとした画質だ。F4-F5.6まで絞ると四隅のパフォーマンスはさらに向上する。
  • 70mmにおけるシャープネスも非常に良好だ。F2.8から良好な画質だが、50mmと比べて四隅のシャープネスがやや低下する。しかし、結果は全く悪く無い。
  • 全体的に解像性能は非常に優れている。敢えて言えば広角側の四隅が少し低いくらいだが、弱点というほどの悪さでは無い。
  • 周辺減光は24mm F2.8で顕著だ。70mm F2.8は比較して目立たないが、それでも強い減光効果が発生する。F4まで絞るといくらか改善し、F5.6まで絞るとさらに問題は低下する。
  • オートフォーカスは非常に高速でとても信頼できる性能だ。
  • 逆光は上手く抑えられている。
  • 色収差は最小限で非常に優れた補正だ。

好き:優れたビルドクオリティ・OLEDパネル・優れた画質・優れたAF

好きでは無い:良好な値付けだが非常に高価である・バランスは取れているが大きく重い

とても優れた光学性能とビルドクオリティ、そして高い実用性を備えている。今現在で最も良好な光学性能を備えたネイティブZマウントレンズにして、様々なジャンルの撮影に適用できるプログレードのレンズだ。

Lesnumerique

全域で一貫性のある画質

  • 他のZシリーズと同様、総金属製で防塵防滴仕様のレンズだ。控えめだが上品なデザインである。我々の見解としては大成功のように見えるが、ズーム内筒に接合部の切れ目が見えるのが僅かな欠点だ。
  • Z 24-70mm F4 Sと比べて倍ほど重いが、F2.8と考慮すると許容できるサイズに収まっている。
  • ズームリングは少し硬めの操作だが、フォーカスリングは本当に良好だ。
  • 手前に配置されたコントロールリングはとても滑らかだが、かなり緩いので誤操作に気を付ける必要がある。また、割当機能は露出補正と絞り値のみと残念だ。
  • OLEDパネルは小さすぎて使い勝手が悪い上、さらにZ 7やZ6にはサブ液晶モニタで正確な情報を確認できる。
  • L-Fnボタンはとても有用な機能だ。
  • 解像性能は他のNIKKOR Zと同様、非常に良好だ。絞り開放から気兼ねなく使うことが出来る。絞り値全域で実用的であるのみならず、ズームレンジ全域でも安定した描写傾向だ。注意すべきはF16以降の回折くらいだろう。
  • 歪曲収差はレンズプロファイルを内蔵しているためとても良好に補正されている。
  • 逆光耐性は問題無い。
  • 周辺減光はF2.8で目に付くが、全体的に良好な性能を考慮すると目に付く短所と言えるだろう。
  • 玉ボケは周辺で口径食の影響を受ける。また、中央でも完全な円形となっていないのはハイエンドなレンズとしてはやや残念だ。
  • オートフォーカスは高速で静かに動作する。

長所:絞り値全域、ズームレンジ全域における光学性能・L-Fnボタン・良好なビルドクオリティ・防塵防滴・マニュアルフォーカスリング・歪曲や色収差の補正

短所:F2.8の周辺減光・AFは完璧な静かさではない・コントロールリングに適用できる機能が少ない・OLEDパネルの必要性を感じられない・玉ボケが不完全

OLEDパネルとコントロールリングを許容できれば全体的に優れたパフォーマンスのレンズである。絞り値全域、ズームレンジ全域で一貫した光学性能はこのレンズの強みとなるはずだ。

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最高の標準ズームだがAFスピードがイマイチ

  • 805gと程よいレンズ重量だ。古い24-70mm F2.8と比べて軽量、Nikon Z 7との組み合わせでバランス良好だ。
  • 過去のNIKKORは50mmで鏡筒が最も短くなる仕様だったが、このレンズはついに24mmで鏡筒が最も短くなる仕様となった。
  • OLEDモニタには被写界深度を表示でき、絞り値により目盛りが可変するようになっている。
  • レンズに備わっているコントロールリングを使って録画中に絞り値を操作すると、絞り羽根はとても滑らかに動作する。
  • レンズフードは以前までと比べてコンパクトだ。
  • オートフォーカスのスピードはまともだが、D850+24-70mm F2.8Eほど高速ではない。以前にもソニー70-200mm F2.8 GMがそれほど速く無いと感じているのでボディ側の問題かもしれない。
  • シャープネスは標準ズームレンズの中でトップクラスと言わざるを得ない。ハイエンドな単焦点レンズと同クラスだ。F2.8とF8の違いは僅かで基本的に絞り値によるシャープネスの改善は必要無いだろう。四隅も絞り開放から実用的だ。
  • 色収差は等倍までチェックしても見当たらない。
  • 歪曲収差はAF-S24-70mm F2.8Eのほうが優れている。
  • アルネオコートのおかげでゴーストとフレアの発生は極僅かだ。
  • 周辺減光は24mmで補正後でも目立つ。

