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RF100mm F2 Macro となりそうなキヤノンの特許出願

2022年1月25日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF100mm F2 Macro」を想定したような実施例を含んでいます。マクロレンズとしては比較的明るい開放F値ですね。

概要

  • 【公開番号】特開2022-16822(P2022-16822A)
  • 【公開日】令和4年1月25日(2022.1.25)
  • 【発明の名称】光学系及びそれを有する撮像装置
  • 【出願日】令和2年7月13日(2020.7.13)
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】小型で、フォーカシングに伴う収差変動を抑制し、無限遠から至近距離に至る全物体距離にわたり高い光学性能を得ることが可能な光学系及びそれを有する撮像装置の提供すること。
  • 【0002】
    近距離物体の撮影を主たる目的としたマクロレンズは、撮影倍率が0倍となる無限遠物体から撮影倍率が等倍付近となる近距離物体まで撮影できるように構成されていることが望ましい。また、マクロレンズは、フォーカシングに際して、収差変動が少なく全物体距離にわたり高い光学性能を有すること、フォーカシングを高速に行うためにフォーカスレンズ群が小型軽量であること等を求められている。
  • 【0005】
    インナーフォーカス方式及びフローティング方式を用いると、フォーカシングを高速に行うこと、フォーカシングに伴う収差変動を低減し、無限遠から至近距離に至る全物体距離にわたり高い光学性能を得ることが容易になる。

実施例1

  • 焦点距離:97.00
  • F値:2.06
  • 半画角:12.57
  • 像高:21.64
  • 全長:159.46
  • バックフォーカス:19.70
  • 撮影倍率:-1.0

実施例2

  • 焦点距離:98.28
  • F値:1.85
  • 半画角:12.42
  • 像高:21.64
  • 全長:178.46
  • バックフォーカス:18.47
  • 撮影倍率:-1.0

フルサイズミラーレス向けの等倍マクロレンズに関する特許出願のようです。
100mmの明るいマクロレンズに関する特許はこれが初めてではありませんが、「フローティングフォーカス構造」かつ「等倍マクロレンズ」を両立しているのは珍しいですね。大口径となることで、一般的な撮影距離ではボケを大きくすることができ、近距離ではシャッタースピードを維持するのに役立ちます(被写界深度はとても浅くなりますが)。
収差図を見る限りでは歪曲収差が残っているので特に近距離ではソフトウェアによる補正が必須かもしれません。

キヤノンRFレンズラインアップには既に「RF100mm F2.8L MACRO IS USM」が存在し、このレンズを敢えて追加する意義はあまり無いように見えます。おそらく実用化されることはないのかなと。他に揃えるべきレンズは多く、次のマクロレンズは当分先となりそう。

大口径のマクロレンズと言えば「RF85mm F2 Macro IS STM」がありますね(撮影倍率は0.5倍までですが)。従来の「85mm F1.8」と「マクロレンズ」の需要を一度に満たしてくれる面白い中望遠レンズです。ただ、実際に使ってると「ポートレートレンズ」と言うには描写が硬く、どちらかと言えばマクロレンズ寄りでした。大口径のマクロレンズは便利だと思いますが、個人的には撮影倍率はほどほどで、ポートレートを意識した柔らかい描写のほうが良いのかなと。

RF85mm F2 MACRO IS STM
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参考:RFレンズラインアップ

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ

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