このページでは噂のソニー新型ミラーレス「α7C ILCE-7C」に関する情報を収集しています。
最新情報
- 2020-09-15:正式発表されました。2020年10月23日 発売予定とのこと。
- 2020-09-15:ソニーが9月15日午前10時の発表を予告しました。詳細はまだ不明。
- 2020-08-31:ソニーの新型ミラーレス「α7C」が近日登場と噂されているので専用の情報収集ページを作成しました。
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海外の評価
DXOMARK
DXOMARK:Sony A7C Sensor review: Full-frame goodness in a compact body
解像度 MP |
総合 | 色深度 Bit |
DR EV |
低照度 ISO |
|
---|---|---|---|---|---|
α7 III | 24.2 | 96 | 25.0 | 14.7 | 3730 |
S1 | 24.2 | 95 | 25.2 | 14.5 | 3333 |
EOS R5 | 45.0 | 95 | 25.3 | 14.6 | 3042 |
Z 6 | 24.5 | 95 | 25.3 | 14.3 | 3299 |
α7C | 24.2 | 95 | 25.0 | 14.7 | 3407 |
α9 II | 24.2 | 93 | 25.0 | 14.0 | 3434 |
α9 | 24.2 | 92 | 24.9 | 13.3 | 3517 |
α7 | 24.0 | 90 | 24.8 | 14.2 | 2248 |
EOS R6 | 20.1 | 90 | 24.2 | 14.3 | 3394 |
EOS R | 30.3 | 89 | 24.5 | 13.5 | 2742 |
- DXOMARKスコアは95ポイントだ。フルサイズと中判センサーモデルのデータベース中で19位、フルサイズで17位、ソニーの中では7位となる結果だ。
- 色深度が25ビットと高く、非常に良好なダイナミックレンジ14.7EVとなり、低照度ISOは3407である。
- 全体的に見て、α7Cの裏面照射型CMOSセンサーは色深度が高く・ダイナミックレンジが広く、ノイズが少ない競争力のあるセンサーだ。レンジファインダーのようなスタイルは使い方に多少影響すると思われるが、静物や風景のみならず、ポートレートやルポルタージュ、ストリートスタイルの写真にも有用である。
- ニコン「Z 6」やパナソニック「DC-S1」とほぼ同じパフォーマンス特性を示しており、色深度やダイナミックレンジの違いは極僅かだ。
- メモリ積層型CMOSセンサーを使用するα9 IIもα7Cなどに近い性能を示しているが、α7Cのダイナミックレンジはより良好だ。低照度ISOはわずかにα9 IIが良好である。
- EOS R6の2000万画素センサーを比較すると、全体的に1/3段ほど良好だ。低感度ISOでの色深度やダイナミックレンジはどちらも優れている。高感度ISOではα7CとEOS R6の違いは目立たない。
- EOS R5とα7Cの全体的なパフォーマンスは同じだ。ただしノイズレベルには明らかな違いがある。
α9 II・EOS R5との比較
- 色深度は実質的にα9 IIと同じだ。これは驚くべきことでは無い。どちらも低感度ISOで25ビットを達成する。高画素のEOS R5は低感度ISOで僅かに高い色深度を達成するが、0.3ビットの違いは分からないだろう。
- EOS R5は低感度で24ビット以上を保つが、ISO400以降は落ち込み、それ以降はα7Cとα9 IIが良好となる。ISO800からISO3200までは0.8ビットの差が見られる。
- それ以上は差が少ないが、ISO102400以降の2回目のゲインアップでEOS R5に+1.3ビットのアドバンテージがあり、特に滑らかな遷移のある部分では顕著に感じられる。
- この比較対象の3台のカメラはすべて、ISO 3200では良好な画質である20ビットの測定閾値をわずかに下回り、ISO 25,600では許容できる画質である14ビットの閾値を下回る。
- 他の多くの最新カメラと同様に、ISO50とISO100の測定値が同じ(ISO67の測定値)で、最大ダイナミックレンジも同じ14.5段(14.56EV)以上と広い。
- ダイナミックレンジはISO100からISO400まで、ISOが1段上がるごとにダイナミックレンジは1段減少していく。しかし、そこからISO800までの間に+0.5EVのダイナミックレンジで13.5段前後までダイナミックレンジが向上する。その後、ISO 51,200までダイナミックレンジは多かれ少なかれ同じ速度で低下し続ける。
- ISO102400で2回目のゲインアップがあるが、1回目ほど劇的な効果は見られない。ISO3200で2回目のゲインアップを与えたほうが効果的だっただろうが、それでも見事な結果だ。
- α9 IIはローリングシャッターの影響を減らすため、積層型CMOSを採用している。最大ダイナミックレンジはα7Cに及ばない。
- α7Cとα9 IIは同じISO感度でゲインの切替が見られる。
- EOS R5はα7Cに匹敵するダイナミックレンジだ。R5のゲインアップは少し早いISO400で実施されている。それ以降はIOS800で-1.3EV近く落ち込み、ソニー2機種と比べて-0.8EVほど低い数値となる。
- ノイズレベルは低く、α7Cは最低ISO感度で最大SNRが45.6dBと、α9 IIとほぼ同じ値を示している。EOS R5の方が画素数が多く、サンプリングも高いが、同じサイズ(10×8インチ)のプリント出力ではあまり良くない。
- EOS R5のセンサーは、最低ISOで44.4dBと優れているが、α7Cと比べると約1/3の差がある。色深度とダイナミックレンジの測定結果を見ても分かるように、ISO 102400では2回目のゲインアップがあり、2.6dBの差が発生して1段分に近い差がある。
- α7Cは低照度ISO3400と有用な数値だが、EOS R5の3042と比べてそれほど大きな差では無い。
レンジファインダースタイルのα7Cは興味をそそる1台だ。静止画・動画のハイブリッド市場をターゲットとしつつ、非常にコンパクトで携帯性の高いフルサイズミラーレスを求めるVloggerに好まれる可能性が高い。大きなα7 IIIやα9 IIに取って代わる選択肢となっている。価格設定も魅力的だ。
α7Cの裏面照射型センサーは全体的に良好な性能を発揮する。結果はα7 IIIやα9 IIと実質的に同じでアリ、低感度ISOにおけるダイナミックレンジと高感度ISOでの有用なダイナミックレンジとの間でバランスが取れている。色深度も同様だ。
風景・旅行・ウェディング・ポートレートにとって魅力的な選択肢であると同時に、レンジファインダースタイルのボディはストリートフォトグラファーにもアピールできるものとなっている。
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Sony Alpha A7C Review
- カメラの紹介:
・ボディ内手ぶれ補正搭載モデルとしては最小最軽量のフルサイズミラーレスだ。
・最小のフルサイズミラーレスはSigma fpである。
・2400万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。
・常用ISO感度100?51200だ。
・フレームの約93%をカバーする693点の位相差AFシステムを搭載。
・AF/AE追従の10コマ秒連写に対応。
・沈胴式28-60mmキットレンズ付属。 - ビルド・外観:
・カメラの大部分はマグネシウム合金のモノコック構造だ。しっかりとした作りで頑丈な感じだ。
・防塵防滴仕様だが、バッテリーカバーやメモリーカードのドアに防塵防滴処理を見つけることは出来なかった。
・大容量のZバッテリーを使用するため、バッテリーライフは優れている。
・キットレンズの28-60mmはズームレンジが狭く、ボケは単焦点レンズほど心地よい描写ではない。また、RAW現像すると、歪曲収差が目立つ。60mm側で画質がソフトになることもあり、我々のお気に入りレンズとはならなかった。広角端が28mmであるのも残念だ。 - 携帯性:
・フルサイズミラーレスとしてはコンパクトなカメラだ。 - グリップ:
・一部のカメラほどグリップは大きくない。
・グリップのカバーは他のカメラほどしっかりグリップできない。 - 操作性:
・α7 IIIと比較するとボタン数が少ない。
・背面には2つのコマンドダイヤルがある。
・フロントダイヤルが無いので、α7 IIIなどのカメラと比べて操作が厄介となる可能性がある。
・6つの背面ボタンと動画ボタンをカスタマイズ可能だ。
・AELボタンは無いが、AF-ONボタンをカスタマイズして対応可能だ。
・露出補正ダイヤルは誤操作の可能性がある。 - 手ぶれ補正:
・1/60秒で撮影してもシャープにならない時があった。恐らくシャッターショックのためだろう。
(訳注:このカメラは電子先幕固定のため、おそらくレビュワーのミスではないかなと…) - ファインダー:
・236万ドットのパネルはモニタと一致した色再現だ。
・0.59倍のファインダー倍率はこの価格帯のカメラとしてはかなり小さい。
・アイカップは小さく、あまり良くない。 - モニター:
・3.0型92万ドットのモニタは大部分の競合製品よりも解像度が低い。
・モニタのアスペクト比は4:3なので、α6xxx系の16:9よりも優れている。
・バリアングルモニタのため、自撮りや反転してモニタを保護することも可能だ。 - メニューシステム:
・α7S IIIの新メニューシステムは継承されていない。
・タッチ操作は不可能だ。
・Fnメニューもタッチ操作に対応していない。
・Fnメニューは静止画と動画でカスタマイズを切替可能だ。 - オートフォーカス:
・非常に高速だ。
・-4EVまでの低照度AFに対応している。
・機能が多いので、最適な設定を見つけるまで時間がかかるかもしれない。
・高速AFだが、ミスショットが発生する場合もあった。
・人間と動物の瞳を検出するが、これは切り替える必要がある。自動切換えがないのは残念だ。 - 連写性能:
・最大で223コマのJPEGか115枚の圧縮RAWを連写可能だ。
・最大で10コマ秒の連写速度に対応している。 - 高感度ISOノイズ:
・ISO1600~3200で細部のディテールが欠け始める。
・ISO6400ではさらにディテールが損失する。
・ISO12800?25600でさらに低下するものの、ノイズはきちんと抑えられているように見える。彩度は良好なままだ。
・ISO51200ではノイズがさらに強くなる。これ以上は避けたほうが良いだろう。 - ダイナミックレンジ:
・露出とダイナミックレンジはどちらも優れている。さらにDROで拡張も可能だ。 - 仕上がり機能:
・肌の色合いは良好で温かみのある結果が得られる。
・AWBは混合照明・昼白光で良好に機能した。 - 動画:
・バリアングルモニタのためVlogに最適だ。
・4K 60pには対応していない。
・28-60mmとは別のレンズが必要となるかもしれない。
・4K 25/24pでフル画角のオーバーサンプリングが可能だ。
・4K 30pの場合は1.2倍のクロップが発生する。
・4:2:0 8Bitの内部記録に対応している。
・4:2:2 8Bitでの外部出力が可能だ。
・優れたAFが役に立つ。
総評
本質的にはα7 IIIとよく似ているが、ボディが小さいので多くの妥協点がある。コマンドダイヤルやSDカードスロットは一つのみ、そして小さなEVFや窮屈なコントロールを備えている。比較するとα7 IIIのエルゴノミクスは優れている。
様々なフルサイズミラーレスの選択肢がある中で、α7Cが選ばれるかは分からない。しかし、バリアングルモニタはVloggerや動画撮影にとって有益となるはずだ。万人向けとは言えないが、誰かにとって最適なカメラとなる可能性はある。
キットレンズはコンパクトだが、柔軟性が低く、フルサイズらしいボケも得られない。α7Cと相性の良いコンパクトな単焦点レンズを探すべきだろう。
長所:小型レンズと組み合わせることでコンパクト・非常に優れた画質とノイズ耐性・バリアングルモニタ・高速AF・ボディ内手ぶれ補正・バッテリーライフ
短所:新メニューシステムではない・タッチ操作の機能が限定的・28-60mmのキットレンズ・サイズからくる妥協・ボディ内RAW現像不可・小型EVF
Digital Camera World
Digital Camera World:Sony A7C review
- 最も目を引くのはそのデザインである。多くの人がこのカメラの小ささについて言及しているが、α7 IIIより小さいものの、APS-Cと比べると分厚く大きい。
- ただし、バリアングルモニタを搭載したのは大きな進歩だ。さらにコンパクトな28-60mmをキットレンズとしている。
- 外観は従来のα7シリーズとは大きく異なる。上部のファインダーはなくなり、カメラ左上の隅に移動している。背面モニタはバリアングル方式を採用し、カラーリングはシルバー・ブラックのツートンとなっている。
- その一方で中身は従来通りだ。α7 IIIと同じ2400万画素センサーを搭載し、4K動画は30p 8Bitだ。
- 4K 30p 8Bitではあるが、オーバーサンプリングされた4K動画の画質は良好だ。
- 動画はFull HD 120pをはじめS-log2や3、そしてHLG動画を利用可能である。
- オートフォーカスは693点の像面位相差AFに対応した最新システムだ。α7S IIIと同じく、動画のAF設定が細分化されている。静止画・動画どちらでも効果的だが、特に動画の場合にとても効果的だ。
- 10コマ秒の連写速度は従来通りだが、バッファはα7 IIIよりも優れている。
- 本体はマグネシウム合金なのだが、質感はプラスチックのような印象が強い。
- ボディサイズはα7より小さいものの、それほど大きな違いはない。24-105mmを装着すると、α7Cのコンパクトサイズは恩恵がかなり薄くなる。ボディ内手ぶれ補正を搭載した最軽量のフルサイズミラーレスと言われているが、特に小型軽量とは感じない。
- グリップにはフロントコマンドダイヤルが無い。Fnメニューは強化されているが、2つのコマンドダイヤルはやはり必要だ。
- グリップは従来機ほど握りやすいとは感じないが、適度なホールド性は得ることが出来る。
- MENUボタンはカメラ中央に配置されているので親指では押し辛い。
- メニューシステムは従来通り複雑でページ数が多い。
- FE28-60mmのギミックは素晴らしい。電動ズームより遥かに優れた操作感である。光学性能はズームレンジ全域で隅から隅までシャープである。ただし、光学倍率は2.1倍と小さく、汎用性は十分と言えない。
- 動画のスペックはチャレンジ精神あふれるものではないが、ディテールは非常に良好で、応答性の高いAF性能を備えている。
- ラボテスト
・競合他社の同クラスと比べて解像性能は優れている。
・ダイナミックレンジは非常に良好だ。ISO100からISO1600まで移管したダイナミックレンジを備えている。
・高感度ISOノイズはEOS RPやZ 5、LUMIX S5と同程度だ。
ラボテストでは良好に機能するが、実写では多くのカテゴリで期待外れだ。α7より小さいボディだが、ファインダーの劣化をカバーするほどの小ささではない。どちらかと言えばFE28-60mmがキットレンズとして存在するのが大きい。
α7Cの動画仕様は控えめに言っても野心的とは言えないが、便利なバリアングルモニタや優れたAF性能は効果的と言えるだろう。ツートンカラーが魅力的と感じるかどうかは個人差があると思うが、α7シリーズのような質感ではない。安いわけでもなければ、テクノロジーが進化しているわけでもない。果たしてソニーのカメララインアップにこれが必要だっただろうか?
