このページではソニーのミラーレス用交換レンズ「FE 20mm F1.8 G」の情報を収集しています。
最新情報
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レンズデータ
管理人のレビュー
レビュー
- CAMERA LABS
(抄訳記事) - Cinema5D
- Dastin Abbott
- DC.World
(抄訳記事) - DPReview
・第一印象(訳) - Mobile01
(抄訳記事) - Phillipreeve
- The Phoblographer
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - Sony Alpha Lab
- 価格コム
レビュー/口コミ
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
名称 | FE20mmF1.8G | |
---|---|---|
型名 | SEL20F18G | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 20 | |
焦点距離イメージ(mm)?*1 | 30 | |
レンズ構成 (群-枚) | 12-14 | |
画角 (APS-C)?*1 | 70° | |
画角 (35mm判) | 94° | |
開放絞り (F値) | 1.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.19(AF) 0.18(MF) |
|
最大撮影倍率 (倍) | 0.20(AF) 0.22(MF) |
|
フィルター径 (mm) | 67 | |
手ブレ補正 | - (ボディ側対応) | |
テレコンバーター (1.4x) | 非対応 | |
テレコンバーター (2.0x) | 非対応 | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 73.5×84.7mm | |
質量 約 (g) | 373g |
MTFチャート
レンズ構成図
レンズサイズ比較
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- 2020-04-12:複数のレビューを追加しました。
- 2020-03-03:予約販売が開始されました。3月13日発売予定とのこと。
- 2020-02-28:Lesnumeriquesがレビューを掲載しています。
- 2020-02-26:国内でも正式発表されました。
- 2020-02-25:ソニーが「FE 20mm F1.8 G」を海外で正式発表。これを受けて専用の情報収集ページを作成しました。今のところ国内では未発表のため、予約開始日時と販売時期は不明。海外での価格設定は900ドルとなっています。
関連レンズ
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海外の評価
Lensrentals
Lensrentals:Sony FE 20mm f/1.8 G Optical Tests
- 中央の解像度は驚異的だ。
- 解像度は端に向かってゆっくり着実に低下するが、驚くべきことにサジタル・タンジェンシャルのMTFにほとんど差が見られない。つまり非点収差や倍率色収差がほとんど無いことを意味している。
- 大口径単焦点の平均より個体差は少し大きい。
- EF24mm F1.4Lよりも遥かにシャープだ。
- 像面湾曲は非常にフラットだ。これを実現するのは簡単では無かっただろう。風景・天体・建築物に最適だ。外側1/4は少しソフトになるが、もちろん絞れば改善する。
- 歪曲収差は陣笠状だが、補正がオフでも歪曲収差の量はとても少ない。
- シグマ20mm F1.4 DG HSMはF1.8で少しシャープとなるが、フレーム中央はソニーのほうが遥かにシャープだ。非点収差もかなり抑えられている。F1.4が必要無い限り、ソニーのほうが良い選択肢となる。
- ニコンAF-S20mm F1.8Gは古いレンズだ。このレンズと比べると、新しいソニー製レンズがどれほど優れているのか分かりやすいと思う。
- ソニーFE24mm F1.4 GMは価格が倍ほど違い、F1.4と明るく、画角は20mmほど広くない。24mmはF1.8まで絞ることで少しシャープとなる。全ての個体をテストする時間は無かったが、F2.8まで絞っても20mm F1.8ほど非点収差を抑えてはいない。
このレンズはホームランだ。本当に素晴らしい。解像力が凄く、非点収差や倍率色収差が抑えられているのはより凄い。そして何より像面湾曲が全くないことが一番凄い。もっと褒めちぎることもできるが必要無いだろう。ソニーのファンボーイが広めてくれると思う。
もしも明るい単焦点レンズシステムを探しているのであれば、これはそのシステムに組み込む一本だ。もし明るいレンズを望んでいなかったとしても、どうでもいいからこのレンズを買えばいいと思う。このレンズを買わないのは勿体ないことだ。
24mm F1.4 GMの購入を検討している場合、代わりにこのレンズを選ぶことで数百ドル節約することができる。
Optical Limits
