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ソニー Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 最新情報まとめ

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」の情報を収集しています。

最新情報

レンズの特徴

中央解像力 非常に良好
ピーク F2.8-F5.6
周辺解像力 絞ると良好
F5.6-F11
軸上色収差 開放で目立つ
F4で緩和
倍率色収差 非常に良好
球面収差 問題無し コマ収差 ?目立つ
非点収差 ?良好 歪曲 ほぼゼロ
周辺減光 ?非常に目立つ
F4で緩和
逆光耐性 良好
AF 高速、正確、静音 手ぶれ補正
ボケ傾向 前ボケ…硬調、後ボケ…滑らか、玉ボケ…硬調
備考

データベース

管理人のレビュー

購入早見表

レンズデータ

レンズ仕様

レンズの仕様
発売日 2013年12月20日 初値 ?84,412
マウント E 最短撮影距離 0.5m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.14
焦点距離 55mm フィルター径 49mm
レンズ構成 5群7枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング T*
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ64.4×70.5mm 防塵防滴 配慮
重量 281g AF リニア
その他 -
付属品
レンズフード・キャップ・ケース

MTFチャート

y_SEL55F18Z_MTF

レンズ構成図

y_SEL55F18Z_comosition

競合レンズ

AF

MF

更新履歴

  • 2018-07-23:The Digital Pictureがレビューを完成したようです。
  • 2018-06-19:The Digital Pictureがレビューページを作成しているようです。既に画質比較ツールに登録されていますね。
  • 2018.2.11:Phillipreeveをレビューに追加しました。
  • 2017.4.24:久しぶりにページを大規模更新。The Photobrographerのレビューを「海外の評価」に追記しました。
  • 2015.12.2:ページを公開

紹介:高品位のF1.8標準単焦点

ソニーFEマウント(フルサイズ対応)用のツアイスブランドな標準レンズ。

この焦点域のレンズでは昔からのダブルガウスの光学設計を採用している他社が多いこと比べ、最新の設計技術による非球面レンズを贅沢に3枚も採用した光学設計。高コントラストとヌケの良い描写は評価が高く、FEマウントの中でも人気の高いレンズだ。同F値の他社撒き餌レンズと比べると価格が高いものの、比べるべきはF1.4のワンランク上のレンズと比べられることが多い。

絞り開放では全体的に描写が甘くはあるものの周辺部まで安定した解像度と描写を感じる事が出来る。F5.6まで絞ることで解像度のピークを迎え、解像力はOtus55mmF1.4と同クラスらしい。

