このページでは一眼カメラ用交換レンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」の情報を収集しています。
最新情報
- 2020-08-12:「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」ファームウエア Version 2.0.4が公開されています。
- 2020-04-21:Adobe Camera? RAWの対応レンズとなりました。
- 2020-04-02:4月9日発売と告知されました。
- 2020-03-24:PhotographyBlogがサンプルイメージを公開しました。
- 2020-02-13:正式発表されました。発売は4月を予定しているとのこと。
- 2020-02-13:国内での価格は量販店で「66,000円」となる模様。最安値で5万円台となるかもしれませんね。
- 2020-02-12:イギリスでは「459ポンド」となる模様。VAT込みだとすると、国内では5万円台と言ったところでしょうか?
- 2020-02-11:「間もなくRF24-105mm F4-7.1 IS STMが登場する」と噂が出回り始めているので専用ページを作成しました。望遠側の開放F値があまり聞いたことの無いミラーレスならではのレンズに仕上がっている模様。撮影倍率がフルサイズ用ズームとしては驚異的な数値となっていますね。
レンズデータ
レビュー
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
関連レンズ
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RF24-105 F4Lとの比較
24-105 非L | 24-105 F4L | |
レンズ構成 | 11群13枚 | 14群18枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) |
最小絞り | 41 | 22 |
最短撮影距離 | 0.2-0.34m(AF) 0.13-0.34m(MF) |
0.45m |
最大撮影倍率 | 0.5倍(MF・24mm時) 0.4倍(AF・105mm時) |
0.24倍 |
フィルター径 | 67mm | 77mm |
最大径×長さ | Φ76.6 mm x 88.8 mm | φ83.5×107.3mm |
質量 | 395g | 700g |
手振れ補正 | 5.0段 | 5.0段 |
海外の評価
CAMERA LABS
CAMERA LABS:Canon RF 24-105mm f4-7.1 STM review
- レンズの紹介:
・2020年2月に登場。
・約399ドルとRFズームでは最も安いレンズだ。
・RF24-105mm F4Lの半値以下だが、予想よりも遥かに優れたレンズである。
・24mmの広角は風景や建築物に有効だ。最短撮影距離がとても短いのでクローズアップにも有効である。
・24-105mmのズームレンジは一般的だが、このレンズは小型軽量でより手ごろな価格の選択肢となっている。 - ビルドクオリティ:
・望遠側へズームすると、単一の内筒が50mmほど伸びる。
・フィルターサイズは67mmだ。
・価格から予想できるように、このレンズは防塵防滴仕様ではない。
・価格から予想できるように、このレンズにレンズフードは付属していない。
・レンズ構成は11群13枚で、絞り羽根は7枚だ。
・最短撮影距離は広角で20cm、望遠で34cmである。マニュアルフォーカスに切り替えることで13cm近くまでピントを合わせることが可能だ。
・24mm?27mmで開放F値がF4となる。F4.5は37mmまで、F5は50mmまで、F5.6は63mmまで、F6.3は79mmまで、F7.1は80mm?105mmとなる。
・開放F値は24-240mmよりも早く暗くなる。このレンズの暗さが小型軽量で低価格を実現しているのだろう。 - 携帯性:
・24-240mmが80×123mmであるのに対し、24-105 STMは77×89mmだ。重量はそれぞれ750g、395gとなり、24-105 STMは約半分の重量である。
・EOS RPと組み合わせた時の重量は1?を切っている。 - 操作性:
・レンズ先端には滑らかに回転するコントロールリングを搭載している。フォーカスリングとして使う場合は問題ないが、コントロールリングとして使う場合はクリックレスで操作しなければならない。 - オートフォーカス:
・ステッピングモーター駆動のAFはEOS RPとの組み合わせで非常に高速だ。
・動画撮影中は滑らかな動作を優先するため、スピードは少し遅くなる。
・内蔵マイクを使用した動画撮影でもAF駆動音は聞こえない。 - マニュアルフォーカス:
- 手ぶれ補正:
・公称値で5段分の補正効果が得られる手ぶれ補正を搭載している。 - 解像性能:
・24mmはF4から高水準な中央解像が得られる。これは絞ってもほとんど改善しない。隅は少しソフトで、興味深いことに絞ってもあまり改善しない。
・24mmはRF24-240mmと同程度だ。等倍でチェックすると僅かに24-240mmの隅が優れているかもしれないが、個人的には引き分けに見える。
・50mmの中央は絞り開放からディテールが豊富だ。絞っても変化はほとんど見られない。フレーム隅は24mmほどでは無いが少しソフトだ。
