このページでは一眼カメラ用交換レンズ「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sはお金に余裕があれば強くおススメできるレンズ 2023年12月30日
- Z 7II & NIKKOR Z 最大2万円のキャッシュバックキャンペーン対象製品早見表 2022年6月10日
- ニコンNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは欠点もあるが魅力的な点が多いレンズ 2021年10月12日
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sはクラス最高のレンズだが周辺減光が目立つ 2021年9月27日
- ニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は超広角ズームで間違いのない選択肢 2021年8月19日
- ニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は高価なレンズ・フィルターを許容できれば最高のZレンズ 2020年12月25日
- ニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は期待を裏切らない間違いなく素晴らしいレンズ 2020年12月9日
- ニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は高価だが強くおススメできる広角レンズ 2020年11月24日
- ニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は非常に良好な光学性能だが、非常に高価なレンズ 2020年11月21日
- PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」のサンプルイメージを公開 2020年11月14日
レビュー
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 | 14mm-24mm |
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 11群16枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 114° -84°(撮像範囲FX) 90° -61°(撮像範囲DX) |
焦点距離目盛 | 14、15、16、18、20、24mm |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(インターナルフォーカス)方式 |
最短撮影距離 | 撮像面から0.28m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.13倍(焦点距離24mm) |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 112mm ※ バヨネットフード HB-97使用時のみ装着可能 |
フィルター枠 | レンズ後部に装備 |
寸法 | 約88.5mm(最大径)×124.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約650g |
付属品 | ? レンズキャップ LC-Z1424(スプリング式) ? かぶせ式レンズキャップ LC-K104 ? 裏ぶた LF-N1 ? バヨネットフード HB-96 ? バヨネットフード HB-97 ? レンズケース CL-C2 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
- AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
- Ai AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED
- AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
海外の評価
IMAGING RESOURCE
IMAGING RESOURCE:Nikon Z 14-24mm f/2.8 S Nikkor Field Test
- レンズの紹介:
・Zシステム2本目となる超広角ズームレンズだ。
・14-30mm F4は開放F値が大きい代わりに全体的なサイズを小さくしていたが、このレンズは全体的な性能や価格設定の点で全く異なるレンズに仕上がっている。 - ビルドクオリティ:
・プログレードのビルドクオリティだ。ニコンS-Lineシリーズらしい質感である。
・14-24mm F2.8Gと異なり、フィルターを装着することが簡単だ。特定の人にとってゲームチェンジャーとなるだろう。
・14-24mm F2.8Gは内蔵レンズフードだったが、このレンズは内蔵フードが小さく、最小限に抑えられている。
・レンズフードにはねじ込み式フィルターを装着可能だ。この際は大きなフードHB-97を装着する必要がある。装着しない場合は適度にコンパクトなHB-96を利用できる。
