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キヤノンのバックフォーカスが極端に短い「33mm F1.3」光学系の特許出願

2023年6月5日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。バックフォーカスが極端に短いフルサイズ向けの「33mm F1.3」と思われる光学系の実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2023077336
  • 【公開日】2023-06-05
  • 【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2021-11-24
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】 大口径かつ小型レンズでありながら、所望の波長領域において特にゴーストを低減できる光学系を実現することである。
  • 【技術分野】
    【0001】
    本発明は、光学系等に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、監視カメラ、ウェアラブルデバイス用カメラ、モバイルデバイス用カメラ等の撮像装置に好適なものである。
  • 【背景技術】
    【0002】
    ゴーストやフレアの発生を低減した高性能な光学系が求められている。ゴーストやフレアの発生を低減するために、反射防止膜をレンズ面に設ける手法が知られている。
  • 【0003】
    近年では、光学系の大口径化や小型化が進み、レンズの開角が大きくなる傾向にある。しかしながら、反射防止膜の製造上の問題により、開角の大きなレンズにおいては光軸上の位置における反射防止効果に比べ、周辺部における反射防止効果が劣る場合がある。
  • 【0007】
    そこで本発明は、大口径かつ小型レンズでありながら、所望の波長領域において特にゴーストを低減できる光学系を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:12.40
  • F値:1.30
  • 半画角:32.82
  • 像高:8.00
  • 全長:21.76
  • バックフォーカス:0.44

実施例2

  • 焦点距離:33.53
  • F値:1.30
  • 半画角:32.83
  • 像高:21.64
  • 全長:61.97
  • バックフォーカス:0.29

実施例1は小型センサー用の光学系ですが、実施例2は像高から35mmフルサイズセンサーを想定した光学系に見えます。ただし、バックフォーカスが極端に短く、このままではレンズ交換式カメラ用としては不適。レンズ一体型のカメラ(民生用なのか不明)を想定しているのか、装着後に沈胴構造でセンサー側に光学系を近づける構造が必要に見えます。収差図を確認すると、歪曲収差、色収差が強めに残っているように見えます、撮像側での電子的な補正が前提の可能性あり。このレンズが製品化される可能性は今のところ不明で、RFマウント用のレンズを想定しているのかも分かりません。

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