・50mmではRF24-240mmの四隅が少しシャープである。24-105 STMはF11まで絞ると同程度となる。
・105mmの中央は絞り開放から良好で絞っても改善しない。RF24-240mmと見比べてもほとんど同じ性能だ。
・全体的にRF24-240mmと比べて、ズームレンジ全域・絞り値全域・フレーム全域で同等の光学性能だ。
・RF24-105mm F4Lと見比べてみると、隅がよりソフトに見える。開放F値をF4で固定するのは難しいことに留意しておかなければならない。絞ると徐々に改善する。
・無限遠ではF4Lよりも24-105 STMや24-240のほうが優れている。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケを大きくできるレンズでは無い。
・STMの105mm F7.1とUSMの105mm F4には1+1/3段差があるものの、思ったほど被写界深度の差は見られない。より大きなボケが必要であればRF85mm F2を使った方が良い。 - 色収差:
・記載なし。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・24-240mmと同じく、歪曲収差をソフトウェア補正に依存している。
・未補正と補正後のデータを見比べると劇的な違いがある。
・この点で、F4Lは光学的に補正されている。 - 周辺減光:
・24-240mmと同じく、歪曲収差をソフトウェア補正に依存している。
・未補正と補正後のデータを見比べると劇的な違いがある。
・この点で、F4Lは光学的に補正されている。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。 - 作例集
総評
EOS Rシステムで待ち望んでいたお手頃価格のズームレンズだ。開放F値は魅力的では無いが、エントリーモデルに必須の汎用ズームである。幸いにも、最新のレンズ設計とカメラ内補正の組み合わせにより、サイズ・重量・価格を抑えつつ、良好な光学性能を維持している。私のテストでは、フレーム全体、ズームレンジ全体でかなりのシャープネスを実現していることを確認した。
オールインワンのレンズを探している場合は「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」と比較する必要がある。しかし、小型軽量なエントリーズームとして選択肢に挙がることは無いだろう。このレンズと「RF35mm F1.8 Macro IS STM」「RF50mm F1.8 STM」「RF85mm F2 Macro IS STM」などと組み合わせたほうが満足いくと思う。
Xitek
- 付属品は「前後キャップ」「取扱説明書」「保証書」だ。レンズフードは含まれないため、別途購入する必要がある。
- 一見すると確かにコンパクトで小さなレンズだ。全長はわずか88.8mm、重さは395gだ。
- 適度に減衰したズームリングにより滑らかで正確な焦点距離の調整が可能だ。
- 「光学手ぶれ補正」「フォーカス/コントロールリング」2種類のスイッチがレンズ側面にある。
- レンズ先端にはフォーカスリング/コントロールリングが配置されている。
- レンズマウントは金属製だ。
- ズーム操作でレンズが伸び縮みする。望遠端105mmに設定でもレンズはそれほど長く無い。
- EOS Rと組み合わせるとシステムサイズが小さく軽量なため、アウトドアや日常の撮影に最適だ。
- シャープネス
・EOS R
・ノイズ低減オフのRAW→JPEG出力
・24mmにおける絞り開放F4では中央が許容範囲だが、端は少し弱い。
・F5.6まで絞ると中央・端どちらも向上し始める。しかし、端のシャープネスは中央と比べて悪い。
・F5.6からF16までシャープネスに劇的な変化は見られない。F22を使うとある程度低下する。
・105mmの絞り開放はMTF曲線と一致する。F7.1で中央と端のシャープネスがほぼ同じとなる。
・じっくり観察してもF7.1からF16までほぼ同じシャープネスだ。F22で全体的に低下し、F40で大幅に低下する。 - 色収差は僅かで、24mm時はF5まで絞ると解消する。望遠側でも色ずれは軽微だ。
- 24mmで若干のフレアが発生するものの、全体的にみるとそう悪く無い。逆に105mmのフレアは大きく特に小絞り時に顕著だ。別売りレンズフードの購入をおススメする。
- 歪曲収差は24mmで僅かな樽型、105mmも歪曲収差は最小限だ。
- 周辺減光は24mm F4で目立つものの、F5まで絞ると半減する。F8まで絞れば影響はとても小さくなる。望遠側の周辺減光は良好だ。
- 光学手ぶれ補正をオンにすることで105mm F1/3秒でもシャープな結果を得ることが可能だ。
- 広角側で最短撮影距離0.2m・最大撮影倍率 0.21倍のマクロ性能を備えている。望遠端では0.34mとなり、その際の倍率が0.4倍だ。
コンパクトでコストパフォーマンスの高いレンズだ。エントリーのアマチュアフォトグラファーに適し、光学手ぶれ補正や高速ステッピングモーターを利用できる。望遠端でも実用的あ画質であり、旅行・グルメ・ポートレート・マクロ撮影にも対応できる。
Xitek:最佳入?之? ?便挂机?? 佳能RF24-105mm F4-7.1 IS STM??
