2021年3月1日付けでニコンの気になる特許出願が公開されています。フルサイズ対応「Z 16-35mm F2.8」「Z 18-50mm F2.8-4」「Z 16-50mm F4」となりそうな実施例ですね。
変種の広角ズーム登場なるか?
- 【公開番号】特開2021-33242(P2021-33242A)
- 【公開日】2021年3月1日
- 【発明の名称】変倍光学系、光学装置および変倍光学系の製造方法
- 【出願日】2019年8月29日
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【課題】レンズ群の移動方向の制御が容易で、諸収差を良好に補正することができる変倍光学系を提供する。
実施例1 実施例3 焦点距離 16.500-34.000 15.450-34.000 F値 2.910 2.910 半画角 105.504 109.100 像高 20.787-21.700 18.899-21.700 全長 157.563-147.452 157.420-148.390 BF 14.914-34.732 13.738-36.025 実施例4 実施例7 焦点距離 18.549-48.400 16.500-48.400 F値 2.910-4.120 4.120 半画角 98.952 105.504 像高 20.449-21.700 18.820-21.700 全長 156.976-145.902 156.081-146.333 BF 20.533-50.882 17.312-53.242
「16-35mm F2.8」系のスタンダードな大口径広角ズームと、「18-50mm」系の高倍率で変わり種となる広角ズームレンズの2種類が実施例に含まれています。どちらもフルサイズをカバーするイメージサークルがありますね。
現状「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」がラインアップされているので、大口径広角ズームは期待しないほうが良いでしょう。それに、広角側でフルサイズのイメージサークルを満たしていません。おそらく残存する大きな歪曲収差を補正しつつ、四隅をクロップすることを想定しているのかなと。この手法はキヤノンRFマウントの一部レンズ(RF24-240mm)などで採用しています。F2.8ズームでソフトウェア丸投げの歪曲補正は理想的と言えず、そのまま実用化することは無いのかなと。
どちらかと言えば「18-50mm F2.8-4」や「16-50mm F4」のレンズで採用する構成と言えそうです。変わった焦点距離ですが、Vlogなどでは使いやすいズームレンジと感じるかもしれません。最近ではパナソニックが「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」をリリースしていますね。今回の実施例はパナソニックよりも大口径となり、ズームレンジが広くなっています。高性能かもしれませんが、サイズは少し大きそうですね。
今回の実施例はどちらもロードマップに含まれておらず、直近で登場する可能性は低いかもしれません。とは言え、ニコンがVlogなど動画ユースな交換レンズを意識しているのは間違いなさそうです。風景撮影でも面白い使い方が出来そうですね。
参考:NIKKOR Zレンズ一覧
Z ズームレンズ
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
- NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S
Z 単焦点レンズ
- NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
Z DXレンズ
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