・2つのレンズフードにっ対応したレンズキャップも付属する。
・レンズフードはフィルターを操作するスペースが十分に確保されている。
・対応フィルターが大きいのは残念だが、ケラレのない優れた結果を得ることができる。特に偏光フィルターを使えるのは便利だ。
・内蔵OLEDパネルは良好に機能し、カスタマイズ可能なL-Fnボタンは便利である。
・レンズポーチが付属しているものの、14-24mm F2.8Gに付属していたキャリングケースとは対照的なものだ。 - 携帯性:
・全長は124.5mmで最大径は88.5mmだ。重量は1,000gの14-24mm F2.8Gと比較して650gと軽量である。 - 操作性:
・ズームリングは14mm・15mm・16mm・18mm・20mm・24mmの焦点距離が表示されている。14mmから24mmまでの回転角は90度未満だ。
・ズームリングは頑丈ながら滑らかに動作する。
・フォーカスリングも良好に機能するが、バイワイヤ式のため少し不便な場合がある。 - オートフォーカス:
・静かで高速に動作する。
・非常に正確で目立つミスショットは見られない。
・最短撮影距離は28cmで倍率は0.13倍だ。この仕様はFマウントレンズと似ている。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・14mmは絞り開放から強力な中央解像性能を発揮する。四隅も良好だが、目に見える周辺減光がある。性能は一貫しており、絞ってもディテールとコントラストの改善は僅かだ。ただし、絞ることで周辺減光が改善される。
・F11以降で回折の影響が見られる。とは言え、被写界深度のために絞ることはやぶさかではない。F13を超えると少し気になるソフトさとなる。
・18mmでも性能はF2.8から非常に良好だ。F4まで絞ると性能は少し向上する。F5.6でも全体的に非常に良好だが、F8まで絞るとディテールとコントラストが僅かに低下する。
・18mmの四隅は14mmよりも周辺減光が少なく、切れ味も非常に良好だ。
・24mmもF2.8から優れている。F4で僅かに改善するが、それほど差は無い。
・24mm四隅も非常に良好だ。周辺減光は少し見られるが僅かである。
・ニコン製の112mmフィルターを装着しても影響はほとんど見られない。ただし、フィルターは非常に高価で、今のところサードパーティ製の選択肢も無い。
・どの焦点距離でも絞り開放でも優れた色・コントラスト・収差補正を実現している。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・このレンズの欠点を挙げるとしたらボケ描写だ。
・ボケ描写に関しては古いFマウントレンズのほうが好みである。 - 収差:
・Fマウントレンズよりも遥かに優れた補正状態だ。
・星はフレームの大部分でシャープな状態を維持している。四隅のコマ収差も僅かだ。 - 周辺減光:
・14mmと24mmの絞り開放で目に付く。 - 逆光耐性:
・記載なし。 - 作例集
総評
防塵防滴仕様の優れたビルドクオリティと優れた光学性能を備えたレンズである。価格設定を除けばこのレンズについて嫌いなポインtのはほとんど無い。このレンズの価格と、112mmのフィルター代金に投資することを厭わない人にとって、最高のZマウントレンズとなるはずだ。
長所:優れたビルドクオリティ・フィルター使用可能・優れたシャープネス・優れた収差補正
短所:高価・複数のレンズフードとキャップを携帯するのは面倒・フィルターは高価な112mmが必要・ボケは期待ほど滑らかではない
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Nikon Nikkor Z 14-24mm f/2.8 S Lens Review
- レンズの紹介:
・記載なし。 - ビルドクオリティ:
・非常に高水準で頑丈な作りだ。
・レンズには脱着できるレンズフードのほか鏡筒に内蔵されたレンズフードもある。
・レンズのズーミングは内蔵フード内で内筒が前後するので全長に変化は無い。
・花形レンズフードも同梱しているが、深いフードでは無い。遮光性と言うよりは保護性で有効なフードだと思われる。
・フードに112mmの円形フィルターを装着可能だ。
・金属製レンズマウントは頑丈で滑らかに装着できる。
・マウント部にはゼラチンフィルターのスロットがある。 - 携帯性:
・650gと軽いレンズではないが、ニコンZ 7との組み合わせでバランスは良好だ。 - 操作性:
・操作性は非常に効果的だ。
・フォーカスリングはバイワイヤ式だ。
・ズームリングは滑らかに回転する。14mm・15mm・16mm・18mm・20mm・24mmの焦点距離を表示している。
・小さなOLEDディスプレイを搭載し、DISPボタンで絞りや焦点距離、ピント距離・被写界深度などを表示できる。残念ながら被写界深度は十分な距離を表示できないので、あまり役に立たない。DISPボタン長押しで単位を変更することも可能だ。
・カスタマイズ可能なFnボタンやコントロールリングを搭載している。 - オートフォーカス:
・記載なし。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・14mmの中央はF2.8からF8まで際立った性能だ。F11からF16で優れた性能であり、F22でも非常に良好だ。
