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シグマ「28mm F1.4」「35mm F1.4」「50mm F1.4」の特許出願

2023年12月28日付けでシグマの気になる特許出願が公開。「50mm F1.4 DG DN」用と思われますが、中には「28mm F1.4」や「35mm F1.4」の実施例も含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2023183894
  • 【公開日】2023-12-28
  • 【発明の名称】結像光学系
  • 【出願日】2022-06-17
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】大型の撮像素子に対応し、フォーカシングにおいて主に駆動するフォーカスレンズの軽量化を考慮し、光学全長を抑えた結像光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において大型の撮像素子を採用したカメラが普及している。
  • 【0003】
    撮像装置に用いる撮影レンズにおいて、ボケ像の大きさや高速シャッターの利用を求めるために大口径比のレンズが望まれる。
  • 【0004】
    また、高速なオートフォーカスや追従性の良いオートフォーカスのためには、フォーカシングに用いるレンズはアクチュエータの負担を減らすために軽量化が望まれる。
  • 【0005】
    しかし撮影レンズが大口径比化すると、フォーカシングに用いるレンズ群も大型化してしまいアクチュエータの負担が増え、高速なフォーカシングや追従性の良いフォーカシングが難しくなってしまう。
  • 【0010】
    本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、大型の撮像素子に対応し、フォーカシングにおいて主に駆動するフォーカスレンズの軽量化を考慮し、光学全長を抑えた結像光学系を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:48.72
  • F値:1.45
  • 画角:46.49
  • 像高:21.63
  • 全長:127.18

実施例4

  • 焦点距離:37.66
  • F値:1.45
  • 画角:60.47
  • 像高:21.63
  • 全長:130.06

実施例5

  • 焦点距離:28.53
  • F値:1.45
  • 画角:80.10
  • 像高:21.63
  • 全長:130.18

数値だけ見ると「50mm F1.4 DG DN」「35mm F1.4 DG DN」用にも見えますが、レンズ構成は商品化された35mm F1.4とは異なる構成。おそらく50mm F1.4 DG DN用と思われます。50mm F1.4の実施例は複数あり、いずれの実施例を採用したのかは不明。中にはフローティングフォーカスの実施例も存在します(割愛しましたが実施例6と9)。

また、実施例の中では未発表の「28mm F1.4」も存在します。この実施例通りに28mmが登場するとは考えていませんが、個人的に好みの焦点距離なので気になるところ。

話を戻すと、私は50mm F1.4を発売日に入手。
大口径レンズとしては周辺部まで安定した解像性能が得られ、絞ると全体的に改善。特に大口径としては初となる「HLA駆動」を使用しており、シグマとは思えない快適なAFが可能となっています。ソニーよりも大きめの鏡筒には注意が必要なものの、手ごろな価格で満足のいくビルドクオリティは必見。
ただし、(最新の50mm F1.4としては)絞り開放の軸上色収差が欠点になる可能性はあると思いました。接写時は問題ないものの、遠景撮影時にF1.4を利用すると、ピント面前後にやや強めの色づきが発生します。絞り開放は細部のコントラストが低下。F2くらいまで絞ると全体的に改善しますが、F1.4のの性能が必要であれば注意が必要かなと。

シグマ 50mm F1.4 DG DN 最新情報まとめ

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