このページでは一眼カメラ用交換レンズ「35mm F2 DG DN | Contemporary」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
- Eマウントのシグマレンズが新ファームで動画AFアシスト機能に対応 2022年10月13日
- シグマ製レンズのフォーカスリングがリニア・ノンリニアの切替に対応 2022年1月21日
- シグマ「50mm F2 DG DN」「24mm F1.8 DC DN」となりそうな特許出願 2021年10月14日
- シグマ「35mm F2・65mm F2 DG DN」は見事な中央シャープネスでコスパ良好なレンズ 2021年5月18日
- シグマ「35mm F2 DG DN」は日常撮影に最適な小型レンズ 2021年1月22日
- シグマ「35mm F2 DG DN | Contemporary」交換レンズレビュー 完全版 2021年1月18日
- シグマ「35mm F2 DG DN」はソニーFE35mm F1.8を上回る解像性能 2021年1月15日
- シグマ「35mm F2 DG DN」は間違いなく強力なパフォーマンスの美しいレンズ 2021年1月15日
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー ボケ編 2021年1月10日
- シグマ「35mm F2 DG DN」はトップクラスのビルドクオリティと操作性が強みとなる 2021年1月8日
管理人のレビュー
- シグマ「35mm F2 DG DN | Contemporary」交換レンズレビュー 完全版
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー ボケ編
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー 諸収差・逆光・減光編
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー 近距離解像力編
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー 歪曲収差・周辺減光編
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー 遠景解像編
- シグマ「35mm F2 DG DN」交換レンズレビュー 外観・操作性・AF編
レビュー
- Camera Labs
(抄訳記事) - DC.World
(抄訳記事) - DPReview
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - Xitek
(抄訳記事) - フジヤカメラブログ
- お写ん歩
参考サイト
購入早見表
35mm F2 DG DN Leica L | |||
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ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
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35mm F2 DG DN Sony E | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
レンズ構成枚数 | 9群10枚 | |
---|---|---|
画角(35mm判) | 63.4° | |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | |
最小絞り | F22 | |
最短撮影距離 | 27cm | |
最大撮影倍率 | 1:5.7 | |
フィルターサイズ | φ58mm | |
最大径 × 長さ | Lマウント | φ70mm × 65.4mm |
ソニー Eマウント | φ70mm × 67.4mm | |
質量 | Lマウント | 325g |
ソニー Eマウント | 325g | |
エディションナンバー※ | C020 |
MTFチャート
レンズ構成図
レンズサイズ比較
35DGDN | FE3518F | |
---|---|---|
レンズ構成 | 9群10枚 | 9群11枚 |
最小絞り | F22 | ?F22 |
フィルターサイズ | 58mm | ?55mm |
最短撮影距離 | 0.27m | ?0.22m |
最大撮影倍率 | 0.18倍 | ?0.24倍 |
最大径 × 全長 | φ70x67.4mm | φ65.6×73mm |
絞り羽根枚数 | ?9 | |
重さ | 325g | 280g |
関連レンズ
- Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
- FE 35mm F1.8
- Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA
- 35mm F1.4 DG HSM
- 35mm F1.2 DG DN
- 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- AF 35mm F1.4 FE
- AF 35mm F1.8 FE
- AF 35mm f/2.8 FE
- Loxia 2/35
- Batis 2/40 CF
- NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE
- NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount
- 7Artisans 35mmF1.4
- ANTHY 35mm F1.8
- YN35mm F2S DF DSM
関連記事
- 2020-12-01:正式発表されました。
- 2020-11-30:明日開催のシグマ新製品発表会にて登場が期待されている「35mm F2 DG DN | Contemporary」に関する情報収集ページを作成しました。
海外の評価
Digital Camera World
Digital Camera World:Sigma 35mm F2 DG DN Contemporary review
- レンズの紹介:
・シグマは「Art」ラインアップの中でも、最高品質の35mmレンズをいくつかリリースしている。 - ビルドクオリティ:
・レンズ構成は8群10枚の光学系をベースに、SLD(特殊低分散)レンズ1枚と非球面レンズ3枚を採用している。 - 携帯性:
・35mm F1.2 DG DN Artは、ソニーEとLマウントの専用設計であり、超大口径だが重量は1kgを超える。対照的に、35mm F2 DG DNは、「コンテンポラリー」のラインナップの中でも比較的コンパクトで軽量なレンズで、総金属製の筐体にもかかわらず、わずか325gと軽量である。 - 操作性:
・マニュアルフォーカスは、電子制御でローレット加工された金属製のフォーカスリングを使用する。
・絞りリングはローレット加工を施した金属製の絞りリングを採用しており、カメラ制御の「A」ポジションと1/3段ごとに動作するマニュアル操作が可能だ。
・ただし、一部の絞りリングとは異なり、動画撮影時に無段階で絞りを操作できる「デクリック」機能はない。 - オートフォーカス:
・オートフォーカスはステッピングモーターをベースにしているが、完全にインナーフォーカス駆動のため、ピント合わせの際に前玉が伸びたり回転したりすることはない。
・オートフォーカスは高速で静粛性に優れている。 - マニュアルフォーカス:
・マニュアルフォーカスリングは滑らかで優れた精度で動作する。
・しかし、大部分のステッピングモーター駆動のレンズがそうであるように、物理的なピント距離の目盛りがない。また、絞りごとの被写界深度マーカーがない。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・シャープネスは、開放F2からフレーム全体で非常に良好で、F2.8?F11では極めて良好になる。
・画像フレーム全体、絞りのほとんどの範囲で優れている。F2の絞り開放撮影時、またはF16からF22の間の最も狭い絞りで撮影した場合にのみ、少し低下するのみだ。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・倍率色収差は、フレーム隅に向かってハイコントラストな領域でわずかに見られることがある。
・実写では逆光時に木の枝を撮影して僅かに色収差が見られるくらいだ。 - 球面収差:
・記載なし・ - 歪曲収差:
・補正状態はかなり良好だが、被写体によって樽型歪曲が目立つ。 - 周辺減光:
・F2ではかなり顕著だが、F2.8ではかなり軽減される。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・光学設計、コーティング、フードのおかげで、ゴーストやフレアは非常によく抑えられている。
総評
ミラーレスカメラは一般的にデジタル一眼レフカメラに比べて小型化されているが、組み合わせるレンズの大きさによってメリットが薄れてしまっている。シグマ "I "シリーズは絞り値をF2に抑え、小型・軽量化を実現したContemporaryラインの日常撮影に最適な小型レンズだ。
デザイン性に優れた美しいレンズであり、非常に堅牢だが、コンパクトで軽量だ。一日中撮影できる理想的なストリートレンズである。画質は確かにとても良好で、周辺減光や色収差、歪曲が目立つこともあるが、ボディ内補正で関t何位補正可能だ。素晴らしい値付けの素晴らしいレンズである。
長所:高品質な金属製外装・良好な操作性・小型軽量
短所:F2・ピント距離表示がない・樽型歪曲
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Sigma 35mm f/2 DG DN Contemporary Review
- レンズの紹介:
・新しい「Iシリーズ」における最初のレンズだ。
・小型軽量でハイクオリティな単焦点レンズシリーズである。 - ビルドクオリティ:
・フード用バヨネットやレンズフードも金属製だ。さらにマグネット式の金属製レンズキャップまで付属する。
・マグネット式レンズキャップで磁気カードを破損する可能性があるので注意したい。また、この際はフィルターやレンズフードを使用することが出来ない。(レンズキャップが付かない・取れなくなる)
・フィルター径は58mmだ。残念ながら、Iシリーズでフィルター径は統一されていない。
・レンズは日本製だ。
・レンズは9群10枚構成で1枚のSLDレンズと3枚の非球面レンズを使用している。
・絞り羽根は9枚の円形絞りだ。 - 携帯性:
・金属外装で防塵防滴仕様のレンズだが、325gと軽量だ。 - 操作性:
・電子制御のマニュアルフォーカスリングは滑らかに回転する。
