このページではサムヤンのミラーレス用交換レンズ「AF 75mm F1.8 FE」の情報を収集しています。
最新情報
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- サムヤン AF 75mm F1.8 X-mountは隅から隅まで一貫性のある高い解像性能 2023年9月18日
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レンズデータ
レビュー
参考サイト
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レンズデータ
レンズ仕様
Model name | AF 75mm F1.8 FE | |
Aperture range | F1.8 ~ 22 | |
Lens optical construction | 10 Elements in 9 Groups | |
Special lens | HR 2, ED 3 | |
Coating | UMC | |
Minium focusing distance | 0.69m (2.26ft) | |
Maximum maginification ratio | X 0.13 | |
Filter size | Φ58.0mm | |
Number of blades | 9 | |
Filter Type | Rear Filter | |
Mount | Sony FE | |
Angle of view | Full Frame | 32.9˚ |
APS-C | 21.9˚ | |
Maximum diameter | Φ65.0mm | |
Length | 69.0mm | |
Weight | 230g | |
Weather Sealing | - | |
AF/MF mode switch | - | |
AF Motor | Linear STM |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- FE 85mm F1.4 GM
- FE 85mm F1.8
- 85mm F1.4 DG HSM
- atx-m 85mm F1.8 FE
- AF 85mm F1.4 FE
- Batis 1.8/85
- VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8
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海外の評価
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Samyang AF 75mm F1.8 Sony FE : une très bonne performance à un prix attractif
- レンズの紹介:
・2020年4月に登場したサムヤン製の単焦点レンズだ。希望小売価格は429ユーロである。
・中望遠単焦点としては珍しい焦点距離のレンズだ。F1.8の明るさと魅力的な価格設定で注目を集めることは間違いない。
・手ごろな価格ながらAFに対応している小型軽量レンズである。
・同社のAF35mm F1.8 FEは競争の激しいセグメントだが、中望遠の競合レンズは少ない。 - ビルドクオリティ:
・AF35mm F1.8 FEと同じシリーズのレンズである。多くの特徴を共有している。
・仕上がりは良好で安っぽさは感じられない。とは言え、より高級なレンズと比べて奇跡が起きるわけでもない。
・フォーカスリングは心地よいが、より高価なレンズと比べて質感は劣っている。
・建築物には少し長いが、ポートレートには最適な焦点距離だ。
・防塵防滴仕様である。 - 携帯性:
・重量は230gと非常に軽量だ。 - 操作性:
・コントロールスイッチを操作することで、フォーカスリングで絞り値の操作が可能となる。
・将来的に他の機能を割り当てることが出来るとサムヤンは主張している。ただし、カスタマイズするLens stationは別売りである点に注意して欲しい。 - オートフォーカス:
・解像性能テスト時に正確なピント合わせで苦労した。
・瞳AFは満足のいく動作である。