ePHOTOzine
- 「RF24-105mm F4L IS USM」と異なり開放F値変動の低価格な標準ズームレンズだ。望遠端はF7.1と非常に暗い。ズームレンジの有用性を否定することは出来ないが、ボケ量は相応に小さくなるだろう。
- コスト削減のためかレンズフードは同梱していない。レンズフードは遮光性以外に前玉の保護にも有効であり、コスト削減のためにレンズフードを同梱しないというのは議論の余地がある。
- 外装はハイクオリティなプラスチックを多用した見事な作りだ。重量は395gと控えめである。
- フォーカスリングはカスタマイズで絞りやISOの設定変更にも利用することが出来る。クリックストップの無い滑らかな動作だ。
- ズームリングには24mm・35mm・50mm・70mm・85mm・105mmの焦点距離が表示されている。リングの動作は滑らかで105mmに設定すると内筒が最も伸びる。
- 光学手ぶれ補正の公称値は5段だが、実際には3~4段と言ったところである。
- オートフォーカスはステッピングモーター駆動だ。高速かつ正確、そして静かに動作する。
- 最短撮影距離はAFとMFで異なる。70mm時はAF時に0.2mまで、MF時に0.13mまで接近可能だ。105mm時はAFで0.4倍の、MFで0.5倍の撮影倍率を利用可能だ。ハーフマクロは便利だが、世の中のマクロレンズほど優れたパフォーマンスでは無い。
- レンズ構成は11群13枚、絞り羽根は7枚だ。残念ながら防塵防滴仕様では無い。
- シャープネス24mm
・中央:F4~F11 Excellent・F16~F22 Very good
・端:F4~F8 Very good・F11 Good・F16~F22 Fair - シャープネス35mm
・中央:F4.5~F11 Excellent・F16~F22 Very good
・端:F4.5~F8 Excellent・F11~F22 Very good - シャープネス70mm
・中央:F6.3~F11 Excellent・F16~F22 Very good・F32 Good
・端:F6.3~11 Excellent・F16~F22 Very good・F32 Good - シャープネス105mm
・中央:F6.3~F11 Excellent・F16~F22 Very good・F32~F40 Fair
・端:F6.3~F11 Excellent・F16~F22 Very good・F32~F40 Fair - 色収差の補正結果はとても見事だ。ただしカメラの補正機能をオフにすることが出来ない。
- 歪曲収差は十分に抑えられている。全体的に樽型の歪曲収差が見られるものの非常に低い数値である。
- 一部のレンズほど超滑らかな描写では無いが、心地よいボケだ。望遠側の開放F値による制限が非常に残念である。
- 周辺減光はズームレンズとしては穏やかだ。
- このレンズは459ポンドだ。RF24-105mm F4Lと比べて遥かに低価格である。ビルドクオリティはそれ程でも無いが、コストパフォーマンスは優れている。
優れたパフォーマンスを発揮するレンズだ。24mmをカバーし、小型軽量で優れたマクロ性能を備えている。F4Lの半値でレンズフフード別売りや防塵防滴非対応について妥協出来れば強くおススメできる優れたレンズだ。
ePHOTOzine:Canon RF 24-105mm f/4-7.1 IS STM Review
Mobile01
Mobile01:Canon 24-105mm f/4-7.1 IS STM 最輕巧也最平價的24-105mm!