長所:小型・優れた沈胴式レンズ・バリアングルモニタ・AF
短所:動画仕様・カラーリングが魅力的ではない・特に安くはない
Dustin Abbott
外観・操作性
- 本質的にはα7 IIIのスペックを少し改良してα6xxxシリーズのボディに詰め込んだカメラだ。これを達成するため、ボディ内手ぶれ補正などを小型化している。
- α7 IIIからα7Cへのダウンサイズによるパフォーマンス低下はほとんどないが、気になるのはα7 IIIの優れた操作性がどれほど犠牲となっているかだ。確かにα7Cは小型化を達成するためにいくつか犠牲となっているポイントがある。
- ポジティブな変更点はα7S IIIと同じくバリアングルモニタを搭載したことだ。自撮りなどでモニターを柔軟に使用することが出来るようになった。これはコンテンツクリエイターにとって大きなメリットとなるだろう。
- バリアングルモニタ搭載のため、「C3」ボタンが無くなり、メニューボタンが再配置されている。メニューボタンはホットシュー下部に配置され、不便だと思う。
- ファインダーはα7 IIIと同じ236万ドットだが、使用しているパネルは0.39型と小さい。
- カメラ左側面は3つのコンパートメントに分かれ、上部にマイク端子を、中央にメモリーカードスロットを搭載している。幸いにもメモリーカードスロットがカメラ底部に追いやられることは無かった。
- 背面モニターは92万ドットしかなく、タッチ操作は限定的だ。Fnメニューやメインメニューで使用することは出来ない。私はソニー製カメラを使い始めて4年経つが、その間に何の進展も見られず、がっかりだ。
- さらにジョイスティックも無くなってしまった。もう少し機能的なタッチ機能があれば、不便さが軽減されたのだが。
- 録画ボタンはより良好な位置に移動している。押しやすく、素早く録画開始することができる。
- AF-ONボタンは押しやすくなったが、AFLボタンは無くなってしまった。
- 上面を見ると、モードダイヤルはロック機構こそ無いものの、ほぼ同じだ。背面コマンドダイヤルやシャッターボタンも同じだが、C1・C2ボタンが無くなっている。AFLボタンを含めて合計3つのカスタムボタンが無くなっている。
- フロントコマンドダイヤルが無くなってしまったのも大きい。これはα6xxxシリーズに近い操作性で、私はα7シリーズのエルゴノミクスが好みだった。
- グリップはかなり浅く、モダンデザインのグリップカバーが張り付けられている。個人的にはモダンでグリップが良好なカバーが良かった。
- キットレンズ「FE28-60mm F4-5.6」の沈胴機構は操作が少し面倒だ。その一方で携帯性が良く、軽量な点は評価できる。小売価格は498ドルだが、キットレンズとして購入すると、300ドル程度だ。
AF・連写
- α7 III以降に改良されたAFシステムを継承しており、α7 IIIのフォーカスシステムよりも洗練されている。
- 信頼性の高いレンズと組み合わせると、追従性能は完璧だ。
- 瞳AFはとても良好に機能する。
- 追従中の連写速度も良好だ。そして、連写を継続する十分なバッファを備えている。10コマ秒の連写で115枚のRAWまたはJPEGを撮影可能だ。バッファクリアには数秒かかり、その間のカメラ操作には制限がかかる。
キットレンズ
- スペック的にはあまり興奮しないが、レンズの光学性能にはとても驚いている。
- 沈胴機構を採用しているため、格納時は非常にコンパクトだ。沈胴状態から28mmへ移動する際は力が要る。多少の抵抗量は理解できるが、このアクションは少し安っぽく感じる。
- フィルターサイズは40.5mmを採用している。珍しいフィルターサイズだが、幸いにもこのサイズのフィルターは数多く出回っている。
- 光学手ぶれ補正は搭載しておらず、ボディ側の手ぶれ補正に依存する。α7Cと組み合わせた際に1/20秒で撮影でもシャープなイメージを撮影可能だ。
- レンズは28mmと60mmで最も長くなり、38mm前後で短くなる。ズームリングの操作は特に滑らかというわけではない。
- 開放F値は以下の通りだ。
F4:28-30mm
F4.5:31-34mm
F5.0:32-41mm
F5.6:42-60mm - フォーカスリングはとても狭い。手袋を装着している場合はズームリングと使い分けるのが難しい。抵抗量は小さいが滑らかに動作する。フォーカスバイワイヤ方式だが、リニアな動作だ。
- 防塵防滴仕様だが、それ以外のビルドクオリティはキットレンズらしいものだ。498ドルのレンズとしては少しチープ過ぎる。200ドルくらいの印象だ。
- リニアモーター駆動のAFは高速・静音・正確だ。
- 光学性能における唯一の欠点は28mmの樽型歪曲だ。強めの歪曲だが、Lightroomで補正が可能である。同様に周辺減光も強いが補正可能だ。60mmでは歪曲や周辺減光がほとんど無い。
- 28mmは絞り開放から非常にシャープだ。高いシャープネスとコントラストを実現しており、フレーム全体の一貫性も高い。倍率色収差もほとんど無いので風景撮影用として活かすことが出来る。絞ると改善するが、開放から良好なので僅かに向上するのみだ。
- 40mmの性能も優れている。フレーム全体でシャープネスとコントラストが非常に高く、絞っても僅かに改善するのみだ。ピークを得たい場合はF8まで絞ると良いだろう。
- 60mmでもフレーム全体でF5.6から抜群の性能だ。
- ボケもかなりきちんとしているが、60mm F5.6にボケ量は期待できない。
- 撮影倍率は0.16倍とイマイチだ。
- 逆光耐性はとても良好である。コントラストやゴーストの影響がほとんど無い。
- サムヤンのTinyシリーズもコンパクトで優れた光学性能とAFを備えているのでおススメだ。
センサー
- α7 IIIと同じ2400万画素の裏面照射型CMOSセンサーを使用している。
- RAWは圧縮RAW・非圧縮RAWから選択可能だ。
- 高画素Rシリーズと異なり、APS-Cクロップでの解像性能は1000万画素しかない。
- α7Cのダイナミックレンジは15stopだ。4段の露出不足でも綺麗に回復することが出来る。この際に色被りやノイズなどの影響はほとんど見られない。露出オーバーからの回復もトップクラスだ。3段ほど露出オーバーであれば殆ど白飛び無しで回復することが出来た。
- 常用ISO感度は100-51200、拡張感度で50から204800まで利用可能だ。
- 全体的に見ると、ISO100とISO25600の違いはほとんど無い。拡大すると、部分的に少しざらついているが、それだけだ。
- ISO51200ではノイズが増加し、シャドウが浮いてコントラストが低下する。それでも色被りやバンディングノイズは少なく、イベントやルポルタージュには適している。
- ISO3200や6400ではノイズにほとんど気が付かない。
- 圧縮・非圧縮RAWの違いは見分けるのに苦労すると思う。
動画
- α7 IIIの長所をいくつか改良した優れた動画機能を備えている。フル画角の4Kに対応している他、スーパー35mmモードも存在する。この際にAPS-C用レンズを使うことも出来る。
- フル画角でもAPS-Cクロップでも非常にクリーンで、高感度ISOでも良好だ。
- 4K 30pでは僅かにクロップされるものの、個人的には気にしていない。
- コーデックはほとんどが100Mbpsで、IPB形式のMP4バリアントだ。
- Full HDであれば120pまで対応している。
- バリアングルモニタが非常に便利だ。
- 録画時間の制限がなくなっている。
- α7S IIIと同じく、AF速度設定や青色ピーキング、垂直動画機能、ライブストリーミングなどに対応している。そして、フォーマットなしでNTSCとPALの切替が可能だ。電子手ぶれ補正も間違いなく便利だと思う。
結論
α7 IIIとよく似たスペックのカメラだが、ターゲットが異なる。α7Cはα7 IIIのパフォーマンスを最大限取り込み、改善し、そして小型化した。あらゆる種類のコンテンツクリエイターにとって優れたカメラとなる。キットレンズの光学性能にも驚かされた。
小型化の犠牲は操作性の面で最も顕著となる。フロントコマンドダイヤルやジョイスティック、いくつかのカスタマイズボタンが無くなってしまった。それでもバリアングルモニタの搭載は唯一にして最大のメリットだ。とは言え、機能的なタッチ操作に対応していないのは残念だ。本当に好きなところもあるが、操作性にはがっかりしている。とは言え、コンパクトが最優先の場合は気にするほどでもない。
α7Cとα7 IIIのどちらを選択するかは、カメラのコンパクトさを重視するかしないかによる。個人的にはα7 IIIのエルゴノミクスが好みだが、α7Cのダウンサイズも間違いなく魅力的だ。α6xxxシリーズの操作性が気にならなければ、コンパクトボディに驚くほど高機能が詰め込まれたミラーレスと感じるはずだ。
長所:本当にコンパクト・バリアングルモニタ・深いバッファと優れた連写速度・優れたAFシステム・リアルタイム瞳AF・堅実な動画機能・録画時間の制限なし・ボディ内手ぶれ補正は第3世代よりも少し良好・優れたダイナミックレンジと高感度ISO・左側面にSDカードスロット・優れたキットレンズ
短所:フロントコマンドダイヤルが無い・ファインダーの位置・カスタムボタンよ帰ってこい・バリアングルモニタの解像度とタッチインターフェース
DPReview
DPReview:Sony a7C vs Sony a7 III: Which is better?