・完全に静かな動作では無いが、気になるのは静かな環境くらいである。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正は搭載していない。 - 解像性能:
・α7R IVとImatestを使用して測定している。
・解像性能のピークは明らかに優れている。
・絞り開放では少し低下するが、それでも良好だ。
・フレーム端や隅は中央と比べると見劣りする。
・最高のパフォーマンスを発揮するのはF2.8からだ。全体的にシャープな描写を得るにはF5.6まで絞る必要がある。
・回折による影響が出てくるのはF16以降だ。
・テスト時、最初の個体は絞り開放で顕著なパフォーマンスの低下が見られた。2つ目の個体は非常に優れている。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・柔らかく良好なボケ描写だ。僅かな欠点しか見当たらない。 - 色収差:
・倍率色収差が多きな問題となることは無い。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・このクラスで歪曲収差が問題となることは滅多にない。このレンズも同様で非常に良好だ。 - 周辺減光:
・比較的目立つのでレンズ補正を適用したい。
・F4まで絞ると無視できる程度となる。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・晴天時のみならず、人工灯にも注意する必要がある。
総評
Samyang AF 75mm F1.8 FEは、ハイエンドレンズのクオリティには達していないが、その作りは非常に良好だ。また、とても小型で軽量なので、携帯・使用時に便利である。しかし、絞り開放で画質が大きく低下するのは何とかしなければならないだろう。ポートレート写真家を誘惑する単焦点レンズとしては、それだけで残念だ。それはそれとして、それ以外の部分の性能は素晴らしい。
長所:小型軽量・F1.8・F2.8-5.6での優れたシャープネス・応答性の高いAF・コントロールスイッチ
短所:均質性の欠如・手ぶれ補正なし・逆光耐性・周辺減光が目立つ・AF/MF切り替えスイッチが無い・ファームウェアアップデートには別売りドックが必要
Lenstip
Lenstip:Samyang AF 75 mm f/1.8 FE
- ミラーレス用のSamynagレンズラインアップは飛躍的に発展している。最近は小型軽量なF1.8レンズに焦点を当てているようだ。
・2019.5:AF 45mm F1.8 FE
・2020.4:AF 75mm F1.8 FE
・2020.9:AF 35mm F1.8 FE - 75mmの焦点距離はあまり市場に出回っていない。
- レンズマウントは金属製だ。30mmの後玉を囲むフレームには「韓国製」と刻印されている。
- 後玉付近は完全に黒塗りされておらず、いくらか電子パーツを確認することができる。
- カスタムスイッチでAF/MFを切り替えたり、フォーカスリングの機能をカスタマイズすることが可能だ。将来的にファームウェアアップデートで機能が追加されるという。
- 幅17mmのフォーカスリングはバイワイヤ方式で動作する。ピント距離全域を操作するには素早く回転しても約180度必要だ。非常に正確な操作が可能であり、さらにゆっくり回転すると270度ほどとなる。
- レンズにはスタイリッシュなハードケースが付属する。価格を考慮すると見事なアクセサリーだ。
- 解像度
・α7R IIのRAWを測定
・良像の基準値は39?41lpmmだ。
・最良の単焦点で78.5lpmmに達している。
・中央は非常に良好だ。絞り開放で50lpmmを超え、絞ると急速に改善してF2.8?F4で73?74lpmmに達する優れた性能だ。ライバルのFE85mm F1.8は絞っても70lpmmに達することは無い。
・APS-Cフレームも賞賛に値する。F1.8では良像を下回るが、F2で到達し、さらに絞ると60lpmmを超える数値となる。
・フルサイズ四隅はF2.5まで絞ると良像に達する。絞ると50lpmmから少し高い数値まで急速に改善する。これはFE85mm F1.8より遥かに優れた性能だ。
・ほぼ全ての点でFE85mm F1.8よりも優れている。 - かなりの数の特殊レンズを使用しているが、軸上色収差は完全には補正されていない。絞り開放では僅かに色づきが見られるが、幸いにも大きな問題とはならない。1段絞るとさらに解消する。