・14mmの端はF2.8から良好、F4で優れた性能となり、F5.6からF8で際立った結果となる。F11で優れた結果に戻り、F16でも非常に良好、F22でソフトだ。
・16mmの中央はF2.8からF8まで際立った性能だ。F11~F16で優れた結果となり、F22でも非常に良好である。
・16mmの端はF2.8で非常に良好、F4で優れた結果となり、F5.6で際立った性能だ。F8?F11で優れた結果となり、F16で非常に良好、F22でソフトとなる。
・20mmの中央は16mmとよく似ている。F2.8からF8まで際立った性能で、F8からF16で優れた結果となり、F22で非常に良好だ。
・20mmの端はF2.8で非常に良好、F4~F11で優れた結果となり、F16で非常に良好、F22でソフトとなる。
・24mmの中央はF2.8からF8で際立った性能、F11?F16で優れた結果となり、F22で非常に良好だ。
・24mmの端はF2.8からF11まで優れた結果となり、F16で非常に良好、F22でソフトとなる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・倍率色収差は全体的にとても良好に補正されている。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・14mmで-3.59%の樽型だ。
・20mmで+0.35%の糸巻き型だ。
・24mmで+1.11%の糸巻き型だ。
・14mmでは歪曲がハッキリと見え、16mmで完璧に補正されている。
・広角レンズながら糸巻き型歪曲を伴っている。この種のレンズで樽型歪曲を見慣れていると、少し奇妙に見えるかもしれない。 - 周辺減光:
・このような広角レンズとしてはとても合理的な光量落ちだ。
・14mm F2.8 -2.56EV
・16mm F2.8 -2.2EV
・20mm F2.8 -1.9EV
。24mm F2.8 -1.7EV - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・逆光耐性は並外れている。厳しい状況でもフレアの兆候は全く見られなかった。 - 価格:
・2499ポンドと非常に高価だ。
・ソニーEマウントであれば1299ポンドのシグマ14-24mm F2.8を利用できる。
・一眼レフユーザーならば1394ポンドのAF-S 14-24mm F2.8Gを検討するかもしれない。
総評
新しいニコンのレンズは期待を裏切らない性能だ。 間違いなく素晴らしいレンズであり、絶好調なニコンレンズを作り続けている。卓越したシャープネスを持つ驚くべき性能、そして素敵な操作性を備えている。
欠点は価格だ。性能もトップクラスなら価格設定もトップクラスだ。Z 7との組み合わせで非常に高価な買い物となる。この品質のレンズを欲しければ、このような価格設定が必要なのかもしれない。性能を必要とし、財布に余裕がある人にとって選びやすいレンズである。
このため、価格設定にもかかわらず、卓越したパフォーマンスを考慮すると強くおススメ出来るレンズだ。
長所:抜群のシャープネス・色収差がほとんどない・優れた逆光耐性・優れた操作性・ハイクオリティな鏡筒・L-Fnボタン・歪曲が良く補正されている・リアフィルター
短所:非常に高価・糸巻き型歪曲に違和感を覚える
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Nikon Z 14-24mm f/2.8 S?Review
- レンズの紹介:
・2020年夏に発表された、Zシステムの大口径ズームレンズだ。広角・標準ズームと組み合わせて、14mmから200mmまでの焦点距離をカバーできる。
・クラス最軽量のレンズだ。
・画角の広いレンズだが、前玉がフラットで円形フィルターも使用可能である。 - ビルドクオリティ:
・非常に頑丈な金属マウントを備えている。
・14-30mm F4よりも複雑な光学系だ。
・3種類の操作リングに加え、OLEDパネルやFnボタンを搭載している。
・2つの異なるレンズフードが付属している。一つは日常的に使用する小さなフード、もう一つは円形フィルターに対応した大きなレンズフードだ。
・レンズフードに加え、二つのレンズキャップも含まれている。 - 携帯性:
・NIKKOR Zシリーズの中では大きなレンズだが、それでもスペックを考慮すると非常に小さい。
・この種のレンズとしては650gと非常に軽い。とは言え、Zレンズは軽量なレンズが多いので重く感じるかもしれない。
・Z 6IIとの組み合わせでバランスはとれているが、Z 50のようなAPS-Cモデルで使うのは難しいと思う。 - 操作性:
・コントロールリングは初期設定で絞り操作に対応しているが、カスタマイズで露出補正やISO感度も操作できる。
・OLEDパネルはいくつか重要な設定を素早く確認可能でとても便利だ。
・DISPボタンを押すと、焦点距離と絞りの表示を切り替えることが出来る。
・ズームリングには14mm、15mm、16mm、18mm、20mm、24mmの焦点距離表示がある。滑らかに動作し正確な操作が可能な抵抗量を備えている。 - オートフォーカス:
- マニュアルフォーカス:
