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「RF-S 16-55mm F2.8」「RF28-70mm F2.8」を想定したような特許出願

2022年1月26日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。APS-C用の大口径ズームとフルサイズ用の28-70 F2.8ズームレンズに関する実施例を含んでいますね。

概要

  • 【公開番号】特開2022-18006(P2022-18006A)
  • 【公開日】令和4年1月26日(2022.1.26)
  • 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
  • 【出願日】令和2年7月14日(2020.7.14)
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:16.50-53.81
  • F値:2.90
  • 半画角:42.26-13.98
  • 像高:14.00
  • 全長:103.55-129.89
  • バックフォーカス:14.18-10.01

実施例3

  • 焦点距離:24.97-232.79
  • F値:4.12-6.40
  • 半画角:41.55-5.03
  • 像高:19.45-21.64
  • 全長:140.70-210.70
  • バックフォーカス:12.99-52.16

実施例4

  • 焦点距離:28.84-67.79
  • F値:2.90
  • 半画角:34.71-16.22
  • 像高:19.00-21.64
  • 全長:141.90-158.37
  • バックフォーカス:12.51-27.26

実施例2は現行モデルの「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」に見えますが、実施例1と実施例4のレンズは実用化されていない光学系ですね。(実施例3は対応するセンサーサイズが小さいので省略しました)

実施例1はAPS-Cミラーレスに対応する16-50mm F2.8標準大口径ズームレンズで、広角までしっかりイメージサークルが確保されています。ただし収差図を見る限りでは歪曲収差は電子補正に依存しており、非点収差も少し目立つように見えます。また、キヤノンAPS-Cセンサーに対応する像高よりも少し大きい(13.66mm)のが気になるところ。EOS R APS-Cはセンサーサイズが競合他社と同程度になるのでしょうか?

実施例3はフルサイズミラーレスに対応する28-70mm F2.8標準大口径ズームレンズ。広角側の焦点距離を抑えることで小型軽量なレンズを期待できそうと思いきや、光学系の全長はシグマ「28-70mm F2.8 DG DN」よりもかなり長め。これで沈胴構造を盛り込んできたらチャンスはありそう。
フローティングフォーカス構造で一つ一つのフォーカスレンズが小型軽量であり、ナノUSM駆動に最適と言えそうです。歪曲収差は(広角側が)光学的にある程度補正されているように見え、非点収差の補正状態もなかなか良さそう。ただし、広角側はフルサイズよりも小さなイメージサークルとなっているので、最終的にカメラ側で引き延ばす必要がありそうです。

いつも通り、この特許の存在で将来の製品が確定するわけではありません。むしろ、その可能性は低いことが多い点に留意してください。

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