- 倍率色収差は絞り開放でゼロに近いが、絞るとかなり増加する。
- 球面収差について問題はみられない。
- 歪曲収差は+0.88%の糸巻き型だ。少し目に付くが、不満を言うほどのレベルではない。
- 残念ながらコマ収差は残存している。APS-C領域の隅でも影響が見られ、フルサイズ四隅では非常に目立つ。幸いにも1段絞ると大きく改善する。この点ではソニーのほうが良好だ。
- 非点収差は6.7%で非難すべき点は無い。
- ボケは本当に良好だ。玉ボケの縁取りがほとんど無い。口径食の影響は見られる。
- 小型軽量レンズのため、周辺減光を心配していたものの、F1.8で-1.61EVだ。かなりの量だが、ソニーFE85mm F1.8はさらに悪い。
- 太陽がフレーム隅にあると非常に目立つゴーストが発生する場合がある。幸いにもそのような状況はほとんど無い。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスはノイズレスだが、高速ではない。ピント距離全域を0.8?0.9秒で移動する。さらに低照度ではハンチングの可能性がある。ただし、ミスショットは非常に少なかった。
長所:小型軽量・優れた中央画質・良好なAPS-Cフレームの画質・中程度の軸上色収差・球面収差の問題なし・優れた歪曲収差補正・APS-Cの周辺減光は極僅か・僅かな非点収差・静かで速いAF・とても素晴らしいボケ・良好なコストパフォーマンス
短所:絞り開放の四隅が甘い・周辺減光・コマ収差
45mm F1.8と同様、コストパフォーマンスが非常に優れているレンズだ。少し高価だが、光学性能も優れている。
非常に手頃な価格で、非常に優れた光学性能を備え、小型軽量で使いやすいレンズだ。これ以上求めることは出来ないだろう。
Sony Alpha Blog
- 重量:230g
価格:440ユーロ
絞り:F1.8-F16
全長:69mm
フィルター:58mm
ファームウェア:USBDockで対応
絞り羽根:9枚
防塵防滴:非対応
最短撮影距離:69cm
レンズケース付属
レンズフード付属 - F1.8と明るいF値と小型軽量の組み合わせは驚いた。85mm F1.8や85mm F1.4のレンズと比べると遥かに小さい。
- オートフォーカスはとても優れている。高速かつ静かであらゆる状況で信頼できる。特筆すべきことは何も無い。
- フォーカスリングはモードスイッチで絞りリングに切り替えることが出来る。クリックレスのため動画撮影に最適だ。
- シャープネス:α7R IV 6100万画素
・α7R IVと組み合わせると絞り開放が完璧では無い。しかし、非常に良好だ。
・2400万画素や4200万画素のカメラで完璧となる。
・フレーム全体で一貫性を得るにはF5.6付近まで絞る必要がある。
・パフォーマンスは「FE 85mm F1.4 GM」と同等だが「AF 85mm F1.4 FE」より少し劣る。
・小型軽量なレンズと考えると素晴らしい結果だ。 - F1.8で周辺減光は中程度だ。F2.8まで絞ると解消する。
- 歪曲収差は僅かな糸巻き型だ。
- 色収差は中程度だ。
- 逆光耐性は良好だが優れている訳ではない。
- このレンズのプロファイルはLightroomにまだ存在しない。
- 玉ボケは良好だ。
・内側は柔らかく縁取りや玉ねぎボケの兆候が無い
・F1.8?F2.8で円形を維持している。
・F4で絞り羽根の形状が見え始める。 - 後ボケはとても美しく滑らかな描写だ。
- 発色はとても良好で自然である。
- 動画撮影での色やボケはとても良好だ。オートフォーカスはウオンで動作するが、稀に前後に揺れる。
- 実写でも非常に良好な絞り開放の描写だ。F2.8まで絞ると優れた結果を得ることが出来る。四隅はF5.6まで絞れば最高だ。
珍しい焦点距離だがとても実用的なレンズだ。小型軽量ながら最高の性能を発揮する光学設計である。全てが完璧という訳では無いが、シャープネスはとても優れており、発色はとても良好、ボケは美しく、AFは効果的だ。
6100万画素でも完璧に実用的な画質となるが、絞り開放はトップクラスと言えない。優れたシャープネスを得るにはF2.5まで絞る必要がある。とは言えこの傾向は4倍高価な「FE 85mm F1.4 GM」と似ている。優れたコストパフォーマンスのレンズである。
