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キヤノン「RF50mm F1.8 STM」完璧なレンズでは無いがポケットサイズの画期的な50mm F1.8

Phototrendがキヤノン「RF50mm F1.8 STM」のレビューを掲載。EF50mmと比べて大きな改善では無いものの、小型軽量で細かい改善点が多いと評価。RF50mm F1.2Lと比べてRAWの情報量が10%小さくなるのは興味深い。

Phototrend:TEST DU CANON RF 50 MM F/1,8 STM : L’ENTRÉE DE GAMME REVISITÉE

レンズの紹介:

  • 2020年末に登場したコンパクトで手ごろな価格の単焦点レンズだ。
  • 定番レンズであるEF50mm F1.8 STMのRFマウント版における「後継モデルである。2299ユーロのRF50mm F1.2Lとは正反対のポジションだ。
  • 価格はEF50mmと比べて77%上昇しているが、それでもRFマウントで最も手ごろな価格のレンズである。

ビルドクオリティ:

  • EF50mmの安っぽいプラスチッキーな質感ではなく、RF85mm F2の質感と似ている。全く同じではない無いが、近い質感だ。ビルドクオリティは明らかに向上している。
  • 光学手ぶれ補正や防塵防滴には非対応だ。
  • レンズフードは別売りである。
  • サイズのみならず、7枚の絞り羽根である点もEF50mmと似ている。
  • しかし光学設計は少し異なり、5群6枚のレンズ構成には非球面レンズを1枚使用している。
  • フォーカス時に内筒が外に向かって伸びていくのは、好ましくない。接写すると前玉が1cm以上伸びる。しかし、このようなコンパクトなデザインでは仕方のないことだ。使用時や保管時は、正面からの衝撃を避け、経年変化で機構が弱くならないように十分注意する必要がある。

携帯性:

  • 直径69.2mm、全長40.5mmで、EF50mmと同等のサイズを維持している。さらに160gと全く同じ重量だ。
  • パンケーキレンズに近いサイズであり、ハンドバックにも収納しやすい。

操作性:

  • コントロールリングはフォーカスリングとしても使用することが出来る。
  • AF/MFスイッチの代わりに、フォーカスリングの機能を切り替えるスイッチを搭載している。このため、AF/MFの切替はボディ側で操作する必要がある。この切替はメインメニューで操作しなければならず、厄介だ。

オートフォーカス:

  • レンズが非常に小さくて軽いので、おそらく高性能なモーターを使わなくても十分な性能を得ることができるのだろう。オートフォーカスは効果的だ。
  • うるさくない程度に駆動音が聞こえてくる。
  • このレンズはビデオグラファーの選択肢にはならないだろう。フォーカスノイズが内蔵マイクに拾われてしまうことに加え、ピント距離によって焦点距離が大きく変化するフォーカスブリージングが目立つ。
  • 最短撮影距離が30cmまで改善しており、撮影倍率も0.25倍へ向上。スペック上は魅力的だが、実写での画質はあまりよろしくない。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • このレンズはエントリーレベルであり、その点を考慮して評価する必要がある。最も精細なレンズではなく、すべての絞りにおいて、画像はやや平坦で、コントラストに欠けている。
  • F1.8の中央シャープネスは完璧に満足のいくものではなく、ピントが合っているかどうか疑ったこともある。
  • エッジはとても低下するが、このタイプのレンズとしておかしいことでは無い。
  • 後処理を煮詰めることで満足のいく結果を得ることが出来る。しかし、良い結果を得るために後処理をしなければならないのは残念なことだ。
  • F2.8まで絞ると画質が跳ね上がる。F5.6では比較的満足のいく水準に達する。
  • Lightroomなどの編集ソフトでファイルを扱うことに慣れていると、後処理でもディテールの不足を感じる。実際、本レンズで撮影した写真のRAWは、同じシーンを三脚で撮影した「キヤノン RF 50mm F1.2 L USM」と比較して、約10%軽くなっていることが判明した。これは、ファイルの情報量が全体的に少なく、同じような柔軟性が得られないという印象を強めている。
  • 全体的な性能は、その価格帯を考慮すると非常に満足できるものである。EFバージョンとの比較では、いくつかの良い驚きがあった。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 絞り開放でのボケ味はかなり良好だ。

色収差:

  • 絞り開放でも目立たない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 良く抑えられている。

周辺減光:

