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「RF20mm F2.8 STM」を想定したような光学系を含むキヤノンの特許出願

2022年6月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。数日前の特許出願と似たような構成で「14mm F2.8」「16mm F2.8」「18mm F2.8」「20mm F2.8」の光学系に関する実施例が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2022088829
  • 【発明の名称】光学系及びそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2020-12-03
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】広角レンズにおいて、小型軽量で高い光学性能を有する光学系を提供することを目的とする。
  • 【背景技術】
    【0002】
    撮影画角が広い撮影光学系として、物体側に負の屈折力を有する光学系を配置し、像側に正の屈折力を有する光学系を配置した、いわゆるレトロフォーカスタイプの撮影光学系が知られており、例えば単焦点の広角レンズに用いられている。
  • 【0005】
    近年、撮像装置に用いる広角レンズ系において、レンズ全体が小型でありながら、高い光学性能を有するレンズが求められている。
    一般的に広角レンズにおいて、最も像側に負の屈折力を有するレンズを置くことで、レンズ全長の小型化を図っている。しかしながら、射出瞳が短くなり、軸外光線が撮像素子に入射する角度が大きくなるため、撮像素子の斜入射光特性の影響を受け、シェーディング等が発生する。また、広角レンズは軸外光線が高くなるため、フォーカシング時における像面湾曲や歪曲収差の変動が大きくなる。これらの課題を解決するために、後群を構成するレンズ形状とフォーカス群を適正化することが必要となる。
  • 【0008】
    本発明は、広角レンズにおいて、小型軽量でフォーカシングによる収差変動を抑えた高い光学性能を有す光学系及びそれを有する撮像装置を提供することである。

実施例1

  • 焦点距離:18.20
  • F値:2.90
  • 半画角:45.00
  • 像高:18.20
  • 全長:63.45
  • バックフォーカス:12.94

実施例2

  • 焦点距離:14.28
  • F値:2.91
  • 半画角:51.88
  • 像高:18.20
  • 全長:57.50
  • バックフォーカス:10.97

実施例3

  • 焦点距離:16.48
  • F値:2.90
  • 半画角:47.84
  • 像高:18.20
  • 全長:63.19
  • バックフォーカス:12.54

実施例5

  • 焦点距離:20.10
  • F値:2.90
  • 半画角:42.16
  • 像高:18.20
  • 全長:63.99
  • バックフォーカス:11.16

数日前の特許出願とほとんど同じ光学系を扱った特許出願ですが、フォーカシング時の収差変動に焦点を当てた特許となっているようです。やはりフルサイズミラーレス用の「14mm F2.8」「16mm F2.8」「18mm F2.8」「20mm F2.8」を想定したようなパラメータとなっており、不足している像高は極端に大きな歪曲収差を補正する際に調整するように見えます。

実施例の光学系はほとんど前回と同じであるものの、20mm F2.8のみ前群を構成するレンズが1枚減っています。既に「RF16mm F2.8 STM」が登場していることを考えると、14mm F2.8や18mm F2.8よりも20mm F2.8のほうが棲み分けできる存在となりそう。特許出願の存在により、将来に登場する新製品が確定するわけではありませんが、個人的に20mm F2.8は登場して欲しいと願っています。

RF16mm F2.8 STM
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参考:RFマウントレンズ一覧

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ
RF-S レンズ

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