2022年2月2日付けでニコンの気になる特許出願が公開。ミラーレス向けの「85mm F1.2」となりそうな実施例を含んでいます。フローティングフォーカス構造で諸収差を良好に補正している模様。
概要
- 【発明の名称】光学系、光学機器、および光学系の製造方法
- 【公開番号】特開2022-21154
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
【住所又は居所】東京都港区港南二丁目15番3号- 【課題】所定の撮影距離において収差量の異なる複数の合焦状態を有し、合焦に影響を与えることなく所定の収差量をコントロールすることができる光学系を提供する。
実施例1
- 焦点距離:84.7
- F値:1.22
- 画角:28.42
- 像高:21.60
- 全長:134.82
- バックフォーカス:11.46
実施例1~3まで全て同じようなレンズを示しているので2と3は割愛。
フルサイズミラーレス向けの「85mm F1.2」ですね。レンズロードマップ上で登場が示唆されている「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」を想定した実施例でしょうか?このまま実用化されるかどうか不明ですが、フローティングフォーカス構造の本格的な光学設計に見えます。また、実施例において光学系の全長は約123mm(センサーまでの距離は省略)となっており、レンズロードマップにシルエットとして表示されているレンズサイズとほぼ同じ。
収差図を見てみると、F1.2の大口径ながら球面収差や非点収差を綺麗に補正し、歪曲収差は僅かに電子補正を頼るのかもしれません。最近は電子的に補正も簡単な倍率色収差の補正状態も良さそうですね。
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | |||
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参考:ニコンZレンズ一覧
Z ズームレンズ
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
- NIKKOR Z 28-75mm F2.8
- NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S
- NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
Z 単焦点レンズ
- NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
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- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
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- NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
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- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
- NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
- NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
レンズロードマップ
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