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NIKKOR Z 20-55mm F2・Z 20-55mm F1.4-2.4を想定したような光学系の特許出願

2024年1月25日付けでニコンの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応のミラーレス向けレンズ「20-55mm F2」「20-55mm F1.4-2.4」を想定したような光学系の実施例が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2024011103
  • 【公開日】2024-01-25
  • 【発明の名称】変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法
  • 【出願日】2022-07-14
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【課題】小型でありながら、明るくて良好な光学性能を有する変倍光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような変倍光学系においては、小型にしつつ、明るくて良好な光学性能を得ることが難しい。

実施例1

  • 焦点距離:21.700-56.000
  • F値:2.101-2.096
  • 半画角:47.414-20.111
  • 像高:21.600
  • 全長:189.457-184.700
  • バックフォーカス:12.560-37.592

実施例2

  • 焦点距離:21.700-56.000
  • F値:1.550-2.476
  • 半画角:47.706-20.115
  • 像高:21.600
  • 全長:189.497-186.697
  • バックフォーカス:12.560-35.178

ここ最近は過去の特許を分割したものが多かったものの、今回は久しぶりに目新しい特許となっています。ざっと目を通してみると、フルサイズミラーレス向けと思われる大口径ズームレンズを想定したような光学系となっていますね。どの実施例も「20-55mm F2」「20-55mm F1.4-2.4」と言った従来のパラメータからすると規格外のような光学系となっています。キヤノンやシグマではちょいちょい見かける変態光学系の特許ですが、ニコンは珍しい。

これが商品化されたとしても大きく重く、人を選ぶ弩級レンズとなりそう。収差図を見る限りでは歪曲収差が残存しているので、カメラ側で修正する前提の設計と思われます。実際に登場するのか?というと何とも言えませんが、最近はキヤノンやパナソニック、タムロンなどが従来よりも大口径のズームレンズを投入しています。ニコンが同じ路線の変態的なレンズを投入したとしても個人的には驚きません。

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