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キヤノン「180mm F3.5 Macro」「300mm F4 Macro」「100mm F4 Macro」などの光学系の特許出願

2024年7月29日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「180mm F3.5 Macro」「300mm F4 Macro」など望遠マクロレンズと思われる光学系の実施例を複数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2024103311
  • 【公開日】2024-08-01
  • 【発明の名称】光学系および撮像装置
  • 【出願日】2023-01-20
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】全体が小型でかつフォーカスレンズ群が小型軽量な光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近距離撮影に用いられるマクロレンズ(マイクロレンズ)等と称される光学系では、フォーカシング時の収差変動を抑制するため、フォーカシングに際しての2つ以上のレンズ群を移動させるフローティング方式が採用されることが多い。また、フォーカシング方式として、光学系の中間群を移動させてフォーカシングを行うインナーフォーカス方式がある。
  • 【0005】
    フォーカシングに使用されるレンズ群の小型軽量化のためには、単にインナーフォーカス方式を採用するだけでなく、フォーカスレンズ群より物体側に配置されたレンズ群の構成やフォーカシングに使用されるレンズ群の構成も適切化することが重要となる。また、光学系の小型化やフォーカシングに際しての収差変動を軽減するためには、フォーカスレンズ群より物体側に配置されたレンズ群とフォーカスレンズ群の配置、屈折力および移動量を適切に設定することが重要となる。特許文献1、2の光学系では、これらのうちいずれかについて適切に設定されておらず、光学系の小型化やフォーカスレンズ群の小型軽量化が十分ではない。
  • 【0006】
    本発明は、全体が小型でかつフォーカスレンズ群が小型軽量であり、全物体距離にわたって高い光学性能を有する光学系およびこれを備えた撮像装置を提供する。

実施例1

  • 焦点距離:179.96
  • F値:3.60
  • 半画角:6.86
  • 像高:21.64
  • 全長:171.15
  • バックフォーカス:26.35
  • 撮影倍率:-1.0

実施例2

  • 焦点距離:299.99
  • F値:4.12
  • 半画角:4.12
  • 像高:21.64
  • 全長:210.00
  • バックフォーカス:38.69
  • 撮影倍率:-1.0

実施例3

  • 焦点距離:188.87
  • F値:4.00
  • 半画角:6.53
  • 像高:21.64
  • 全長:188.87
  • バックフォーカス:32.67
  • 撮影倍率:-2.0

実施例5

  • 焦点距離:235.51
  • F値:4.12
  • 半画角:5.25
  • 像高:21.64
  • 全長:202.50
  • バックフォーカス:66.52
  • 撮影倍率:-1.0

実施例9

  • 焦点距離:110.03
  • F値:4.12
  • 半画角:11.12
  • 像高:21.64
  • 全長:110.03
  • バックフォーカス:17.52
  • 撮影倍率:-1.0

等倍や2倍の撮影倍率に対応する望遠マクロの実施例を複数掲載しています。今のところキヤノンRFマウントのマクロレンズは「RF100mm F2.8 L Macro IS USM」のみですが、今後はEFレンズにあったような望遠マクロレンズを計画しているのでしょうか?収差図を見る限りでは、糸巻き型の歪曲収差の補正優先度を下げたミラーレスらしい設計となっているようです。

また実施例9では「100mm F4 Macro」を想定したような光学系となっています。既にRF100mm L Macroが存在するので商品化することはないかもしれませんが、非Lの手頃なマクロレンズを考えているのかもしれませんね。

いずれにせよ、特許出願の段階であり、これら実施例が商品化されるレンズの光学系となるのかは不明。

RFマウントレンズ一覧

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ
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