・絞りリングは1/3段ごとに動作する。Aポジションのロック機構やクリック解除機能はない。 - オートフォーカス:
・最短撮影距離は0.27m、最大撮影倍率は1:5.7だ。マクロ撮影は出来ないが、一般的な撮影では便利なクローズアップ性能である。
・AF/MF/DMFに対応している。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α7R IIIとimatestを使って測定している。
・中央はF2からF4まで優れており、F5.6からF8まで際立った性能だ。F11からF16も優れた性能を発揮し、F22でも非常に良好である。
・端はF2からF2.8まで非常に良好、F5.6とF8で優れた結果となり、F16で非常に良好、F22のみまずまずの結果となる。
・全体的に優れた結果であり、F22を使っても満足のいく画質だ。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・丸みを帯びた絞り羽根の恩恵もあり、とても心地よい描写だ。 - 色収差:
・中央はほとんど色づきがなく、端はハイコントラストな厳しい状況でのみ色づきが見られる。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・歪曲収差は-2.16%の樽型だ。直線的な被写体を撮影すると非常に目立つ。 - 周辺減光:
・周辺減光は絞り開放で目立つが、絞ると急速に改善する。
・F2 -2.3EV
・F2.8 -1.6EV
・F4 -1.3EV - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・逆光耐性は優れている。
総評
間違いなく、強力なパフォーマンスを持つレンズだ。ただし、いくつか些細な問題と外装の設計について指摘する部分はある。個人的には磁気レンズキャップは不要で、被写界深度メモリや絞りリングのロック機能、クリック解除機能が欲しかった。それでも、このレンズは理想に近い金属外装と光学性能を備えており、強くおススメすることを躊躇うことは無い。
長所:抜群のシャープネス・低色収差・優れた逆光耐性・金属外装・ビルドクオリティ・心地よいボケ・防塵防滴
短所:端の色収差・マグネット式キャップの磁気性・クリック解除機能なし・絞りリングのロック機構なし・Iシリーズでフィルターが統一されていない・被写界深度表示なし
Lenstip
Lenstip:Sigma C 35 mm f/2 DG DN
- レンズの紹介:
・2019年7月に45mm F2.8 DG DNを発表した。非常に頑丈で個性的なレンズであり、これが単なる変わり種なのか、新しいシリーズの幕開けとなるのか判断がつかなかった。
・2020年12月に35mm F2 DG DNと65mm F2 DG DNが登場することで、これらが新しい「Iシリーズ」であることが判明した。 - ビルドクオリティ:
・総金属製の外装はこのレンズで目を引くポイントだ。プラスチックパーツは見当たらない。フードも金属製だ。
・直径26mmの後玉はマウント付近で固定されている。周囲は綺麗に黒塗りだ。
・レンズは日本製である。
・レンズフード用のマウントも金属製だ。
・前玉は固定されて動かない。
・レンズ構成は9群10枚。1枚のSLDレンズと3枚の非球面レンズを含んでいる。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・幅7.5mmの絞りリングはしっかりとしたグリップでエルゴノミクスが優れている。F2からF22まで表記があり、1/3段ごとにクリックストップがある。全体的にケチのつけようがない絞りリングだ。
・幅13mmのフォーカスリングは電子制御式で滑らかに動作する。素早く回転しても回転角は200°を超え、非常に正確な操作が可能である。 - オートフォーカス:
・非常に静かで良好に動作する。
・AF速度は際立った性能ではないが、遅いとも言えない。全域を移動するのに0.5秒かかる。
・精度は良好だと思うが、素晴らしいものではない。良好な照明状態でも予期しないミスショットが発生する場合があった。幸いにも頻度は少ない。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α7R IIIのRAWファイルで測定している。
・良像の基準値は39?41lpmmだ。
・最良の単焦点レンズで70lpmmを超えることができる。
・今のところレコードは80.4lpmmだ。
・中央は見事な性能である。絞り開放から55lpmmの結果となり、これは高画質を意味している。F4まで絞ると77.3lpmmと際立った水準まで素早く向上する。
・ミラーレスの広角レンズは周辺画質が低下するものだが、シグマのレンズはこれに当てはまらない。
・APS-Cフレームの端では66lpmmの非常に良好な水準に達し、フルサイズの端でも55?56lpmmに達する。
・絞り開放付近ではBatis 2/40やFE35mm F1.8よりも優れている。F2.8まで絞ると3本のレンズはほぼ同性能となるが、F4ではシグマとツアイスがソニーよりも少し優れた結果となる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケは良好だが、それ以上のものではない。非球面レンズの影響が見られ、玉ねぎボケの兆候がある。
・F2.8まで絞ると口径食はほぼ完全に解消する。 - 色収差:
