2022年2月17日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「80-240mm F3.5」と少し変わったズームレンジ・開放F値の望遠レンズとなっています。
概要
- 【公開番号】特開2022-29115
- 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】全ズーム及び全フォーカス範囲で高い光学性能を有し、小型で軽量なズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供すること。
- 【0002】
近年、撮像装置は小型化され、撮像装置に用いられる撮像素子は高画素化されている。また、撮像装置に用いられる光学系は、高い光学性能を有し、小型かつ軽量であることが求められている。これらの要求を満足するために、物体側から像側へ順に配置された、正、負、正、正、負の屈折力の第1乃至第5レンズ群を備え、諸収差を低減させたズームレンズが提案されている(特許文献1参照)。- 【0004】
ズームレンズを小型化するためには、テレフォト型のパワー配置を採用し、物体側の正の屈折力と像側の負の屈折力を強くすることが有効である。しかしながら、各レンズ群の屈折力を強くすると、ズーミングやフォーカシングに伴う諸収差の変動が大きくなり、限られたレンズ枚数で諸収差を良好に補正することが困難となる。そのため、ズームレンズの光学性能と小型化を両立させるためには、各レンズ群の屈折力やレンズ構成、フォーカス群の位置を適切に設定することが重要となる。- 【0005】
本発明は、全ズーム及び全フォーカス範囲で高い光学性能を有し、小型で軽量なズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供することを目的とする。実施例1
- 焦点距離:72.00-194.00
- F値:2.92
- 半画角:16.72-6.36
- 像高:21.64
- 全長:185.00-255.23
- バックフォーカス:16.68-70.96
実施例2
- 焦点距離:72.00-194.00
- F値:3.5
- 半画角:16.72-6.36
- 像高:21.64
- 全長:185.00-255.16
- バックフォーカス:15.63-65.11
実施例3
- 焦点距離:80.29-232.85
- F値:3.5
- 半画角:15.08-5.31
- 像高:21.64
- 全長:222.75-325.37
- バックフォーカス:11.49-64.12
70-200mm F2.8は既に「RF70-200mm F2.8L IS USM」が登場することを考えると、実施例1の光学系が実用化される可能性は限りなくゼロに近いと思われます。個人的に気になっているのは実施例3の「80-240mm F3.5」となりそうな光学系。このようなレンズは普及していないものの、例えばライカには「APO-VARIO-ELMARIT-SL 90-280mm f/2.8-4」のようなレンズが存在します。登場する可能性は無くも無いのかなと。
RFレンズ一覧
RF ズームレンズ
- RF14-35mm F4 L IS USM
- RF15-35mm F2.8L IS USM
- RF24-70mm F2.8L IS USM
- RF24-105mm F4L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2L USM
- RF70-200mm F2.8L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF100-400mm F5.6-8 IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF 単焦点レンズ
- RF16mm F2.8 STM
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- RF50mm F1.2L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF85mm F1.2L USM
- RF85mm F1.2L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- RF100mm F2.8L MACRO IS USM
- RF400mm F2.8L IS USM
- RF600mm F4L IS USM
- RF600mm F11 IS STM
- RF800mm F11 IS STM
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