2021年8月10日付けで富士フイルムの気になる特許出願が公開。「XF50mmF1.0」用特許出願に見えますが、「XF90mmF1.6」「XF77mmF1.6」「XF33mmF1.0」となりそうな実施例も含んでいます。
概要
- 【公開番号】特開2021-117492(P2021-117492A)
- 【公開日】2021年8月10日
- 【発明の名称】撮像レンズおよび撮像装置
- 【出願日】2020年12月28日
- 【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社- 【課題】Fナンバーが小さく、諸収差が良好に補正された好適な撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供する。
実施例1
- 焦点距離:51.529
- F値:1.03
- 画角:30.6
レンズ構成と実施例の数値を見る限りでは、実用化されている「XF50mmF1.0 R WR」用に見えます。この実施例通りに実用化されているかどうか不明ですが、フォーカスユニットで大きなレンズ後群を動かしているみたいですね。最後尾のレンズは固定してある模様。
実施例10
- 焦点距離:87.302
- F値:1.86
- 画角:18.6
フルサイズ判換算で135mmに相当するような望遠単焦点レンズの実施例。現行の「XF90mmF2 R LM WR」よりも少し明るく、レンズ構成が異なっています。現行モデルが存在するのでおそらく実用化されることは無いはず。
実施例11
- 焦点距離:89.213
- F値:1.65
- 画角:20.2
焦点距離は実施例10と同じですが、開放F値が少し小さく、より明るいレンズに仕上がっています。これならば「XF90mmF2 R LM WR」と差別化できそうですが、果たしてこの画角の明るいレンズにどれほど需要があるのか気になるところ。個人的には好みの画角ですが…。
実施例12
- 焦点距離:77.634
- F値:1.65
- 画角:20.8
実施例10・11と似たレンズ構成ですが、画角が少し広い77mmの焦点距離。フルサイズ判換算で115mmと言ったところでしょうか?開放F値は実施例と同じくF1.65と明るめのレンズとなっています。比較的画角が広いので汎用性は高そうですね。
実施例13
- 焦点距離:32.024
- F値:1.03
- 画角:49.0
幻となった「33mm F1.0」。これが開発中止となったレンズの実用化案かどうか不明。巨大な後群を動かす仕様となっています。AF対応だとしたら強力なアクチュエーターが必要に見えます。
参考:富士フイルムXマウントレンズ一覧(2021-08)
FUJI X ズームレンズ
- XF8-16mm F2.8 R LM WR
- XF10-24mmF4 R OIS WR
- XF10-24mmF4 R OIS
- XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ
- XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
- XF16-80mm F4 R OIS WR
- XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
- XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
- XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
- XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
FUJI X 単焦点レンズ
- XF14mmF2.8 R
- XF16mmF1.4 R WR
- XF16mmF2.8 R WR
- XF18mmF1.4 R LM WR
- XF18mmF2 R
- XF23mmF2 R WR
- XF23mmF1.4 R
- Xマウントフィルターレンズ XM-FL
- XF27mmF2.8 R WR
- XF27mmF2.8
- XF33mmF1 R WR
- XF35mmF1.4 R
- XF35mmF2 R WR
- XC35mmF2
- XF50mmF1.0 R WR
- XF50mm F2 R WR
- XF56mmF1.2 R
- XF56mmF1.2 R APD
- XF60mmF2.4 R Macro
- XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
- XF90mmF2 R LM WR
- XF200mmF2 R LM OIS WR
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