・軸上色収差に深刻な問題は見当たらない。絞り開放では僅かな色づきに気が付くことがあるが、絞ると完全に解消する。
・倍率色収差は絞り値による変動が少なく、0.03?0.05の数値で安定している。賞賛すべきパフォーマンスだ。 - 球面収差:
・目立った球面収差の影響は見られない。
・前後の玉ボケにおける描写は異なるが、これらの違いは顕著ではない。 - 歪曲収差:
・Contemporaryラインはサイズ・重量・性能・価格・妥協のバランスが取れたレンズである。このため、歪曲収差は妥協しやすいカテゴリだ。
・我々のテスト結果を確認すると、光学設計は歪曲収差の優先順序が低かったことが判る。
・APS-Cフレームでは-1.04%の僅かな樽型となり、フルサイズでは-1.94%と目立つ水準まで増加する。
・歪曲収差の補正をソフトウェアに丸投げする傾向は我々の評価軸では賞賛できないポイントだ。
・ソニーFE35mm F1.8は光学的に補正し、実質的にゼロとなっている。ツアイスBatis 2/40も良好だ。 - 周辺減光:
・周辺減光は絞り開放で-3.64EVに達する大きな数値だ。
・F2.8まで絞っても-2.44EVと非常に高レベルだ。
・F4?F5.6まで絞っても目に見える減光が発生する。
・中央付近の光量落ちは穏やかだが、像高6割あたりから光量落ちが加速する。 - コマ収差・非点収差:
・コマ収差は目立たないが、フレーム隅で僅かな変形に気が付くことがある。
・ソニーやツアイスと比べて遥かに優れた結果だ。
・非点収差の平均さは10.5%と中程度の数値だ。このカテゴリはライバルのほうが良好だが、不満を言うほどの問題ではない。 - 逆光耐性:
・逆光耐性はとても良好だ。
・フレアは太陽が様々な位置で発生するものの、大部分は目立たない僅かなフレアに抑えられている。
・絞った際に太陽がフレーム中央付近にあるとフレアが少し強くなる。
・とても良好だが、もっとも改善できたかもしれない。例えばソニーFE35mm F1.8はより良好だ。 - 作例集
総評
欠点は多かれ少なかれ、シグマContemporaryには付き物の問題だ。適切なバランスを維持するために妥協する必要があるだろう。歪曲や周辺減光はソフトウェアでの補正が最も簡単なカテゴリであり、光学設計上で妥協することはしばしばある。
長所を見ると、画質は非常に高価なBatis 2/40よりも悪くなく、シャープネスはソニーFE35mm F1.8を打ち負かすものだ。
売り出し価格の640ドルはContemporaryラインとしては少し高すぎると感じるかもしれない。700ドルで35mm F1.4 DG HSMを買えるのだから、それはもっともな意見だ。とは言え、このレンズは2倍ほど高価なBatisに匹敵する可能性を備え、750ドルのソニーよりも優れている。
長所:頑丈な金属鏡筒・優れた中央画質・非常に良好なAPS-C画質・フルサイズ端の良好な画質・穏やかな球面収差・軸上色収差がきちんと補正されている・無視できる倍率色収差・コマ収差がきちんと補正されている・APS-Cで穏やかな周辺減光・静かで効果的なAF・2つのレンズキャップ
短所:フルサイズで大きな周辺減光・このような画角で歪曲はより小さいと良かった
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Sigma 35mm F2 DG DN?Review
- レンズの紹介:
・ソニーEマウントに対応したフルサイズ用の準広角レンズだ。APS-Cで使用する場合は52.5mm相当の画角となる。
・既存の45mm F2.8に加え、24mm F3.5・35mm F2・65mm F2がセットとなる「Iシリーズ」として打ち出されている。
・9群10枚のレンズ構成に1枚のSLDレンズと3枚の非球面レンズを使用している。 - ビルドクオリティ:
・ビルドクオリティはF2の単焦点レンズに期待するものを超えており、本当に素晴らしい。
・これまで培ってきたノウハウが活かされており、耐久性の高い真鍮製のレンズマウントにはゴムシールが施され防塵防滴仕様となっている。
・58mmフィルターソケットも金属製だ。
・レンズケースは付属していないが、ハイクオリティな金属製レンズフードとレンズキャップが付属する。金属製キャップは別売りのキャップホルダーで携帯できる。
・金属製レンズキャップを使用する場合はフィルターを装着することが出来ない。 - 携帯性:
・重量は325gだ。このような総金属製のプレミアムなレンズとしては軽量である。
・FE35mm F1.8よりも少し重い。
・全体的なサイズはα7 IIIとの組み合わせでバランスが取れている。
・専用のフードを装着しても目立たない。
・サイズは70×67.4mmであり、ソニーとほぼ同じだ。 - 操作性:
・絞りリングはF2からF22まで1/3段ごとに動作する。
・残念ながら絞りリングにクリックレスへ切り替えるスイッチは無い。 - オートフォーカス:
・最短撮影距離は0.27m、最大撮影倍率は0.18倍である。
・高速かつ静かで正確なステッピングモーター駆動を採用している。
・フォーカシングは滑らかに動作する。静止画・動画どちらにも適している。
・高速AFではあるが、ソニーと同程度のレスポンスではない。
・瞳AFは完全に動作する。 - マニュアルフォーカス:
・電子制御のフォーカスリングを搭載している。
・側面のAF/MFスイッチでモードを切り替え可能だ。 - 手ぶれ補正:
・この種のレンズは光学手ぶれ補正を搭載していない。ボディ内手ぶれ補正に依存している。 - 解像性能:
