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ニコンの「24-85mm F2.8-4 VR」「16-55mm F2.8-4 VR」に関する特許出願

2022年1月11日付けでニコンの気になる特許出願が公開。様々なフォーマットに対応する標準 F2.8-4 ズームレンズ(VR付き)に関する実施例を多数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】特開2022-3421(P2022-3421A)
  • 【公開日】2022年1月11日
  • 【発明の名称】変倍光学系及び光学機器
  • 【出願日】2021年10月21日
  • 【分割の表示】特願2020-212073(P2020-212073)の分割
    【原出願日】2015年8月28日
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【0002】
    従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
  • 【0003】
    しかしながら、従来の変倍光学系では、合焦群を構成するレンズ枚数が多いため、大型化しやすく、また、合焦を行うことにより、像倍率の変化が大きいという課題があった。
  • 【0004】
    従来より、合焦時の像倍率変化を抑制しつつ、手振れ補正機構を備えた変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
  • 【0005】
    しかしながら、従来の変倍光学系では、合焦群として像面付近のレンズを用いるため、合焦時の像倍率変化は小さくできるが、移動量が増えて大型化しやすく、また、像ブレ補正を比較的大きな径で且つ複数枚のレンズからなる3群全体で行うため、防振レンズ群が大きく重くなるという課題があった。

実施例1

  • 焦点距離:24.70-82.45
  • F値:2.88-4.12
  • 半画角:41.2-14.4
  • 像高:19.55-21.63
  • 全長:143.097-175.036
  • バックフォーカス:25.126-43.854

実施例7

  • 焦点距離:16.48-58.20
  • F値:2.85-3.99
  • 半画角:40.8-13.6
  • 像高:12.66-14.25
  • 全長:97.178-130.082
  • バックフォーカス:13.112-39.181

実施例13

  • 焦点距離:24.70-80.45
  • F値:3.08-4.60
  • 半画角:41.2-14.4
  • 像高:19.46-21.63
  • 全長:157.364-196.763
  • バックフォーカス:38.000-63.987

実施例14

  • 焦点距離:24.7-102.0
  • F値:2.9-4.1
  • 画角:82.4-23.5
  • 像高:19.2-21.6
  • 全長:145.2-196.8
  • バックフォーカス:14.9-43.9

実施例34

  • 焦点距離:12.4-40.8
  • F値:2.9-4.1
  • 画角:82.3-29.6
  • 像高:9.3-10.8
  • 全長:71.9-93.6
  • バックフォーカス:17.0-37.0

既に複数の標準ズームレンズが存在するニコンZマウントで、これらの実施例が実用化される可能性は低いと思われます。VRを搭載しているので、Z DX用の一つ選択肢として面白い存在だと思いますが、今のところロードマップでこのようなレンズの存在は示唆されていません。フォーカスブリージングを抑えた設計となっている模様。どの実施例も広角側の歪曲収差を残しつつ、レンズ補正で隅を引き延ばす設計となっているように見えます(像高が35mm判に足りない)。

参考:Zレンズ一覧

Z ズームレンズ
Z 単焦点レンズ
Z DXレンズ

ロードマップ

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