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キヤノン「RF100-300mm F2.8 ×1.4 Extender」を想定したような光学系の特許出願

2023年2月8日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。100-300mm F2.8に内蔵テレコンバージョンレンズを搭載するタイプの光学系に関する実施例をいくつか含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2023018429
  • 【公開日】2023-02-08
  • 【発明の名称】ズームレンズ、エクステンダ、及び撮像装置
  • 【出願日】2021-07-27
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】エクステンダにより焦点距離範囲を長焦点距離側に容易に変化可能であり、エクステンダの挿入前後でも光学性能を良好に維持可能な大口径で焦点距離が長いズームレンズを提供すること。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、焦点距離が長く、Fナンバーが小さい大口径なズームレンズが要望されている。
  • 【0003】
    また、主光学系とは別のエクステンダ(倍率変換群)を挿入することで光学系の焦点距離を変化させる方法が知られている。例えば、エクステンダを光路中に挿入することにより、レンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)が変化することなく、焦点距離範囲が長焦点距離側に変化するズームレンズが提案されている(特許文献1,2参照)。
  • 【0005】
    しかしながら、エクステンダを光路中に挿入するためには大きな空気間隔が必要となるため、エクステンダを挿入する位置が不適切であると主光学系及びエクステンダが大型化してしまう。また、エクステンダの挿入前後において光学性能を良好に維持するためにはエクステンダの前後のレンズ群の屈折力を適切に設定する必要がある。
  • 【0006】
    本発明は、主光学系にエクステンダを挿入することで焦点距離範囲を長焦点距離側に容易に変化させることができ、エクステンダの挿入前後において光学性能を良好に維持可能な大口径で焦点距離が長いズームレンズを提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:103.00-294.00
  • F値:2.91
  • 半画角:11.86-4.21
  • 像高:21.64
  • 全長:370.00
  • バックフォーカス:41.27

実施例3

  • 焦点距離:103.00-293.00
  • F値:2.91
  • 半画角:11.86-4.22
  • 像高:21.64
  • 全長:370.00
  • バックフォーカス:25.00

実施例4

  • 焦点距離:143.99-411.00
  • F値:4.10
  • 半画角:8.54-3.01
  • 像高:21.64
  • 全長:370.00
  • バックフォーカス:41.27

実施例6

  • 焦点距離:144.48-411.00
  • F値:4.10
  • 半画角:8.52-3.01
  • 像高:21.64
  • 全長:370.00
  • バックフォーカス:25.00

テレコンバージョンレンズを内蔵するレンズはキヤノンやニコンがいくつかリリースしていますが、F2.8の大口径望遠ズームに搭載している光学系は珍しいですね(既存のズームレンズは200-400mm F4)。100-300mmに×1.4テレコンの内蔵の大型レンズがどれほど需要を得られるのか不明ですが、さらにリアコンバージョンレンズを装着できるとなると面白い使い方ができるかもしれません。今のところミラーレス用のテレコン内蔵レンズはニコンが先行していますが、キヤノンも似たようなコンセプトの新製品を検討中なのでしょうか?とは言え、特許出願の存在で将来の製品が決定するわけではありません。過度な期待は禁物です。

参考:内蔵テレコン搭載レンズ

RFレンズ一覧

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