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キヤノン RF-S10-14mm F3.5-4を想定したような特許出願

2023年5月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」と似た光学系の実施例や、製品化されていないAPS-Cミラーレス用「9-15mm F3.5-4」に関する実施例も含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2023066202
  • 【公開日】2023-05-15
  • 【発明の名称】ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2021-10-28
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】 高い光学性能を備えつつ、ゴーストの発生を軽減できるズームレンズを提供することである。
  • 【0001】
    本発明は、ズームレンズ等に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置に好適なものである。
  • 【背景技術】
    【0002】
    風景撮影や天体撮影等のため、広角レンズが広く用いられている。広角レンズには、広画角化しつつ高い光学性能を実現することが求められている。
  • 【0005】
    特許文献1に記載のズームレンズでは、第1レンズの開角が深いため、第2レンズの物体側のレンズ面においてレンズ面に対して斜めに反射した不要光が第1レンズの像側のレンズ面で反射し、像面に到達してしまうことがあった。このような不要光が像面に到達すると写真上にゴーストを生じてしまい好ましくない。
  • 【0006】
    そこで本発明は、高い光学性能を備えつつ、ゴーストの発生を軽減できるズームレンズを提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:15.45-29.15
  • F値:4.60-6.32
  • 半画角:49.36-36.19
  • 像高:18.00-21.33
  • 全長:115.26-107.01
  • バックフォーカス:13.50

実施例3

  • 焦点距離:9.97-14.64
  • F値:3.50-4.23
  • 半画角:49.63-41.54
  • 像高:11.72-12.97
  • 全長:72.73-71.78
  • バックフォーカス:10.06-14.3

実施例1はレンズ構成やパラメータから商品化された「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」を想定した光学系と思われますが、部分的に構成が異なっています。(実施例のレンズ構成図は広角端であり、商品化されたレンズの図は望遠端となっている点に注意)。

大部分はフルサイズ用「15-30mm F4.5-6.3」を想定した光学系の実施例となっていますが、一部にAPS-C用の「10-14mm F3.5-4」となりそうな光学系の実施例あり。いまだに登場していないRF-S広角ズームレンズを想定しているのかもしれませんが、ズーム全域で像高が足りていない割り切った仕様(キヤノンAPS-Cの像高は13.66mm)。収差図を見た限りでは強烈な非点収差が残っているので、このまま商品化することはないのかなと。

個人的にはEOS Mシステム用の「EF-M11-22mmF4-5.6IS STM」で使用している光学系を継承するのではないかと予想していますが、真相やいかに。

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