2022年4月27日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。以前にも存在する9mm始まりの広角ズームレンズですが、歪曲収差をデジタル補正に依存したよりミラーレスらしい設計となっています。
概要
- 【公開番号】P2022065383
- 【公開日】2022-04-27
- 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
- 【出願日】2020-10-15
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを提供する。
- 【0002】
撮像装置の高画素化に伴い、広角で高い光学性能を有するズームレンズが求められている。特許文献1には、広角端での焦点距離が35mm換算で11mm程度であり、画角が120°程度の広角ズームレンズが開示されている。- 【0004】
しかしながら、ズームレンズを広角化すると、該ズームレンズを構成する各レンズの屈折力が増加して解像力が低下する。- 【0005】
本発明は、広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを提供する。実施例1
- 焦点距離:9.27-17.46
- F値:4.12
- 半画角:66.80-51.10
- 像高:21.64
- 全長:130.07-127.77
- バックフォーカス:11.00
キヤノンは過去にも9mm始まりの広角ズームレンズに関する特許出願を公開していますが、全長は同程度ながら以前の実施例よりも前玉が小さくなり、カメラとのバランスが良くなっているように見えます。歪曲は驚くほど残っていますが、撮影時に補正するミラーレス仕様。それにしても歪曲収差がきついですね。魚眼レンズですか?
ただし非点収差や球面収差などはより良好な補正状態となっています。このような設計のレンズは既に「RF16mm F2.8 STM」「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」で見てきているので特に驚きません。むしろLシリーズの「RF14-35mm F4 L IS USM」まで歪曲収差を残した設計を採用しているので、キヤノンがこのような「RF9-18mm F4 L USM」をリリースしたとしても驚きません。実際のところ極端な歪曲収差の補正で画角が狭くなり、実際の焦点距離はもう少し長くなるかも?(歪曲収差補正時に四隅をクロップする必要があるため)
RFレンズ一覧
RF ズームレンズ
- RF10-20mm F4 L IS STM
- RF14-35mm F4 L IS USM
- RF15-35mm F2.8 L IS USM
- RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM
- RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
- RF24-70mm F2.8 L IS USM
- RF24-105mm F2.8 L IS USM Z
- RF24-105mm F4 L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2 L USM
- RF70-200mm F2.8 L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF100-300mm F2.8 L IS USM
- RF100-400mm F5.6-8 IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
- RF200-800mm F6.3-9 IS USM
RF 単焦点レンズ
- RF16mm F2.8 STM
- RF24mm F1.8 Macro IS STM
- RF28mm F2.8 STM
- RF35mm F1.4 L VCM
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- RF50mm F1.2 L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF85mm F1.2 L USM
- RF85mm F1.2 L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- RF100mm F2.8 L Macro IS USM
- RF135mm F1.8 L USM
- RF400mm F2.8 L IS USM
- RF600mm F4 L IS USM
- RF600mm F11 IS STM
- RF800mm F11 IS STM
- RF800mm F5.6 L IS USM
- RF1200mm F8 L IS USM
RF-S レンズ
- RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM
- RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
- RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
- RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM
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