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キヤノン「RF9-18mm F4」「RF10-18mm F4」を想定したような光学系の特許出願

2023年7月13日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF9-18mm F4」「RF10-18mm F4」などを想定したような光学系の実施例をいくつか含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2023099389
  • 【公開日】2023-07-13
  • 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2022-01-01
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】広画角であり、全ズーム範囲において高い光学性能を有する小型軽量のズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、撮像装置に用いられるズームレンズは、撮像装置の高機能化に伴い、広画角であって高い光学性能を有することが求められている。また、広角端の画角が広いズームレンズとして、負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型のズームレンズが知られている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1に開示されたズームレンズでは、広角化のために第1レンズ群の焦点距離を小さく設定しているため、広角端における歪曲収差量が大きく、周辺画像が劣化する。また、バックフォーカスと第1レンズ群の屈折力が適切でなく、これ以上の前玉径小型化や全長短縮が困難である。特許文献2に開示されたズームレンズは、短バックフォーカスであり全長短縮には好適な屈折力配置ではある。しかし、第1レンズ群に後続するレンズ群がすべて正の屈折力であり、後続群全体としてみたときの前側主点位置を第1レンズ群側に狭めることが困難であり、これ以上の小型軽量化は困難である。
  • 【0006】
    広角化を図りつつ、全ズーム範囲で高い光学性能有する小型軽量なズームレンズを得るためには、第1レンズ群の屈折力とレンズ構成、そして、第1レンズ群に後続するレンズ群の屈折力や配置位置を適切に設定することが重要となる。
  • 【0007】
    本発明は、広画角であり、全ズーム範囲において高い光学性能を有する小型軽量のズームレンズおよびそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:9.27-17.46
  • F値:4.12
  • 半画角:63.98-51.10
  • 像高:19.00-21.64
  • 全長:108.47-100.80
  • バックフォーカス:15.71-23.00

実施例5

  • 焦点距離:10.01-17.46
  • F値:4.12
  • 半画角:62.21-51.10
  • 像高:19.00-21.64
  • 全長:106.74-99.55
  • バックフォーカス:12.36

一見するとフルサイズ用の魚眼ズームレンズのような焦点距離ですが、収差図を見る限りでは歪曲収差が良好に補正されています。広角側で像高が不足している領域は残存する歪曲収差を電子補正で引き延ばす前提の設計と予想。一眼レフ用レンズ「EF11-24mm F4L USM」よりも広い画角をカバーすると超広角ズームレンズとなりそうです。

このような設計のレンズに関する特許出願は過去にも存在しており、キヤノンが商品化に向けて色々と試行錯誤しているのでしょうか?実施例の光学系が実際に商品化されるケースは珍しいものの、最近のキヤノンでは稀に存在します。ひょっとしたら、将来的に今回の実施例のどれかが実用化されるのかもしれません。
(過去のキヤノン未発表製品に関する噂情報でも同じようなレンズがリストに存在していたような…)

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