- ソニー「α7C」はより大きなカメラの機能を維持しつつ、小型化を遂げたフルサイズミラーレスだ。
- α7 IIIとセンサー・プロセッサーを含めて主要な仕様を共有しており、共通点は非常に多い。
- α7 IIIよりも200ドル安い売り出し価格だが、既に値下がりしているα7 IIIよりも高価である。
- 5軸ボディ内手ぶれ補正を組み込んだ2400万画素裏面照射型CMOSセンサーやBIONZ Xプロセッサ、10コマ連写、8ビット4K動画などは同等である。
- どちらも基本的なメニューレイアウトは同じで、タッチインターフェースも同等だ。
- どちらもNFCやBluetooth、Wi-Fiに対応しているが、α7Cは5GHz帯のWi-Fiに対応している。
- 最大の違いはオートフォーカスシステムの挙動だ。α7CはメインAFシステムに完全統合された最新のAI学習型被写体認識システムを搭載している。トラッキングモードでは被写体がどのように動いてもしっかり追従するだろう。
- 被写体が人間の場合、体・頭・顔・瞳のいずれかを適切に検出する。
- α7 IIIのAFは非常に良好だが、比較してα7Cほど洗練されていない。瞳AFは良好に機能するが、必ずしも同じ被写体を追い続けられるわけではない。追従機能の信頼性も低く、被写体の一部を認識して追従することは出来ず、α7Cよりも精度と予測性が低下している。
- もう一つの重要な違いはファインダーだ。どちらも比較的低解像だが、α7 IIIのファインダー倍率は0.78倍であり、プロスポーツ一眼レフと同じくらい大きい。
- α7Cのファインダーはより小さなパネルを使用し、0.59倍という小さなファインダー倍率である。これはミドルレンジの一眼レフカメラに匹敵するサイズだ。小さいうえにアイカップが無いので遮光性が悪い。カメラをコンパクトに保つため、最も犠牲となっている部分と言えるだろう。
- サイズも大きな違いの一つだ。特にキットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」と組み合わせると、α7Cはとても小さなカメラとなる。ポケットサイズとは言えないが、はるかに持ち運びやすいサイズである。24-105mm F4など、より大きなレンズを装着するとコンパクトボディの利点が大幅に減少するが、35mm F1.8や85mm F1.8と組み合わせるなら許容範囲内だ。
- α7Cは小型化によりエルゴノミクスにも変化がある。2つのコマンドダイヤルと露出補正ダイヤル、AF-ONボタンを搭載しているが、これら全てを右手親指で操作しなければならない。そのため、シャッタースピード・絞り・露出補正を操作するプロセスが遅くなる。
- 比較してα7 IIIは前後にコマンドダイヤルがあるので、人差し指と親指を使ってパラメータを操作可能だ。AFジョイスティックや、大きくはないがAF-ONボタンもある。
- シャッターメカニズムにも違いがある。α7 IIIはメカニカルシャッター・電子先幕シャッター・電子シャッターの3種類を利用可能だが、α7Cはメカニカルシャッターが後幕しかないので電子先幕シャッターと電子シャッターしか利用できない。
- 電子先幕シャッターはシャッターショックのリスク低減に有効だが、高速シャッターと大口径レンズの組み合わせでボケ描写に影響が見られる。
- α7Cのフラッシュシンクロ速度は1/160秒までだ。
- α7Cの電子先幕シャッターは1/4000秒までだが、電子シャッターならばα7 IIIと同じ1/8000秒まで利用できる。
- 動画機能は非常に良く似ている。どちらもオーバーサンプリングされたフル画角の4K 24pを利用可能であり、4K 30pで僅かにクロップされる。どちらもピクチャープロファイルがあり、8Bitモードしかないので柔軟性には制限がある。
- 動画で異なるのはAF性能だ。イラっとするタッチパネルで被写体を変更する必要があるものの、α7Cは追従機能が非常に効果的だ。α7 IIIはあまり洗練されていないAFシステムであり、より多くの操作が必要となる。
α7 IIIとα7Cのどちらかを選ぶとしたら、主な理由はコンパクトさと価格だ。α7Cのコンパクトなフォームファクタが必要無ければ、もしくは大きなレンズを使う予定があるのならより安価なα7 IIIが適しているだろう。同様に、大きなファインダーや一眼レフのような操作性・エルゴノミクスを好む場合もα7 IIIが好ましい。
α7CのAFは性能と使いやすさの両面でα7 IIIよりもはるかに優れている。コンパクトなキットレンズや大容量のバッテリーと組み合わせることで、旅のお供として非常に強力な選択肢となるだろう。全ては「カメラで何をしたいのか?」によると思う。
DPReview
DPReview:Sony a7C review: Compact size, big sensor image quality
長所 | 優れた画質 手軽で見事なAF クラスリードのバッテリーライフ フォトグラファーにとって堅実な動画機能 全体的にコンパクトとなる沈胴式ズーム USB充電 小型ながら5軸ボディ内手ぶれ補正 ダウンサイズでビルドクオリティが犠牲とならない |
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短所 | 3ダイヤルすべて親指操作 本当に小さくアイカップのないEVF SDカード書き込み中にメニュー操作不可 複雑なメニューシステム 野心的ではないキットレンズの仕様 動画撮影でのトラッキングAFが手間 大部分の設定が静止画と動画で共有 巨大な非圧縮RAWと画質が低下する圧縮RAWのみ コンパクトボディに合う優れたコンパクトレンズが少ない 一部の競合モデルは10Bit動画に対応 |
- 画質
・α7 IIIと非常に良く似た画質だ。
・高感度ISOで競争力の高い画質となる。
・黄色被りが低減している。
・非圧縮RAWは柔軟性が高いもののファイルサイズが巨大
・圧縮RAWは重めの画質低下がある - AF
・市場最高のAFシステムを搭載しているが、いくつか設定が必要だ。
・トラッキングAFはとても正確に被写体を追従し続ける。
・動画撮影でも良好に機能する。 - 動画
・4K 24pで全画素読出しに対応している。30pの場合は僅かにクロップされる。
・動画でトラッキングは使用できないが、タッチトラッキングは利用可能だ。
・露出設定やWBは静止画と共有だ。
・8Bit動画のため、Log撮影でも柔軟性は限られる。
・4K 24pの画質は良好だが、ローリングシャッターの影響が目立つ。
・FullHDの画質はソフトだ。 - 本質的にはオートフォーカスが優れたα7 IIIだ。競争力を維持するには十分だが、それ以上のものではない。
- とは言え、α7Cの魅力はそのコンパクトサイズと機能性だ。FE28-60mmと組合せると、競合モデルより遥かにコンパクトシステムの構築が可能である。以前では撮れなかった状況でフルサイズ画質を得ることができる。
- ただし欠点もある。キットレンズのズームレンジや絞り値には制限があり、広い画角や大きなボケを得ることができない。より大きなレンズが必要となってくるだろう。そしてその際はα7Cの魅力が低下してしまう。さらにコンパクトサイズのトレードオフとして、ファインダーやAFジョイスティックが犠牲となっている。
- 欠点もあるが、コンパクトサイズで同等の機能を備え、バッテリーライフの長いカメラは非常に価値がある。
- 動画機能は合理的だが、α7Cのインターフェースでは設定変更に手間取ってしまう。
- 「長所」の数は少なく見えるかもしれないが、重要は検討項目の大部分は含まれている。ただし、見事な機能に加えてα7 IIIの欠点も数多く継承されていることには注意が必要だ。
- 操作が親指に集中しており、写真を楽しむためのカメラではない。しかし、α7Cは旅のお供に最適なフルサイズミラーレスであり、大部分の状況で優れたカメラとなるはずだ。
- α7 IIIとの比較
陳腐化しているが依然として非常に高性能なカメラだ。α7Cは優れたAFシステムを備え、基本的な追従性能が改善している。α7 IIIの良好な操作性とファインダーが必要なければ、α7Cを選ぶと良いだろう。 - Z 6IIとの比較
α7Cとほぼ同じ機能性を備えたカメラだが、より大きく、快適なエルゴノミクスとファインダーを備えている。α7CのAFは効果的で使いやすいが、Z 6IIのほうが使い勝手は良好だ。さらに10Bit動画や優れた外部出力機能を備えている。 - DC-S5との比較
Z 6IIと同じく快適で、おそらく楽しめるカメラだが携帯性は大幅に低下する。AFはα7C有利だが、静止画と動画のハイブリッドカメラとしてはS5の圧勝だ。 - EOS R6との比較
α7Cよりも遥かに高価で大きなカメラだ。一眼レフのような撮影体験を得ることができ、クラス最良の動画機能を備えている。AF性能や画質の点でα7Cとの差はほとんどない。コンパクトサイズやバッテリーライフを優先する場合はα7Cを選ぶと良いだろう。
コンパクトサイズ実現のために機能面での妥協が少ないカメラだ。画質はとても良好で、AFは優れている。ファインダーは小さく、動画機能はライバルほどではないが、コンパクトサイズとバッテリーライフは強みとなるだろう。
Phototrend
Phototrend:TEST DU SONY A7C, L’HYBRIDE COMPACT ET LÉGER POUR METTRE UN PIED DANS LE PLEIN FORMAT
外観・取り扱い
- フルサイズミラーレスとしては非常にコンパクトで同社のAPS-Cにとても近い形状だ。
- 近年はコンパクトなフルサイズミラーレスが数多く登場した。2019年のキヤノン「EOS RP」をはじめ、ニコン「Z 5」やパナソニック「LUMIX S5」などが存在する。この”新しい波”は興味深いものだ。これら大部分は1,500?2,000ユーロの手ごろな価格設定に収まっている。α7Cは2,099ユーロでスタートしており、この範囲では上限ギリギリの値付けでスタートしている。
- ボディ形状はα6600とよく似ている。124×71×59mmのボディサイズで、509gの重量であり、α6600よりわずか6g重いだけだ。ちなみに富士フイルムX-T4よりも軽い。
- コンパクトな「FE 28-60mm F4-5.6」と組み合わせた時の重量はおよそ688gだ。小さなカメラバッグへ簡単に収納できる。
- ボディはマグネシウム合金を使ったモノコック構造を採用している。防塵防滴に配慮した設計だが、防塵防滴仕様ではない。
- 正面から見ると、ファインダーを取り除いたα7 IIIのように見える。ボディには手ぶれ補正が組み込まれているため厚みがある。
- カメラグリップはコンパクトで、非常に滑らかなコーティングが施されている。このため、滑りやすく、安心できるグリップを確保できない。指をかける窪みは小さく、十分な効果は得られないだろう。
- カメラ上部にはアクセサリーシューに加え、モード・露出補正・コマンドダイヤルを搭載している。さらにシャッターボタン横にはRECボタンを配置。しかし、これまで全てのα7シリーズに存在していたフロントコマンドダイヤルが無くなっているのは残念だ。
- ボディ背面にも小型化による影響が見られる。スペース節約のため、メニューボタンはアクセサリーシューの真下に配置された。とも奇妙な配置であり、あまり使いやすいボタンとは言えない。ジョイスティックやC1/C2/C3ボタンが無いのは残念だ。ただし、ゴミ箱ボタンはカスタマイズ可能である。
- 操作性の簡略化はエントリーユーザーを混乱させないためにデザインしている可能性があるものの、2000ユーロのカメラとしては気になるポイントだ。
- 236万ドットのOLEDファインダーは正直に言ってサイズが小さい。α7 IIIのほうが遥かに好ましい仕様である。
- 背面モニタの可動方式はバリアングルである。モニタを裏返して保護したり、様々な角度でモニタを確認することが出来る。解像度はα7 IIIと同じ92万ドットだ。
- SDカードスロットは左側面に1つ存在する。その上下にマイクやヘッドホンジャック、そしてMicroHDMIやUSB-Cポートを備えている。ただし、リモートレリーズ用端子(訳注:Micro USB)用ポートは見当たらない。
- 外付け充電器は省略されているが、USB電源とA-Cケーブルが付属しており、カメラのUSB-Cポートに接続して充電が可能だ。付属ケーブルは60cmと短いので注意が必要である。
- カメラ左側面にSDカードへのアクセスランプが取り付けてある。もっと見やすい位置に取り付けて欲しかった。同様に、USB充電中のランプも見えづらく、実用的とは言えない。
- カメラ右側面には何も存在しない。が、グリップの中には大容量のNP-FZ100バッテリーが格納されている。
- 究極的に小型軽量が魅力的なカメラだが、疑わしいエルゴノミクスによって良さが損なわれている。
操作・メニュー
- 既にソニー製カメラに精通している場合、α7Cのメニューで混乱することは無いだろう。タッチ操作はAFのみ機能しており、メニュー画面などで利用することは出来ない。ソニーα7S IIIの新システムを導入するとばかり思っていたが、残念ながらそうではない。機能的ではあるが、ページ数が多く使い辛い。
画質・性能
- 従来通り、オートフォーカスは非常に高速だ。693点の位相差AFを搭載し、93%のエリアをカバーしている。低照度AFは-4EVまで対応だ。
- AF-S・AF-Cどちらもカメラの応答性はとても高い。ただし、低照度ではいくらかミスショットが発生した。
- 最短撮影距離を割り込むと、コリメータに小さな紫色のフレームが表示されるようになっている。
- α7 IIIにファームウェアアップデートで導入されたように、リアルタイム瞳AFに対応している。非常に効果的に追従可能だ。
- 画質はα7 IIIにとてもよく似ている。非常に高画質で15EVの並外れたダイナミックレンジを備えている。
- 高感度ISO画質は特に良好だ。裏面照射型CMOSセンサーのおかげで、一般的なセンサーよりも高感度画質が良好である。RAWで確認すると、ISO8000付近からノイズが目立ち始める。ISO12800~25600で画質が大きく劣化する。
- α7Cは小型化のためにシャッターユニットを再設計している。このため、シャッター音はα7Cと大きく異なる。少しソフトで、EOS Rとよく似ている。
- 連写性能はα7 IIIと同様だ。AF/AE追従10コマ秒の連写に対応し、電子シャッターでも8コマ秒で利用可能だ。バッファが深くなっており、圧縮RAWで115枚、非圧縮RAWで45枚まで連続撮影が可能である。これはα7 IIIよりも良好だ。バッファクリア時でも問題なくカメラを操作することができる。
- 小型ボディながら、5軸5段分のボディ内手ぶれ補正を搭載。補正効果はあるが、期待以上の性能ではない。実写で1/4秒での撮影が可能だったが、よりスローシャッターを利用する場合は少なくとも光学手ぶれ補正が必要だ。
キットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」
- わずか167gと非常に軽いズームレンズだ。沈胴機構を採用しており、格納時の全長はわずか45mmである。使用時は75mmまで長くなる。
- 沈胴機構はコンパクトサイズを実現するのにメリットとなるが、使用する際は一つ手間が増える。
- レンズフードは付属していないが、前玉が小さいのであまり問題とならない。
- レンズマウント以外はほぼ完全にプラスチック製だ。少し安っぽく、脆い印象を受ける。
- ズームリングとフォーカスリングが近い位置にあるので誤操作の可能がある。
- コンパクトサイズの代償として、ズームレンジが28mmから60mmと狭い。さらに開放F値がF4?F5.6と暗くなっている。
- シャープネスは中央できちんとしているが、フレーム端では少し悪化する。スウィートスポットはF7.1前後だ。
- 防塵防滴に配慮した設計のため悪天候でも使用することが出来る。
- 良くも悪くもコンパクトで手ごろなキットレンズである。汎用性は低下するが、単焦点レンズと組み合わせることも検討する価値がある。
動画
- 内部記録で4K 30p 4:2:2 8Bitでの撮影が可能だ。フル画角で6Kのオーバーサンプリングとなる(訳注:4K 24pの場合)。
- α7 IIIと似たような動画仕様だが、29分の連続撮影時間の制限が外れている。
- 実写では驚異的なディテールと優れたISO感度性能を備えた美しい映像を撮影できる。AF速度は7段階で調整可能だ。
- 動画撮影とバリアングルモニタの相性はとても良好だ。
- 動画撮影時のリアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングに対応している。
- ボディ内手ぶれ補正はあまり効果的とは言えず、電子手ぶれ補正に対応していないのも良くない。幸いにも動画にジャイロデータが残っているため、後処理で補正効果を得ることは可能だ。
- Full HDで120pのスローモーション撮影が出来るのは面白い。
バッテリー・通信
- コンパクトサイズにも関わらず、バッテリーはNP-FZ100を使用する。背面モニタ使用時はなんと740枚の撮影が可能だ。これはα7 IIIよりも良好である。週末の撮影でバッテリーを心配する必要はないだろう。ただし、動画撮影をするのであれば予備は必須である。
- USB-C経由で充電する際、フルチャージには3時間必要だ。
- 2.4GHz・5GHzのWi-Fiに加え、Bluetooth4.1に対応している。
小型軽量を維持してフルサイズシステムを楽しみたい人向けのカメラだ。画質を犠牲にすることなく、コンパクトなサブカメラを探している人にも適している。EOS RPやZ 5ほど低価格なミラーレスではないが、高性能で小型軽量だ。さらに画質とオートフォーカスはこのカメラの強みとなる。バリアングルモニタもビデオグラファーにアピールできるだろう。
その一方、小型軽量化のためエルゴノミクスが犠牲となっている。小さなファインダー、コマンドダイヤルの欠如、メニューボタンの奇妙な配置、小さなカメラグリップなどだ。キットレンズはコンパクトだが、沈胴機構の操作が煩雑となり、開放F値はとても暗い。
全体的に見て、小型軽量で高画質なカメラだが、価格とエルゴノミクスでケチが付いてしまっている。
長所:優れた仕上がり・とても良好な画質・実用的なバリアングルモニタ・小型軽量・優れたAF・5軸手ぶれ補正
短所:エルゴノミクス・キットレンズの実用性・シングルSDカードスロット・4K 60p非対応・α7 IIIと価格差が無い・α7 IIIから新鮮味がない
Mobile01
Mobile01:Sony A7C + SEL2860 評測報告|全幅機也能如此輕巧!