唯一注意するとしたらフォーカススピードだ。競合レンズと比較しても高速AFを実現しているAF-S 24-70mm F2.8E ED VRほどでは無い。このレンズのフォーカススピードははまだまだ中レベルだ。報道やスポーツ、スナップでは完全に信頼することが出来ないだろう。

その一方でサイズが小さく、携帯性は良好だ。そしてシャープネスと収差補正我々が見た中で最高のズームレンズかもしれない。単焦点並みの性能だ。スピード性が必要なければ強くおススメできるレンズである。

Photographylife

最高の24-70mm F2.8

  • シャープネス
    ・Fマウントのレンズと比べて遥かに優れている。24mmではこれまでテストしてきた全てのニコンFマウント広角よりも優れた光学性能だ。
    ・35mmは我々の個体だと少し像面湾曲があった。しかし、中央と四隅の性能はいままでテストしてきた中で最も良好に見える。
    ・50mmまでズームすると開放の性能が少し低下するが、F4まで絞ると急速に改善する。四隅は若干弱いものの、それでも2470Eより遥かに優れている。
    ・70mmはF4で優れた中央解像を発揮する。四隅は他の焦点距離と比べて少し弱いものの、他のレンズと比べてかなり優れている。
  • 倍率色収差の補正は2470Eと比べて遥かに優れている。最も悪い部分で2470Eが4ピクセルを超えるのに対し、2470Sは1ピクセル弱だ。
  • (2470Eと比べて)歪曲収差は広角側の樽型歪曲が小さいものの、望遠側の糸巻き型歪曲は少し大きい。トキナーのAT-X24-70mm F2.8は全体的に良好だ。
  • 焦点距離全域、近接でも無限遠でも周辺減光は少ない。F4まで絞ると少し改善するが無視できる差だ。

今回のテストから分かるように、NIKKOR Z 24-70mm F2.8 Sは驚異的なレンズだ。

ソニー24-70mm F2.8 GMやキヤノンEF24-70mm F2.8 II USMなど、市場の24-70mm F2.8はほとんどテストしてきたが、ここまでのパフォーマンスでは無かった。唯一上回る可能性があるのはキヤノンRF28-70 F2L USMだが、EOS Rに高解像モデルが登場するまでテストできない。

今のところ、このレンズが市場で最高の24-70mm F2.8であると自信を持って言うことが出来る。Zシステムユーザーにとって将来性を期待できる素晴らしいレンズである。

PhotographyBlog

高価だが優れたレンズ

  • 24-70mm F2.8はF4と比べてかなり大きく重いが、Z 7と組み合わせた時のバランスはそれほど悪く無い。そして一眼レフ用レンズと比べて小型軽量だ。
  • ズームリングは良好なグリップを備え程よい抵抗感で動作する。
  • オートフォーカスはとても高速で正確だ。大部分の状況で被写体を簡単に捕捉する。非常に低照度な環境では時々AFが迷うものの、ピントを外すことは稀だ。駆動音は事実上無音に近く、動画撮影に適している。
  • 色収差は良好に補正され問題とならない。実写で見つけるのは難しいはずだ。
  • ズームレンジ全域で絞り開放F2.8を使用すると目立つ周辺減光が発生する。F4~F5.6で軽減し、F8で解消する。
  • 歪曲収差は組み込まれたレンズプロファイルにより問題無く補正される。
  • ボケの評価には個人差があるものの、このレンズのボケは非常にナチュラルで心地よく滑らかに描写されている。
  • シャープネス:
    ・24mm:中央「F2.8から優れたパフォーマンスでF4-F5.6でベストとなる。F8で僅かに低下し始め、F11、F16、F22でさらに低下する」四隅「最適となるF値はF8-F11だ」
    ・35mm:中央「24mmと似ている。F2.8-F4でとても優れており、F5.6でピークを迎える。F8で僅かに低下するものの依然として優れている。F11-F16で徐々にシャープネスが低下する。全体的に優れた結果だ。」四隅「F8-F11でベストとなる。」
    ・50mm:中央「F2.8で非常に良好、F4でピークとなりF5.6-F8で僅かに改善する。F11は依然としてシャープ、F22で最もソフトとなる。」四隅「F8-F11で最もパフォーマンスが向上する。」
    ・70mm:中央「F2.8-F4で良好、F5.6-F8で非常に良好だ。F11でピークを迎え、F16で僅かにソフトとなる。」四隅「F11-F16でベストなシャープネスとなる。」

F4ズームよりもかなり大きいレンズだが、それでも一眼レフ用より小さくZ 7やZ 6とバランスが取れている。そしてZシリーズらしく、フレーム全域で優れたシャープネスである。