Optical Limits:Sony FE 20mm f/1.8 G - Review / Test Report
- 20mmは20年前だとエキゾチックな超広角レンズだったが、今では「中程度」の超広角レンズと分類するのが適切だろう。これは望ましくないと言っているのではなく、14mmほど極端が価格ではなく使いやすい画角であることを意味している。
- 20mmの単焦点レンズは長年のあいだ敬遠されてきた焦点距離だったものの、ここ最近は「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」「FE 20mm F1.8 G」「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2」など復権の兆候が見られる。
- モデルネームが示している通り、このレンズはGクラスのレンズだ。セミプロをターゲットとしたレンズである。
- 金属マウントと高品質なプラスチック外装で構成され、ビルドクオリティは非常に良好だ。防塵防滴仕様で、前玉にはフッ素コーティングが施されている。
- 興味深いことに、Gクラスのレンズに絞りリングを搭載している。これは従来ZAやGMシリーズで見られたものだ。スイッチ操作でクリックレスに切り替えることも出来る。
- 2つのXDリニアモーターを使ったフォーカス駆動は非常に高速で静かだ。この焦点距離でフォーカス速度は重要なセグメントではないが、文句を言う筋合いはない。必要に応じてAFLボタンも利用できる。
- フォーカスリングはバイワイヤ方式でモーターを動作させる。良好に動作し、非常に正確だ。
- 最短撮影距離は0.18mで最大撮影倍率1:4.5はこのクラスで珍しい接写性能だ。
- 歪曲収差がミラーレス用レンズとしては驚くほど光学的に補正されている。本来の歪曲収差はわずか0.6%と非常に穏やかなものだ。レンズ補正の影響は極僅かに抑えられるだろう。
- 超広角レンズは周辺減光に苦戦するものだが、中でもこのレンズの減光量は重めだ。F1.8の減光は驚くほどでもないが、F5.6まで絞っても少し改善するだけで、依然として重めの減光が残る。自動補正を適用すると1.5EV以上は増感している点に気を付けよう。
- 解像性能は非常に印象的だ、中央の広い領域は絞り値全域でほぼ完璧とみなすことができる。フレーム端の絞り開放は確かに中央より低下するが、それでも良像と呼べる分類だ。絞ると画質は向上し、F4付近で非常に良好なピークを迎える。
- テストした個体のセンタリングや像面湾曲に問題は見られない。
- 倍率色収差の補正はとにかく優れている。平均0.3-0.4pxに収まり、ほとんど見えない。
- 超広角レンズのボケと言えば騒がしいことが多いものの、驚いたことにこのレンズのボケは前後とも滑らかに描写されている。
- 玉ボケの描写も非常に良好だ。大部分の広角レンズよりも優れたボケである。さらに重要なことは、四隅でも玉ボケの形状を維持していることだ。
- 競合するレンズはいくつか存在するものの、どれもソニーほど明るいレンズではない。タムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2」は遥かに手頃な選択肢だが、ソニーほどの光学性能とビルドクオリティではないだろう。サムヤン「AF 18mm F2.8 FE」は面白い選択肢だが絞り開放が甘い(F4まで絞れば非常に良好)。
GMレンズと比べてGレンズは過小評価されがちだが、実際にはコストとパフォーマンスの完璧なバランスを実現している。絞り開放から息をのむようなシャープネスを実現しており、四隅も中程度の絞り値で非常に優れている。歪曲収差や倍率色収差は少なく、像面湾曲は最小限だ。最大の問題は周辺減光で、F1.8で非常に目立ち、F5.6まで絞っても改善しない点には感心しない。
最も驚くべきはボケの品質だ。広角レンズは一般的に平凡な描写だが、このレンズは隅でも円形の玉ボケを維持する性能は実に見事である。全体的な描写も良好だ。
さらに優れたビルドクオリティを備え、防塵防滴仕様や絞りリング、クリックレス機構、AFLボタンなどを搭載している。それでいて小型軽量だ。
安価なレンズではないが、20mmのレンズとしては明るく、約900ドルの価格設定は依然としてリーズナブルだ。強くおススメできるレンズである。
ePHOTOzine
- フード無しで373g、全長84.7mmだ。「20mm F1.8」としては比較コンパクトなレンズである。
- レンズは金属とプラスチックを組み合わせ、とても良好なビルドクオリティと感じる。
- 防塵防滴仕様で全体的に処理が施されている。
- 前面には撥水・撥油性を持つフッ素コーティングが施されている。
- 光学手ぶれ補正を搭載していないため、ボディ内手ぶれ補正を利用する必要がある。
- 花形レンズフードは逆さ付け可能だ。
- 電子制御式のフォーカスリングは滑らかに操作可能だ。
- AポジションとF1.8~F22までの絞り値を操作できる絞りリングを備えている。さらに側面のスイッチを操作することでデクリック機構も利用可能だ。
- 最短撮影距離は19cm、撮影倍率は0.2倍だ。マニュアルフォーカス時はさらに接写が可能となる。
- レンズ構成は12群14枚、2つのAAレンズと3つのEDレンズを内包している。