・中央はF2で少しソフト、F2.8からF11で最高のパフォーマンスを発揮する。回折はF16で始まり、特にF22がソフトとなる。
・端はF2で少しソフト、F2.8でシャープとなり、F4?F11が最適な絞り値となる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・9枚の絞り羽根により魅力的なボケを得ることが出来る。
・35mmとしては魅力的なボケ味だ。 - 色収差:
・色ずれは目立たず、非常にコントラストの高い領域でのみ目に付く。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・RAWにはかなりの歪曲が見られる。 - 周辺減光:
・F2で目立つ減光が見られる。
・これを防ぐには少なくとも3段ほど絞る必要がある。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・F16?F22まで絞ると素敵な光条が発生する。
・フードを装着した状態でも太陽をフレームに入れるとフレアが発生しやすい。 - 作例集
総評
現在、ソニーEマウントで利用できる35mm単焦点レンズは12種類もある。その中でシグマが際立っている点は間違いなく最高のビルドクオリティとヴィンテージ感のある外観だ。AFに対応したZeiss Loxiaのような存在である。中程度の価格設定を考慮すると、信じられない程しっかりとしたレンズだ。
耐候性を備えた金属製鏡筒は、素敵な操作性のフォーカスリングと絞りリングを備え、凝った意匠のレンズフードや金属製キャップまで付属する。欠点があるとすれば絞りリングにデクリック機構がないことくらいだ。
ステッピングモーター駆動のAFは完全に静かでは無く、ソニーほど高速ではない。しかし、大部分のユーザーにとって、十分に信頼性が高く、高速で静かな動作と感じることだろう。
光学性能も優れており、F2の絞り開放からほぼフレーム全域でシャープな描写である。周辺減光は大きいものの、色収差や歪曲は組み込みのプロファイルで適切に補正されている。ボケはF2レンズとして非常にきちんとした描写だ。
ライバルと比較して価格が魅力的とは言えないが、優れたビルドクオリティと操作性は必見である。AFの速度と静かさはソニーが少し良好だが、画質に関して目立った差は見られない。
DPReview
DPReview:Field review: Sigma 35mm F2 DG DN
- レンズの紹介:
・E/Lマウント用のコンパクトな準広角レンズだ。F1.2レンズよりも小型軽量でリーズナブルだが、ビルドクオリティや光学性能の妥協に繋がるものではない。
・35mmの焦点距離はウェディングやイベントなどで、常に使用してきた。そして環境ポートレートやジャーナリズム、ドキュメンタリーや旅行にも最適である。 - ビルドクオリティ:
・外装はほぼ全て金属製で非常にしっかりとした質感である。
・使用中に傷や塗装の剥がれは発生しなかった。
・レンズマウント周囲に防塵防滴用のガスケット処理されている。
・金属製フードと樹脂製キャップに加え、マグネット式の金属製レンズキャップを備えている。 - 携帯性:
・サイズは「丁度いい」と形容できるものだ。ソニー製カメラとの組み合わせでバランスは良く、パナソニックのS1やS1Rと組み合わせるとレンズの重量は感じない。 - 操作性:
・クリック感のある絞りリングを搭載する十分なスペースがあり、フォーカスリングは本当に良好な抵抗量である。
・側面のAF/MFスイッチはプラスチック製だ。AF/MFを切り替えるには力が要る。 - オートフォーカス:
・35mmのレンズはアクションやスポーツを撮影するものではないが、イベント写真で子供などを追いかける必要がある。
・このレンズは決して電光石火のAF速度では無いが、最短撮影距離から無限遠まで1秒程度で移動する。通常の人間が動く速度であれば十分高速だ。
・コントラスト検出のパナソニック機では少し遅く感じるかもしれないが、問題とはならないだろう。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・絞った際は6100万画素のα7R IVと組み合わせてもフレーム全体でかなりシャープだ。
・接写の絞り開放でも良好なシャープネスである。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケはこのレンズの強みとなる。
・玉ボケにはかすかに輪郭が見えるものの、玉ねぎボケの兆候は無い。ただし、口径食の影響は強いので、気になる場合は他の選択肢も検討するべきだ。
・絞ると口径食の影響が小さくなり、円形絞りのおかげで玉ボケが角ばらない。
・実写ではかなり騒がしい背景でも滑らかに描写している。 - 色収差:
・倍率色収差は良好に補正されている。
・軸上色収差はかなり量が残っている。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・収差は自動補正されるが、それでも歪曲は残存している。
・シンプルな樽型歪曲に見えるので補正は簡単だと思う。 - 周辺減光:
・自動補正されるが、それでも減光は残存している。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・絞ると光条が発生する。絞り羽根が9枚なので、光条は18本だ。
・絞るとゴーストが発生する。奇妙な形状で取り除くのが難しい。ただし、太陽をフレームに入れてもコントラストは高いままだ。 - 作例集
