「RF300mm F2.8 IS」「RF400mm F2.8 IS」を想定したような光学系に関する特許出願

2023年7月28日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。ミラーレス向けの「300mm F2.8」「400mm F2.8」を想定しているようですね。

概要

【公開番号】P2023104022

【公開日】2023-07-28

【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置

【出願日】2022-01-17

【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社

【課題】小型かつ軽量で、高い光学性能を有する光学系を提供する。

【背景技術】
【0002】
撮像装置に用いられる光学系は、全系が小型かつ軽量であり、色収差をはじめとする諸収差を良好に補正可能な高い光学性能を有することが求められている。小型な光学系として、物体側に正の屈折力のレンズ群を配置し、像側に負の屈折力のレンズ群を配置した、いわゆるテレフォト型の光学系が知られている。しかし、テレフォト型の光学系では、焦点距離が長くなるにつれて全系が大型化し、大きな径のレンズや重いレンズを用いることで光学系全体の重量が増加しやすくなる。

実施例1

焦点距離：294.99

F値：2.90

半画角：4.19

像高：21.64

全長：280.25

バックフォーカス：37.47

実施例2

焦点距離：390.00

F値：2.90

半画角：3.18

像高：21.64

全長：370.50

バックフォーカス：37.00

ミラーレス用の大口径望遠単焦点レンズを想定したような光学系ですね。「300mm F2.8」「400mm F2.8」の実施例を掲載しています。400mmは既に「RF400mm F2.8 L IS USM」が存在することを考えると300mm F2.8用でしょうか？とは言え、300mm F2.8は最近登場したズームレンズ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」でカバーされているため、登場する可能性は低そう。

しかし、100-300mm F2.8と比べて光学系の全長は約5cmほど短くなっており、携帯性の良い「300mm F2.8」が必要な場合は面白い選択肢となることでしょう。一眼レフ用レンズ「EF300mm F2.8L IS II USM」の光学系と比べると前群の構成が後方へ寄っており、重心がカメラ側で持ちやすそうに見えます。

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