長所:非常に良好な中央シャープネス・非常に小型軽量・適正価格・大口径・モードスイッチ・滑らかなボケ・良好な玉ボケ・良好な発色・良好なAF・実用的な焦点距離・低歪曲・適度な周辺減光・良好なビルドクオリティ
平凡:四隅のシャープネスは良好だが最適とするにはF5.6まで絞る・際立った逆光耐性ではない・僅かな色収差・F4で絞り羽根の形状が見えてくる・稀に動画撮影中にピントが前後する
短所:防塵防滴非対応
Sony Alpha Blog:Samyang 75mm F1.8 AF
Dustin Abbott
- AF75mmはサムヤンが「Tinyシリーズ」と呼んでいるものの一つだ。初期のモデルは小口径の広角パンケーキレンズだったが、最近は成熟したリニアフォーカスモーターや優れた光学性能、そして大きなレンズ口径を採用している。
- 同シリーズは優れた光学性能を備えつつ、小型軽量でAFに対応していることから個人的に好みなレンズ群である。同シリーズで大部分の被写体をカバーすることができ、低価格でコストパフォーマンスに優れているので注目に値する。
- 75mmの焦点距離は古典的な画角である。今でこそ85mmが主流となっているが、APS-C用の50mm単焦点は75mmに相当する画角だ。そしてライカMマウント用の75mmレンズもいくつか存在する。
- サムヤンは「AF 45mm F1.8 FE」のように直接の競合を避けるため、このような焦点距離を採用したのだろう。
- 競合する一部のレンズ「FE 85mm F1.8」「Batis 1.8/85」などと比べると明らかにコンパクトなレンズであると分かる。ソニーは61%も重く、ツアイスは97%も重くなる。同様にレンズサイズやフィルター径も比較的小さい。
個人的にサイズの違いは大きな問題と言えないが、驚くほど小型軽量なレンズであることは間違いない。 - 側面にカスタムスイッチを搭載しており、フォーカスリングから絞りリングに機能を切り替えることが出来る。今後、ファームウェアアップデートで機能をカスタマイズできるとのことだ。
- 絞りリングは電子制御のため、操作から動作までのラグが依然として存在する。
- スイッチの設定で「AF/MF」として利用することも出来る。これまでサムヤンレンズはこのスイッチが無かったので有難い。
- フォーカスリングの動作はとても良好だ。十分な抵抗量で均質的な動作である。
- レンズフードは保護性が高く、小さなレンズとしてはサイズが大きい。ロック機構は無いが、レンズにしっかりと固定される。
- 残念ながら防塵防滴非対応だ。
- 最短撮影距離は0.69m、最大撮影倍率は0.13倍である。このクラスのレンズとしてはとても一般的な数値だ。接写時の性能はとても良好だ。
- オートフォーカスは滑らかで静かな動作のステッピングモーター駆動だ。耳を澄まさなければ駆動音はほとんど聞こえない。フォーカスは高速で、一般的なピント距離の移動は電光石火である。フォーカス精度は良好だ。
- 動画時のAFは滑らかで静かな動作だが、たまに不自然な動作となる。ファームウェアアップデートでの改善を期待している。
- 瞳AFは完璧に動作する。
- ワイドエリア時のAF-Cモードでピントが少し前後することがある。サムヤンのオートフォーカスはずいぶん良くなっているが、この分野でのベストはFE85mmだ。
- 歪曲収差は僅かな糸巻き型だ。
- 周辺減光はフレーム全体的に影響を及ぼす。
- 軸上色収差は良好に補正され、コントラストの低下は見られない。
- シャープネスは絞り開放からフレーム全域で良好だ。ただし、フレーム端のみ低下する。
- F2まで絞るとコントラストが向上し、ボケとシャープなピント面を両立できる。F5.6まで絞ると四隅まで優れたシャープネスだ。
- 9枚円形絞りのため、絞っても玉ボケが円形を維持している。口径食の影響はわずかだ。
- ボケは絞り開放から良好であり、絞ってもかなり良い描写だ。
- ツアイスやフォクトレンダーほどでは無いが、発色も好みだ。
- 光学性能に弱点があるとすれば逆光耐性だ。太陽をフレームに入れるとフレアやゴーストが発生する傾向がある。絞るとさらに目立つだろう。
小型軽量なレンズだが、素晴らしい焦点距離に見事なサイズ感だ。画質について妥協しておらず、AFにも対応している。大きなポートレートレンズを常用することは無いが、このレンズであれば気軽に持ち運ぶことができる。携帯性の高いミラーレスに適したこのレンズは賞賛に値する。
AF性能や優れた光学性能、優れたビルドクオリティを重視するなら「FE 85mm F1.8」が良いだろう。
