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ニコン ”伸びるタイプ”の70-200mm F4 光学系 特許出願

2024年4月2日付けでニコンの気になる特許出願が公開。インナーズーム・非インナーズームの70-200mm F4を想定したような光学系の実施例を複数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2024045357
  • 【発明の名称】変倍光学系および光学機器
  • 【出願日】2024-01-31
  • 【分割の表示】P 2021569762の分割
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【課題】合焦の際の画角変動を抑えることが可能な変倍光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような変倍光学系においては、合焦の際の画角変動を抑えることが求められている。

実施例1

  • 焦点距離:72.10-194.00
  • F値:4.10-4.11
  • 画角:33.77-12.36
  • 像高:21.60
  • 全長:167.56-204.48
  • バックフォーカス:37.76-51.42

実施例3

  • 焦点距離:72.01-195.00
  • F値:4.10-4.11
  • 半画角:33.51-12.50
  • 像高:21.60
  • 全長:190.10-190.02
  • バックフォーカス:37.67-46.99

過去の特許を分割したものですが、以前の特許をブログで取り扱っていなかったのでピックアップ。バックフォーカスがFマウント用としてはやや短めの光学系ですね。NIKKOR Z用で、テレコンバーターを装着できる空間を残しているのかもしれません。

複数の実施例はズーム操作で光学系の全長が伸びるタイプの設計を採用しています。ここ最近はキヤノン「RF70-200mm F4 L IS USM」やソニー「FE 70-200mm F4 MACRO G OSS II」など、伸びる鏡筒で縮長を短くする傾向があります。ニコンもF4望遠ズームをこのようなデザインでリリースしようとしているのでしょうか?

個人的には「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」がF4ズームの代わりにリリースされたのかと思っていました。しかし、自社設計のF4ズームが投入されるのであれば、やはり使ってみたいところ。もちろん、この特許出願の存在で将来の製品が確定するわけではありません。過度な期待は禁物です。

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