富士フイルムのフルサイズ用高倍率ズームレンズに関する特許出願

2023年2月11日

2023年2月8日付けで富士フイルムの気になる特許出願が公開されています。フルサイズ用の高倍率ズームレンズに関する光学系のようですが…。

概要

【公開番号】P2023018542

【公開日】2023-02-08

【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置

【出願日】2021-07-27

【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社

【課題】高変倍比を達成しながら小型軽量なズームレンズ、及びこのズームレンズを備えた撮像装置を提供する。

実施例1

焦点距離：27.30-184.18

F値：3.49-5.70

画角：81.2-12.8

バックフォーカス：14.5210-64.6757

実施例2

焦点距離：25.87-174.53

F値：3.5-5.80

画角：85.6-13.6

バックフォーカス：21.0195-56.6225

焦点距離や画角を考慮すると、ぱっと見はフルサイズ用の高倍率ズームレンズのように見えますね。ただし、富士フイルムはAPS-C / 44×33mmセンサーサイズのカメラシステムしか存在しないので、フルサイズ用レンズが登場する可能性はゼロと言っても過言では無いはず。このパラメータのままレンズが登場することはないでしょう。

ただ、よく見てみると、「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」と共通点が多いレンズ構成のようにも見えます（とは言え後群が全く異なりますが）。来年で10年選手となるXF18-135mmを置き換えるために、新しい光学系の高倍率ズームを検討し始めていたとしてもおかしくない頃合いです。ここ最近はXF F1.4単焦点のリニューアルが活発ですが、将来的にはズームレンズの更新が始まるのかもしれませんね。