- このカメラに競合するフルサイズミラーレスが存在するとしたら、それはシグマ「fp」くらいだろう。今のところ「fp」は世界最軽量のフルサイズミラーレスだ。ただし、fpはα7Cが備えている「ファインダー」「ボディ内手ぶれ補正」「メカニカルシャッター」「バリアングルモニタ」など多くのハード面を犠牲としている。(ただし、これはfpの方向性が異なるためであり、α7Cが単純に優れているわけではない)
- α7Cはエントリーモデルであり、α7 IIIの廉価版、そしてα6400と同じくらい大きさである。カバンに子供用のおむつやティッシュ、食器、水稲などを詰め込んだうえで、カメラを持ち歩きたい人に最適だ。
- 外観はレンジファインダースタイルのレトロなデザインだ。モノコック構造を採用している。グリップの厚みはα6400と同様の59.7mmである。
- イメージセンサーはα7 IIIと同じ2400万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、画質は同等だ。ニコン「Z 5」、キヤノン「RP」、パナソニック「S5」など、同クラスのミラーレスで裏面照射型センサーを採用するカメラは存在しない。
(訳注:実はSIGMA fpが裏面照射型2400万画素センサーを搭載しています) - 新開発の小型軽量な5軸5段ボディ内手ぶれ補正を搭載している。とは言え、十分な補正効果が得られないという話を聞いている。
- コンパクトなシャッターユニットは最大20万回の耐久寿命を実現している。
- α7Cはバリアングルモニタを搭載した2台目のEマウントカメラだ。残念ながら解像度は92万ドットと低く、α7 IIIと同程度のタッチ機能しか備えていない。
- ファインダーはα7 IIIと同じ236万ドットだが、ファインダー倍率は僅か0.59倍と小さく、アイピースの遮光性も悪い。
- AF-ONボタンを押すことで即座にリアルタイムトラッキングを利用できるシステムを実装した。複雑な設定が必要なく、被写体をロックすることが出来る。基本的なAFシステムは693点の像面位相差AFをα7 IIIから継承している。ただしカメラにはAFジョイスティックが存在しない。
- ケーブル接続・メディアスロットはすべてカメラ左側に集約されている。メディアスロットはSD UHS-IIに対応しており、ケーブル類は3.5mmマイク・ヘッドホン端子に対応し、USB-CやHDMI D端子用のポートもある。
- USBポートが一つしかないため、給電しつつリモートレリーズを使う手法が取れない。
- バッテリーライフはα7 IIIよりも良好だ。
- キットレンズ28-60mmと組み合わせるとAPS-Cミラーレスのようなサイズ感だ。24-105Gと組み合わせることはほとんどなかった。20mm F1.8 Gとの組み合わせは夜景の撮影で重宝した。
- ボディ内手ぶれ補正
ーオン・オフで10枚ずつ撮影
ー4段分の補正効果が期待できるシャッタースピード
ー50mm
ーオンの場合は成功率が3?4割
ーオフの場合はゼロ
ー2?3段分の補正効果を得る場合は成功率がもっと高くなる - ISO感度は50?204800を利用可能だ。ISO1600でも画像はとても綺麗である。許容できる良好な画質はISO1600~3200まで。ISO6400から12800、25600にかけて、ノイズは徐々に増えてゆく。全体的に見て、この価格帯のカメラとしては優れたパフォーマンスだ。
- 現時点でLightroomには対応しておらず、純正ソフトでRAWのダイナミックレンジをチェックする必要があった。この際、露出補正を±2しか調整できない。
シャドウ側の2EV増感はかなり自然に見えるが、ハイライト側の2EV減感時は白飛びが目立つ。
- 追従連写10コマ秒では実際にピントが合っているにも関わらず、ライブビューの表示は遅れて見える。この問題は8コマ秒まで連写速度を遅くすると解消する。
- α7 IIIと同じく、全画素読出しの3840×2160 24p 100Mbpsに対応している。30分の録画制限があるα7 IIIと異なり、時間無制限での撮影が可能だ。26度の環境で過熱警告が表示されることなく4K 24pを40分以上撮影することが出来た。
- キットレンズ28-60mmにおける28mmのフレーム端はソフトな描写だ。60mmはF5.6?F16の間で中央は良好、フレーム端も28mmよりも良好だ。
- 色収差は極僅かで無視できる程度に抑えられている。
- 逆光耐性はあまり良くない。F22まで絞るとゴーストが非常に多く発生する。
- 7枚奇数羽根の絞りを閉じるとキットレンズとしては綺麗な光条ができる。
気軽に携帯できるフルサイズミラーレスだ。このフルサイズの画質とボケ描写をスマートフォンで置き換えるのは難しい。
高感度ISO性能やAF性能を考慮すると、このカメラはα7 IIIの小型バージョンだ。しかし、高画質な動画や拡張性を備え、新しく無制限録画に対応しているのでより魅力的な機種となっている。
長所:小型軽量・モノコック構造のマグネシウム合金ボディ・5軸5段ボディ内手ぶれ補正(ただし実用4段以下)・シャッター耐久20万回・リアルタイムトラッキング・10コマ秒連写・裏面照射型CMOSセンサーの低照度性能・バリアングルモニタ・4K 30p・Full HD 120p・録画時間無制限・マイクポートあり・最大740枚のバッテリーライフ
短所:ファインダーが低倍率・タッチ機能がイマイチ・背面モニタの解像度・USBポートが一つ・メカニカルシャッターは1/4000秒まで・ダイナミックレンジが不十分・X=1/160秒
Xitek
- 評判の高いAPS-Cミラーレスをベースに、フルサイズカメラの性能を詰め込んだ新シリーズだ。フルサイズ市場では比較的珍しい組み合わせのカメラである。
- α6600のようなボディデザインを全面的に取り入れ、従来のα7シリーズのような中央ファインダーデザインが廃止されている。これによりボディサイズがコンパクトとなっている。
- 2つのカラーバリエーションを用意している。
- カメラサイズは124.0×71.1×59.7mm、重量は509gだ。これはAPS-Cフォーマットのミラーレスと同等で、ソニーα7シリーズよりも遥かに小型軽量だ。
- 上部にはモードダイヤル・露出補正・RECボタンを搭載。ホットシューは上部中央に確保されている。
- メモリーカードスロットをカメラ左側面に配置した非常に珍しいデザインである。マイク・ヘッドホン・HDMI・USBポートも全て左側面だ。
- カメラ右側面にはお馴染みNFCのロゴが見える。
- 背面のデザインはα6xxxシリーズと似ている。特に左上部に配置されたファインダーの位置が特徴的である。
しかしよく見てみると、α7C個性的なデザインとなっており、特に独立した大きなAF-ONボタンが目を引く。 - 小型の電子ファインダーを搭載している。これはα6600よりも小さい。
- モニタはα7S IIIと同じバリアングルモニタを採用している。
- バッテリーは大容量NP-FZ100を使用している。このためバッテリーライフが非常に強力だ。
- キットレンズFE28-60mm F4-5.6は重さがわずか167g、全長45mmの小型軽量レンズだ。沈胴機構を採用しているため、使用時はレンズを延ばす必要がある。
- メニューシステムはα7R IVやそのほかのモデルと同じだ。α7S IIIのような新システムでは無い。タッチ操作にも非対応だ。
- 静止画と動画でボタンカスタマイズを変更することが出来る。
- コアとなるイメージセンサーはα7 IIIと全く同じ、2420万画素の裏面照射型CMOSセンサーを使用し、やはり同じBIONZ Xプロセッサを搭載している。
画質は優れており、キットレンズも高解像でディテールの再現性が良好だ。高感度性能も非常に良好である。 - キットレンズの28mmは絞り開放から中央はシャープだが、端は少し悪い。F5.6まで絞ると、全体的にシャープネスは向上する。F8まで絞れば端でも最高のパフォーマンスを得ることが可能だ。F16以降はパフォーマンスが低下する。
- 60mmの絞り開放はまずまずのシャープネスだ。28mmと比べるとフレーム端のシャープネスが良好である。F8まで絞ると全体的にシャープネスが向上する。F8~F16の絞り値で大きな変化は見られない。F22~F32では大きく低下する。
- FE28-60mm F4-5.6はコンパクトなキットレンズだが、中央は非常に優れており、特に28mmが良好だ。風景などを撮影するのに適している。フレーム全体の均質性を重視する場合は絞った方が良いだろう。
- キットレンズの逆光耐性は良好だ。絞っても光条はハッキリしない。
- キットレンズの歪曲収差をオフにすることは出来ない。28mmと60mmでは歪曲が目に付くが、それほど深刻な問題とはならない。
- 動画は一般家庭やVlogユースであれば大部分の人がニーズを満たすことが出来る仕様だ。4K 30p・Full HD 120p。
6Kオーバーサンプリングに対応しており、4K画質は全体的にとても良好だ。 - ボディ内には5軸手ぶれ補正が搭載されているので、動画撮影時に安定感を高めることが出来る。
- 小型軽量カメラだが、オートフォーカスには妥協が見られず、693点の像面位相差AFに対応している。高い評価を得ているリアルタイムトラッキングに対応し、成功率が大幅に向上している。人間や動物瞳の検出も可能だ。
- 70-200mm F2.8 GMと組み合わせると、低照度でも正確で高速なAFを利用できる。スポーツや動物の撮影に最適だ。
動画撮影でも非常に高速なAFとなる。メニューでAF速度と感度を変更することができ、より自然なフォーカスを実現することも可能だ。 - 最大10コマ秒の連写撮影に対応している。大部分のシチュエーションで十分な連写速度だ。
過去の製品と比べて、よりコンパクトで携帯性に優れたフルサイズミラーレスである。女性やファミリー、Vlog用途に最適だ。小型軽量設計のため妥協もあるが、全体的なパフォーマンスはα7 IIIと全く同じだ。AF・画質・高感度などは優れたパフォーマンスを発揮する。動画撮影で瞳検出の追従に対応している点でα7 IIIよりも良好だ。小型軽量で携帯性の高いが、パワフルで高画質なカメラを探しているフォトグラファーに適している。
長所:小型軽量・高速AF・動画で瞳検出対応・良好な画質・バリアングルモニタ・優れたバッテリーライフ
短所:低解像EVF・フロントダイヤルなし
Mobile01
Mobile01:Sony A7C 既輕巧也強悍 實機動手玩!
