次に登場して欲しいNIKKOR Zレンズは？

IMAGING RESOURCEがNIKKOR Zレンズについて、現状やロードマップを参考にしながら今後登場して欲しいレンズなどをピックアップしています。

IMAGINGRESOURCE：Opinion: How is Nikon’s Z lens lineup shaping up & what do we want next?

ニコンは新しいZレンズの開発に尽力している。過去13ヶ月の間に11本のレンズをリリースしているのだ。急ピッチな展開についていけないというのが正直なところである。しかし、パンデミックの最中、ニコンがそのような偉業を達成したことは驚くべきことである。そして、我々はこの先もリリースが続くことを知っている。

Zレンズは数多くなったが、伝説的なFマウントのラインアップと比較すると見劣りする。異なるバージョンを含まない現在のFマウントレンズのカタログでは、ほぼ100本のレンズが存在する。もちろん、急いでZマウント版を作る必要はないレンズもある。200mmF4や180mmF2.8、180mm F2.8を優先する必要はないだろう。

例えば、ロードマップ上の200-600mmは、Fマウントで人気レンズ「200-500mm F5.6E ED VR」の後継ということになるが、このレンズはFTZアダプターのおかげで多くの写真家がZカメラで使っているレンズだと思われる。

これまでニコンがZシステムで珍しいレンズやニッチなレンズにあまり力を入れなかったのも、FTZアダプターの存在があるためだろう。魚眼レンズやティルトシフトレンズは未だに登場していない。これらのレンズについてZシステムで扱う価値がないわけではないが、非常に特殊なレンズだ。建築写真用のPC-Eレンズなど、必要な人がいれば、FTZアダプターを使えばいい。もちろん、すべてのニコンFレンズがFTZアダプターに完全に対応しているわけではない。

Zバージョンが必要なFレンズは？

ニッチなレンズは別として、Fマウントレンズの中にはZの扱いを受けるに値するレンズがある。

AF-S 200mm F2のような大口径望遠レンズ

Micro NIKKOR 200mm F4のような望遠マクロレンズ

1.7倍テレコンバーター

AF-S DX 17-55mm F2.8のような大口径DXズームレンズ

AF-S 120-300mm F2.8のような大口径望遠ズーム

F1.4 単焦点レンズ群

AF-S 70-200mm F4のような中口径の望遠ズーム

AF-S 105mm F1.4のような高級ポートレートレンズ

エディターが欲しいレンズ

DXの大口径広角/標準ズームレンズ

ショートズームの超大口径ズーム

200mm F2や300mm F2.8

85mm F1.4やF1.2

ティルト・シフトレンズ

タムロン35-150mm F2-2.8のようなレンズ

28-150mmのようなレンズ

大口径の超広角レンズ14mm F1.8や16mm F1.8

とのこと。
NIKKOR ZレンズラインアップはZシステムが始まった2018年から比較すると充実しましたね。マイクロレンズや超望遠まで、一般的な撮影であれば一通り利用することが出来ます。とは言え、IMAGINGRESOURCEが指摘しているように、「70-200mm F4」や「F1.4 単焦点」「コンパクトな単焦点」などがまだまだ不足しているように見えます。特に手ごろな価格の望遠ズームは早めにリリースして欲しいところですねえ。FTZアダプターを利用することでFマウントレンズを使えるとは言え、ネイティブZマウントで携帯性を維持したいのが正直な所。

さらにPC NIKKORはZマウント用レンズの登場を待たずに24mmや85mmがディスコンとなっています。サードパーティ製レンズでいくつか利用できるレンズがあるとは言え、商業写真などでこれらのレンズを使っていた人には厄介な問題となるかもしれません。キヤノンはRFマウントのティルトシフトレンズを準備中と噂されていますが、ニコンが水面下で同様に準備しているのか気になるところ。今のところ特許出願も見当たりませんが…。

私はFTZ経由で「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」を使用していました。良いレンズなのですが、携帯性が悪くて手放してしまったのですよね。当時はコンパクトなFTZ IIも存在せず、カメラ底部よりも突出してしまうFTZアダプターの形状も厄介でした。早いところ小型軽量なネイティブZマウントの望遠ズームをリリースして欲しいところ。しかし、今のところレンズロードマップはおろか、噂にもなっていません…。