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キヤノンのカメラ内蔵チルト式ファインダーに関する特許出願

2023年7月28日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。カメラに内蔵するタイプのコンパクトなチルト式電子ビューファインダーに関する構造の特許となっているようです。

概要

  • 【公開番号】P2023104712
  • 【公開日】2023-07-28
  • 【発明の名称】ファインダユニット、撮像装置
  • 【出願日】2022-01-18
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】ファインダ部の回動角度を大きく確保しつつ、電子機器の大型化を抑制する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、撮像装置等の電子機器に設けられるファインダユニットが知られている。例えば、電子ビューファインダなどのファインダユニットを備えた電子機器では、電子機器本体の背面側の上部にファインダユニットが配置されている。ファインダユニットにおけるファインダ部を、電子機器本体に対してスライドして引き出し可能で且つ、ファインダ部を引き出した状態から上方向にチルト回動可能とすることで、撮影姿勢の自由度を拡大した装置も知られている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1では、ベースプレートに対する一対の板バネ部の当接位置とホルダの回転軸との距離が長いため、上記当接位置は回動時に大きな円弧軌跡を描くように移動する。仮に、ファインダ部が過大に回動すると板バネ部が固定板から外れてしまうため、ファインダ部の回動角度には制約がある。一方、回動角度が大きくなるように設計しようとすると、固定板を拡大する必要があり、撮像装置本体の大型化に繋がる。
  • 【0006】
    本発明は、ファインダ部の回動角度を大きく確保しつつ、電子機器の大型化を抑制することを目的とする。

チルト機構を有するファインダーと言えば、キヤノン「EVC-DC1」をはじめ、ソニー「FDA-EV1MK」、富士フイルム「EVF-TL1(アダプター)」、シグマ「EVF-11」、オリンパス「VF-4」などなど、ホットシューに接続する外付けEVFとして各社が提供しています。
しかし、カメラ内蔵式のチルトファインダーを搭載したスチルカメラは非常に少ない。パナソニックの「LUMIX GX7 Mark III」「LUMIX GX8」くらいでしょうか?今回の特許が実用化されると、非常に珍しいカメラとなりそうです。ウェストレベルや地面スレスレのローアングル撮影が捗りそう。

私はLUMIX GX8やEOS M3+EVF-DC1などでチルトファインダーの使用経験あり。バリアングル式モニターとチルト式EVFの使い分けができるGX8がかなり便利だったと記憶しています。

キヤノンが参考の文献として挙げているのは同社のCinema EOSライン向けと思われるのチルトファインダー。所定の位置から引き出して上下方向に回転することができる模様。この機構だとサイズが大きくなりそうですね。比較して今回の特許では大幅な小型化を実現しているように見えます。実際にEOS R5のようなスチル向けミラーレスにチルトファインダーが搭載されるのかどうかは不明。キヤノンがこのような(故障の原因となりそうな)飛び道具をEOSに導入するのか?というと疑問符が付きます(個人的には歓迎ですが)。ただし、シネマラインの「EOS C100 Mark II」には既に採用されているようですね。

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参考:RFマウントレンズ

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ
RF-S レンズ

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