- リニアモーター駆動のため、電源オフ時はフォーカスレンズが固定されず前後に動いてしまう。AF動作時は2つのXDリニアモーターで大きなフォーカスレンズ群を動かす。
- フォーカスシステムは比較的高速でとても静かな動作だ。絞り羽根動作時に異音が発生するものの、それほど大きな音ではない。ただし静かな環境では目立つ。
- F1.8から中央はとてもシャープだ。四隅に向かって低下するが、F5.6~F9まで絞ると非常に優れたシャープネスとなり、隅までディテールがある。さらにF16まで絞ると回折の影響でソフトとなる。
- 色収差の補正状況はとても良好だ。
- F1.8~F2.8で周辺減光が最も顕著となる。F2.8で大きく改善し、F5.6まで絞るとさらに大きく改善する。
- 歪曲収差は最小限だ。歪曲補正をオンにすると僅かに改善する。
- 逆光耐性は大部分の状況でとても良好だ。ただし太陽をフレームに入れるといくらかフレアが発生する。
- Eマウントで利用できる20mmの中では最も高価なレンズの一つだ。他にはコンパクトな「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」や大きく重い「20mm F1.4 DG HSM」、そして「FíRIN 20mm F2 FE AF」などが存在する。
とても良くできた防塵防滴仕様のレンズだ。見事なシャープネスと良好なクローズアップ性能を備えている。比較的コンパクトなサイズと重量は高く評価でき、α7シリーズに適している。絞り開放時の周辺減光はとても強いが、絞るかソフトウェア補正で改善可能だ。
競合他社より高価なレンズだが、見事なシャープネスと純正ブランドにこだわりたい場合、価格分の価値w感じることが出来るはずだ。
ePHOTOzine:Sony FE 20mm f/1.8 G Lens Review
Dustin Abbott
外観・操作性
- 簡潔に言うと、ケチのつよけようが無い優れたレンズだ。万人におススメできる。GシリーズとGMシリーズの境界線が霞むような仕上がりである。ビルド・画質の両面で24GMと有意な差は見られない。
- 899米ドルと安いレンズでは無いが、24GMより500ドルも安い。
- ビルドクオリティは「FE 24mm F1.4 GM」とよく似ている。品質とサイズ、そしてパフォーマンスのバランスが絶妙でα7ボディとの相性も抜群だ。
- サムヤン「AF 18mm F2.8 FE」は全長が短く、重量が150%以上軽量だ。ただし光学性能は同等と言えず、比較的レンズが暗い。それに防塵防滴仕様でなければ、物理的なコントロールも少なくビルドクオリティは全く異なる。
- タムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」はサムヤンより少し大きいが優れたビルドで簡易防滴仕様である。ただし、フォーカスモーターの仕様がソニーGと比べて見劣りする。そして致命的な歪曲収差が発生する。
- ソニーGはタムロンやサムヤンよりも大きなレンズだが、まだまだ軽いレンズだ。控えめなサイズだが、間違いなくプレミアムな作りである。外装は傷に強く、各所に防塵防滴処理が施されている。
- さらに1/3段ごとに動作する絞りリングを備え、必要であればクリックを解除することも可能だ。
- フォーカスリングはリニアな動作で回転速度に依存していない。ストロークは良好で精度を出すのに十分な長さがある。
- AF/MFスイッチやフォーカスホールドボタンで操作性を補完している。
- フィルター径は67mmと一般的なものを使用する。
- 最短撮影距離は18cmと短く、0.20倍の撮影倍率で撮影が可能だ。タムロンの0.5倍ほどでは無いが、平均以上のパフォーマンスである。接写時のパフォーマンスはとても良好だ。
- ボケがかなり良好なのは注目すべきポイントだ。広角レンズにも関わらず、接写性能が高いのでボケ質を目にする機会は多いだろう。
- リニア駆動のオートフォーカスは高速かつ静かに動作する。ボディ内マイクで動画撮影をしても駆動音を拾うことは無い。タムロンと比べて大きな強みとなるポイントだ。
- 唯一不満があるとすればフォーカス中、たまにピントが前後することだ。この際シャッターを切ってしまうとピントの外れた結果を得ることとなる。幸いにもこれは稀な問題だ。
- 広角レンズでは瞳の占める割合が小さいので検出が難しい。とは言え、この画角で瞳AFの精度は必要無いはずだ。
画質
- これまで使って来た中で最もシャープな広角レンズの一つだ。この焦点距離では最も強力なレンズであり、光学的欠点はほとんど無い。
- 歪曲収差は最小限だが形状は少し複雑だ。樽型のように見えるが、糸巻き型に見える部分もある。手動での補正は難しい。
- 周辺減光は適度に発生する。F2.8で半減する。
- F1.8から隅から隅まで優れたシャープネスだ。無限遠ではいくらか変動するものの、全体的に強力な画質に変わりはない。
- タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は中央でよりシャープだが、四隅はソニーGに劣る。F2.8まで絞ると中央もソニーが僅かに有利となる。
- 四隅のパフォーマンスは広角レンズで重要なポイントだ。ソニーGの画質はとても説得力がある。F2.8の広角レンズより良好な画質である。