さらに防塵防滴に配慮した設計となっているので、急なコンディションの変化や雨天での撮影でも機材の心配をしなくて済む点も何気に有難い。

海外の評価

Lenstip

開放の解像性能は良好だが…

  • 「Sonnar」はドイツ語の「Sonne」に由来している。これは「太陽」を意味しており、優れた堅牢性と高い透過率を持つレンズを象徴している。「Tessar」と比較して明るく色収差補正が優れている。
  • 「Sonnar」はコーティングが施されていない時代において、レンズ張り合わせにより反射率の高さが利点だった。しかし、コーティング技術により「Sonnar」の利点が薄まり、さらに一眼レフシステムと相性が悪い(後群がミラーボックスと干渉する)ため衰退していったレンズだ。
  • ミラーボックスによる干渉が無いミラーレスシステムで「Sonnar」は復活を遂げることとなる。ただしソニーEマウントとして登場した「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」は複雑なレンズ構成で元の「Sonnar」に通じるものでは無かった。単に優れた堅牢性や光透過率を意味しているだけのようだ。
  • Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」と同じくコンパクトサイズを維持している。
  • 製造国はタイである。
  • 21mm幅のフォーカスリングは滑らか、適切な抵抗量で動作する。フォーカスリングを素早く回転させると、ピント距離全域の回転量は45度、ゆっくり回転すると180度で非常に正確な操作が可能だ。
  • 解像度
    ・α7R IIのRAWファイルに基づいてテストしている。
    ・良像の基準値は38?40lpmmだ。
    ・単焦点レンズで64?67lpmmとなる。
    ・中央は絞り開放から44lpmmとなり、良像の基準値を超えている。これは「EF50mm F1.8 STM」や「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」よりも優れており、「SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)」のパフォーマンスに匹敵する(ただし、ソニーより複雑なレンズ構成である上にサイズが大きい)。
    ・絞るとさらに向上し、F4でピークの63lpmmに達する。
    ・APS-C領域で良像を得るにはF2.2まで絞る必要がある。フルサイズ四隅で同等の画質とするならばF4まで絞る必要がある。
    ・周辺解像の結果はニコンより良好だが、タムロンやキヤノンには劣っている。これは前玉の物理的なサイズやミラーレス化によるテレセントリック性が利いているように見える。
  • 軸上色収差は良好な補正と言えず残念な結果だ。F2.5まで絞っても色ずれを簡単に見つけることが出来る。このような欠点は高価レンズとして存在すべきではない。
  • 幸いにも倍率色収差の補正は非常に良好だ。
  • 球面収差で目に見える影響は無い。
  • 歪曲収差はこれまでテストしてきた競合レンズ(45-55mm F1.7-F1.8)の中では最も悪い。他と違い糸巻き型歪曲であることも特徴的だ。そうは言っても、2%未満に抑えているので実写では目立ちにくい。
  • コマ収差は1段絞っても解消しないが、キヤノンやニコンよりも優れた結果だ。
  • 非点収差は平均差で5.6%と低く抑えている。
  • ボケは綺麗で批判するのは難しい。ただし口径食の影響が強く、絞っても影響が残る。
  • 周辺減光はAPS-Cセンサーでも目に付くがF2まで絞ると減少する。フルサイズ領域ではF1.8でー2.57EVと顕著だ。キヤノンはさらに少し悪く、ニコンやタムロンは遥かに良好だ。絞ると非常にゆっくりと改善する。
  • 逆光耐性は良くも悪くもない。平均的なパフォーマンスだ。
  • オートフォーカスはノイズレスで高速だ。ピント距離全域を0.5秒で移動する。精度は良く、ミスショットは1%を超えない程度である。

長所:コンパクトで頑丈な高品質鏡筒・絞り開放から非常に良好な中央画質・程よいAPS-C領域の画質・気が付かない程度の倍率色収差・穏やかな歪曲収差・球面収差の問題無し・僅かな非点収差・心地よい描写のボケ・正確かつ高速で静かなオートフォーカス

短所:目立つ軸上色収差・大きな周辺減光・目立つコマ収差・高価

一眼レフ用レンズの50mm F1.8と比べて明らかな利点は絞り開放の中央画質だ。よりサイズが大きく、複雑なレンズ構成のタムロン45mm F1.8やツアイスレンズに匹敵するパフォーマンスである。