ただし、今のところZシリーズで最も高価な価格設定のレンズだ。F2.8であることを除けば、24-70mm F4はほぼ同等のパフォーマンスを発揮するだろう。価格が気にならなければ非常におススメできる一本である。

ePHOTOzine

並外れた画質のレンズ

  • 805gの本レンズはNikon Z 7との組み合わせでバランス良好だ。全体的に強化プラスチックが使われているものの、ビルドクオリティは優れており、滑らかに操作できる。
  • 有機LEDパネルのピント距離表示は有用だが、被写界深度指標は表示粗く使い物にならない。
  • シャープネス:
    ・操作性は優れてるが、決定的に優れているのはこのパフォーマンスだ。
    ・24mm:中央F2.8-F8 outstanding,F11 excellent,F16 very good,F22 good。隅F2.8-F11 excellent,F16 good,F22 fair。
    ・35mm:中央F2.8-F8 outstanding,F11 excellent,F16 very good,F22 good。隅F2.8-F11 excellent,F16 very good,F22 fair。
    ・50mm:中央F2.8-F5.6 outstanding,F8-F11 excellent,F16 very good,F22 good。隅F2.8-F5.6 otstanding,F8-F11 excellent,F16 very good,F22 fair。
    ・70mm:中央F2.8-F5.6 outstanding,F8-F11 excellent,F16 very good,F22 good。隅F2.8-F8 excellent,F11-F16 very good,F22 fair。
  • 色収差は中央で実質的にゼロだ。隅は僅かな収差だが全く問題無い。50mmではどちらも増加するがまだまだ良好だ。70mmでさらに少し増加するが、まだ非常に小さい収差である。
  • 歪曲補正をオフにすると24mmで-3.66%の樽型歪曲、35mmで0.55%の糸巻き型、50mmで2.18%の糸巻き型、70mmで2.88%の糸巻き型となる。レンズの設計に対して顕著な収差では無く、いずれもソフトウェアで補正可能だ。
  • 高解像にも関わらず、ボケは美しく滑らかだ。
  • フレアはどこにも確認できない。期待に応える結果となった。
  • 周辺減光は絞り開放の24mmでー2.67EV、35mmで-2.03EVだ。他の焦点距離でも同様の傾向が見られる。

素晴らしい画質を備えた並外れた標準ズームレンズだ。高価なレンズだが想定内であり、レンズのクオリティは依然としてとても魅力的だ。間違いなくがっかりすることは無いだろう。【エディターズチョイス】

長所:優れたシャープネス・実質ゼロの色収差・優れた逆光耐性・防塵防滴・優れた操作性・高いビルドクオリティ・カスタム機能・OLEDモニタ

短所:高価・歪曲収差・周辺減光

Phototorend

  • 24-70mm F2.8 Sのプリプロダクションモデルを使って撮影する機会を得た。光学設計はプロダクトモデルに近いと思うが、描写に違いがあるかもしれない点は留意して欲しい。
  • 24-70mm F2.8E VRよりもコンパクトで805gと軽量だ。光学手ぶれ補正は搭載していないが、Zカメラにはボディ内の5軸手ぶれ補正を利用することが出来る。
  • Nikon Zカメラとの組み合わせで完璧にバランスが取れている。
  • ツアイスのようにレンズ上部にOLEDパネルを備えている。絞り値、焦点距離、ピント距離を表示することが可能だ。画面は直射日光下でも目視できるほど明るい。絞り値表示はカメラのサブモニタでも確認できるため役に立つ機能とは思えない。被写界深度や過焦点距離の確認には便利である。
  • 設定によっては操作したリングに関連する数値がOLEDパネルに表示される。有用かどうかは分からないが、ファインダーを見ずにカメラ設定を変更するのは容易だった。出来ればファインダー像にピント位置が分るような表示も付けてもらえるとありがたい。
  • L-Fnボタンとコントロールリングはカスタマイズ可能だ。
  • ナノクリスタルコートに加えて、ARNEOコーティングが施されている。逆光耐性は信じられない程に良く抑えられ、フレアはほとんど見られない。
  • 色収差はよく抑えられており、とても優れた画質だ。優れた均質性を持っており、隅から隅までシャープなレンズである。
  • 周辺減光はF2.8で目に付き、F4まで残存し、F5.6で解消する。
  • マルチSTM駆動のオートフォーカスは正確で高速だ。レンズに耳を傾けない限り駆動音は聞こえない。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8 Sはプロカメラマンを失望させないハイクオリティな描写の大口径標準ズームレンズだ。高価なレンズなので、既にアダプターとAF-S24-70mm F2.8を所有していると購入に躊躇するかもしれない。

過去履歴

  • 2019-05-29:Photographylifeがレビューを掲載しています。
  • 2019-05-25:PhotographyBlogがレビューを掲載しています。
  • 2019-05-21:ePHOTOzineがレビューを掲載しています。
  • 2019-04-25:フォトヨドバシが実写レビューを掲載しています。
  • 2019-04-22:KASYAPAが実写レビューを掲載しています。
  • 2019-04-19:Flickr GroupPHOTOHITOに専用ページが作成されています。
  • 2019-04-16:DPReviewがサンプルギャラリーを掲載しています。
  • 2019-03-30:Phototorendがプリプロダクションモデルのレビューを掲載しています。
  • 2019-03-29:4月19日に発売日が決定しました。いよいよですねえ
  • 2019-02-16:予約販売が開始されました。カメラのキタムラで?269,730?(税込) を確認済み
  • 2019-02-14:正式発表されました。
  • 2019-02-13:そろそろ登場しそうと噂が出回り始めたので専用ページを作成しました。

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