- F4-F5.6まで絞ると僅かにコントラストと解像度が改善する。α7R IIIと組み合わせても非常にシャープだ。
- ボケ描写は広角レンズの平均よりも良好だ。
- 逆光耐性は優れている。太陽をフレーミングしても最低限しか影響は見られない。
- 倍率色収差・軸上色収差どちらも良好に補正している。
- コマ収差補正は24GMより優れている。
ビルドクオリティは良好で操作性も優れている。オートフォーカスは静かで滑らか、そして画質は負け知らずだ。パンチのある画質は等倍での解像性能にも優れ、接写でもパフォーマンスは上々だ。防塵防滴仕様で悪天候での使用も問題無い。
この900ドルより安かったり、小型軽量な選択肢はいくつもある。しかし、このレンズほど小型軽量・操作性・画質の組み合わせが良い広角レンズは見たことが無い。汎用性ならズームレンズが必要だが、パフォーマンスキングならこのレンズで間違いない。
長所:良好なビルドクオリティ・小型軽量・高い機能性・高速で静かなAF・F1.8から素晴らしい画質・素晴らしい色とコントラスト・優れた逆光耐性・きちんとしたコマ収差補正・適切な価格
短所:場合によってピントが前後する・小さな歪曲収差だが複雑
Dustin Abbott:Sony FE 20mm F1.8 G Review
Sony Alpha Blog
- GMレンズと同じくらい優れたビルドクオリティだ。
- α7R IVとの組み合わせでオートフォーカスは高速かつ静か、効果的な追従性能である。
- マニュアルフォーカスは高速かつ正確に操作できるリニアな動作だ。
- シャープネス:α7R IV
・中央:F1.8から際立った性能で、F2.8まで絞っても僅かな改善しか得られない。
・四隅:F1.8からとても良好だが、優れた結果を得るにはF2.8まで絞る必要がある。
・素晴らしいパフォーマンスのレンズだ。 - 実写でもパフォーマンスは非常に優れている。F1.8から中央は優れた結果を得ることが出来、四隅も非常に良好で、F4まで絞れば隅から隅まで優れている。
- 周辺減光はとても大きく、改善するにはF4付近まで絞る必要がある。絞っても完全には解消しない。
- 歪曲はあるがとても小さい。
- 色収差はとても少ない。
- 逆光耐性はとても良好だ。フレアを発生させようと思ったら太陽を直接フレーミングするしかない。
- 絞ると素敵な光条が発生する。
- コマ収差はF1.8で僅かに発生するが、F2.8まで絞れば解消する。このため天体撮影に適したレンズと言えるだろう。この点でタムロンより遥かに優れている。
- 後ボケはとても滑らかで、これまで使って来た20mmレンズの中では最高だ。(Voigtländer NOKTON 21mm F1.4 Aspherical E-mount?と同等)ただし、「FE 24mm F1.4 GM」ほどではなく、場合によって背景がうるさくなる。
- F1.8と非常に短い最短撮影距離により大きな後ボケを作ることが可能だ。
- 玉ボケはとても良好で完全な円形を維持している。フレーム端は少し楕円形となるが、玉ボケの内側はとても柔らかい描写だ。
- 発色はとても良好である。
他のレンズとの比較
- いくつか20mmの選択肢はあるが、その中でもソニー20mm F1.8 Gは明らかな勝者だ。全体的に最高のシャープネス、最高のAF、最高のボケ、短い最短撮影距離、天体撮影に最適なコマ収差補正を備えている。
- Voigtländer NOKTON 21mm F1.4 Aspherical E-mount?:優れたシャープネスとF1.4の明るさを備えたレンズだが、最短撮影距離が長く、MFレンズである。
- Loxia 2.8/21:優れたレンズだがF2.8と暗い。
- 20mm F1.4 DG HSM:フォクトレンダーほど良く無く、巨大で重い。
- 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050:低価格ながらハーフマクロ、コンパクトで全体的に優れたパフォーマンスを発揮している。
- 偏心のあったTokina FiRiNや隅の画質が悪いVILTROX は避けたい。
- シャープネスにける主な違いは四隅の性能だ。ソニーGが最も良好、次点でフォクトレンダー、そして明らかに後れを取ってシグマとなる。
- F1.4レンズと比べてレンズ口径が小さいものの、接写性能が高いのでボケ量を大きくすることが可能だ。
- FE 24mm F1.4 GMとの比較
・同じ操作性・外観・サイズのレンズだ。
・パフォーマンスは非常に似ている。
・GMは四隅のシャープネスや柔らかいボケ、絞り羽根の枚数で少し優れている。
・Gは色収差補正や逆光耐性の点で優れている。
動画
- F1.8によるボケが役に立つ。
- デクリック機構により滑らかな絞り操作が可能だ。
- レンズサイズが小さいのでジンバルで安定する。
- 画角が広いのでセルフィーのVloggerやYoutuberに適している。
総評
GMに匹敵する傑作レンズだ。24GMと比べて四隅のシャープさやボケ描写で少し劣るものの、他の20mmレンズと比べて簡単にトップへ躍り出ることが出来る。