- 長らく噂されていたレンジファインダースタイルのフルサイズミラーレスがついに登場した。従来とは全く異なる新しいデザインであり、α7 IIIのコアテクノロジーがα6xxxシリーズのボディサイズに詰め込まれたように見える。
ブラックシルバー・ピュアブラックの2色を展開し、Eマウントシステムに新規顧客を取り込むチャンスを得た様に見える。 - シルバーモデルは一見するとブラックモデルより印象的で、パナソニックや富士フイルムのようなデザインにも見える。しかし、グリップの材質からこのモデルのポジショニングや質感を推測するのは簡単だ。
- 全体的にプラスチッキーな印象を受けるが、それが軽量化の鍵となっている。そして、ボディがマグネシウム合金製のモノコック構造を採用しており、防塵防滴にも対応している。
- α6600・α7 IIIと見比べると、α6600より少し厚めのボディだが、グリップはα6600のほうが大きく良好だ。α7 IIIやα6600にはグリップ上部にC1・C2のボタンカスタマイズに対応している。
その一方、α7Cはα6600には無い露出補正ダイヤルを搭載している。 - α7 IIIはトッププレートがより大きく、収納性はα7Cほどでは無い。
- コンパクトなカメラだが、α7 IIIと同じイメージセンサーを搭載し、5軸5段分のボディ内手ぶれ補正に対応しているのには驚いた。
- キットレンズのFE28-60mm F4-5.6はビスケットレンズに近いフォームで、沈胴機構を採用している。レンズを伸ばさなければ撮影することは出来ない。広角端が28mmである点はレンズサイズとトレードオフだ。
- カメラ上部にはホットシュー・モードダイヤル・露出補正ダイヤル・シャッターボタン・録画開始ボタンがある。
- シャッター構造を見直され、α7やα9のようなフィードバックでは無くなり、α6xxxのような感触に近い。
- ZV-1のような92万ドットのバリアングルモニタを搭載している。自撮りやVloggerなどの撮影に最適だ。
- メニューボタンがカメラ中央に配置されているため、片手操作でボタンを押すことが出来ない。
- AF-ONボタンを押すだけで、どのフォーカスモードでもAF-Cを利用することが出来る。
- 電子ファインダーは236万ドットで倍率は0.59倍だ。ファインダーとモニタには明らかな色ずれがあり、特にモニタは目立つ黄色被りだ。
ファインダーは初期設定で明るすぎ、倍率が足りない。 - タッチパネルはα7 IIIと同様、メインメニューの操作には対応しておらず、タッチフォーカスや再生時の操作のみ対応している。
- 通信ポートは全てカメラ左側面に集約している。メモリーカードスロットはSDXC UHS-IIに対応、3.5mmヘッドホン・イヤホン端子用ポートとMicro HDMIポートを備え、USB-C端子用ポートを搭載している。
- グリップはα7 IIIやα6600のようなゴム製素材で覆われている。全体的な質感はあまり良く無い。
- カメラはタイ製だ。
- 三脚ネジ穴は光軸上に配置されている。
- 従来よりも遥かに大容量のNP-FZ100バッテリーを使用しているのは重要なポイントだ。長時間の撮影に対応し、頻繁にバッテリーを交換する必要が無い。
キットレンズの「FE 28-60mm F4-5.6」に加えて「FE 35mm F1.8」を合わせても日常の撮影にはほとんど対応できない。小型軽量な「28-75mm F/2.8 Di III RXD」との組み合わせがおススメだ。
α7 IIIとコアスペックはほぼ同じで、連写速度や動画仕様に大きな変化無い。バリアングルモニタは必要な人にとって魅力的だが、個人的には直感的に操作できるチルトモニタが好みだ。
DPReview
DPReview:Hands-on with the new Sony α7C
- ソニーは、新しい超コンパクトなフルフレームミラーレスカメラ「α7C」の詳細を発表した。α7Cは、同社のAPS-Cミラーレスカメラα6600よりもかろうじて大きく、α7Cのセンサーがどれだけ大きいかを考えると、大きな偉業だ。
- これはまた、2つのカラーバリエーションが用意された最初のソニー製フルサイズミラーレスだ。オールブラックとシルバーがアクセントとなるモデルの2種類が存在する。
- α7Cのコアはα7 IIIと同じだ。多かれ少なかれリフレッシュされ、同社の最新のオートフォーカスアルゴリズムを含んでいる。
つまり、おなじみの2400万画素裏面照射型CMOSセンサーと、小型化されたボディ内手ぶれ補正システムを搭載している。 - 1/8000秒に対応した新しいシャッター機構を備え、毎秒10コマでの連写が可能だ。
(訳注:メカシャッターは1/4000秒までです) - 無音の電子シャッターを使用できるが、ローリングシャッターの影響がいくらかあるはずだ。
- BIONZ Xプロセッサもα7 IIIから継承している。残念ながら、α7S IIIの更新されたプロセッサでは無く、派手な新メニューや新しいタッチ機能は全て含まれていない。
- 手に持ってみると、α7Cはマグネシウム合金製のモノコック構造と呼ばれるもののおかげで、信じられないほどしっかりとした感触がある。米国の自動車メーカーが「ユニボディ」構造と呼ぶようなもので、その結果、きしみやたわみがなく、高級感のあるカメラに仕上がっている。
- トッププレートの操作は、最近のソニーのAPS-Cカメラを見たことがある人なら誰でも見慣れたものだと思うが、いくつかの違いがある。
最も大きな要素は、他のα7シリーズに見られる露出補正専用ダイヤルを搭載していることだ。 - 赤色の大きな「動画撮影」ボタンは、カスタマイズが可能で、手の届きやすい場所にある。ポップアップフラッシュがないので、ホットシューが搭載されているのも嬉しい。
- 新しいFE 28-60mm F4-5.6キットズームの見栄えは素晴らしい。信じられないほど軽量で、旅行中に携帯しやすくなる沈胴機構を備えている。
- 我々は、シャッターボタンの周りのオン/オフスイッチが好きだが、残念なことに周囲のコマンドダイヤルは存在しない( a6xxxシリーズのように)
- α7Cは、α7S IIIと同様のバリアングルモニタを搭載している。画面自体は明るく、92万ドットで動作する。従来通り、充実したタッチインターフェースが欠けており、AFの移動や、追従開始の指定しかできない。
画面上の機能やメニューを操作することは出来ない。 - バリアングルモニタは、一般的に動画撮影者に好まれているが、旅行用カメラの場合も特に便利だ。モニタを裏返すことで画面を保護することが出来る。これなら、カメラをカバンに押し込んで移動したい時にも安心だ。
- AFジョイスティックは無いが、親指で操作するタッチパッドとして画面を使うことができる。そして、大きなAF-ONボタンと、四方向のボタンとして機能する背面ダイヤルがある。
- 我々は、メニューボタンの配置があまり好きでは無い。カメラの中央にあるため、どちらの手でも届きにくく不便だ。
それを使おうと左手を伸ばすと、どうしてもアイセンサーを動作させてしまい、画面が真っ白になってしまい、そもそも押したことをカメラが認識してくれないことがある。 - α7Cの電子ビューファインダーは、左上の「レンジファインダー風」の配置だ。どんなファインダーでも、無いよりあったほうが良いのだが、これを覗くと少し窮屈な感じがする。
倍率0.59倍では1.0cmの有機ELパネルが小さく、メガネをかけている人にはフレームの端まで見づらいと感じた。 - ファインダーでプラス面は、解像度が236万ドットとまともで、高速アクションの撮影で便利な、120fps駆動のリフレッシュレートに設定することが可能だ。
- α7Cの左側面には、UHS-II対応のカードスロットが1つある。デュアルスロットでは無いと嘆く人もいるだろうが、このカメラでこの仕様は理にかなっていると思う。
結局のところ、α7Cは旅行者やVloggerなどをターゲットにしており、必ずしもバックアップを必要とするウェディングフォトグラファーをターゲットにしているわけではない。 - 見事にも、α7Cはヘッドフォンとマイクジャック、マイクロHDMIポート、USB Type-Cポートなどの便利なポートを備えている。
- さらに驚くべきことに、ソニーはNP-FZ100のバッテリーをα7Cに組み込むことに成功した。これにより、我々が今まで見たフルサイズミラーレスカメラの中で最高のバッテリー駆動時間が得られる。
- CIPAの評価では、ファインダーで680枚、背面モニタで740枚の撮影が可能だ。我々の経験では、1回の充電で週末のかなり激しい使用でも、簡単に持ちこたえることが出来た。
これほど小さいフルサイズカメラを使うのは、非常に解放感があることがわかった。しかし、さらに重要なのは、レンズ交換システムであることと数日間耐えるバッテリー駆動時間だ。軽装での旅行が好きだが、画質に妥協するのは難しいという人には、このカメラが最適かもしれない。
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Sony Alpha 7C (α7C)?: un bon hybride 24x36 qui tient dans la poche
- ここ最近は珍しくフルサイズミラーレスが大漁だ。キヤノン「EOS R5」「EOS R6」にパナソニック「LUMIX S5」、そしてニコン「Z 5」にソニー「α7S III」。こんなことは滅多にない。そしてさらにソニーは2台目のフルサイズミラーレスを発表した。
- コンパクトの「C」を冠したα7Cはボディ内手ぶれ補正を組み込んだ2420万画素センサーを搭載し、通常よりも小さなボディで登場した。同社のAPS-Cミラーレスのような形状だ。
- ボディ内手ぶれ補正を搭載したフルサイズカメラとしては最もコンパクトなカメラである。単純にコンパクトなだけならシグマ「fp」がより小さいモデルだが、fpにはファインダーやボディ内手ぶれ補正が無い。
- 無印・R・Sに続く4つ目のα7シリーズである。このカメラはα7 IIIの多くが組み込まれているが、α7 IIIの後継モデルでは無い。
バリアングルモニタを搭載し、ストリートフォトグラファーやVloggerをターゲットとしている。 - 外観はα6600を再設計したようなデザインだが、グリップが小さく、大きなレンズと組み合わせる際は厳しい。
- コマンドダイヤルは一つだけ、カスタマイズ可能な「C」ボタンは一か所だけだ。他の機種のようにC1 ?C4まで備えたカメラと比べると遥かに少ない。
- AFジョイスティックが無いのでタッチパッドAFを使う必要がある。
- Vlogger向けにバリアングルモニタを搭載したα7シリーズで2台目のカメラだ。ただし、モニタは低解像で100万ドット以下である。
- ファインダーはα7 IIIと同じ解像度だが、倍率が低い。ディスプレイは悪く無い。
- 小型軽量ボディのため、小型軽量なレンズと組み合わせるのが最適だ。ただし、フルサイズセンサーを搭載しているのだから、小さいレンズにしか適していないのは残念だ。
- メニューシステムは非常に複雑で時に曖昧だ。α7S IIIのように更新されたシステムでは無い。つまりメニュー画面のタッチ操作には非対応だ。
- オートフォーカスはα7 IIIから改善している。FE28-60mm F4-5.6と組み合わせてテストしたところ、日中は非常に高速で、低照度では少し遅くなる。ただし、これはレンズの開放F値が暗いことも関係している。
- リアルタイムトラッキングシステムのオートフォーカスで被写体を見失うことはほとんど無い。α9 IIほどでは無いが、とても見事な性能だ。被写体を人間から動物へ切り替えるのにメニューを行き来する必要があるのは残念だ。
- α9 IIやα7R IV、α7 IIIと同様、起動から待機まで2秒ほどかかる。
- メカ・電子シャッターどちらでも10コマ秒の連写撮影に対応している。ただし、12Bitの圧縮RAWとなる。
- ベースISO感度は100から51200まで利用可能だ。拡張時に50?204800を利用できる。
ノイズは良好にコントロールされ、JPEGのノイズリダクションは非常に良好だ。ISO3200まで心配のない画質である。ISO6400でもほぼ実用的な画質で、状況によってISO12800も使うことが出来る。 - ローリングシャッターの影響は4K UHDで顕著に現れるが、Full HDの場合はほとんど認識できないほどに抑えられている。
フルサイズセンサーを搭載したコンパクトな良いカメラだ。他のシリーズに衝撃を与えることなく、面白いエルゴノミクスを実現している。
しかし、このカメラが降り立とうとしている市場は激戦区である。兄貴分のα7 IIIをはじめ、Z 6などに太刀打ちできるのか疑問は残るが、気軽に持ち歩けるフルサイズセンサーボディは魅力的なアイディアだ。
長所:非常に効果的なリアルタイムトラッキングAF・優れたISO感度性能・無制限録画時間・ボディ内手ぶれ補正・WiFi/Bluetooth/NFC/USB-C・マイク&ヘッドホンジャック・給電対応・防塵防滴・バリアングルモニタ・カメラの仕上がり
短所:シングルSDカードスロット・古いタッチ操作システム・低解像のファインダーとモニタ・いくつかのカスタマイズ機能・複雑なメニュー・低速スタート・高速連写は12Bit圧縮RAW限定・4K 30pでのクロップ・メカシャッターは1/4000秒まで
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Sony α7C Review
- ソニーαシリーズの新コンセプト「コンパクト」を表現した「C」モデルが誕生した。20代半ばから40代半ばまでの若い世代を想定し、ブラックとシルバーのツートンカラーとリミテッドブラックを用意している。
- ソニーはα7Cが仕様と価格の両面でα7 IIIに並ぶ真新しいモデルと言及している。
- 新発売のFE28-60mm F4-5.6は重量わずか167gで「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」よりも優れた画質と言われている。
- このカメラはα7 IIIのセンサー・プロセッサを、α6000のような小型ボディと組み合わせている。これまでソニーが製造してきたフルサイズミラーレスの中で最も小さく、ボディ内手ぶれ補正を搭載したフルサイズミラーレスとしては世界最小となる。(実際はシグマfpがさらに小さいが、ボディ内手ぶれ補正を搭載していない)
- 2420万画素 裏面照射型CMOSセンサーとBIONZ Xプロセッサを搭載。ISO感度は50?204800まで拡張可能だ。RAWは静止画で最大15stopのダイナミックレンジに対応している。
- フルサイズセンサーを搭載しているにも関わらず、ボディサイズはα7シリーズとα6xxxシリーズの中間だ。