- 他の24-105mmとは一線を画す。軽量化のために開放F値「F4-7.1」を採用したキヤノンの正気を疑ってしまうが、とても興味深いレンズである。
- キヤノン製レンズで開放F値が「F5.6」より暗いレンズを見たことが無い。他社を見回しても高倍率や超望遠ズームなど極僅かなレンズに留まる。
- 焦点距離による開放F値の変動は以下の通りだ。
-F4:24mm
-F4.5:27mm
-F5:37mm
-F5.6:50mm
-F6.3:63mm
-F7.1:80mm - F4を維持しているのは24?26mmの僅かな範囲のみである。50mmは既にF5.6となり、80?105mmでF7.1となる。明るさが必要な場合は極力24mmを使うしかない。
- 望遠側でシャッタースピードが必要な場合はISO感度が上がりやすい。
- フルサイズカメラで24-105mmを組み合わせた際に1Kg未満を達成できるのはこのレンズだけだ。EOS RPと組み合わせることでシステム重量を880gに抑えることが出来る。EOS Rと組み合わせると1055gだ。
- フォーカスリングとコントロールリングは一つのリングを兼用している。スイッチで切替可能だ。
- エントリー向けの低価格なレンズだが、レンズマウントは金属製だ。
- 小さなレンズだが後玉はとても大きい。
- レンズは台湾製だ。現在、キヤノンのボディとレンズの多くは台湾で生産されている。
- 24mmの中央シャープネスはまずまずで悪く無い性能だ。ただし四隅はあまり理想的とは言えず、絞ってもあまり改善しない。
- 一般的に標準ズームレンズは望遠側で画質が低下するものだが、このレンズは広角端より優れている。最初はピントが合っていないのでは無いかと疑ったが、このレンズのMTF曲線を確認して納得した。
- フォーカス駆動はリードスクリュータイプのステッピングモーターを使用している。とても滑らかなフォーカシングで動画撮影に適した駆動方式だ。高速かつ正確に動作させることができる。
- エントリー向けのレンズだが、フォーカス速度は損なっていない。広角側、望遠側、ともに良好なフォーカス速度だ。トップクラスとは言えないが、高速で信頼性は高い。
- AF時の最大撮影倍率は105mm時に0.4倍となる。しかしMF操作に切り替えると24mm時に0.5倍だ。この際はレンズ先端から被写体まで2.5cmしか離れていないので光を遮りやすい。
- 色収差を補正する特殊レンズは使われていないものの、ボディ側の処理で綺麗に補正されている。
- 光学手ぶれ補正は公称値で約5段分だ。理論的には105mm時に0.3秒で安定した結果を得ることが出来るはずだ。実写でテストした限りでは、1/5秒で成功率は高くなく、1/30秒で100%の成功率となる。1/10~1/20秒でも高い成功率を得ることが出来るだろう。
- 周辺減光はボディ補正をオンにしても24mm F4で明らかな減光が発生する。少なくとも1段絞ったほうが良いだろう。望遠側はF7.1でも全く問題無い。
- このレンズは歪曲収差のソフトウェア補正をカメラ側で解除することが出来ない。ボディ出力のJPEGは歪曲収差が極僅かだ。
軽量化を追求しつつ、キヤノンEOS Rシステムを使いたいのであればおススメのレンズだ。組み合わせるボディはEOS RPが良いだろう。システム重量880gと、フルサイズミラーレスとは思えない軽さである。
ミラーレスのAFシステムは開放F値がF7.1でもオートフォーカスは良好で高速に動作する。キヤノンが「F7.1」を導入したのはAFシステムの変化が大きな要因だったのではないかと思う。
解像性能はそれ程で無いが、収差補正(ボディ内補正込)はとても良好だ。手ごろな価格設定なので、フルサイズシステムへの足掛かりに丁度良いレンズである。
Digital Camera World
- 「RF24-105mm F4L IS USM」より小型軽量で手ごろな価格設定のキットレンズだ。
- F4Lとの違いは何よりサイズと重量だ。わずか76.6×88.8mm・395gであり、83.5×107.3mm 700gのF4Lと比べて非常に小さい。
- オートフォーカスはナノUSMでは無くステッピングモーターだ。ナノUSMより少し遅いが、ほぼ無音で動画撮影に適している。
- F4Lと異なり、24mmで0.2m(MFで0.13m)まで近寄ることが出来る。105mm時も0.34mで撮影が可能だ。
- フォーカスリングはスイッチで切り替えるとコントロールリングとして利用可能だ。ノッチが無いので動画撮影に適している。
- F4Lと比べて軽く安っぽさは感じる。しかし、EOS RPとの組み合わせでバランスはとりやすい。
- ズーム操作にロック機構は付いていない。
- 開放F値の変動は以下の通りだ。
・24-26mm F4
・27-36mm F4.5
・37-49mm F5
・50-62mm F5.6
・63-79mm F6.3
・80-105mm F7.1