風景・天体・建築・インテリア・夜景に最適な広角レンズだ。レンズサイズが小さいのでジンバルを使った動画撮影にも適している。画角が広いのでVloggerやYoutuberが使いやすいと感じるだろう。
長所:F1.8~F8まで抜群の中央シャープネス・絞り開放から非常に良好でF2.8で優れた結果となる四隅シャープネス・高速かつ静かで正確なAF・リニア操作のMF・小型軽量・とても良好なボケ・優れたコントラスト・低歪曲・低色収差・優れた逆光耐性・優れた接写性能・67mmフィルター対応・コマ収差補正・クリックレスの絞りリング・良好な発色・とても良好なビルドクオリティ
完璧では無い点:四隅のシャープネスと後ボケがGMほどでは無い・周辺減光
Sony Alpha Blog:Sony 20mm F1.8 G
Digital Camera World
Sony FE 20mm f/1.8G review
- フルサイズ用20mmとしては遅めの登場となった。既にEマウントにはAF対応「20mm F1.4 DG HSM」「FíRIN 20mm F2 FE AF」が存在し、少し暗くなるが「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」が手頃な価格で高性能だ。MFレンズでは「Loxia 2.8/21」などがある。
- 価格はタムロン20mm F2.8の約2.5倍だ。基本的に純正レンズは高価となる傾向があるものの、ソニーは価格を正当化する機能性を備えている。
- タムロンより1.3段ほど明るく、ISO感度を抑えつつシャッタースピードを維持するのに役立つ。インテリアや夕景、そして天体撮影に適している。
- 複雑なレンズ設計でコマ収差を効果的に抑えている。
- 重量は373gだ。タムロンより70%ほど重いが、レンズの明るさを考慮すると小型軽量だ。シグマ「20mm F1.4 DG HSM」と異なりα7・α9とのバランスがとても良い。
- 外装が頑丈な作りでとても巧みなデザインだ。全てのコントロールポイントが滑らかで良好な精度で動作する見事なビルドクオリティである。防塵防滴に加え、前玉にはフッ素コーティングが施されている。
- オートフォーカスはとても高速だ。
- 電子制御のフォーカスリングはリニアなレスポンスで正確な操作が可能だ。動画撮影でも滑らかに操作できる。
- 絞りリングはノッチの有無をスイッチで選択可能だ。
- フレーム全域、四隅の端まで驚くべきシャープネスだ。広角レンズとしては驚きの画質であり、F1.8から色とコントラストは見事である。
- 超広角レンズとしては歪曲収差を信じられないほど抑え込んでいる。
- 周辺減光は目立つがレンズ補正を適用できる。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- 倍率色収差は極僅かだ。色滲みはほとんど無い。
- 軸上色収差も最小限に抑えられている。
- 世界的なパンデミックの影響でラボテストは未実施だ。
一見の価値がある超広角レンズだ。防塵防滴仕様の頑丈な外装に加え、高速AF、Fnボタン、絞りリング、高精度なMFリングなどを備える素晴らしい操作性である。
とてもコンパクトなレンズながら驚異的な画質だ。優れたコントラストと発色で隅から隅までシャープである。そして歪曲や色収差、コマ収差はほぼ完璧に補正されている。画質はあらゆる点で優れており、高価なレンズだがそれ以上の価値を持っているはずだ。
長所:広い画角・驚異的な画質・優れた操作性
短所:高価
CAMERA LABS
Sony FE 20mm f1.8 G review
外観・操作性
- サイズは「74×85mm」だ。ソニー「FE 24mm F1.4 GM」は少し長く、タムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」は遥かに短い。一眼レフ用シグマ「20mm F1.4 DG HSM」は遥かに大きい。
- 重量は373gだ。ソニー24GMより軽いが、タムロンよりも重い。シグマはなんとフード込みで1050gだ。
- 最短撮影距離は0.18mだが、MFで0.17mでの撮影が可能だ。
- フォーカスリングはリニアな動作であり、回転角は150度と大きく正確な操作が可能だ。17mm幅で滑らかに動作するので小指でも簡単に操作できる。
- 絞りリングは1/3段で動作するが、デクリック機構で無段階での操作も可能だ。ただし、「A」ポジションには明らかな抵抗感がある。
- オートフォーカスの再現性はとても良好だ。40コマのテストショットでミスは無かった。
- フォーカス速度は無限遠から0.28mまで約0.7秒と非常に高速だ。
- フォーカス駆動の動作音はほとんど聞こえない。ボディ内蔵マイクを使った動画撮影でもAF動作音は拾わなかった。電源オフだとリニアモーターの通電が止まり、フォーカスユニットがロックされないのが唯一の悩みだ。
- 0.28mから無限遠へ移動する過程でフォーカスブリージングがいくらか発生する。
画質
- 軸上色収差は極僅かまで補正している。高コントラストな領域でも色ずれがほとんど発生しない。とても良好な性能だ!このテストではフォーカスシフトが無いことも確認している。
