キヤノン「RF200mm F2 IS」を想定したような光学系の特許出願

2023年7月13日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「200mm F2」の大口径望遠レンズに光学手振れ補正を搭載した実施例をいくつか含んでいます。

概要

【公開番号】P2023099385

【公開日】2023-07-13

【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置

【出願日】2022-01-01

【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社

【課題】良好な光学性能に加えて、小型化、軽量化が可能な複数の合焦群と防振群を備えた光学系を提供する。

【背景技術】
【0002】
無限遠から最至近へのフォーカシングに際して移動する複数の合焦群と、像ぶれを補正するための防振群を備えた望遠レンズにおいては、良好な光学性能に加えて、レンズ系全体の小型化、軽量化が求められている。

【0005】
本発明は、良好な光学性能に加えて、小型化、軽量化が可能な、複数の合焦群と防振群を備えた光学系を提供する。

実施例1

焦点距離：195.00

F値：2.05

半画角：6.33

像高：21.64

全長：184.49

バックフォーカス：22.35

ミラーレス向けのバックフォーカスで200mmの焦点距離をF2の大口径でカバーしている望遠単焦点の光学系に関する実施例が複数掲載。2018年から始まったキヤノンRFレンズのラインアップは5年が経過しました。数多くのレンズが登場しましたが、今のところ一眼レフ用の「EF200mm F2L IS USM」に取って代わるミラーレス用レンズの選択肢はまだありません。

そもそも論として、カメラの高ISO感度性能が向上し、現像ソフトのノイズリダクション機能が強化されている現在、70-200mm F2.8よりも1段明るい単焦点レンズの需要がどれだけあるのか悩ましいところ（それに「RF100-300mm F2.8 L IS USM」も登場したばかり）。

キヤノンが実際に商品化を計画しているのかどうか不明ですが、「フルラインナップ戦略」の中に200mm F2も含まれているとしたら、そのうち登場するかもしれませんね。

RF100-300mm F2.8 L IS USM
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