総評
リーズナブルで本当に頑丈なレンズだ。並外れたビルドクオリティに加え、6100万画素センサーにも十分耐えることができるシャープネスを備えている。そしてボケは滑らかだ。
ソニーユーザーにとってFE35mm F1.8よりも高価なシグマレンズを買う理由があるのか疑問に思うかもしれない。どちらも色収差の補正は完璧では無く、ソニーレンズは非常にシャープで高速AF、そして1/3段明るい。
一方のシグマはボケが少し滑らかで、ビルドクオリティや外観が好みだ。ソニーのボタンカスタマイズとシグマの絞りリングは好みが分かれると思う。
Lマウントは遥かに高価なライカSLレンズを除くと唯一の選択肢だ。LUMIX S5とのバランスは特に良好である。全体的に見て、あらゆる種類の撮影に対応した明るいレンズを探している場合はおススメしやすい。
好き:全体的に良好なシャープネス・優れたビルドクオリティ・滑らかなボケ・きちんとした光条・丁度いいサイズ
好きでは無い:色収差の補正・歪曲収差と減光・逆光耐性
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Sigma 35mm F2 DG DN Contemporary
- レンズの紹介:
・ハイクオリティなコンパクトレンズシリーズ「i」の一部となるレンズだ。このシリーズは既に4本のレンズが含まれている。
・重量:397g
・価格:619ユーロ
・絞り:F2-F22
・全長:65.4mm
・フィルター径:58mm
・絞り:9枚
・AF/MFスイッチ
・防塵防滴
・最短撮影距離:27cm
・マグネット式キャップ・標準キャップが付属
・レンズフード付属 - ビルドクオリティ:
・第一印象はこのレンズの質感が高いことだ。全体的にしっかりとした作りであり、全てが金属パーツで構成されている。
・特にこのようなクオリティのレンズフードは見たことが無い。シグマArtシリーズやソニーGMシリーズを超えるものだ。フォクトレンダーやツアイスを彷彿とさせるものがある。
・一般的なレンズキャップに加え、マグネット式のレンズキャップが付属している。金属製で美しい仕上がりだ。とてもしっかりと装着される。
・別売りレンズキャップホルダーもリリースしている。
・マグネット式レンズキャップは便利だが、レンズフード装着時は指を入れる隙間が無く、脱着が難しい。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・クリック操作の絞りリングを搭載している。Aポジションでカメラ制御が可能だ。残念ながら85mm F1.4 DG DNのようなデクリック機能は無い。
・フォーカスリングは狭いが十分なグリップを得られる。必要に応じて正確なマニュアルフォーカスが可能だ。 - オートフォーカス:
・静止画と動画のどちらでも非常に高速で正確な動作だ。
・瞳AFや追従は完璧に機能する。
・動画撮影ではブリージングが目立つ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α7R IVでテストした。
・絞り開放から非常に良好だが、α7R IVで抜群のシャープネスと最高のコントラストを得るにはF4まで絞る必要がある。
・四隅は中央より1グレード低いものの、非常に良好だ。
・低解像度のカメラでは絞り開放から優れた結果を得られるだろう。
・パフォーマンスは全体的に優れている。ソニーやサムヤンと同程度だ。
・実写では肌に負担をかけずに信じられない程のディテールを得られる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ・色:
・玉ボケは非常に良好だ。F2とF2.8で円形を維持しているが、縁取りには色づきがある場合もある。
・後ボケは優れている。騒がしい背景でも非常に柔らかい描写だ。
・発色はとても良好で自然である。 - 色収差:
・程度は小さいが存在する。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・とても大きな樽型歪曲だ。 - 周辺減光:
・F2で非常に目立つが、F2.8で解消する。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・良好だが、それ以上でもない。
・F16でしっかりとした光条となる。 - 動画:
・シャープネス、ボケ、色、肌調、優れたAFの組み合わせて良好な結果を得られる。
・クリックレスの絞りリングでは無いのが残念だ。
・ブリージングが目に付く。 - 競合レンズとの比較:
・ソニーと同じくらい高価なレンズだ。
・最も重いが、最高のビルドクオリティである。
・絞りリングが付いている35mm F1.8-2はこのレンズだけだ。
・サムヤンはフォーカスリングをクリックレスの絞りリングとして使える点で重宝している。
・AFは全てのレンズで非常に良好だ。
・7本の35mmAFレンズの中では第3位のシャープネスだ。最高は依然としては35mm F1.2 DG DNであり、2番目はサムヤンAF35mm、そして僅差で35mm F2DG DNと続く。ソニーFE35mm F1.8はシグマに次いで4番手だ。
・後ボケは3本中で最高の描写だ。さらに玉ボケと肌の描写も一番良好である。サムヤンAF35mm F1.8やANTHY 35mm F1.8、YN35mm F2が僅差で追いかけている。FE35mm F1.8の後ボケは時々騒がしくなる。