- 金属ボディのα7Cは重量509gだ。驚いたことにα6600より1%軽く、α7 IIIより22%も軽量だ。
- マグネシウム合金外装は防塵防滴仕様だが、モノコック構造によりサイズと重量を抑えている。
- α7Cnoグリップは深く、握りやすい。ただし、α6600のほうがさらに深く分厚く、快適なグリップだ。
- ボディ内手ぶれ補正を搭載しているので、あらゆるレンズで手ぶれ補正を利用することが出来る。
- シャッターユニットの耐久回数は20万回と言われている。エントリーカメラとしては非常に印象的なスペックだ。
- α7 IIIと同じくNP-FZ100バッテリーを使用する。LCD時は740枚、EVF時は680枚の撮影に対応する。さらにUSB充電・給電も可能だ・
- 電子ビューファインダーは優れているが、クラスリードの仕様では無い。α6600と全くな字236万ドット XGA OLEDファインダーを備えている。120fpsのリフレッシュレートで動きのある被写体を追いかけることが可能だ。とは言え、出来れば新しい仕様のファインダーが見たかった。
- バリアングルモニタを搭載しているため、様々なアングルの撮影に対応し、収納時は裏返してモニタを保護することも出来る。
残念ながらタッチ操作はメニューやFnメニューで操作することは出来ない。 - 自撮りに適したカメラだが、キットレンズは広角端が28mmと画角が狭すぎる。ニコンは24mm始まりの「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」を投入し、パナソニックは20mm始まりの「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」で自撮りに対応しており優位性は明らかだ。
- このカメラで自撮りをするなら「FE 20mm F1.8 G」がおススメだ。
- ボタンレイアウトはα6600とよく似ているが、露出補正ダイヤルを維持しつつリアダイヤルを搭載している。
- シャッターボタン周囲にもコマンドダイヤルを配置すべきだった。
- 上部プレートにはカスタマイズボタンが無い。α7Cも1つくらいはカスタムボタンを搭載する余地があるように見えるため、一つもないのは驚きだ。
- AFL/AF/MFスイッチの代わりにシンプルなAF-ONボタンを備えている。残念ながわAELボタンが無い。
- メモリーモードが3枠あり、さらにそれぞれが4つのサブモードを備えている。
- α6600と異なり、シーン選択ポジションがダイヤルに存在しない。
- 従来のメニューデザインを継承しており、α7S IIIで導入された新デザインは導入していない。論理的な構造だが、複雑なメニューシステムだ。
- バッテリーコンパートメントとSDカードスロットの場所は異なっている。残念ながらデュアルスロットでは無い。
- オートフォーカスはα7 IIIと同じぞ693点像面位相差AFだ。AF追従システムの信頼性がさらに高められ、α7S IIIと同じアルゴリズムを使用している。実写でα7CのAFが問題となったことは滅多にない。
- 競合カメラと比べてAFジョイスティックを搭載していないので機能性がいくらか低下している。
- 連写速度は同じ10コマ秒だが、バッファは従来より少し優れている。
- フォーカスフレームの色を変更することが可能だ。
- フルサイズやSuper35mmの4K動画を撮影可能だ。内部記録で4:2:0 8Bitに対応、外部出力で4:2:2 8Bit出力が可能だ。4K 60pや10Bitには対応していない。
- 4K 24pの場合フル画角で撮影可能、4K 30pの場合はクロップとなる。
- α7S IIIと同じく7段階のAF速度設定と5段階の感度設定に対応。録画時間は無制限だ。なお垂直動画に対応している。NTSCとPALに切替で再フォーマットする必要は無い。
- ISO50?6400は基本的にノイズレスだ。ISO12800と25600では許容範囲を超えるノイズが発生する。ISO102400は緊急時なら問題ないが、204800は避けたほうが良いだろう。
α7CCは、フルサイズα7 IIIとAPS-C α6600を組み合わせ、世界最小・最軽量の35mmフルサイズカメラを実現した。そこには、このカメラの最大の魅力と欠点がある。
製品名の「C」はコンパクトを表し、フルサイズセンサー・ボディ内手ぶれ補正・バリアングルモニタを搭載しつつも、α6600より僅かに大きいボディに詰め込まれている。
APS-C機と同じサイズのフルサイズカメラが欲しいと思っていた人にとっては、期待を裏切らない、まさに技術力の高さを物語っているカメラとなるだろう。
最先端のテクノロジーの結晶では無く、α7 IIIのスペックをやや甘めに踏襲しているようなカメラだ。α6000シリーズの変わらぬ操作性とα7 IIIと同じコアスペックを備え、僅かに改良を加えただけである。
ソニーのAPS-Cカメラの操作性が好きな人には良いのだが、我々には、素晴らしい撮影体験のためのダイヤルやボタンが不足しすぎている。フロントダイヤルやAELボタン、そしてAFジョイスティックが欠如し、カスタムボタンやメモリーカードスロットは1つだけだ。タッチパネルの操作性も限られている。そしてα7S IIIのような新しいメニューシステムを実装していない。
ファインダーとモニターはα7 IIIやα6600と同スペックとなり、グリップはα6600のほうが快適だ。4K 30pまでしか対応しておらず、28mm始まりのキットレンズはVloggerに全く適していない。
価格が適切であればこれら大部分は許容できるかもしれないが、α7Cの売り出し価格は大間違いだ。ボディだけで1899ポンド、レンズキットは2150ポンドとα7 IIIよりも高い。α7 IIIは数年の間に値下がりしたので、差額を説明できる部分もあるが、それにしてもα7Cは強気の価格設定だ。
若い世代のVloggerやコンテンツクリエーターに小型軽量のフルサイズミラーレスとしてアピールしたいのだろうが、α6600やα7 IIIに譲歩し過ぎて手の届かない価格設定となってしまった。
Digital Camera World
Digital Camera World:Hands on: Sony α7C review
- α7Cはα7 IIIのコンパクトモデルのようなものだ。デザイン・エルゴノミクス・AFに関していくつか改善が見られる。ただし、解像度は引き続き2400万画素であり、動画は4K 30pまでだ。
- 最も大きなニュースはα6600のようなデザインとなったことだ。α7 IIIよりも小さく、APS-Cカメラより大きい。そしてバリアングルモニタの搭載によりエルゴノミクスが飛躍的に向上している。
- 外観は従来のα7シリーズとは根本的に異なり、上部のファインダーがカメラ四隅へ移動した。
背面モニタはチルト機構から側面へ展開するバリアングルモニタへと変化し、より広い可動範囲を手に入れた。 - シルバーとブラックのツートンカラーは他のα7シリーズと大きく異なるデザインだ。
- その一方、内部的には従来モデルとかなり似ている。α7 IIIと同じセンサーを搭載し、4K 30pまでの動画仕様で色深度は8Bitまでである。録画制限は無く、6Kオーバーサンプリングのため画質は良いはずだ。
そして、S-Log2・S-Log3・HLGモードを備え、ヘッドホン・マイクポートを搭載している。 - オートフォーカスは693点の像面位相差AFシステムを搭載し、ソニー最先端のAFを利用可能だ。リアルタイムトラッキングに対応しているのでAF速度や感度に改善が見られる。
- 10コマ連写は従来通りだが、バッファが改善している。
- 本体はマグネシウム合金ボディだが、シルバー仕上がりはプラスチッキーな見た目と使い心地だ。
- コンパクトボディだが、α7と比べてそれほど大きな違いは無いように思える。確かに小さいが小型カメラとは言えない。
- バリアングルモニタは歓迎すべきポイントだ。そして垂直動画に対応しているため、後処理で回転させる必要が無い。
- メニューシステムは従来通りの複雑で長めのレイアウトだ。ソニーはα7S IIIでメニューシステムを一新したが、このカメラは据え置きである。この事からも、α7 IIIのバリアントモデルであることが分かる。
- α7Cのグリップ・操作性は悪く無いが、見た目ほど小さくはない。ボディ内手ぶれ補正を搭載した最軽量のフルサイズミラーレスかもしれないが、特に小さいとは感じない。
しかし、28-60mmの新しいレンズキットは素晴らしい。機械動作の沈胴機構を備え、適切に力を入れるとロックが解除されレンズが伸びる仕組みとなっている。素早く操作でき、とても肯定的な印象だ。電動ズームより遥かに優れている。 - テストしたα7Cはプリプロダクションモデルであり、画質は最終的に変化するかもしれない。それでも見事なパフォーマンスだった。
- キットレンズは隅から隅までシャープな描写だ。ほとんどのキットレンズは光学3倍のズームレンジを備え、多くはそれ以上だ。
しかし、このレンズは2.1倍とズームレンジがかなり狭く、十分にシャープではあるが、万能なお散歩レンズに期待する汎用性を持っていない。 - オートフォーカスは非常に優れている。様々なシーンのテストに十分な時間をかけることが出来なかったが、静止画でも動画でも、レンズは素早く静かにピントを合わせ、非常に効果的だった。
- ボディ内手ぶれ補正機構は、α7Cのボディのために再設計されているが、最大5段分の補正効果を実現している。動いていなければ手持ち撮影には適しているが、歩きながらの撮影にはジンバルが必要だ。
ソニーα7Cは、この段階では少し複雑な印象を受ける。スペック的に、特に動画性能の面では、控えめに言っても野暮ったい。しかし、便利なバリアングルモニタや優れたAFシステムなど、実用的な機能を備えており、意図した用途には非常に効果的なカメラデザインだ。
ツートンカラーの見栄えが魅力的かどうかは個人差があると感じ、他のα7ほどの質感では無い。フルサイズミラーレス市場にこのカメラが必要かどうか分からないが、最終的に販売台数が答えを出してくれるだろう。
長所:コンパクトボディ・優れた沈胴レンズ・バリアングルモニタ・AF
短所:動画仕様・魅力が無い仕上がり・特に安くない
DPReview
DPReview:Sony α7C initial review: Compact size, big sensor image quality
目新しいポイント
- ソニー最新のフルサイズミラーレスカメラだ。2400万画素のフルサイズセンサーとボディ内手ぶれ補正を搭載し、α6600に近いボディサイズである。
- α7Cの特徴は、良くも悪くもソニーの「a6600」とボディが似ていることだ。ソニーはこのカメラを「世界最小のレンズ交換式フルフレームカメラで、ボディ内手ぶれ補正機能を搭載したカメラ」と表現しており、シグマのfpの方がボディサイズが小さいことを認めているような気がする。
- α7Cには、「リアルタイムトラッキング」と呼ばれる最新のAFが搭載されている。これは、静止画でも動画でも、追尾したい被写体に追尾して、目や顔、頭の認識を自動的に利用できるシステムだ。選んだ人が目をそらしても、シーン内の他の顔にピントが乗り移らないようにすることが出来る。
- このAFシステムは、いくつかの点でα7 IIIに採用されているものより優れている。
主な点として、追尾機能と瞳検出機能がすべてメインのAFモードに統合されており、瞳検出機能を利用するための第2ボタンを押し続ける必要が無くなっている。
また、動画モードでの被写体追従性も向上しており、静止画モードでのパフォーマンスと同じレベルの追従性を得ることが可能だ。 - 残念なことに、動画モードでモニタをタップしてトラッキングすると、静止画モードにも適用される。
- α7Cは、α7S IIIに追随し、バリアングルモニタを搭載している。様々な角度でモニタを確認できる利便性があるほか、パネルを裏返しにして収納時にモニタを保護することもできる。
- 残念ながら、旧型のBionz Xプロセッサを採用しているため、α7Cにはα7S IIIで導入されたメニューデザインの更新は無い。
これは従来モデルユーザーであれば、すぐにα7Cが馴染むことを意味するため、良い面もある。
デメリットとしては、特定の設定項目の場所を覚えていたり(機種ごとにシャッフルされている傾向がある)、普段使っている項目をまとめた「マイメニュー」タブを作るのに時間がかかってしまうことだ。 - 他のモデルと同様に、静止画撮影と動画撮影で別々の「Fn」メニューを設定することができ、各モードで最大12種類の設定を素早く呼び出すことがで可能だ。
- α7Cの価格は初代α7より100ドル高く、α7 IIIより200ドル安い。このカメラの特徴は画質でも機能性でもなく、サイズと利便性だ。
ボディ・操作性
- 見た目はa6000シリーズによく似ているが、α7C自体は他のカメラにはない非常に頑丈な作りになっている。
ソニーがマグネシウム合金モノコックと呼んでいるもので、米国の自動車メーカーが「ユニボディ」と呼ぶような、シャーシとシェルが一体化した一体型の構造を採用している。 - ボディの継ぎ目が少ないため、雨の影響を受けにくくなっている。
- グリップは最近のソニーα7モデルよりもかなり浅いが、シャッターボタンに指を置いて、残りの指をグリップに巻き付ければ、快適にしっかりと収まることがわかる。
- α7 IIIが4つのダイヤル(グリップ前面と背面、背面プレートに1つ、肩に露出補正専用ダイヤル)を備えているのに対し、α7Cはグリップ背面に1つ、背面プレートに1つ、露出補正専用ダイヤルの3つしかない。
これらは全て右手親指で操作する必要がある。 - AFジョイスティックを搭載していないものの、 その代わりに、α7R IVのように巨大なAFオンボタンが搭載されている。
ソニー最新のAFトラッキングであれば、AFジョイスティックの必要性は少ないはずだ。 - α7Cの一番の違いは、ファインダーだ。ボディの左上に搭載されている。a6000シリーズのファインダーと似ているが、最大の変更点は、α7シリーズのパネルより遥かに小さく、低解像度のパネルになっていることだ。
- 236万ドットの解像度は、α7 IIIやパナソニックS5と同等だが、他の競合ミラーレスより低解像だ。
さらに、より小さなパネルを使用することで、ほとんどのミラーレスカメラより遥かに小さいファインダー倍率「0.59倍」となっている。
カメラ小型化のための、最も顕著なトレードオフである。 - α7C用に小型化した新しい手ブレ補正システムを開発した。ピッチ、ヨー、回転、水平・垂直方向の並進運動の5軸で手ぶれ補正が可能だ。これまでのソニーのカメラと同様に、CIPA規格の5段相当の補正を実現している。