・正確な操作を実施するために十分な量の抵抗を備えている。
・ピント両端にハードストップは無い。 - 解像性能14mm:
・中央はF2.8から非常に良好だ。F4でさらに改善する。F16で少し低下するが依然として優れた性能で、F22まで絞るとソフトとなる。
・端はF2.8からF16まで非常に良好だ。F22で少しソフトとなる。 - 解像性能18mm:
・中央はF2.8で非常に良好、F4とF5.6でピークとなる。F8でわずかに低下し、F11?F16でさらに低下し、F22で最もソフトとなる。絞り値全域で非常に良好な結果だ。
・端はF11からF16で最もシャープとなる。 - 解像性能24mm:
・この焦点距離で最もソフトとなるが、決して柔らかい描写ではない。
・中央は絞り開放から非常に良好、F5.6で改善し、F8でピークを迎える。F11で少しソフトとなり、F16で再び低下し、F22で最もソフトとなる。
・端はF16で最もシャープだ。 - 像面湾曲:
・記載なし - ボケ:
・丸みを帯びた心地よいボケだ。 - 色収差:
・イメージを等倍まで確認しても色収差を見つけるのは難しい。 - 球面収差:
・記載なし - 歪曲収差:
・広角レンズらしく、14mm側で歪みが見える。ただし、全体的に良く抑えている。 - 周辺減光:
・14mm F2.8で減光が目に付く可能性がある。実写ではそれほど目立たず、F5.6まで絞ると大きく改善する。
・24mm F2.8では減光がほとんど見られない。 - コマ収差:
・記載なし - 作例集
総評
14-30mm F4は遥かに小さく軽量なズームレンズだが、高い光学性能やF2.8が必要であれば、優れた選択肢となるだろう。もちろんハイパフォーマンスなレンズは安くない。他のF2.8ズームとほぼ同じ価格だが、14-30mm F4と比べると遥かに高価だ。とは言え、予算があれ強くおススメできる素晴らしいレンズである。
Digital Camera World
Digital Camera World:Nikon Z 14-24mm f/2.8 S review
- 広角ズームを探している大部分のZマウントユーザーは「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」を選ぶことだろう。比較的コンパクトで、優れた画質と優れた汎用性を備えている。しかし、より明るいレンズが必要な場合、このレンズを選ぶことになる。
- 大三元の一つであるこのレンズはハイエンドな機能を備えている。バイワイヤのフォーカスリングに加え、カスタマイズ可能なコントロールリングやL-Fnボタンを搭載。そして多機能なOLEDディスプレイも備えている。レンズ構成には3枚の非球面レンズや4枚のEDレンズを採用し、アルネオ・ナノクリスタルコートで補強。さらに前面には撥水撥油性のあるフッ素コーティングが施されている。
- さらにレンズには2種類のフードが同梱しており、1つは通常の撮影用で、もう一つは112mmのフィルタースレッドを搭載した大型レンズフードである。自社ブランドのフィルターに対応しているが、非常に高価なのが欠点だ。例えばC-PLフィルターはZ 50mm F1.8 Sよりも高い。
- プログレードの価格設定のレンズに期待されるビルドクオリティだ。頑丈で充実した防塵防滴仕様である。それにも関わらず、レンズは比較的コンパクトで軽量だ。
- 無段階のコントロールリングを使うことで、動画撮影時に無段階の絞り操作が可能となる。
- DISPボタンを使うことで、OLEDパネルに焦点距離やピント距離、被写界深度などを表示可能だ。
- 広角レンズとしては中央から四隅まで素晴らしいシャープネスだ。これはズームレンジ全域、絞り値全域に当てはまる。歪曲収差はズームレンジの両端で目立つものの、ボディ内の補正で簡単に修正できる。
- 倍率色収差や軸上色収差はごくわずかだ。
- コマフレアは最小限に抑えられているので天体撮影に適している。
- 電磁制御の絞り羽根は非常に正確で一貫性がある。
- ステッピングモーター駆動のAFシステムも絞りと同様に信頼性が高い。高速で静かに動作するので静止画・動画どちらにも適している。フォーカスブリージングが最小限に抑えられているのもメリットとなるだろう。
- ラボテスト
・F2.8からF11まで、ズームレンジ全域で驚くほどシャープな中央画質を得られる。
・チャートテストでは四隅が苦戦するものの、F5.6からF11まではズーム全域で見事な画質だ。ニコンの光学設計者は素晴らしい仕事をしたようだ。
・色収差は実写で目に付く機会はないだろう。絞りや焦点距離に関係なく優れている。
・歪曲収差は自動的に補正されるので評価できない。
ゴージャスなビルドクオリティ・ハイエンドな操作性・そして素晴らしい光学性能を備えている。歪曲収差は補正を適用しないと目立つ可能性があるものの、幅広い画角とF2.8が必要な全ての人にとって素晴らしいレンズとなるだろう。ただし、非常に高価だ。素晴らしいレンズだが、コストパフォーマンスが良いとは言えない。
長所:見事な画質・優れた操作性とビルドクオリティ・フード装着時にねじ込みフィルター対応
短所:非常に高価・自社ブランドのフィルターも非常に高価
Xitek
Xitek:Z卡口大灯泡登? 尼康Z14-24/2.8S??