長所:驚くほど小型軽量・カスタムスイッチ・高速で静かなAF・瞳AFが完璧に動作する・動画Afでも滑らかで正確に動作・絞り開放から優れた中央?周辺画質・絞るとフレーム全体でシャープ・美しいボケ・良好に補正された諸収差・フード/ケース付属
短所:防塵防滴非対応・動画撮影中に不自然な挙動・フレアが発生しやすい
Dustin Abbott:Samyang AF 75mm F1.8 (Sony FE) Review
Digital Camera World
- サムヤンはこれまでソニーα7シリーズに最適な小型軽量レンズをいくつも投入してきた。このレンズは同シリーズの最新モデルである中望遠単焦点レンズだ。
- 75mmや85mmの単焦点レンズはポートレートや静物撮影に理想的な焦点距離だ。
- しかしながら、このクラスのレンズは大きく重量級の光学系となりがちで、ミラーレスの長所と相容れないものである。そこでサムヤンは比較的小さい「F1.8」の口径を採用し、焦点距離は一般的な85mmから歴史的に人気のある75mmへ短くした。
- この結果、65mm×69mm・230gという短い中望遠レンズを実現している。さらにフィルターソケットも58mmと小さい。
- 小型レンズながら、3枚のEDレンズ・2枚の高屈折率レンズを含む10枚構成の高品質なレンズ設計だ。
- オートフォーカスはリードスクリュータイプのステッピングモーターを採用している。
- 軽量なレンズだが、ビルドクオリティはしっかりとしている。金属製レンズマウント、高品質な外装、プラスチック製レンズフードは全て頑丈だ。ぴったりとフィットするレンズケースも付属している。
- フォーカスリングは滑らかに動作する。一部の電子制御レンズと異なり、フォーカスリングは良好な抵抗感を持っている。
- カスタムモードスイッチによりフォーカスリングで絞り値の操作も可能だ。将来的にファームウェアアップデートで他の機能も割り当てることが出来るそうだ。
- 実写でオートフォーカスは高速かつ正確だ。
- F1.8の絞り開放で撮影しても、フレームの大部分は見事なシャープさである。ただし、周辺部でかなり低下が伴っている。
- 色収差は極僅かだ。
- ボケはとてもなめらかだが、85mm F1.4のレンズほどクリーミーでは無い。
- 糸巻き型の歪曲収差が僅かに発生し、絞り開放では周辺減光が目立つものの、これらは自動的に補正が可能だ。
- ラボテスト
・フレームの大部分でシャープネスは優れているが、絞り全域でフレームの端や四隅で低下する。
・絞り開放付近の倍率色収差は極小だが、絞ると四隅で中程度に近づく。
・糸巻き型の歪曲収差はとても軽度だ。実写で気が付くことはそう多く無いはずだ。
見事な画質、スピーディなAF、ハイエンドな操作性をコンパクトで軽量な鏡筒に詰め込んで実現したレンズだ。競合のソニー純正は約50%重く、ツアイスは約2倍の重量である。
システムサイズを大きく・重くせずに明るい中望遠レンズを持ち歩くことが出来る。価格からすると非常に価値のあるレンズだ。
長所:見事なパフォーマンス・小型軽量・競争力のある価格
短所:防塵防滴ではない・四隅のシャープネスはより良好だと良かった
Digital Camera World:Samyang AF 75mm f/1.8 FE review
PhotographyBlog
- 5枚の特殊レンズ(EDレンズ 3枚・高屈折レンズ 2枚)を含む9群10枚の中望遠レンズだ。
- オートフォーカスにはステッピングモーターを採用しており、高速で正確なフォーカスを実現している。
- フォーカスリングの機能を変更するカスタムモードスイッチを搭載している。
- 重量わずか230g、全長69mmのAF75mm F1.8 FEは焦点距離を考慮すると非常にコンパクトなレンズだ。「AF 85mm F1.4 FE」より遥かに小さく、「FE 50mm F1.8」のような標準単焦点と同等のサイズに仕上げている。
- 大きなレンズフードを装着してもα7 IIIと組み合わせた時のバランスは良好だ。
- ビルドクオリティはとても良好だ。外装やマウントは金属製で、レンズには特殊レンズを使用している。
- 幅広いフォーカスリングだがピント両端にハードストップは無い。
- オートフォーカスは非常に高速だ。α7 III装着時に被写体をロックするまで0.20秒ほどだ。「FE 85mm F1.8」と同等である。