他のカテゴリを見ると決してバラ色とは呼べず、ツアイスを始め、遥かに安価な50mm F1.8よりも劣るポイントがある。高価なレンズにも関わらずタイ製だ。

Lenstip:Sony Carl Zeiss Sonnar T* FE 55 mm f/1.8 ZA

Optical Limits

見事な解像性能だが色収差が目立つ

  • 従来の50mm F1.8はそれほど高価なレンズでは無いが、このツアイスブランドのレンズは1000USDと非常に高価だ。この価格分の価値を見出せるかどうか、悩むことだろう。
  • FE55mm F1.8 ZAは小型軽量なレンズだ。軽量化されているが、ビルドクオリティは犠牲となっていない。外装・マウント・フォーカスリングは金属製で、光学系の内フレームがプラスチック製である。ガタツキは無く、全てがしっかりと組み立てられている。
  • フォーカスリングは滑らかに動作し、程よく減衰してある。
  • オートフォーカスは見事な速さではないが良好だ。駆動音は聞こえない。
  • 標準レンズは一般的に歪曲がほとんどなく、このレンズも例外ではない。0.3%の僅かな糸巻き型だ。
  • 周辺減光はF1.8でー2.6EVと目立つが、フルサイズ用レンズとしては一般的な減光量だ。F2.8まで絞ると-1.2EVまで改善するが、解消するためにはF5.6まで絞らなければならない。
  • 解像特性は完璧では無いものの素晴らしい結果だ。中央はF1.8からとても優れた結果となり、周辺部も良好な基準を超えている。F2.2まで絞ると中央領域は素晴らしい結果となり、周辺部は絞り込むにつれて改善してゆく。ベストな結果はF4-F5.6で達成される。F8以降で回折が始まるものの、F11でもまだシャープだ。
  • テストした個体の偏心は小さく良好だ。
  • 倍率色収差はF1.8で0.8px、中程度まで絞ると半分まで低減する。4200万画素センサーとしては見事なパフォーマンスだ。
  • ボケ描写の評価は複雑だ。玉ボケはF1.8からF2.8まで円形を保っているが、内側はとても騒がしい。この問題は3枚の非球面レンズが関係している可能性がある。口径食による影響はフルサイズとしては一般的だ。
  • 後ボケはとても滑らかで、前ボケは少し騒がしくなる。
  • 軸上色収差はF1.8でかなり目立ち、F2.2-F2.8でも明らかだ。F4で改善傾向となるが、F5.6でもまだ残存している。

Sonner FE55mm F1.8 ZAは(いくらか制限があることを理解すれば)確かに素晴らしい結果をもたらすレンズだ。中央はF1.8からシャープだが、周辺領域はそれほど見事な結果ではない。もちろん四隅の性能は絞ると改善し、F2.2まで絞ると中央はとてもシャープとなり、F4まで絞るとフレーム全域でシャープとなる。

周辺減光は絞り開放で目立つが、これを味と捉える人もいるだろう。改善するにはF2まで絞る必要がある。倍率色収差はまったく問題とならず、歪曲収差も無い。

重要となってくる後ボケは良好な描写だが前ボケは心地よい描写ではない(それでも良好だ)。玉ボケはとても騒がしく、ボケの色づきも発生する。

メカクオリティの観点ではただただ素晴らしい。小さなレンズだが、本当に頑丈だ。インナーフォーカスで滑らかな操作性、そして防塵防滴仕様と完璧に近い。類似する一眼レフ用レンズほどでは無いが、オートフォーカスはとても高速だ。マニュアルフォーカスはとても正確で滑らかだ。

大きな問題はこのレンズの値付けが適正であるかどうかと言う点に尽きる。現時点で標準単焦点レンズはこの1本のみで他に選択肢が無い(訳注:2015年12月)。正直に言うとやや常軌を逸している価格設定だ。疑う余地のない良好なレンズだが、55mm F1.8に1000ドルは如何なものだろうか?

Admiring Light

  • Sony Zeissらしい金属構造のレンズだ。滑らかなアルミニウム鏡筒はきしみやガタツキが無い。
  • 巨大では無いが一般的な単焦点レンズと比べて少し長い。
  • ソニーのほぼ全てのボディでバランスが取れるレンズだ。
  • 面白いことに前玉は凸レンズでは無く凹レンズとなっている。
  • マニュアルフォーカスリングは適度に減衰され操作はとても滑らかだ。
  • オートフォーカスはとても高速だ。暗所でも僅かな減速のみで良好に動作する。
  • ツアイスはとてもシャープなレンズを作ることで知られており、このレンズもまたツアイスらしいトップクラスのパフォーマンスだ。絞り開放から四隅まで強烈にシャープなレンズである。
  • ツアイスらしい素晴らしい発色とコントラストだ。どの絞り値でもコントラストが高い。
  • ボケは超クリーミーと言う訳では無いが、全体的に私の好みでありとても満足している。ボケは概ね滑らかで玉ボケは均質だ。よく見ると非球面レンズの影響により”玉ねぎボケ”が見られ、四隅は口径食の影響で変形している。
  • 倍率色収差の補正は本当に優れている。軸上色収差は絞り開放で僅かに確認できるが、とても良好なパフォーマンスだ。
  • 樽型歪曲だが簡単に補正可能だ。
  • フレア耐性はとても優れている。ゴースト耐性も優れているが場合によって緑色のゴーストが発生する。
  • 絞り開放では周辺減光が目立ち、絞って改善するが解消はしない。

