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キヤノン「RF20-60mm F4.5-6.3」を想定したような光学系の特許出願

2023年7月13日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。基本的には「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」用だと思いますが、「RF20-60mm F4.5-6.3 IS」を想定したような実施例も含まれていますね。

概要

  • 【公開番号】P2023099391
  • 【公開日】2023-07-13
  • 【発明の名称】ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2022-01-01
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】小型かつ軽量で、高い光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    撮像装置に用いられるズームレンズは、広画角であり、小型かつ軽量であることが要望されている。広画角のズームレンズとして、最も物体側に負の屈折力のレンズ群を配置した、所謂ネガティブリード型のズームレンズが知られている。
  • 【0006】
    しかしながら、特許文献1に記載のズームレンズでは、ズームレンズの小型化と軽量化を達成しながらも、諸収差が良好に補正されておらず、光学性能が不十分であった。
  • 【0007】
    本発明は、小型かつ軽量で、高い光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:24.71-48.53
  • F値:4.63-6.48
  • 半画角:36.23-2308
  • 像高:18.10-20.68
  • 全長:105.60-99.03
  • バックフォーカス:16.94-37.19

実施例3

  • 焦点距離:20.91-48.50
  • F値:4.63-6.49
  • 半画角:41.17-23.03
  • 像高:18.02-20.61
  • 全長:120.00-100.66
  • バックフォーカス:10.49-31.34

実施例4

  • 焦点距離:20.61-58.50
  • F値:4.64-6.49
  • 半画角:41.17-19.41
  • 像高:18.02-20.61
  • 全長:135.00-125.50
  • バックフォーカス:10.49-11.70

構成図に記載はありませんが、文献内では「光学手振れ補正を載せても良い」としています。基本的にはEOS R8と共に登場した「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」用の特許だと思いますが、実施例の中には「RF20-60mm F4.5-6.3 IS」を想定したような光学系もありますね。ソニーやパナソニックでは20mm始まりのズームレンズが登場しており、Vlogなど自撮り需要を考慮すると意義のあるズームレンジの光学系と言えそうです。

どの実施例についても広角側の像高がフルサイズセンサーをカバーしておらず、残存する歪曲収差を四隅に引き延ばす形で補うことを想定していると思われます。実際、「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」はレンズ補正によって歪曲収差を補正&引き延ばしで修正しています。(参考までにレビュー用の素材を掲載)

果たして実施例3や4の光学系を採用したレンズは登場するのか?
過去には同じ特許出願内から日の目を見たような文献もありました。今回も可能性はゼロと言い切ることはできません。とは言え、特許出願の光学系が商品化する例は非常に少なく、今回のレンズ構成で20-60mmが登場する可能性は低いと思われます。個人的には20mm始まりのズームレンズも欲しいところですが…。

キヤノン RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM 最新情報まとめ

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
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