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サムヤン「AF 35mm F1.8 FE」ほぼ全ての絞り値で優れた性能

ePHOTOzineがサムヤン「AF 35mm F1.8 E-mount」のレビューを掲載。低価格ながらほぼ全ての絞り値で優れたパフォーマンスを発揮する小型軽量な35mm単焦点のようですね。

コスパ良好の小型35mm

ePHOTOzine:Samyang AF 35mm f/1.8 FE Lens Review

  • AF 75mm F1.8 FE」と同じ設計思想で作られたレンズだ。35mmと75mmの組み合わせはとても魅力的で、特にストリート・ルポルタージュの仕事で魅力的となるかもしれない。
  • フルサイズミラーレスは巨大化する傾向にあるが、小型軽量なシステムとして利用することが出来るコンパクトな光学系がα7R IIIとの組み合わせでどのようなパフォーマンスを発揮するのか見ていきたい。
  • レンズはハイクオリティなプラスチック製鏡筒で210gと軽く、コンパクトだ。α7R IIIとの組み合わせで悪目立ちしない。ストリートフォトに理想的だ。
  • 花形レンズフードはレンズにしっかりと装着できる。
  • レンズにはUMCコーティングが施されており、効果的にフレアを予防している。
  • レンズは防塵防滴仕様だ。
  • 電子制御のコントロールリングはスイッチ操作で絞りリングなどとして利用することが出来る。
  • オートフォーカスは静かで高速な動作だ。
  • APS-Cで使用すると52.5mmの標準レンズとして使うことが出来る。ただし、ボディサイズを考慮するとレンズが大きく感じるかもしれない。
  • 中央シャープネスはF1.8からF11まで優れている。F16からF22でも非常に良好だ。
  • 端のシャープネスはF1.8からF2で良好、F2.8で大きく改善し、F11まで優れた性能となる。F16でも非常に良好だが、F22のみまずまずとなる。
  • シャープネスの結果は見事であり、ほぼ全ての絞り値で優れた性能だ。
  • 色収差は中央でとても良好に補正されている。ただし、フレーム端ではコントラストが高い領域で目に付く可能性がある。これはカメラ内補正で処理可能だ。
  • 歪曲収差は-1.62%だ。驚くほどの収差量ではなく、後処理可能である。
  • ボケは望遠レンズほどゴージャスでは無いが、とても心地よい描写である。
  • 逆光耐性は皆無だ。
  • 周辺減光は絞り開放で目に付くが、絞ることで解消する。
  • 359ポンドの価格設定は優れたコストパフォーマンスを際立たせるものだ。

サムヤンは一貫して優れたMFレンズを作り続けており、AFレンズになってもその評価が変わることは無い。この35mmは長年ルポルタージュやストリートフォトで愛用されてきた焦点距離であり、コンパクトで目立たず、被写体への接近を可能としている。そして50mmより少し広い画角と被写界深度を持つ。さらに価格はとても競争力がある。強くおススメできるレンズである。

長所:全体的に優れたシャープネス・中央色収差補正・適度な樽型歪曲・高速正確なAF・F1.8・カスタムモード・防塵防滴・クラシカルな焦点距離・逆光耐性・小型軽量・優れた価格設定・良好な作り

短所:周辺減光・端の色収差

とのこと。
コンパクトな「AF F1.8」シリーズ3本目となるレンズですね。他の焦点距離45mm F1.8・75mm F1.8と同じように良好なテスト結果となった模様。絞り開放付近のみフレーム端が少し甘くなるみたいですが、それ以外に大きな欠点は無いようです(周辺減光・歪曲収差・色収差は補正可能)。
国内での流通は始まっていませんが、イギリスでは359ポンドと非常にお手頃価格となっている模様。国内では代理店価格となりそうですが、それでも純正レンズより安い価格設定を期待できそうです。10月に登場予定の「α7C」と組み合わせることで、コンパクトなフルサイズシステムにすると面白そうですねえ。

AF 35mm F1.8交換レンズデータベース

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