  • 従来通り、とても目立つ。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 逆光耐性は改善している。

他のレンズと比べて

  • 「RF50mm F1.8 STM」は、「RF50mm F1.2 L USM」に続く、RFマウント2本目の50mmレンズだ。しかし、この2つのレンズは、焦点距離を除けば、あまり共通点が無い。効果的なAF、歪曲収差がほとんど無い、予想以上に存在する周辺減光のみが共通点だ。
  • 「RF50mm F1.2 L USM」は、単に1段明るいというだけでなく、その描写、見た目、細かい部分の描写が格段に優れている。ただし、重さはほぼ1㎏、そして2290ユーロの価格設定を受け入れなければならない。
  • 本当の問題は、RF50mm F1.8を、EF版と比較した時だ。前述したように、本機は大幅な価格改定が行われており、シャープネスだけを見れば、キヤノンの「EF50mm F1.8 STM」と比較して、価格設定は不当なものに思えるかもしれない。
  • 絞り開放で、2本のレンズは中央で平均的、四隅では非常にソフトである。しかし、新しいRFレンズは、中央のシャープネスエリアがやや広くなっている。これまでは被写体を中央に寄せていたのが、少しずつ構図を変えられるようになっている。
  • そして、ビルドクオリティの向上は明らかだ。また、オートフォーカスが少し良くなり、口径食が少し少なくなったことにも気づくだろう。
  • つまり、RF50mm F1.8は根本的な進化では無い。しかし、小さな改良を重ねることで、よりまとまりのあるパッケージとなっており、価格の上昇を部分的に正当化している。
  • タムロン「SP 45mm F/1.8 Di VC USD」は比較して大きく重く、アダプターも必要となるが、光学性能は向上し、手ぶれ補正も搭載している。サイズの違いが気にならないのであれば価値のある一本だ。
  • 古い「EF50mm F1.4 USM」も要検討だ。F2まではソフトな描写で、AFは少し遅い。
  • シグマ「50mm F1.4 DG HSM」も人気のレンズだ。しかし、RF50mmと同じサイズでなければ価格も異なる。しかし、全体的に優れた画質でAFも非常に高速だ。

総評

「エントリーモデル」とは、従来、ボケを試してみたい初心者や、予算が限られているフォトグラファー向けのことを指していた。RF50mm F1.8 STMは、明らかにこのターゲット層を狙ったものだが、それだけではない。

コンパクトサイズはストリート・フォトグラファー、ドキュメンタリー・フォトグラファー、バッグの重さを気にするノマドなフォトグラファー、あるいは絞り開放で究極のディテールを必要としないポートレート・フォトグラファーにとって魅力的だ。そして究極の「万が一」用レンズであり、持ち運びに便利であり、使わないとしても毎日の撮影に携帯できる。
一方で、解像度を求めてEOS R5を購入した人、非常に大きなプリントを作りたい人、頻繁にクロップする人には、このレンズは何か物足りないかもしれない。

我々はこのレンズを評価する。キヤノンのベストセラーレンズの後継者としてふさわしいことを証明している。もちろん、AF/MFスイッチは搭載すべきだったし、防塵防滴仕様に非対応や、解像度がパッとしていない、という批判もあるだろう。
しかし229ユーロという価格で、非常に効果的なオートフォーカス、まともなボケ、そしてほとんどの人を満足させる誠実なビルドクオリティを備えている。コートのポケットに入る、明るい50mmに対応するフルサイズミラーレスシステムは、それ自体が革新的だ。

  • 長所
    ・F1.8
    ・小型軽量
    ・許容範囲内のビルドクオリティ
    ・コントロールリング
    ・値上がりしたが、まだ手ごろな価格
  • 短所
    ・2021年のレンズとしては解像性能が不足
    ・周辺減光
    ・AF/MFスイッチが無い
    ・防塵防滴非対応
    ・伸びる
    ・レンズフード別売り

とのこと。
現役RF50mm F1.8 STMユーザーとしては概ね同意できる内容となっています。敢えて言えば、最短撮影距離付近の画質はソフトですが、球面収差による柔らかい描写はEF50mm F1.8 STMには無い面白い描写です。キレのあるシャープな描写ではありませんが、一見の価値あり(接写時以外の描写はEF50mm変わりません)。

解像性能は確かに周辺部の性能が向上しています。フレーム全体をシャープにするにはEF50mmと同じくらい絞る必要があるものの、F1.8を使いやすくなっているのは確か。(RF50mm F1.2と比べてRAWの情報量が低下しているのは面白い話ですね)
EF50mmと同じF1.8レンズですが、PMo非球面レンズが悪さをしているのか、透過率が悪くなっている点には気を付けたいところ(EF50mmと同じ露出で撮影すると少し暗く写る。AEなら問題ありませんが、低照度での集光性能は低下しています)。

AF/MFスイッチが無かったり、コントロールリングとフォーカスリングが兼用だったりする点には注意が必要。EF50mm F1.8 STMをアダプタ経由で使うと、どちらも対応しているのですよね。当然アダプターのコストとサイズ増は考慮する必要がありますが…。

このレンズで強みとなるのはやはり携帯性だと思います。フルサイズミラーレス用の50mm F1.8としては最もコンパクトで、カメラバッグに収納しやすく、邪魔になりにくいのは強み。ただし、この長所を活かすにはもう少しコンパクトなEOS Rボディが欲しいところ。

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