・発色はシグマ35mm F2とANTHY 35mm F1.8が最高だ。
・歪曲収差の補正はソニーが最も良好である。次いでサムヤン・シグマと続く。YN35mmは最も歪曲が目立つ。
・色収差補正はソニーが最も良好だ。次いでサムヤン・シグマと続く。YN35mmはもう少し目立つ。
シグマとサムヤンはソニー純正よりも優れた選択肢だ。肌調やボケが遥かに優れている。サムヤンはシグマよりも少しシャープだが、ボケや色はシグマがより良好でバランスが取れている。シグマは少し高価だが、ビルドクオリティが遥かに優れている。 - 作例集
総評
非常にバランスの取れた優れたレンズである。35mm F1.8・35mm F2レンズの中で最もシャープなレンズの一つであり、後ボケは最も柔らかく、玉ボケも最高だ。最高に自然な色やビルドクオリティを備え、AFも優れている。それでいてレンズはコンパクトだ。必要に応じて簡単に周辺減光や歪曲収差を補正は許容範囲内だ。
ソニーはシグマと同程度の価格だが、後ボケが騒がしい。サムヤンはシグマと同様にポートレートで非常に良好だが、発色はシグマほどではない。
強くおススメできるレンズだ。
長所:6100万画素でも絞り開放から非常に良好なシャープネス・中央から隅まで一貫したシャープネス・滑らかな後ボケ・F2.8の時点で非常に良好なコントラスト・とても良好な玉ボケ・ポートレートで優れた描写・動画で非常に良好な描写・優れたAF・コンパクト・優れたビルドクオリティ・防塵防滴・クリック付き絞りリング・低色収差・光条
平凡:同クラスの中では重い・目に見える歪曲・F2の周辺減光・玉ボケの色づき・フォーカスブリージング・デクリック機構なし・マグネット式レンズキャップの汎用性・逆光耐性・価格
短所:なし
Camera Labs
Camera Labs:Sigma 35mm f2 DG DN review
- レンズの紹介:
・フルサイズ対応のコンパクトな単焦点レンズだ。
・ソニーEとライカLマウントで利用できる。
・24mm F3.5・45mm F2.8・65mmF2を含めた4本は全てContemporaryラインの「Iシリーズ」に属するレンズである。
・ソニーEマウントで35mmは非常に競争が激しい焦点距離だ。
・Lマウントにおける競合レンズは同社の「35mm F1.2 DG DN」くらいである。 - ビルドクオリティ:
・数多くの最新ミラーレス用レンズとは異なるデザインだ。
・ビンテージレンズを彷彿とさせる金属構造のコンパクトな鏡筒である。
・個人的にはソニーよりもレトロなデザインで好みだ。
・防塵防滴仕様である。
・フィルター径は58mmだ。
・金属製レンズフードが付属する。
・マグネット式レンズキャップは収納中に脱落することは無かった。 - 携帯性:
・直径70mm、全長65mm、重量325gのレンズだ。
・FE35mm F1.8より45g重いが、どちらも小型軽量なレンズに違いない。
・35mm F1.2 DG DNは重いレンズだ。比較してこのレンズはお散歩レンズに適している。 - 操作性:
・クリック感のある絞りリング・非常に滑らかなフォーカスリング・分厚いAF/MFスイッチを備えている。 - オートフォーカス:
・高速かつ正確に動作する。
・実質無音だ。
・撮影距離27cmまで寄ることが可能だ。ソニーと比べると5cm長いが、それでも非常に有用である。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし - 手ぶれ補正:
・記載なし - 解像性能:
・中央はF2から非常にディテール豊富だ。
・F2.8まで絞るとシャープネスは僅かに向上するが、これ以上は改善しない。満足のいく性能だ。
・四隅もF2から文句なしだ。中央との大きな違いは周辺減光くらいなものだ。
・絞りによる改善効果は周辺減光くらいである。
・F1.2 DG DNと比べて少し画角が広い。
・絞り開放はF1.2 DG DNよりもシャープだ。
・F1.2 DG DNをF2近くまで絞ると、僅かに有利となる。ただし、等倍で確認しない限り分からないような差だ。
・F1.2 DG DNと四隅を見比べてもほぼ同等だ。 - 像面湾曲:
・記載なし(ただし作例を見る限りでは像面湾曲が見られない) - ボケ:
・ボケ量はF1.2 DG DNがより多く滑らかで魅力的だ。
・35mm F2も撮影距離を考えると適切な被写体分離が可能となっている。
・F1.2をF2まで絞ったほうがボケ少し大きく、フレーム端も柔らかい。
・F1.2 DG DNをF2まで絞ると、35mm F2のような口径食が解消される。間違いなく利点となるが、それだけ大きく高価なレンズだ。
・大部分の人は35mm F2のボケに満足すると思う。 - 色収差:
・記載なし - 球面収差:
・記載なし - 歪曲収差:
・記載なし - 周辺減光:
・記載なし - コマ収差:
・記載なし - 逆光耐性:
・記載なし - 作例集
総評
焦点距離とF値の組み合わせはエキサイティングとは言えないかもしれないが、手ごろな価格でコンパクトなビンテージ風の外装に最新の光学設計が組み込まれている。きちんとした光学系であり、混雑する35mmレンズの中で際立っている。
画質はとても良好で、隅々までシャープ、硬すぎない魅力的なボケを備えている。高コントラストなシーンで色収差が出ることもあるが、それ以外は文句のつけようがない。最大の問題はソニーEマウントの35mm市場が非常に混みあっていることだ。
とても個性的で強くを進めできるレンズだ。
