2021年4月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF35mm F1.2 L USM」を想定したような非常に複雑な光学設計のレンズに関する特許のように見えます。
- 【公開番号】特開2021-60475(P2021-60475A)
- 【公開日】2021年4月15日
- 【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置
- 【出願日】2019年10月4日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】小型で高い光学性能を有する光学系、およびそれを有する撮像装置を提供すること。
実施例1 実施例2 焦点距離 34.00 35.76 F値 1.23 1.23 半画角 32.47 31.17 像高 21.64 21.64 全長 147.45 147.45 BF 19.82 19.50
バックフォーカスが短く、対応する像高を考えるとフルサイズミラーレス用の広角レンズであることが分かります。実施例はすべて35mm F1.2を指しており、これが噂の超大口径RF広角レンズとなるのでしょうか。気合の入った光学系で、球面収差・非点収差・歪曲収差・色収差を良好に補正している模様。
構成枚数の多いレンズ後群を全て動かすリアフォーカス方式は興味深いポイント。これほど大量のレンズを動かす場合、アクチュエーターには高いトルクが要求されると思われます。大きなリングUSMを使用するのかもしれません。
噂ではDS版も登場すると言われていますが、今回の特許出願でDS技術に関する文献は見つかりませんでした。ちなみに、過去には「RF35mm F1.4」となりそうな特許出願も公開されています。
35mmの超大口径レンズはシグマが「35mm F1.2 DG DN」を実現し、Venus Opticsが「LAOWA Argus 35mm F0.95」の開発を発表しています。キヤノンはこれらに続く3本目の超大口径レンズとなるか?
参考:RFレンズデータベース一覧
RF ズームレンズ
- RF15-35mm F2.8L IS USM
- RF24-70mm F2.8L IS USM
- RF24-105mm F4L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2L USM
- RF70-200mm F2.8L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF 単焦点レンズ
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- RF50mm F1.2L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF85mm F1.2L USM
- RF85mm F1.2L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- RF100mm F2.8L MACRO IS USM
- RF400mm F2.8L IS USM
- RF600mm F4L IS USM
- RF600mm F11 IS STM
- RF800mm F11 IS STM
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