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キヤノン「RF-S14-30mm F4-6.3」「RF20-50mm F4-5.6」を想定したような光学系の特許出願

2024年5月28日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF-S14-30mm F4-6.3」「RF20-50mm F4-5.6」を想定したような、やや広角よりの標準ズームレンズを意識した光学系のようですね。

概要

  • 【公開番号】P2024072459
  • 【公開日】2024-05-28
  • 【発明の名称】ズームレンズ、およびそれを有する撮像装置、撮像システム
  • 【出願日】2022-11-16
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
    (74)【代理人】
  • 【課題】小型軽量化と高画質化を両立し、広角端における焦点距離が短く、製造が容易で安価であり高速なズーム操作が可能なズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    撮像装置に用いられるズームレンズは、小型かつ軽量であり、色収差をはじめとする諸収差が良好に補正され、高い光学性能を有することが要望されている。また、広角端における焦点距離が短く、製造が容易で安価なズームレンズが要望されている。さらに、高速なズーム操作が可能なズームレンズが要望されている。
  • 【0003】
    このようなズームレンズを提供するためには、非球面レンズの配置が重要となる。軸上光線高さの高い、最も物体側の第1レンズ群の像側に隣接して配置される第2レンズ群に非球面レンズを配置すると、非球面レンズの要求精度が高くなり、製造難易度が上がり安価なズームレンズを提供することが困難となる。一方、第2レンズ群に非球面レンズを配置しないと第2レンズ群で発生する収差の抑制が困難となり、高画質化が難しくなる。また、高速なズーム操作を実現できるズームレンズを提供するためには、レンズ径の大きい第1レンズ群を固定して、レンズ径の小さいレンズ群のみを移動させることが効果的である。しかし、最も物体側の第1レンズ群を固定することにより、収差補正が悪化し、高画質化が難しくなる。
  • 【0004】
    特許文献1には、小型かつ軽量なズームレンズとして、物体側から順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群からなるズームレンズが提案されている。第1レンズ群は、ズーミングに際し像面に対して固定されている。
  • 【0007】
    本発明は、小型軽量化と高画質化を両立し、広角端における焦点距離が短く、製造が容易で安価であり高速なズーム操作が可能なズームレンズを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:14.40-29.10
  • F値:4.10-6.40
  • 半画角:43.4-25.1
  • 全長:75.06
  • バックフォーカス:11.78

実施例4

  • 焦点距離:12.40-29.10
  • F値:4.10-6.40
  • 半画角:47.9-25.2
  • 全長:82.67-82.67
  • バックフォーカス:11.71

実施例5

  • 焦点距離:20.60-48.50
  • F値:4.10-5.88
  • 半画角:46.4-24.2
  • 全長:106.52-106.52
  • バックフォーカス:19.41

「RF-S14-30mm F4-6.3」「RF20-50mm F4-5.6」を想定したような光学系の実施例を複数掲載しています。このようなレンズが実際に登場するのかどうかわかりませんが、広角よりの標準ズームレンズを検討しているのかもしれませんね。最近はパナソニックやソニー、OMデジタル、タムロンなどから似たようなコンセプトの製品が登場しています。

キヤノンがユーザーの声を聞き、このようなレンズの需要に応える可能性はありそう。光学系はインナーズーム構造となっており、バランスをとるのも容易な設計となっています。

参考:RFレンズ一覧

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ
RF-S レンズ

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