- 「大三元」と言えば各レンズ群で最もハイエンドな開放F値固定のF2.8ズームレンズを指し、広角・標準・望遠ズームレンズで構成されている。既にニコンは「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」を投入しており、そして最後にこの「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」を発表した。
- 「14-24mm F2.8」はニコンユーザーならばお馴染みのレンズだ。Fマウント用レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」は2007年の登場以降、長く愛され続けたレンズである。
- このレンズの特徴は競合レンズの中では最も短く軽量であることだ。さらにニコンは前玉に両面非球面を使用し、前部の凸面を小さくしている。
- ニコンの開発者によると、大口径・ショートフランジバックのZマウントを活かした小型軽量デザインを目指したそうだ。
- レンズフードHB-97を使用することで、112mmのねじ込み式フィルターを使用することが出来る。さらにマウント側にリアフィルタも装着可能だ。
- 外観は「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」とよく似ている。金環は使われておらず、全体的に黒を基調とした落ち着いたデザインである。様々な部位は金属パーツで構成されている。
- レンズの全長はわずか124.5mm、重量は約650gだ。AF-S14-24mm F2.8G(131.5mm・970g)と比較すると、かなり軽量化されている。システム全体で考慮すると間違いなく差が付くポイントだ。
- コーティングは24-70mm F2.8 Sと同じく、ナノクリスタルコートに加えてアルネオコートも施されている。さらに前玉にはフッ素コーティングを採用しているので汚れや埃の除去に効果的だ。
- F2.8ズームらしく、コントロールリングとフォーカスリングが分離した「3リング体制」となっている。
- フォーカスリングとズームリングのレイアウトはAF-Sと同じだ。回転角度も同程度なので使い慣れた操作性と感じる。
- L-Fnボタンがあり、カメラ側でカスタマイズ可能だ。
- レンズはタイ製だ。
- レンズフードに112mmのフィルターを装着可能だ。角形フィルターと比べると低価格だが、それでも高価な部類のフィルターとなる。さらに112mmをラインアップしているフィルターメーカーは珍しく、選択肢が限られてくる。
- 14mmの遠景解像はF2.8から優れた中央シャープネスを発揮する。端は少し劣るがAF-Sと比べるとまだヌケが良い描写だ。F4まで絞るとフレーム全域でシャープとなる。F5.6~F8まで絞るとさらに改善するが、大差とはならない。F11まで絞るとシャープネスが低下する。
- 24mmの遠景解像は14mmと異なり、フレームの端が許容範囲ギリギリまで低下する。F4まで絞ると中央や周辺部や優れたシャープネスがさらに向上するが、フレームの極端はまだ少しソフトだ。F5.6?F8まで絞ると少し改善する。
- 14mmでは明らかな樽型歪曲があり、24mmでは僅かな糸巻き型歪曲となる。これら収差は自動補正で簡単に修正可能だ。
- 周辺減光は14mm F2.8で目立ち、F5.6まで絞っても残存する。24mmでも目立つがF5.6で大きく改善する。
- ズームレンジ全域で軸上色収差は効果的に抑えられている。4枚のEDレンズが役に立っているようだ。
- 14mmのボケは少し騒がしく感じる、24mmでもまだ少し騒がしいように感じる。
- コマ収差の影響は見られない。
- 絞ると18本の光条が確認出来る。
- 逆光耐性は優れており、レンズフード無しでも良好なパフォーマンスを発揮する。
- フォーカスブリージングが極僅かに抑えられている。動画撮影で特に重要なポイントだ。
小型軽量でフィルターにも対応しており、風景写真家への訴求力が高まった一本だ。優れたシャープネスの14mmや逆光耐性、色収差補正も身を見張るものがある。動画撮影での使い勝手も良く、全体的なパフォーマンスは業界トップレベルだ。
最大の問題は112mmのフィルターが高価であることだろう。将来的にサードパーティのフィルターメーカーが112mmに対応することを願っている。
高価なレンズに違いないが、キヤノンやソニーよりも低価格だ。
DPReview
DPReview:What you need to know about Nikon's new 14-24mm F2.8 S and 50mm F1.2 S Z-mount lenses
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