長所:美しい仕上がりの外装・高速でとても正確なAF・どの絞り値でも優れたシャープネス・美しい色とコントラスト・均質な玉ボケと滑らかなボケ・良好な逆光耐性・優れた倍率色収差補正・最小限の歪曲収差

短所:絞り開放で周辺減光が目立つ・絞り開放付近で軸上色収差が発生する・高価

このレンズが1,000ドルの価格設定で発表された時はにわかに信じられなかった。キヤノンの50mm F1.8は100ドルちょっと、ニコンも本レンズの1/4だ。しかし、このレンズを数週間使った後、光学性能の差を実感した(それでもまだ高いと言えるが…)。

そして比較的コンパクトでオートフォーカスは高速で正確かつ静か。不満な点はほとんど無く、α7用の標準レンズを探しているのであれば間違いのない選択肢だ。

Sony Alpha Blog:ソニーFEで最も好きなレンズ

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAはソニーα7と共に産声を上げた最初のレンズの一つである。当時から傑作レンズと名高く、それは依然として健在だ。

軽量かつ最もシャープなレンズである。オートフォーカスはとても高速で信頼性の高いパフォーマンスを発揮する。静かに動作するため動画撮影にも適している。

ボケに関して言えばベストなレンズでは無く、F1.4の明るさと絞りリングを搭載する「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」を好むだろう。しかし、価格は安くない。

私にとってFE55mm F1.8がソニーFEのラインナップの中で最も好きなレンズである。私はこれで最高の写真を撮り続けている。

もしもレンズを一つしか持てないのであれば、私はこのレンズを選ぶだろう。

  • フードを含めてレンズは全て金属製でとても良好な造りである。
  • 手振れ補正やスイッチ類は存在しない。
  • シャープネス:
    中央:F1.8からすでにとても良好だ。F2.8まで絞ると優れた性能となりF8まで維持される。F11でやや低下し、F16で回折の影響を受けるものの非常に良好である。
    四隅:F1.8から良好だ。F3.5でとても良好となり、F5.6-F8で優れた性能を発揮する。F11でやや低下し、F16で回折の影響を受けるがまだまだ楽しめる範疇である。
  • 全体のシャープネスはF4-F11でとても一貫性のある性能だ。同時に50mm F1.4 ZAの絞り解放よりも55mm F1.8の絞り解放における四隅のシャープネスが優れている。
  • 周辺減光は目立つがLightroomで良好に補正される。
  • 色収差は存在しない。
  • 歪曲は極僅かだ。
  • 発色とマイクロコントラストは共に優れている。ツアイスらしい典型的なものだ。
  • ボケはとても気に入っているが、玉ボケは非球面レンズの影響を受けている。玉ボケは50mm F1.4 ZAがより優れている。

The Photobrographer:パーフェクトな性能

  • 耐候シールが施されており、様々な気象条件でうまく動作するだろう。しかし、より悪条件である場合には持ち出さないほうが良いだろう。
  • オートフォーカスは迅速で信頼できるものだ。スナップショットでもAFはうまくいった。光量が不足してくるとマニュアルフォーカスを意識し始める。
  • このレンズはとりわけシャープであり、正確な発色だ。
  • ボケはピント面まで滑らかさが続く。ボケはバターのように滑らかに溶け込むのでポートレートとスタジオ写真家には価値のあるレンズだろう。
  • カラーフリンジは特に何もない。

このレンズは「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」のように完璧なパフォーマンスであり、でぃたーズチョイス賞を与えたい。このレンズがあればα7やα7Rの将来はとろける様な明るいクリーム色だ。

α7ではスムーズなAFを楽しめ、α7Rではより高い解像度を手に入れることが出来る。どちらを使う場合にも素晴らしい結果が得られることだろう。

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