Dustin Abbott
Dustin Abbott:Sigma 35mm F2 DG DN Review
- レンズの紹介:
・2019年にレビューした45mm F2.8 DG DNはビルドクオリティが優れているが、光学性能はシグマらしからぬバランスのレンズだった。
・その1年後、シグマはiシリーズのContemporaryラインのレンズを3本投入した。
・24mm・35mm・65mmの3本の中では35mm F2が最も人気の高いレンズになると思う。 - ビルドクオリティ:
・サムヤンAF35mm F1.8が大好きだ。しかし、ビルドクオリティではシグマが抜きんでている。
・Contemporaryラインと言えば、SGVの中では廉価モデルに冠されるシリーズだ。しかし、このレンズは明らかにArtラインよりも優れたビルドクオリティである。
・外装は総金属製だ。細部まで美しく加工されている。
・従来のプラスチックキャップに加え、マグネット式のレンズキャップも付属する。
・マグネット式キャップはレンズフード装着時に使い辛い。フード無しの場合に使うと良いだろう。
・フィルターソケットまで金属製だ。
・レンズマウントのみ防塵防滴用のガスケットが備わっている。 - 携帯性:
・レンズサイズは70×67.4mm、重量は325gだ。これはサムヤンよりも少し大きく、ソニーよりも少し幅広い。金属外装のため、当然ながらどちらのレンズよりも重くなっている。
・重くなってはいるが、大きな違いを生むほどの差ではない。 - 操作性:
・絞りリングは多くのレンズと同様に「A」に対応している。
・絞りは1/3段ごとに操作可能だ。誤操作が発生しない適度な抵抗量を備えている。
・AF/MFスイッチを搭載している。動作の向きが変わっており、より使いやすくなっている。
・フォーカスリングは絞りと同じくバイワイヤ方式だ。
・フォーカスリングは良い感触だが、レンズフードとの隙間が狭い。もう少し間隔があいていると良かった。 - オートフォーカス:
・ステッピングモーターを使用している。
・動画ではモーター音が聞こえるものの、動作は正確で滑らかだ。ハンチングはほとんど発生しない。
・瞳AFは良好に機能する。
・前景に素早くピントを合わせる能力は平均よりも優れている。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし - 最短撮影距離:
・サムヤンよりも少し良好だが、ソニーほど接写に適していない。
・絞り開放ではコントラストが少し低下する。
・F2.8まで絞るとコントラストが急激に向上する。 - 手ぶれ補正:
- ・記載なし
- 解像性能:
・F2は中央から四隅にかけてコントラストが改善する余地を残しているが、フレーム全体で均質で優れたシャープネスである。
・45mm F2.8より明らかにシャープだ。
・F2.8まで絞るとコントラストが明らかに改善する。 - 像面湾曲:
・記載なし - ボケ:
・電子先幕シャッターのまま高速シャッターを使用するとボケが欠けるので注意が必要だ。
・F1.4ほどのボケではないが、ボケは素晴らしく柔らかい描写だ。 - 色収差:
・補正しきれない色収差もあるが、心配するほどではない。
・軸上色収差もそこまで目立たない。 - 球面収差:
・記載なし - 歪曲収差:
・樽型歪曲は軽度だ。最終的にソフトウェアで完璧に補正出来る。 - 周辺減光:
・周辺減光はF2かなり目立つ。
・F5.6まで絞ると改善するが、減光は解消しない。
・特定の状況では間違いなく補正する必要がある。 - コマ収差:
・記載なし - 逆光耐性:
・逆光時にフレアの兆候は見られなかった。 - 作例集
総評
ソニーFEにおける35mmの選択肢はここ1年ほどで大量に登場した。ソニー「FE 35mm F1.8」シグマ「35mm F1.2 DG DN」、タムロン「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」、サムヤン「AF 35mm F1.8 FE」など。これらに加えてツアイス「Loxia 2/35」や各社のF1.4まで存在する。
数多くの35mmレンズが存在するものの、あなたがスタイリッシュでコンパクトで、優れた光学性能を備えたプレミアムレンズを探しているのであれば、まさに打ってつけのレンズとなるだろう。
頑丈で機能的なビルドクオリティは大好きだ。そしてAFは高速かつ正確であり、素敵な動画用レンズにもなる。改善する点があるとすれば、絞りリングのデクリック機構を付けることくらいだろう。
光学的に唯一の不満は周辺減光は少し重すぎることだ。それ以外では、非常にシャープで収差をうまく補正し、素晴らしいボケ描写のレンズに仕上がっている。
ソニーFE35mm F1.8と同価格だが、より良好なビルドクオリティ、同等のAF、より良好なシャープネス、間違いなくより良好なボケ描写を備えている。コストパフォーマンスならサムヤン35mm F1.8も考慮すべきだが、プレミアムコンパクトを重視する場合はシグマを選ぶのが適切だと思う。
長所:美しく機能的なビルドクオリティ・いくらか防塵防滴仕様・ボケ描写・高速で静かなAF・滑らかで静かな動画AF・瞳AFは良好に機能・優れた逆光耐性・色収差は適切に補正・絞り開放のシャープネス・絞った際のシャープネスとコントラスト
短所:絞り開放で重めの周辺減光・競合他社と比べて少し小さい口径・純正と同程度の価格
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