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Xitekが「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」のレビューを公開

Xitekがキヤノン「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」のレビューを公開。SAコントロールリングを使った際の作例や、マクロ撮影時の解像性能。周辺減光や色収差の影響などを確認できます。

Xitek:无反新“百微”登? 佳能RF100mm F2.8 L MACRO IS USM??

レンズの紹介:

  • 急速に拡大するキヤノンRFマウントシステムは、ついにプログレードの中望遠マクロレンズをリリースした。これは2009年に登場した一眼レフ用レンズ「EF100mm F2.8L IS USM」のアップグレードモデルと考えることもできる。
  • 主な特徴
    ・最大撮影倍率:1.4倍
    ・球面収差(SA)コントロールリング
    ・デュアルNano USMモーター駆動

ビルドクオリティ:

  • 外装は質感の良いマットな仕上がりのプラスチック製パーツを使用している。
  • 前面のフィルターソケットは67mm径に対応している。

携帯性:

  • 一眼レフ用のマクロレンズと似ているが、全長は長く、重量は重くなっている。

操作性:

  • レンズ先端には同じみのコントロールリングがあり、シャッタースピードやISO感度、露出補正などを操作することが可能だ。
  • フォーカスリングは幅広く、適度に減衰している。滑らかで素早いフォーカシングが可能だ。
  • SAコントロールリングを操作することでボケ質を変えることが出来る。
  • 側面にはAFリミッター、AF/MF、手ぶれ補正のスイッチを搭載している。

オートフォーカス:

  • デュアルNano USM駆動のAFは高速で正確に動作する。実写での動作速度は許容範囲内で、様々なピント距離でレスポンスは非常に速い。
  • 移動する被写体の追従AFも成功率は悪くない。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 最大5段分の補正効果を持つ光学手ぶれ補正を搭載している。EOS R5やR6と組み合わせることでボディ内補正と協調して最大8段分の補正効果が得られる。
  • 実写では0.5秒の極端な手持ち撮影でも手ぶれを抑えることが出来た。

解像性能:

  • MTF曲線を見る限り中央のシャープネスは抜群だ。端は低下するものの、落ち込みは小さく、中央との差はあまりない。ただし、MTFの結果はマクロではなく、無限遠である。
  • マクロ距離×1.4倍でもF2.8から許容範囲内のシャープネスだ。F4まで絞るとシャープネスは向上し、F5.6?F8で最高の画質となる。F16まで絞るとシャープネスは低下し始める。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • SAコントロールリングにより、「-」方向でボケを柔らかくなり、「+」方向でボケが騒がしくなる。ただし、この機能は1.4倍の撮影距離を使用する際は機能しない。

色収差:

  • 軸上色収差は発生しない。マクロレンズとしては理想的な性能だ。
  • 倍率色収差は発生するので、色収差補正をオンにしておきたい。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 補正をオフにするとわずかな糸巻き型歪曲となる。

周辺減光:

  • F2.8で最も周辺減光が目立ち、1段絞ると低減。
  • F5.6まで絞れば穏やかとなり、F8で解消する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 逆光では絞り開放で僅かだがハッキリとフレアが見える。
  • F11まで絞ると光条が発生する。

総評

RF100mm F2.8 L MACRO IS USMは、キヤノンのフルサイズミラーレスシステムで初の「100mmマクロ」であり、プロのフォトグラファーを対象としたものだ。優れた1.4倍の撮影倍率と球面収差コントロールリングのボケ質制御により、ユーザーにクリエイティブな撮影体験を提供することができる。レンズ自体の画質も良く、近距離での色収差補正も優れており、AF速度も速く、また、一定の追従能力も備えている。昆虫撮影や商品撮影、さらにはポートレート撮影にも使用できるだろう。

とのこと。
作例を見る限り、SAコントロールリングによる球面収差の操作は撮影距離によって効き目が異なる模様。DPReviewの解説も参考にすると、最大撮影倍率で効果が無く、約0.5倍前後の使いやすい撮影距離で効果が最大となる模様。以降は無限遠でも効果が期待できるので、ポートレートの撮影距離でどれほどの結果を得ることができるのか気になるところですね。どちらにせよ、球面収差を操作することでピント面にも影響する癖の強い画質となります。撮影距離に応じた適切な調整量が必要となりそうですねえ。
基本的な光学性能も良好らしく、撮影倍率が高くても良好な解像性能を備えている模様。ボケは硬さを感じるものの、SAコントロールリングと組み合わせることで面白い結果を得ることが出来そうです。
個人的には接写時のAF性能が気になるところ。itekの評価を見る限り、ある程度は追従してくれそうですね。

キヤノン「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」交換レンズデータベース

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
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一眼レフ用(アダプター必須)

レンズ比較

RF100 EF100
焦点距離 100mm 100mm
開放絞り F2.8 F2.8
最小絞り F32 F32
絞り羽根 9 9
最短撮影距離 0.26m 0.3m
最大撮影倍率 1.4倍 1.0倍
フィルター 67mm 67mm
サイズ φ81.5×148mm φ77.7mm×123mm
重量 730g 625g

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