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キヤノン「35-600mm F4-7.1」「28-500mm F3.5-7.1」などを想定したような光学系の特許出願

2024年6月21日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「35-600mm F4-7.1」「28-500mm F3.5-7.1」などフルサイズ対応の超高倍率ズームを想定したような実施例をいくつか掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2024083644
  • 【公開日】2024-06-21
  • 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
  • 【出願日】2024-04-25
    【分割の表示】P 2020099674の分割
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】小型かつ高倍率で、高い光学特性を有するズームレンズを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:24.74-387.90
  • F値:3.60-6.50
  • 半画角:39.51-3.19
  • 像高:20.40-21.64
  • 全長:194.51-287.86
  • バックフォーカス:13.32-46.46

実施例2

  • 焦点距離:24.72-289.87
  • F値:3.60-5.88
  • 半画角:39.53-4.27
  • 像高:20.40-21.64
  • 全長:168.78-235.73
  • バックフォーカス:13.34-36.81

実施例4

  • 焦点距離:28.81-484.70
  • F値:3.60-7.20
  • 半画角:35.30-2.56
  • 像高:20.40-21.64
  • 全長:194.00-286.34
  • バックフォーカス:13.85-39.37

実施例5

  • 焦点距離:33.05-581.87
  • F値:4.10-7.20
  • 半画角:31.69-2.13
  • 像高:20.40-21.64
  • 全長:218.72-333.97
  • バックフォーカス:14.32-46.78

ここ最近はニコン「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」やシグマ「60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS」など、超望遠域をカバーする高倍率ズームレンズがいくつか登場しています。キヤノンに類似する製品は今のところありませんが、何らかの競合製品を検討しているのでしょうか?

収差図を見る限りでは歪曲収差を後処理に任せることで設計の自由度を高めているように見え、広角側で不足する像高(35mm判フルサイズセンサー用としてイメージサークルが足りない)は歪曲収差補正時に四隅を引き延ばす設計と思われます。

サイズ・画質は二の次で利便性を重視したレンズ。個人的に「28-400mm」よりも「35-600mm」のほうが重宝する人が多そうだと思うですが、キヤノンがどのように考えているのか今のところ不明。そもそも特許出願の段階なので、これが商品化するとも限りません。過度な期待は禁物。

キヤノンRFレンズ一覧

RF ズームレンズ
RF 単焦点レンズ
RF-S レンズ

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