- 標準レンズを探しているニコンZユーザーに朗報だ。新しいZ 50mm F1.2 Sは、手頃な価格で優れた「Z 50mm F1.8 S」とお財布に優しくない「Z 58mm F0.95 S」の間に位置するレンズだ。
- 明らかに、とてもサイズが大きいレンズだ。フード無しでほぼ6インチの全長、82mmのフィルターソケットを持ち、Z 50mm F1.8のほぼ2倍のサイズと重量だ。光学系は150%大きく、正確にフォーカスするためのデュアルSTMモーターを搭載している。
- 驚くべきことにキヤノン「RF50mm F1.2L USM」よりもさらに大きく重いレンズだ。
- AI-S 50mm F1.2Sは重さ400g以下、全長わずか5cmだった。Fマウントの狭い内径に対応するF1.2を作るために妥協を伴い、特に良いレンズでは無かった。この50mm F1.2のほうが遥かに優れている。
- 光学系は、3枚の非球面レンズと2枚のED(超低分散)レンズを含む15群17枚で構成されており、フレア、ゴースト、コマの発生を抑えるために、ニコンのナノクリスタルコーティングと最新のARNEOコーティングの両方を採用している。
一方、歪曲収差は良好に制御され、9枚の丸みを帯びた絞り羽根は、広範囲の絞り値で玉ボケを円形に保つのに役立つはずだ。 - Zマウントの寸法が非常に広いため、レンズの後面が非常に大きくなり、センサーに到達する光線をほぼ垂直に保つのに役立つ。
ニコンは、このレンズの光学構造を "対称的 "と説明しており、理論的には、フレーム全体で、すべての開口部で高解像度が可能であることを意味するはずだ。 - デュアルSTMフォーカスモーターを搭載した最新のニコンレンズとなった。従来の超音波モーターよりも静かで電力効率に優れているだけでなく、近距離でのフォーカス精度を高めている。
最短撮影距離は0.45mで、もちろん大きなフォーカスリングを使ったマニュアルフォーカスも可能だ。バイワイヤだが正確な調整が可能である。 - ニコンは「最小限の」フォーカスブリージング(レンズのピントを合わせると倍率が変わる)を約束しているので、動画撮影者にとっては朗報だ。
このレンズが大きいという事実は避けられないし、Z6/7はそれに比べてかなり小さく感じてしまう。しかし、オプションのグリップと組み合わせれば、これらカメラとの相性は抜群で、もちろん、将来的にはもう少し重量感のあるハイエンドのZシリーズカメラとの相性も良いのではないかと推測している。
操作面は、最近登場した他のハイエンドSシリーズとかなり似ている。コントロールリングは、露出補正や絞りを直接コントロールできるようにカスタマイズすることが可能だ(他のものもあるが、この2つが最も便利だ)。また、鏡筒上の有機ELのステータスパネルには、フォーカスと絞り+過焦点距離の情報が表示される。
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
- 「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」は非常に人気のあるレンズで、何年もの間、最高の広角ズームとして君臨してきた。これはそのミラーレス版だ。
- AF-S 14-24mm F2.8は、その巨大な前玉のおかげで、大きくて扱いにくいことで有名なレンズである。
Z 24-24mm F2.8は、より携帯性の高い選択肢となり、かなり軽くなっている(970g/2.1ポンドに対して650g/1.4ポンド)。これは35%の軽量化である。 - 決して小さいレンズではないが、約5インチの長さで、それは市場で最も小さく、また最も軽い14-24mm F2.8である。
- 光学的にも、このレンズはFマウント用レンズとは全く異なる。フラットな前玉を見れば一目瞭然で、AF-S 14-24mmの大きくて膨らんだ前玉とは対照的だ。
- 付属のHB-96フードを取り付ける必要があるものの、112mmの円形フィルターを取り付け可能だ。(もちろん、このサイズのフィルターは安いものではない)
大きく、コストのかかる112mmフィルターを使わない場合、40.5mmのリアフィルターを装着可能だ。 - 非球面3枚とED4枚を含む11群16枚で構成されている。50mm F1.2と同様に、ナノクリスタルとARNEOコーティングを採用している。
ニコンは、「優れた点光源再現性」と「コマやフレアの抑制」を約束しており、広角の天体写真撮影に最適なレンズとなるはずだ。 - 前玉にはフッ素コーティングが施されており、万が一ガラスに水分や指紋が付着した場合はメンテナンスしやすい。そしてレンズは防塵防滴仕様だ。
ニコンZ 14-24mm F2.8 Sは11月に2399ドルで発売される - 古いAF-S 14-24mmよりもかなり高価だが、うまくいけばその画質で正当化されるものである。
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