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ニコン「Z 35mm F1.4」「Z 50mm F1.4」を想定したような光学系の特許出願

2023年9月29日付けでニコンの気になる特許出願が公開。「Z 35mm F1.4」「Z 50mm F1.4」を想定したような光学系の実施例が複数掲載されています。

概要

  • 【公開番号】P2023137086
  • 【公開日】2023-09-29
  • 【発明の名称】光学系、光学機器、および光学系の製造方法
  • 【出願日】2022-03-17
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【課題】小型でありながら、明るくて良好な光学性能を有する光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような光学系においては、小型にしつつ、明るくて良好な光学性能を得ることが難しい。
  • 【0006】
    本発明に係る光学系の製造方法は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、中間群と、後群とからなる光学系の製造方法であって、前記中間群は、第1合焦レンズ群と、前記第1合焦レンズ群よりも像面側に配置された第2合焦レンズ群とを有し、合焦の際、前記第1合焦レンズ群と前記第2合焦レンズ群とが互いに異なる軌跡で光軸に沿って移動し、前記前群と前記後群とが像面に対して固定され、前記後群は、前記後群の最も像面側に配置された負レンズを有し、以下の条件式を満足するように、レンズ鏡筒内に各レンズを配置する。

実施例1

  • 焦点距離:36.050
  • F値:1.442
  • 半画角:31.814
  • 像高:20.374
  • 全長:83.685
  • バックフォーカス:12.113

実施例2

  • 焦点距離:48.500
  • F値:1.442
  • 半画角:24.256
  • 像高:21.413
  • 全長:92.309
  • バックフォーカス:12.113

ここ最近は過去の特許を分割して出願するものが多く、ニコンの目新しい特許は久しぶりですね。今回の特許ではバックフォーカスの短いミラーレス向けのフルサイズ対応レンズを想定したと思われる実施例が示されています。パラメータを考慮すると「NIKKOR Z 35mm f/1.4」「NIKKOR Z 50mm f/1.4」と言ったところでしょうか。大口径ながら、レンズサイズはF1.8 S-Lineとあまり変わらないように見えます。35mm F1.4は像高が微妙に足りていないので、残存収差の補正時に四隅を引っ張る想定でしょうか?小型軽量ながらマルチフォーカスを実現しており、近接時の収差変動を効果的に抑えているようです。

将来的に実施例の光学系を採用したNIKKOR Z レンズが登場するのかどうかは今のところ不明。F1.8とF1.2の間を埋めるレンズは必要だと思いますが、その前にリリースすべきレンズはまだ残されているのではないのかなと。

NIKKOR Z レンズ一覧

Z ズームレンズ
Z 単焦点レンズ
Z DXレンズ

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