- カスタムモードスイッチによりフォーカスリングから絞りリングへ切り替えることが可能だ。USBレンズステーションでカスタマイズ可能であり、将来的により多くの機能が追加されるだろう。
- 色収差は高コントラストな領域でのみ目に付く。
- 絞り開放時に幾らか目立つ周辺減光が発生する。解消するには少なくとも3段は絞る必要がある。
- 歪曲収差は僅かな糸巻き型だ。
- ボケの評価は個人差があると思うが、我々の主観ではとても魅力的だ。
- シャープネス
・F1.8から許容できる中央シャープネスだ。F2.8?F11で最高のパフォーマンスを得ることが出来る。
・フレーム端はF1.8~F2で少しソフトだが、F2.8でシャープとなり、F4~F11で最適な絞り値となる。
とてもコンパクトな中望遠レンズだ。とてもシャープなレンズだが、美しいボケ描写である。耐候性は備えておらず、ソニー純正ほど優れたオートフォーカスでは無いが、それ以外に不満はほとんど無く、長所がたくさんある。
75mmの焦点距離は奇妙に見えるが、既にライカは75mmのレンズを5つ以上投入している。
F1.8から中央シャープネスはとても良好で、F2.8以降は優れたパフォーマンスを発揮する。フレーム端は中央ほどシャープでは無いが、F2.8-F11で最適な結果を得ることが出来る。色収差は僅かで周辺減光は許容範囲内だ。このレンズが400ドル未満であることを忘れないで欲しい。
オートフォーカスはα7 IIIとの組み合わせで満足できる速さであり、さらにとても静かで動画撮影にも適している。外装は金属製でビルドクオリティは優れている。
非常に魅力的な価格設定の画期的な単焦点レンズだ。ソニー純正レンズでは無いこと、防塵防滴非対応以外に指摘するべき欠点は無い。真剣に検討する価値があり、我々はこのレンズを強くおススメする。
PhotographyBlog:Samyang AF 75mm f/1.8 FE?Review
ePHOTOzine
- 近年、一眼カメラ用交換レンズは着実に大きく重くなっている。いくつかコンパクトな選択肢は存在するものの、主流は大型化の傾向がある。しかし、ミラーレス用交換レンズは一眼レフのようにバックフォーカスを確保する必要が無いので設計の自由度が高く小型化できる可能性がある。サムヤンは小型軽量な75mm F1.8を作り上げた。
- 230gと軽量でコンパクトなこのレンズはα7R IIIにぴったりだ。
- 深い花形レンズフードはロック機構が必要無いほどしっかりと固定できる。
- フィルター径は58mmだ。
- 電子制御のフォーカスリングは滑らかに動作する。
- 絞り羽根とオートフォーカスは実質的に無音で動作する。
- レンズマウントは金属製だ。
- ビルドクオリティで欠点を挙げるとしたら、防塵防滴仕様ではないことだろう。
- 中央シャープネスはF1.8からF5.6まで極めて優れた性能だ。F8からF16も優れており、F22まで絞っても非常に良好である。これは我々がテストしてきた中で最高の結果である。
- 端のシャープネスはF1.8からF11まで優れた性能だ。F16で非常に良好、F22でも良好だ。
- 色収差は中央で良好に補正されている。端は絞ると悪化するものの、きちんとした補正状態だ。必要に応じてソフトウェア補正も可能である。
- 歪曲収差は+0.19%の糸巻き型だ。問題となる可能性はほとんどない。
- ボケは本当に滑らかで素敵な描写だ。
- 逆光耐性は厳しい状況でもコントラストの明らかな低下やゴーストは見られない。
- 周辺減光は控えめで完全に許容範囲内だ。(F1.8 -1.5EV)
- 75mm単焦点レンズの選択肢はそう多くない。
75mmと珍しい焦点距離だが、使ってみるとしっくり来ると思う。
光学性能はベンチマークとなり得る優れたものだ。適正価格で小型軽量、優れた操作性であり、注意すべきは防塵防滴非対応くらいだろう。エディターズチョイスに相応しいレンズである。
長所:抜群の中央シャープネス・優れた端のシャープネス・低色収差・穏やかな周辺減光・静かなAFと絞り羽根・小型軽量・素敵なボケ・とてもきちんとした価格設定・良好なビルドクオリティ
短所:防塵防滴非対応
ePHOTOzine:Samyang AF 75mm f/1.8 FE Review
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