- シャッターも新設計だ。メカニカルシャッターは1/4000秒まで対応し、「サイレント撮影」モードでは1/8000秒まで完全電子シャッターを使用することが出来る。フラッシュ同期は1/160秒だ。
- α7CにはSDカードのUHS-II対応のシングルスロットだ。外側にはラッチ付きのプラスチック製のドアが付いている。
スロットの周りにはゴムのシールが施されているが、ドアはこれを押し込むことはなく、より複雑なシールとなっている。 - ソニーがバッテリーを犠牲にして小型化を達成していないことは良いニュースだ。α7Cは、クラストップレベルの性能を誇るNP-FZ100という大型バッテリーを搭載するスペースを確保している。
大容量のバッテリーを搭載したことで、旅行用カメラとして、また一般的な日常使いのカメラとして、α7Cの信頼性を裏付けています。
ファーストインプレッション
ソニーのα7Cは、キヤノン、ニコン、パナソニックがフルサイズミラーレス市場に参入した後、ソニーが初めて開発した量販店向けモデルであり、本当に意味のあるカメラだと思う。そして、2013年10月に発売されて以来、既存のa7のデザインから最も離れたシリーズとなった。
それはより小さいボディのα7 IIIというだけではないか?本質的にはそうだ。α7Cは最新の「リアルタイムトラッキング」AFシステムを搭載しており、AFシステムの性能をフルに発揮できるようになっているが、スペック的には、より小さなボディに少しアップデートされただけのα7 IIIのように見える。
しかし、その小ささは大したものだ。スマートフォンを使うことなく、最高品質のイメージが撮れる状況を大幅に広げることが出来る。
しかし、そのコンパクトさには代償があるとすぐにわかる。エルゴノミクス的に、α7Cは最近のソニーのa7カメラから少し後退したように感じる。しかし、それは困るほどではない。
AF追従性は十分で、AFポイントを事前に設定する必要はほとんどない。このため、AFジョイスティックを失ったことを痛感することはあまりないだろう。フロントコマンドダイヤルがないのは痛いかもしれないが、a6600と違って、専用の露出補正ダイヤルを搭載している。大部分の状況であれば専用のコマンドダイヤルと露出補正ダイヤルがあれば事足りるはずだ。
ダウンサイズで最大の代償は小さなビューファインダーだ。無いよりはマシだが、遥かに小さく、低解像であり、眼鏡を着用していると確認が難しい。
その一方、小型化で損なっているのはビルドクオリティだ。モノコック構造は、過度に重くならずにしっかりと感じ、液晶パネルを保護するためにバリアングル機構で裏返すことが出来る。
画質やオートフォーカス機能については、α7Cの優れた性能を期待でき、何の懸念も無い。しかし、良くも悪くも、カメラの残りの性能はa7 IIIと非常に似ている。つまり動画は8Bitモードだけ、4K 30p撮影時はクロップされる。
既存モデルのテクノロジーを再パッケージする手法はZ 5を投入したニコンと根本的に異なるアプローチでは無い。しかし、明らかにコンパクトなボディサイズはニコンZ 5より400ドル高い価格設定を正当化するのに十分なものだと考えている。
特に売り出し価格は値下がりしたα7 IIIと比べて高く、奇妙な値付けに見えるかもしれない。しかし、価格が落ち着けば「C」の意味を評価できるようになるはずだ。
そして、α7S IIIスタイルの「α7 IV」が登場する余地を残しているように見える。
噂情報まとめ
噂情報まとめ
事実
- ソニーが「新コンセプトα」を2020/09/15 10:00に発表予告
- WW850128
ーNP-Z100
ーWi-Fi(11a/b/g/n/ac)
ーBluetoot
ーUSB-C端子
ーシングルカードスロット - 新しい種類のフルサイズカメラとなる
SAR信頼できる噂
- 9月中旬に新しいフルサイズのエントリーモデルが登場する
- モデルネームは「α7C」となる
α5またはα6と命名される可能性がある- α7 IIIと同様のスペック
- 2400万画素裏面照射型CMOSセンサー
- 10コマ秒連写
- ISO100-51200(拡張:50-204800)
- EVFが四隅に固定
- α7S IIIと同じバリアングルモニタ
- α6600と同じボディサイズ
- Vlogger・YouTuber向け
- NP-FZ100バッテリー
- USB-C端子
- シングルSDカードスロット
- マイク・ヘッドホン端子
- ブラック・シルバーモデルの2色展開
- 5GHz WiFi・Bluetooth
価格はα7 IIIを超える2,100ユーロ
ボディ:2099ユーロ
レンズキット:2399ユーロ- 同時にコンパクトなレンズシリーズ「V」ラインが発表される
- 最初に登場するレンズは28-60mm F4.5-5.6のようなものになる
- サイズ124x71.1x59.7mm
- 重さ509g
未確認で60%程度の噂
- α5xxx/α6xxxに似た金属・プラスチック混成パーツの新しいデザイン
- バッテリーを収納するためグリップはとても大きい
- 5コマ秒連写
- ボディ内手ぶれ補正
- ポップアップフラッシュ非搭載
- 230万ドット ポップアップ電子ビューファインダー
- α7S IIIのようなタッチパネル
- 4K 24p 10Bit 100Mbps・4K 30p 10Bit 100Mbps
- 4K 50p/60pは無音声・クロップ・S&Qのみ
- 約1000ドルと売り出し価格が最も低価格のモデル
2020-09-15:古いメニューシステムを使用している?
ソニーα7Cのスペックシートが海外のニュースサイトに掲載されました。#噂https://t.co/okawQrDDFI
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) September 14, 2020
Sony Alpha Rumors:New Sony α7C real world images!
ある読者がα7Cの画像を発見した。驚いたことに古いメニューシステムを採用しているようだ。ソニーは将来全てのモデルに新メニューシステムを搭載すると述べていたので驚きである。
メモ
- 2420万画素 Exmor R CMOSセンサー
- センサーシフト式除塵ユニット
- 圧縮RAW・非圧縮RAW
- クリエイティブスタイル
- ピクチャープロファイル
- 4K 30p 100Mbps
ー4:2:0 8Bit - Full HD 120p 100Mbps
ー4:2:0 8Bit - S&Qモード ?120fps
- SDXC UHS-II対応
- 693点 像面位相差AF
・-4?20 EV対応 - ISO 100-51200
拡張:50・102400 - アンチフリッカー
- 0.39型 236万ドット OLEDファインダー
・×0.59倍
・アイポイント 20mm
・リフレッシュレート 60/120fps - 92万ドット バリアングル式タッチパネル
- シャッター:
・30-1/4000秒(メカニカル)
・30-1/8000秒(電子)
・フラッシュ同調:?1/180秒 - ボディ内5軸5段手ぶれ補正
- 連写速度:?10コマ秒
- 連写枚数:非圧縮RAW 45コマ・圧縮RAW 115コマ以上
- 拡張・ポート
・USB-C
・NFC
・WiFi 5GHz
・Bluetooth v4.2
・HDMI D ?4K 30p 4:2:2 8Bit
・MIシュー
・3.5mmヘッドホン・マイク - NP-FZ100バッテリー
・静止画 680枚(EVF)・740枚(LCD)
・動画 140分
・USB給電・充電対応 - サイズ:124.0×71.1×59.7mm
- 重量:509g(バッテリー・SDカード含)
とのこと。
基本的にα7 IIIのスペックを踏襲しつつ、部分的にサイズダウンによるデチューンが施されているように見えます。α7 IIIユーザーがボディサイズ以外で乗り換える要素はバリアングルモニタとリアルタイムトラッキングくらいでしょうか?
シャッター方式によりシャッタースピードの上限が異なるソニー機は珍しいですね。メカニカルシャッターで1/4000秒までカバーしているので問題ないかと思います。大口径レンズを日中に使用する際は電子シャッターの1/8000秒が役に立ちそう。
α7S IIIで新しく導入した「BIONZ XR」プロセッサは導入されていない可能性が高いですね(メニューシステムが従来通りのため)。イメージセンサー除塵ユニットも従来通りの「シフト式。個人的にはココに期待していただけに残念。
2020-09-14:α7S IIIのような冷却システムを搭載する?
私はいくつかのリークされたα7Cの画像と新しい情報を得た。
α7Cはα7S IIIと同様のパッシブ冷却システムを持ち、長時間の4K撮影でオーバーヒートしない。
また、α7 IIIの29分の記録制限とは異なり、連続動画撮影時間は無制限となるだろう。
とのこと。
見た目はコンパクトなフルサイズミラーレスですが、ボディ内手ぶれ補正に加え、α7S IIIと似たような冷却システムを持つとは驚きですね。α7 IIIの派生と言うよりは「ミニα7S III」と言ったところでしょうか?国内では明日午前10時にαシステムの発表があり、その場でα7Cが登場すると言われています。いよいよですねえ。
2020-09-11:α6xxxライクなカメラで確定か
ソニーα7Cの製品画像。 #噂 pic.twitter.com/XoUoAt0IOu
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) September 11, 2020
噂通りα6600ライクなカメラデザインとなっていますね。従来のα7シリーズと比べて操作性が大きく切り詰められ、簡素化されているのが分かります。ここまでシンプルになると少し使い辛そうですねえ…。コマンドダイヤルが一か所しかないのも痛い、せめて背面ホイールに割当可能な機能が増えていると良いのですけども…。タッチパネルのレスポンスや機能性向上に期待。
噂通りバリアングルモニタを搭載しているので様々なアングルで撮影しやすくなっているのはGood!あとはモニタ・EVFの解像度でどこまでコストカットを図っているのか気になるところ。
α7 IIIと見比べるとAFジョイスティックやコマンドダイヤル、ボタンが少なくなっていることが分かります。ボタンカスタマイズの自由度が減っているので、基本的にはオートモードで使い機会が多そう。
α7 IIIのスタイルでバリアングルモニタ搭載するだけでも良かったのに!と思うことがあるかもしれません。
α6600と比べると、少しボディサイズが大きいように見えます。ボタンはやや少ないですね。せめて露出補正ダイヤルでは無く、コマンドダイヤルを搭載して欲しかったところ(NEX-7っぽく)
同じく低価格モデルのEOS RPと比較。RPも小型軽量ボディですが、比較してサイズがとても小さいことが分かります。グリップや操作性は犠牲となってしまっていますが、収納性が高いのは魅力的ですねえ。
そのうちニコンもファインダー無しのモデルを投入してきそうな予感。
SIGMA fpと比べるとほぼ同じサイズ。fpはサイズに似つかわしくない大型ヒートシンクを搭載していたり、メカニカルシャッターを無くしたりしているので全く別路線のカメラなので参考とならないかも。
このカメラサイズに似合うレンズラインアップは圧倒的にEマウント有利。
α7Cはα6xxx系のデザインで確定か
Sony Alpha Rumors:LEAKED: First image of the new Sony α7C
これが新型「α7C」だ。ご覧の通り、沈胴式28-60mm F4-5.6も付いている。このカメラは来週9月15日に発表される。
ソニーα7Cのヨーロッパにおける価格設定だ。
- ボディ:2099ユーロ
- レンズキット:239ユーロ
α7 IIIよりコンパクトなボディで、いくつかの新機能を200ドルで手に入れることが出来る。
ー新しいメニューシステム
ー改良されたAF
ーバリアングルモニタ
などだ。
「コンパクトα7 III」のアイディアは好きなのだが、価格はもう少し下げたほうが良かったのでは無いかと思っている。しかし、ソースによると外観はとても優れているのだと言う。
α6xxxシリーズの外観とよく似ていますが、フルサイズらしく少しボディサイズが大きいようにも見えます。
ボタンレイアウトはシンプルに見え、カスタマイズの自由度は低そうですねえ。α7シリーズらしく、露出補正ダイヤルは維持されています。
背面の操作性が気になる所ですが、今回のリーク画像から情報を得ることは出来ません。ジョイスティックを搭載していると良いのですが…。
見た目を考えると2099ユーロはやや高価と感じます。とは言え、「新しいメニューシステム=α7S IIIで搭載した新プロセッサ」を搭載している可能性が高く、カメラのレスポンスは期待できそう。
2020-09-08:ソニーが「α」シリーズの新製品発表を予告!α7C登場なるか
- 公式ウェブサイト
- 2020-9-15 AM10
どのような発表となるのか不明ですが、「New concept」と銘打っているので、これまでにないαシリーズが登場しそうですね。噂では「α6600」のような「α7」シリーズが登場すると言われています。
噂されていた登場時期と一致するので、Sony Alpha Rumorsで度々言及されていた「α7C」の可能性が高そう。比較的コンパクトなデザインとなり、α7 IIIより割り切ったボディとなりそうですが、価格設定は今のところやや高めと言われています。
2020-09-05:α7 IIIと同じようなスペックとなる?
信頼するソースから追加情報を得た
- ほぼα7 IIIのスペックに近い
- オートフォーカスアルゴリズムはα7S III譲り
- 4K 30p(4K 60pは無し)
- α6600よりも僅かに大きく、人から聞いた話によると「最も美しいEマウントカメラ」だそうだ
とのこと。
ちなみにタイトルには「パンケーキレンズキットが2,300ユーロ」とありますね。ボディが2,100ユーロとすると、差額200ユーロのレンズキットとなる模様。「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」並みの価格設定ですね。
つまり、古いイメージセンサーとα7S IIIと同じ画像処理エンジンを搭載するのかもしれません。となれば2,100?2,300ユーロの価格設定も納得できるような、できないような…。
ローリングシャッターの影響は避けられ無さそう。そしてα7 IIIとの競合は必至。まだ情報が錯綜している部分があるように見えるので、もう少し様子見したほうが良いかもしれませんね。
2020-09-04:シルバーモデルも登場する?