- 絞り開放のパフォーマンスは「FE 24mm F1.4 GM」のF1.7より良好だ。色収差補正や四隅の画質で優れている。シグマ20mmのディテールは良好だが、四隅はソニー2本よりもコントラストが低い。タムロン20mmとの比較ではほとんど区別がつかないものの、ソニー20mmが僅かに有利だ。
- 絞り開放からとても良好だが、F5.6まで絞るとさらにシャープネスが向上する。
- 通常の距離で像面湾曲がほとんど発生していない。
- 絞り開放の遠景中央解像はソニー24GMとほぼ互角だ。シグマは少し柔らかく見える。四隅は24GMより20Gが少し良好で、シグマは最もソフトである。
- 遠景撮影で、F2.8まで絞るとタムロンと比べると明らかにシャープだ。
- 周辺減光はF2.8まで絞ると大きく改善するが、奇妙なことにF4まで絞ると悪化する。
- 歪曲収差はとても良好に補正されている。
- コマ収差はほとんど発生していない。タムロンは比較してコマ収差が目立つ。
- 玉ボケにおける球面収差の影響は穏やかだ。タムロンと比べると遥かに良好である。
- 前後のボケもタムロンより良好だ。ソニーGMはさらに滑らかな描写となる。
- 接写でもF1.8から実用的な画質であり、F4まで絞ると非常に良好となる。
- 逆光耐性はきちんとしており、影響は限られている。逆光環境でも心配することは無い。
- 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050:
F2.8と暗いが、半値で小型軽量なレンズだ。そして最大撮影倍率が1:5と高いマクロ性能を持つ。光学性能は中央領域が20mm F1.8 Gと同等だが、APS-C?FF四隅は明らかにソフトだ。そしてオートフォーカスの速度や信頼性が低い。とは言え、低価格で魅力的なレンズである。 - 20mm F1.4 DG HSM:
3倍の重量となる一眼レフ用レンズだが、ソニーEマウント用が存在する。テストした当時は強くおススメできるレンズだったが、月日が流れ、より優れたミラーレス用レンズが登場している。 - FE 24mm F1.4 GM:
隅までシャープで逆光耐性やボケ描写が優れている。20mm F1.8 Gより色収差補正や四隅のシャープネスで見劣りする部分があるものの、2/3段明るく、ボケが大きいのは強みとなる。
非常に優れた光学性能を持つレンズだ。全体的に良好なコントラストを備え、コマ収差や色収差がほとんど発生せず、フォーカス性能は信頼するに値する。接写でも絞り開放から実用的な画質が確保され、F4まで絞ると非常にシャープな結果を得ることが出来る。唯一の欠点は絞った時に発生する周辺減光くらいだ。強くおススメできるレンズである。
長所:最小限の軸上色収差・F4まで絞ると非常に優れた接写性能・最小限の歪曲収差・小型軽量・とても良好なコントラストと逆光耐性・全体的に高解像・きちんとしたボケ描写・防塵防滴・非常に高速で信頼性のあるAF・デクリック機構を備えた絞りリング・フォーカスホールドボタン
短所:F2.8?F4で予期せぬ周辺減光の増加・
Mobile01
Sony FE 20mm f/1.8 G 評測報告|輕巧、高畫質、動靜皆宜!
- 付属のALC-SH162プラスチック製 花形レンズフードは超広角レンズ用らしく浅底だ。
- サイズは73.5mm×84.7mmで重量はわずか373gだ。外装はプラスチック製・レンズマウントは金属製だ。
- 前玉には撥水・撥油性のあるフッ素コーティングが施されている。
- 絞りリングは1/3段ごとに動作する。「A」ポジションでカメラ側での操作が可能だ。デクリックスイッチをオンにすることで無段階での絞り操作が可能となっている。
- フォーカスホールドボタンはカスタマイズ可能だ。
- レンズは防塵防滴仕様であり、レンズマウント周囲にはガスケットが施されている。
- α7R IIIとの組み合わせで重量は1100g以内だ。
- 小型軽量なレンズだが、AFはデュアルXDリニアモーターを使用している。AFはとても強力であり、AF-Cは滑らかに動作する。
- 「レンズ補正」で歪曲収差をいくらか補正している。補正後はぱっと見で1~2mmほど画角に影響している。
- タムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」は歪曲収差の補正をデジタル補正に依存していた。補正前は驚異的な歪曲収差だ。その一方このレンズは補正を外しても歪曲収差は僅かだ。
- シャープネス(α7R III)
・中央:F1.8から既に実用的な画質だ。F2でさらに引き締まり、F8でさらにしっかりとした画質となる。F16~F22で回折の影響を受けソフトな描写となる。
・四隅:F1.8は中央よりソフトだが、F4まで絞ると大きく改善する。 - 軸上色収差の影響は見られない。
- 倍率色収差の補正は完璧では無いが、深刻な問題とは言えない。
- ナノARコーティングを採用しているが、極端な逆光条件だとフレアやゴーストは発生する。
- 光条はF2.8から発生し始め、F5.6まで絞ると美しい形状となる。
- 玉ボケについて口径食の影響はほとんど無い。STFレンズと見間違うくらいだ。素晴らしい結果である。
- コマ収差は良好に補正されている。
- 超広角レンズらしく周辺減光の問題は避けらないようだ。F2.8まで絞ると無視できる程度の減光量となる。
