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「Z 35-50mm F1.2」「Z 50-70mm F1.2」となりそうなニコンのロマン砲に関する特許出願

2021年10月14日付けでニコンの気になる特許出願が公開されています。フルサイズミラーレス向けの「35-50mm F1.2」「50-70mm F1.2」となりそうな弩級の大口径ズームレンズが実施例として示されています。まさにロマン砲。

概要

  • 【国際公開日】2020年8月6日
    【発行日】2021年10月14日
  • 【発明の名称】変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法
  • 【国際出願日】2019年1月28日
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【背景技術】【0002】
    従来、レンズ交換式カメラ等に用いられる変倍光学系において、小型化および光学性能の向上が図られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、さらなる小型化および光学性能の向上が要望されている。

実施例1

  • 焦点距離:35.00-51.60
  • F値:1.23
  • 画角:72.14-46.70
  • 像高:21.70
  • 全長:210.04-168.19
  • バックフォーカス:17.77-25.82

フルサイズ対応「35-50mm」の光学倍率低めながら、開放F値「F1.2」に対応する凄まじい大口径ズームレンズを想定している模様。レンズ全長は望遠ズームレンズ並みに見え、大口径であることから、実用化した際には非常に大きく重いレンズとなるのは必至。まさにロマン砲。さらにフォーカシングは繰り出し式となる可能性があり、レンズサイズを考慮するとAFは難しいはず。
この実施例通りに実用化されることはまずないと思いますが、特殊な大口径ズームを検討する段階で、何かのたたき台となったのでしょうか?

注意

実施例の「全長」はレンズ先端から撮像面までを指しています。一般的なレンズ全長をイメージする場合はバックフォーカスを引いておく必要あり。それでも今回の実施例では広角端で200mm近い。

参考:Zレンズのレンズ全長

実施例2

  • 焦点距離:51.60-70.00
  • F値:1.23
  • 画角:48.78-34.53
  • 像高:21.70
  • 全長:210.03-169.53
  • バックフォーカス:18.93-26.72

こちらもやはり開放F値はF1.2固定。
焦点距離は50-70mmをカバーするポートレートレンズですね。登場するとしたら35-50mm F1.2とセットになるのかもしれません。レンズサイズは35-50mm F1.2とよく似ており、コントロールが似ているとしたら、映像向けとしては面白いレンズになるのかもしれません。
例えばパナソニックは「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.」を既に実用化しています。いちニコンユーザーとしては先に「普通のレンズ」を充実させてほしいと思うものの、既に「F0.95」を世に送り出しているニコンなので、F1.2ズームもありえなくもない…?

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