2021年3月25日付けでニコンの気になる特許出願が公開。「Z 24-105mm F2.8-4 VR」となりそうな実施例をはじめ、「DX 16-50mm F2.8-4」やフォーサーズ向け「12-40mm F2.8-4」なども存在します。
- 【公開日】2021年3月25日
- 【発明の名称】変倍光学系及び光学機器
- 【出願日】2020年12月22日
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【課題】小型で、合焦時の像倍率変化が小さく、良好な光学性能を有する変倍光学系及び光学機器を提供する。
実施例1 実施例16 焦点距離 24.70-82.45 24.7-102.0 F値 2.88-4.12 2.9-4.1 半画角 41.2-14.4 82.4-23.5(2ω) 像高 19.55-21.63 19.2-21.6 全長 143.097-175.036 145.2-196.8 BF 25.126-43.854 14.9-43.9 実施例7 実施例34 焦点距離 16.48-58.20 12.4-40.8 F値 2.85-3.99 2.9-4.1 半画角 40.8-13.6 82.3-29.6 像高 12.66-14.25 9.3-10.8 全長 97.178-130.072 71.9-93.6 BF 13.112-39.181 17.0-37.0
各種センサーサイズの「F2.8-4」標準ズームレンズに関する特許出願ですね。実施例の中にはフルサイズ・APS-C・フォーサーズ・1型に対応する光学系が示されています。ニコンがフォーサーズ向けのレンズに関する実施例を掲載するのは珍しいですね。普通に考えると、ロードマップ上に存在する「24-105mm S-Line」を想定した特許だと思われます。ニコンではお馴染み開放F値変動タイプで比較的明るい「F2.8-4」を採用しているのが面白い。
注意点はどれもイメージサークルが広角側で対応フォーマットをカバーしていないこと。おそらく、歪曲収差を補正する流れで四隅を大きく引き伸ばす可能性あり。この手法はキヤノンなども採用しており、四隅の画質は少し低下する可能性があります。ニコンがこの方式を採用するか今のところ不明(S-Lineでがっつり補正の入る光学系を採用するかどうか)。
フルサイズミラーレスで比較的明るい開放F値変動型ズームと言えばタムロン「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」ですが、ニコンも同じように広角側で明るいF値を実現しようとしているのかもしれません。噂でも「24-105mm F2.8-4」と言われています。
参考:ニコン現行レンズとロードマップ
Z ズームレンズ
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
- NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S
Z 単焦点レンズ
- NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
Z DXレンズ
ロードマップ
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