Sony Alpha Rumors:Sony α7C will come in two colors: Silver and Black
α7Cの噂に少しだけ追加情報だ。新しいソニーα7Cは2つのカラーリングを利用できるようになると言われている。
それはシルバーとブラックだ。
そして、あるソースによると、シルバーモデルは、上部1cmだけがシルバーになるそうだ。残りはブラックである。
とのこと。
どうやら部分的にカラバリがあるっぽいですね。カラバリのある上部はプラスチックパーツで、前部カバーは金属製と言ったところでしょうか?
どちらにせよ、フルサイズカメラでカラバリを展開するのは非常に珍しいですね。キヤノン「EOS RP ゴールド」・ニコン「Df」・ペンタックス「K-1 II Limited Silver」くらいでしょうか?
ボディサイズがα6600と似ているらしいので、APS-C Eマウントカメラのようなデザイン・質感となりそうです。しかし、これで「α7 IIIより少し高い」と躊躇してしまいそう。
今後の追加情報に期待。
2020-09-02:パンケーキズームレンズ登場か?
信頼できる別のソースからα7Cの仕様を確認した。
- バリアングル液晶モニタ
- 動画での瞳追従
- 2400万画素センサー
- α6600のようなボディ
- 新しいレンズ(28-60mm F4.5-5.6のようなものだが正確な仕様は覚えていない)
このパンケーキズームに関して詳細情報も入手した。
- この新しいキットレンズは「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」と同様の構造を持つ。レンズを使用するには適切なボタンもしくはロックを解除してレンズを引き延ばす必要がある。
とのこと。
ソニーのパンケーキズームレンズと言えばAPS-C用「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が存在します。画質には妥協が必要ですが、非常にコンパクトな沈胴・電動ズーム式のレンズですね。このフルサイズ版が登場するのでしょうか?現在の開発力でどれほど画質を維持したコンパクトズームとなるのか気になる所。広角側を28mmで抑えているのだとしたら、画質は期待したいですねえ。
2020-09-01:ソニーα7Cは固定されたEVFを搭載して2,100ユーロで登場する?
あるソースとの間に誤解があったようだ。
彼はα7Cがポップアップフラッシュを持っていないが、代わりにポップアップEVFを持っていると述べていたが、これを訂正した。ポップアップフラッシュは無いが、EVFは固定されている
そして、もう一つの新しい情報がある。
ボディの正確な価格は2.100ユーロだ。
とのこと。
この情報が正しく、過去の噂と併せて考えると「α6600」のボディにフルサイズセンサーを搭載したようなカメラとなりそうですね。ボディサイズが小さいので、どのようにバリアングルモニタを搭載するのか気になる所。
価格は2,100ユーロで、スペックを考慮するとやや高めの値付けと感じます。VAT込みの価格表示だとすると、α7 IIIと似たような価格設定ですね。
2020-08-29:ソニーの新型フルサイズミラーレスは全く新しい命名構造で2000ドル以上となる?
確かなソースから話を聞いた。
彼は、ソニーが新しいエントリーレベルのフルサイズEマウントカメラに全く新しい種類の名前を付けることにしたと述べている。
"α5 "や "α6 "では無く、それらはAPS-Cの "α5xxx "と "α6xxx "の命名構造によく似ている。RX100のネーミングの歴史を変えたZV-1のような新しい名前と予想している。私は数ヶ月前から、ソニーが新しいエントリーレベルのカメラを発表するという噂を聞いていた。これはα7 IIIを下回る価格設定になると思っていたが…私は間違っていた。今から私が共有する情報が100%正しいことを確信している。
これは「フルサイズミラーレスの新しいシリーズ」であり、エントリーレベルのカメラである。
しかし、価格はα7 IIIと下回らず、むしろα7 IIIよりも高くなる。この新しいシリーズはVlogger・ユーチューバー、トラベラー向けのコンパクトなフルサイズミラーレスとして定義されるだろう。
これはソニーの奇妙な戦略である。なぜこの新シリーズのカメラがα7 IIIより高価であるのか分からない。
とのこと。
ZV-1のように命名構造が変化するとしたら、全く新しいコンセプトのカメラとなるのかもしれませんね。ZV-1を考慮すると、αシリーズのフォームファクタやパーツを継承したVlogger向けミラーレスと言ったところでしょうか?
価格設定はα7 IIIより高価となるそうなので、α7 IIIのセンサーとα7S IIIのプロセッサーを搭載した動画向けモデルとなるのかもしれませんね。言ってしまえばα7S IIIの下位互換でしょうか。やや高い価格設定は収益性のあるコンテンツクリエイター向けと予想。
前回の話では「古いα7 IIに代わり、収益性を高めたモデル」と発信していたものの、この噂が本当だとすると、直接の代替モデルとはならないかもしれませんね。9月中旬に登場と言われているので、今後さらに追加情報があるかもしれません。
2020-08-27:ソニーα5(α6)は古いα7 IIに取って代わる収益性を高めたカメラとなる?
Sony Alpha Rumors:Japanese source explains why Sony makes the A5-A6
私は日本のソースからα5・α6について以下のような話を聞いた。
「今月初めに日本の○○で○○と話をして、ソニーのA5.xの話を聞きました。
その人が言うには、第一世代と第二世代のフルサイズボディ(?α7 II)はまだ販売されているが、ここ数年でかなり価格が下がっているということでした(当たり前ですが)。ソニーにとっての問題は、6年前と同じ部品を使い続けなければならならず、収益性が低いことです。
彼らの解決策は、α7 II相当となるエントリーレベルのフルサイズカメラ、α5を作ることです。スペックの詳細はわかりませんが、すでに技術があるので、α7S IIIの発表からそれほど長くはならないでしょう......。」
とのこと。
α7 IIは2014年12月に登場したカメラであり、発売からそろそろ6年が経過しようとしています。売り出し価格は安くて「?184,559」ほど。現在は「?119,488」前後で安定しており、発売から6万円ほど安くなっています。さらにキャッシュバックキャンペーンを考慮すると10万円前後で購入可能。APS-Cの最新ミドルレンジモデル(α64000)と価格差が無いのは悩ましいところですね。そう考えると、今回の噂話の内容は理に適っているように感じます。ボディの作り自体はα7 IIIとそう差が無いですし…。
キヤノンEOS RPのように、売り出しから低価格路線を狙ったカメラとするのか、ニコンZ 5のように少し高めらのエントリーモデルを考えているのか気になるところ。
2020-08-25:ソニー「α5」はα6600のようなボディサイズでα7 IIIのようなスペックとなる?
信頼できるソースから、新しいエントリーレベルのフルサイズミラーレスが9月ローンチ予定であることを確認した。スペックについて尋ねると、彼はこう述べた。
「新型フルサイズミラーレスはα6600のボディサイズととてもよく似ており、α7 IIIのスペックを備えている」
とのこと。
α6xxxxのようなボディデザインとなるかどうかは不明ですが、サイズは同様となる可能性が高そう。となると、電子ファインダーや噂のバリアングルモニタがどうなるのか気になるところ。噂のポップアップEVFか、それともZV-1のように非搭載となるのか…。
α7 IIIに搭載されている「2400万画素裏面照射型CMOSセンサー」は高感度性能に定評があるCMOSセンサー。似たようなセンサーを搭載したカメラはいくつか存在し、新しいカメラにこのセンサーが搭載されていたとしても驚くことではありません。
シャッターユニットやボディ内手ぶれ補正ユニットも同等のパーツとなるのか、それともボディサイズに合わせてパフォーマンスが低下するのか…。
個人的にカメラの動作がモッサリしていると感じるので、少なくともプロセッサーの更新はマストだと考えています。(α7S IIIのように)
噂の発表時期は「9月中旬」と言うことで、9月3日にパナソニックが投入を予告している「LUMIX S5」と悩むことになりそう。LUMIX S5はアナモルフィック4Kや波形モニタ、操作できそうなデュアルネイティブISOなど、機能的な動画仕様となる可能性が高いです。対して、ソニーの新型フルサイズはどのようなコンセプトのVlogger向けフルサイズミラーレスを提案してくるのか…。今後の追加情報に期待。
2020-08-19:ソニーα5/α6はVlogger・YouTuber向けとしてバリアングルモニタを搭載する?
我々が得た情報によると、ソニー「α5(またはα6)」はα7S IIIのようなバリアングルモニタを搭載するVlogger・YouTuber向けのカメラとなる。
とのこと。
α7 III後継モデルと言うよりはα7S IIIの下位モデル・VLOGCAM ZV-1派生のミラーレスと言ったところでしょうか?どのような形状・どのようなスペックのカメラとなるのか全く見当が付きませんね。バリアングルモニタを使った自撮りなどを意識しているのであれば、それ相応にコンパクトなレンズも提案して欲しいところですが果たして?(社外製レンズならば色々と選択肢があります)
個人的に気になるのは「α7S III」で初導入したプロセッサ「BIONZ XR」が他の機種にも導入されるのかどうか。レスポンスが良く、メニュー画面の一新やタッチ操作にも対応しているので期待大。
2020-08-13:ソニーは9月中旬にポップアップEVFを搭載したα6xxx似のフルサイズミラーレスを発表する?
Sony Alpha Rumors:WILD RUMOR: Sony A5 (or A6) has IBIS, 4k60p, 5fps and pop-up EVF?
これは未知のソースから送られてきたものだ。つまり、かなり疑って見る必要がある。
彼はα5’(またはα6)の仕様を共有した。
- α5xxx/α6xxxに似た金属・プラスチック混成パーツの新しいデザイン
- バッテリーを収納するためグリップはとても大きい
- 5コマ秒連写
- ボディ内手ぶれ補正
- ポップアップフラッシュ非搭載
- 230万ドット ポップアップ電子ビューファインダー
- α7S IIIのようなタッチパネル
- 4K 24p 10Bit 100Mbps・4K 30p 10Bit 100Mbps
- 4K 50p/60pは無音声・クロップ・S&Qのみ
とのこと。
とても眉唾な情報なので話半分以下で受け取っておいたほうが良さそうですね。個人的にRX100・RX1シリーズ以上のボディでポップアップEVFを採用するメリットはかなり小さそうに感じるのですが…。
正直なところ、まだ「エントリーミラーレス」に関するしっかりとした噂情報は少なく、期待するのは時期尚早な気がします。ここ最近は割と的中率が高いSARですが、さてどうなることやら…。
とは言え、海外認証機関にコードネーム「WW850128」が登録されているのは事実のようです。
NP-Z100.・5GHz WiFi・Bluetoothなど、「α7 IV」でも良さそうなスペックとなっていますが、シングルカードスロット仕様ですので、確かに新しいエントリーモデルの可能性は高い。
APS-Cの可能性は捨てきれませんが、噂サイトでの主流はフルサイズ。
個人的にはそろそろリアルタイムトラッキングに対応するα7 III後継モデルを見てみたいところ。しかし発売から数年経った今でも、ソニーの売れ筋商品に違いなく、リニューアルはもう少し先かもしれませんね。
2020-08-01:ソニーの新型デジカメコードネーム「WW850128」が登場
ソニーのレンズ交換式カメラ「WW850128」が台湾NCCにも登録されました。Wi-Fi(11a/b/g/n/ac)とBluetoothを搭載。バッテリーはNP-FZ100で、USBはType-C。シングルカードスロットで認証試験時はSDカードを装着。(α7S IIIはWW271448) #認証情報 pic.twitter.com/2YohDHFl5K
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) July 31, 2020
ソニーが新しい未発表カメラを登録した。
このカメラは今後登場予定と教えてもらっている「α5もしくはあα6」であるあk農性が高い。
とのこと。
ここに来て再び新しい未発表カメラのコードネームが登場したようです。今回の情報によると、確かにハイエンドモデルと言うよりはエントリー・ミドルクラスのモデルとなりそうです。とは言え、これまでハイエンドモデル以外で実装していなかった5GHzWiFiを搭載しているのは面白いですね。
これまでの噂のようにファインダー無しのシグマ「fp」ルックなミラーレスとなるのか気になるところ。まだAPS-Cミラーレスである可能性残っています。今後の追加情報に期待。
WW850128
ーNP-Z100
ーWi-Fi(11a/b/g/n/ac)
ーBluetoot
ーUSB-C端子
ーシングルカードスロット
2020-07-30:ソニーは新しいオーディオ機器を発表後に「α5」を発表する?
Sony Alpha Rumors:Correction: Sony August 6 announcement is about audio
最初はソニーのEマウントの新製品発表が8月6日にあるのではないかと思っていた。しかし、この日の発表はオーディオ製品のようだ。そして、それは新しいヘッドセット「WH-1000XM4」のことだとわかっている。
その次はカメラの発表だ。次のフルサイズカメラの発表についての情報をすでに持っている。来週、少し休んでから投稿する予定だ。
Sony A5 is coming soon anyway, but first on August 6 we will get the new Sony AUDIO gear pic.twitter.com/oHNWrKAs97
? SonyAlphaRumors (@SonyAlphaRumors) July 30, 2020
(α5は間もなく登場するが、その前に8月6日に新しいソニーのオーディオ製品が登場する。)
とのこと。
以前に「ソニーは小さくてEVFなしのエントリーフルサイズカメラ α5を発表する。」と言った噂話もありましたが、やはり従来シリーズには無い小型軽量モデルが登場するのでしょうか?
個人的にはα7 IIIをリニューアルしてからα5を発表して欲しいのですが、キヤノン「EOS RP」やニコン「Z 5」、そしてシグマ「fp」の存在を考えると、早めに対抗モデルを投入しておきたいのかもしれませんね。
SARの中の人は旅行へ行くとTwitter上で発言していたので、大きな噂話は週明けとなりそうです。
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