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キヤノン「12-24mm F2.8」「14-20mm F2」フルサイズセンサー対応光学系の特許出願

2024年3月28日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。フルサイズミラーレス向けと思われる超広角ズームレンズ「12-24mm F2.8」「14-20mm F2」を想定したような光学系の実施例を掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2024042622
  • 【公開日】2024-03-28
  • 【発明の名称】ズームレンズ、およびそれを有する撮像装置、撮像システム
  • 【出願日】2022-09-15
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】小型で物体距離全域にわたり高い光学性能が得られる超広角ズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    撮像用光学系として、広角端での半画角が50度を超える撮像レンズは、超広角レンズと呼ばれ、そのうちF値が2.8以下の明るいレンズは、広い画角と短いシャッタースピードを生かした星空や暗所の撮影に好適である。このような超広角レンズは、無限被写体から近距離にわたって球面収差やサジタルフレアを抑えた高い解像性能が求められる。特にズームレンズにおいては、広角端から望遠端まで収差変動を抑えつつ小型化することが難しいという課題があった。
  • 【0006】
    しかしながら、特許文献1のズームレンズでは、F値が大きく、大口径化に伴うズーミング時の収差変動を十分低減できない。特許文献2のズームレンズは、特許文献1のズームレンズに対して多群化することで、ズーミング時の収差変動を低減しているが、さらなる広角化と小型化が求められている。
  • 【0007】
    本発明は、小型で物体距離全域にわたり高い光学性能が得られる超広角ズームレンズを提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:12.29-23.80
  • F値:2.93
  • 半画角:60.39-42.27
  • 像高:21.64
  • 全長:138.05-134.83
  • バックフォーカス:13.86-19.48

実施例3

  • 焦点距離:14.30-21.50
  • F値:2.06
  • 半画角:56.54-45.18
  • 像高:21.64
  • 全長:148.04-139.46
  • バックフォーカス:13.87-20.30

フルサイズセンサーをカバーしている像高を備えた超広角ズームレンズとなりそうな光学系。実施例は「12-24mm F2.8」「14-20mm F2」を意識しているように見えます。F2.8の超広角ズームは過去にも特許出願が公開されていますが、広角14mmをF2でカバーしている大口径ズームレンズは珍しいですね。これがそのまま未来のRFレンズとなる可能性は低いと思われますが、キヤノンは何らかの形でF2の大口径広角ズームを世に出そうとしているのかもしれません。

ちなみに、ニコン・ソニー・シグマはそれぞれ以下のような明るい超広角ズーム(W端 16mmよりも短い)レンズを既にリリースしています。

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