小型軽量ながら光学性能はGMシリーズに匹敵する。6100万画素のα7R IVでのトリミング耐性にも優れている。さらに撮影倍率0.22倍の接写性能も魅力的だ。
使用している「XDリニアモーター」は静止画のみならず動画にも適したフォーカスシステムだ。現状、FE対応レンズにこのような広角レンズの選択肢はほとんど存在しない。
PhotographyBlog
Sony FE 20mm f/1.8 G?Review
- 重量は373gだ。超広角の明るいレンズとしては非常に軽量である。そして73.5×84.7mmとコンパクトなレンズでもある。
- 同社の「FE 20mm F1.8 G」より軽量だ。
- ビルドクオリティはとても優れている。GMasterほどでは無いが、違いは僅かだ。
- デュアルXDモーター駆動のオートフォーカスは静かで滑らかな動作だ。動画にとても適している。α7R IIIとの組み合わせでとても高速なフォーカス速度である。
- 瞳AFは完璧に動作する。
- 絞りリングはF1.8からF22まで1/3段ごとに動作する。鏡筒右下のスイッチを切り替えるとノッチが無くなり動画向けの無段階操作となる。
- フォーカスホールドボタンはカスタマイズ可能だ。
- レンズフードはプラスチック製だ。
- 色収差は実写で目に付かない。とてもコントラストが高い領域でのみ発生する。
- 周辺減光はF1.8で目立つ。少なくともF2まで絞り改善する必要がある。
- 広角レンズとしては歪曲収差を良く抑えている。
- F16~F22でとても素敵な光条が発生する。
- レンズフードを装着してもフレアの影響を受けやすい。
- ボケの評価には個人差があると思うが、広角レンズとしては魅力的なボケに見える。
- 中央シャープネスはF1.8からF11まで際立ったパフォーマンスだ。F16~F22で回折の影響を受ける。
- フレーム端のシャープネスは中央と同じくらい良好だ。F2.8-F11の間で最もシャープな結果となる。
「FE 24mm F1.4 GM」より手頃な価格で手に入る明るい超広角レンズだ。小型軽量ながら絞り値全域で優れた中央シャープネスを実現しており、フレーム端も中央に引き離されないパフォーマンスだ。そして超広角レンズとしては魅力的なボケ描写も備えている。
ビルドクオリティは許容範囲内のビルドクオリティは耐候性を備えている。オートフォーカスは静かで高速、そして信頼性が高い。絞りリングは静止画・動画どちらにも適している。
全体的に見て、このレンズはソニーFEレンズラインアップに加わる素晴らしい超広角単焦点レンズだ。
Lesnumeriques
Objectif Sony FE 20mm F1.8 G : tout simplement excellent !
- 2020年2月に登場したソニーFEレンズで最も画角の広い単焦点レンズだ。APS-Cに装着すると30mmの単焦点レンズとして利用できる。GMasterより下位のGシリーズだが、光学性能は以前として優れている。絞りリングやFnボタンも健在だ。
- 競合レンズにはタムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」やトキナー「FíRIN 20mm F2 FE AF」、シグマ「20mm F1.4 DG HSM」などが存在する。
- ここ最近テストしたキヤノン「RF85mm F1.2L USM」などと比べると、明らかにコンパクトなレンズだ。F1.8の明るさと妥当なサイズ・重量を両立している。
- ビルドクオリティは完璧だ。
- エレガントでも個性的でも無いが、実用的なデザインである。
- レンズには5つのコントロールポイントがある。
・フォーカスリングは滑らかで使いやすいが、一部の人は緩すぎると感じるかもしれない。
・クリック付きの絞りリングはスイッチでデクリック状態に設定することが可能だ。この機構をキヤノンRFレンズも見習ってほしい。
・フォーカスホールドボタンとAF/MF切替スイッチもある。 - 絞り開放から中央は優れているが、周辺や四隅は僅かに出遅れる(しかし非常にに良好だ)。このような広角レンズで驚く特性では無い。
F4まで絞ると均質性が高まり、フレーム全域でピークを迎える。解像性能はF8まで良好だ。 - 歪曲収差は良好に補正され、大部分の状況で無視できる数値だ。しかし、0.5%を超えているので少し目障りと感じる場合もあるだろう。陣笠状の歪曲となっているので手動補正は難しい。
- 色収差をとても良好に補正している。
- 周辺減光は比較的目立つ。絞ると影響は小さくなるが、解消することは無い。
- ボケはとても良好だ。口径食の影響は非常に小さい。
- オートフォーカスはとても静かで高速だ。ブリージングの抑制は完璧と言えないが、実写であまり問題となることは無いだろう。
競合他社に負けない優れた光学性能だ。ビルドクオリティに問題は無く、豊富なコントロールポイントを備えている。とてもおススメできるレンズだ。
長所:良好なビルドクオリティ・防塵防滴・小型・デクリック対応絞りリング・Fnボタン・開放から優れた光学性能・応答性の高いAF
短所:絞り開放で均質性の欠如・手ぶれ補正なし・全ての絞り値で周辺減光・わずかな歪曲収差
Lesnumeriques:Objectif Sony FE 20mm F1.8 G : tout simplement excellent !