F4は広角端の数ミリのみだ。標準域までに開放F値はF5.6に達する。古典的な85mmでは既にF7.1に達している。 - 開放F値が高いので、場合によってISO感度が高くなりやすい。しかし、EOS RPの高感度ノイズ耐性は高いので心配することは無い(ISO感度が低いことに超したことは無いが)。
- ボケはとても快適だが、ボケ量は期待できない。
- パンデミックの影響でラボテストは未実施だ。
非常に優れたレンズであり、本物に汎用性が高い。広いズームレンジでポートレートからクローズアップ、そしてスーパークローズアップに対応している。
低価格で開放F値はF7.1だが優れた結果を出せるレンズだ。低価格帯のレンズとしては非難の余地が無い画質と機能性である。
長所:コストパフォーマンス・見事なシャープネス・0.5倍マクロ・5段手ぶれ補正・小型軽量
短所:F4は24mmのみ・80mm以上でF7.1・防塵防滴非対応
Digital Camera World:Canon RF 24-105mm f/4-7.1 IS STM review
PhotographyBlog
- キヤノンRFマウントのコンパクトで手ごろな価格の標準ズームレンズだ。ステッピングモーター駆動のAFに7枚の絞り羽根、面白いマクロ機能を備えている。
- カバーしているズームレンジを考慮するとコンパクトで軽量なレンズだ。重量は395g、全長8.88cmである。レンズを105mmに設定すると、全長が5.7cm伸びる。
- EOS RPと組み合わせても重量は880gと重く無い。
- ビルドクオリティはエントリー用レンズとしては許容範囲内だ。プラスチック鏡筒ながらしっかりとした感触を得ることが出来る。
- 光学5段分と言われている手ぶれ補正を備えている。レンズ側面には手ぶれ補正をオンオフを切り替えるスイッチが配置されている。ISテクノロジーにより、自動的にパンを検出して流し撮りに切り替えることが可能だ。
- フォーカスリング・コントロールリングは兼用だ。絞り値や露出補正の操作にも使うことが出来る。
- フォーカスリングはハードストップが無いので無限遠に合わせるのは難しい。
- オートフォーカスは高速だ。EOS RPとの組み合わせで被写体を0.5秒で捕捉する。非常に静かな動作なので動画撮影にも適している。
- レンズフードやケースは付属していない。
- 色収差は良好に補正されている。
- 周辺減光はズーム両端でいくらか目に付く。24mmではF8まで、105mmではF11まで絞ると改善する。
- 絞ると素敵な光条が発生する。
- 直接太陽を撮影するとフレアの影響を受ける。レンズフードが付属していないので発生しやすいかもしれない。
- 「センターフォーカスマクロモード」では中央のみシャープとなり、周辺部は像が甘くなる。
- ボケ描写の評価には個人差があると思うが、我々の見解としては大部分が良好に見える。
- シャープネス 24mm:
・中央はF4から非常に良好だ。F5.6~F11で優れた結果となる。F16~F22は回折の影響が画質が低下する。
・フレーム端は中央ほど良く無く、F5.6~11で最適な結果を得ることが可能だ。 - シャープネス 35mm:
・中央はF4.5から非常に良好だ。F5.6~F11で優れた結果となる。F16~F22は回折の影響が画質が低下する。
・フレーム端は中央ほど良く無く、F5.6~11で最適な結果を得ることが可能だ。 - シャープネス 50mm:
・中央はF5.0から非常に良好だ。F5.6~F11で優れた結果となる。F16~F22は回折の影響が画質が低下する。
・フレーム端は中央ほど良く無く、F5.6~11で最適な結果を得ることが可能だ。 - シャープネス 70mm:
・中央はF6.3から非常に良好だ。F8~F11で優れた結果となる。F16~F32は回折の影響が画質が低下する。
・フレーム端は中央ほど良く無く、F8~11で最適な結果を得ることが可能だ。 - シャープネス 105mm:
・中央はF7.1から非常に良好だ。F8~F116で優れた結果となる。F22~F36は回折の影響が画質が低下する。
・フレーム端は中央ほど良く無く、F8~16で最適な結果を得ることが可能だ。
とても優れた標準ズームレンズだ。
主な欠点は83mm?105mmで開放F値がF7.1と非常にくらいことだ。ボケが小さくなり、低照度におけるISO感度が上がりやすい。これらを許容出来れば良いところがたくさんある。
24mm?85mmまで中央はシャープだが、フレーム端や望遠端のパフォーマンスはそれほど良く無い。周辺減光や歪曲収差の問題がいくらか存在する。ただしこれらはDLOの専用プロファイルでほぼ解消するだろう。
エントリー水準の価格設定を考慮するとビルドクオリティに問題は無い。ただし、レンズフードやケースが同梱していないのは残念だ。オートフォーカスは静かで高速に動作する。ただし、マニュアルフォーカスはあまり直感的とは言えない。
開放F値「7.1」は不快だが、驚くほど多目的なレンズとしておススメできる。
PhotographyBlog:Canon RF 24-105mm F4-7.1 IS STM?Review
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