The Phoblographer
Review: Sony 20mm f1.8 G (A Fantastic Lens for Everyday Shooters)
- 「FE 24mm F1.4 GM」があるのにも関わらず、このレンズをラインアップしたのは不思議と感じるかもしれない。しかし、より高価なGMレンズと同じ技術を多く組み込んでいる堅実な広角レンズだ。
- 小型軽量で手に馴染むレンズデザインだ。
- Gシリーズらしい優れたビルドだ。外装はプラスチック製だが、安っぽさは全くない。耐候性があるので雨天でも問題無く使用できる。
- フォーカスリングと絞りリングが存在し、絞りリングはデクリック機構を備えている。
- 前玉は少し球面状となっているが、この焦点距離のレンズであれば予想の範囲内だ。67mmの円形フィルターに対応している。
- 高価なGMレンズと同じく、XDリニアモーターを採用している。フォーカス駆動はとても静かで高速だ。人間・動物どちらも瞳AFは良好に動作する。
- テスト中にレンズプロファイルを利用することが出来なかったのでいくらか歪曲収差がある。しかし、周辺減光も含めて収差を良く抑えているように見える。
- 広角レンズながらボケはとても滑らかだ。
- 光学性能にはとても感心しているが、時折パープルフリンジと遭遇した。後処理で補正可能であり、「ディールブレーカー」とは感じない。
- 発色は正確で実物に忠実だ。
- 2400万画素のα9 II、6100万画素のα7R IV、どちらに装着しても素晴らしいシャープネスだ。Gシリーズの期待を裏切らないパフォーマンスである。
長所:サイズと重量が素晴らしい・絞り開放からカミソリシャープ・AFが非常に高速で静か・素敵で自然な発色・耐候性
短所:僅かに損損する軸上色収差
とても感心したレンズだ。最初は「20mm F1.8」が必要なレンズラインアップなのか疑問に思ったものだが、ストリートからドキュメンタリー、風景、環境ポートレート、マクロなど様々なジャンルに最適だ。広い画角とF1.8の明るさを利用した天体写真にも使えるだろう。
小さなレンズだがパンチの利いた描写だ。絞り開放からシャープでニュートラルな発色は間違いなく多くの人が喜ぶはずだ。広角レンズとしてはボケがとても良好で、逆光耐性は優れている。環境を選ばずオートフォーカスは電光石火だ。
携帯性が良く長時間の撮影や日常的な仕様に適している。このレンズをカメラに装着したら外したくなくなるはずだ。
The Phoblographer:Review: Sony 20mm f1.8 G (A Fantastic Lens for Everyday Shooters)
DPReview
A near-perfect optic: Sony 20mm F1.8 G sample images and analysis
- ソニーはフルサイズα向けの大口径広角単焦点レンズ「FE 20mm F1.8 G」を発表した。
- このレンズは2枚の高度非球面レンズと3枚のEDレンズを導入しており、四隅まで優れた画質を約束している。ネタバレとなるが、光学性能はほぼ完璧だ。
- XDリニアモーターの導入で高速オートフォーカスも実現している。
- とてもシャープなレンズだ。6100万画素のα7R IVと組み合わせても余裕をかじる解像性能である。
- 絞り開放の近接撮影でもコントラストは非常に高い。
- 大口径レンズで問題となる軸上色収差はほとんど存在しない。注目に値する補正状態であり、本当に見事なパフォーマンスだ。
- 倍率色収差は自動補正込みで収差をきちんと抑えている。
- 歪曲収差は光学的に補正されている。
- 周辺減光は四隅で最大-1.7EVの減光が発生する。
- 非球面レンズの研磨状態は良好で心地よいボケを実現している。玉ねぎボケの兆候はほとんど無い。ただし、ボケの縁取りが僅かに強調されている。フレーム端ではボケが少し騒がしくなるかもしれない。
大口径の広角単焦点で軸上色収差と歪曲収差、周辺減光を光学的に補正するのは難しい。しかし、このレンズは四隅まで高いシャープネスを実現し、軸王色収差や倍率色収差、そして歪曲収差を良好に補正している。周辺減光は目立つが、このカテゴリのレンズとしては優れている。
肯定的な光学性能とクラス最高のフォーカス速度が組み合わさり、業界をリードする20mm F1.8に仕上がっている。
DPReview:A near-perfect optic: Sony 20mm F1.8 G sample images and analysis
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