このページではソニー「FE 35mm F1.4 GM」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
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- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー完全版 2021年3月25日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビューボケ・逆光耐性編 2021年3月23日
- SONY FE 35mm F1.4 GM Shooting experience 2021年3月22日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー諸収差編 2021年3月21日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー遠景解像編 2021年3月20日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー解像力チャート編 2021年3月14日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー外観・操作性・AF編 2021年3月13日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」3月12日発売決定 2021年3月2日
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」は小型軽量ながら過去最高の35mm 2021年3月1日
管理人のレビュー
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー完全版
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビューボケ・逆光耐性編
- SONY FE 35mm F1.4 GM Shooting experience
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー諸収差編
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー遠景解像編
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー解像力チャート編
- ソニー「FE 35mm F1.4 GM」交換レンズレビュー外観・操作性・AF編
レビュー
- CAMERA LABS
- DC.World
(抄訳記事) - DPReview
・Hands on(訳)
・レビュー(訳) - Dustin Abbot
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - The Phoblographer
- Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - XItek
(抄訳記事) - 価格コム
レビュー/口コミ - フジヤカメラ
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
名称 | FE 35mm F1.4 GM | |
---|---|---|
型名 | SEL35F14GM | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 35 | |
焦点距離イメージ(mm)?*1 | 52.5 | |
レンズ構成 (群-枚) | 10-14 | |
画角 (APS-C)?*1 | 44° | |
画角 (35mm判) | 63° | |
開放絞り (F値) | 1.4 | |
最小絞り (F値) | 16 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.27m(AF時) 0.25m(MF時) |
|
最大撮影倍率 (倍) | 0.23倍(AF時) 0.26倍(MF時) |
|
フィルター径 (mm) | 67 | |
手ブレ補正 | - (ボディ側対応) | |
テレコンバーター (1.4x) | 非対応 | |
テレコンバーター (2.0x) | 非対応 | |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 76×96 | |
質量 約 (g) | 524 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
- FE 35mm F1.8
- Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA
- 35mm F1.4 DG HSM
- 35mm F1.2 DG DN
- 35mm F2 DG DN
- 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- AF 35mm F1.4 FE
- AF 35mm F1.8 FE
- AF 35mm f/2.8 FE
- Loxia 2/35
- Batis 2/40 CF
- NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE
- NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount
- 7Artisans 35mmF1.4
- IBERIT 35mm F/2.4
- ANTHY 35mm F1.8
- YN35mm F2S DF DSM
関連記事
- 2021-02-09:ソニーが本レンズの発売延期を発表しました。発売日は今のところ未定です。
- 2021-01-14:海外先行で正式発表されました。価格はFE24mm F1.4 GMと同程度となっています。(更新:国内でも正式発表)
・2021年2月12日発売予定
・希望小売価格198,530円+税
・2021年1月19日(火)10時より予約販売開始予定 - 2021-01-13:既にDPReviewがフライングでサンプルギャラリーを公開しています。
- 2021-01-13:ソニーが間もなく「FE 35mm F1.4 GM」を発表すると噂されているので専用の情報収集ページを作成しました。
レンズサイズ比較
FE24mm F1.4 GM・FE85mm F1.4 GM
FE35mm F1.4 ZA
海外の評価
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Sony 35mm F1.4 GM
レンズの紹介:
- 主な仕様
・重量:524g
・価格:1700ユーロ
・絞り:F1.4-16
・全長:96mm
・フィルター:67mm
・絞り:11枚
・AF/MFスイッチ
・AFLボタン
・クリックレススイッチ
・絞りリング
・防塵防滴
・最短撮影距離:27cm
・レンズフード付属 - 古いFE 35mm F1.4 ZAに取って代わるレンズだ。シグマ35mm F1.2 DG DNと共に最高の35mmを競い合うものである。
ビルドクオリティ:
- ビルドクオリティはGMレンズらしいトップクラスのものである。
携帯性:
- 第一印象はその軽さとコンパクトさだ。
操作性:
- クリックレスに対応する絞りリングを備えている。
- 非常に優れたエルゴノミクスだ。
オートフォーカス:
- 静止画・動画どちらでも超高速で正確かつ静かに動作する。
- α1の30コマ秒の連続撮影に対応している。
- 瞳AF・トラッキングAFは完璧に機能する。
マニュアルフォーカス:
- フォーカスリングは滑らかでリニアな動作である。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- α7R IVでテストした。
- 全体的に性能は際立っている。
- 絞り開放から際立った性能に近い優れた画質だ。
- F2.8まで絞るとフレーム全域で際立った性能となる。四隅でここまでシャープなレンズはめったに見ない。
- 私がテストしてきた中で最もシャープな35mmである。APO 35mm F2をテストするのが楽しみだ。
- 6100万画素のためF8から回折が始まっている。
- ポートレートでも際立ったシャープネスであり、おそらくキレ過ぎる。
- 肌調が厳しいFE 35mm F1.8と異なり、優れた描写できちんとしたコントラストである。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 玉ボケは絞っても円形だ。
- いつものように四隅に向かうほど玉ボケは口径食の影響を受ける。
- 後ボケは優れている。騒がしい背景でも非常に滑らかなだ。FE 35mm F1.8より遥かに優れている。
- 発色は素晴らしい。とても自然でバランスの取れたコントラストである。
色収差:
- 倍率色収差はとても少ない。
- とても少ないが、厳しい環境では発生している。
- 35mmレンズの中では最高のパフォーマンスだ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 少ない。
周辺減光:
- F1.4で目に付くがF2.8で解消する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 非常に良好だが、完璧では無い。
- 35mmの中では最高だ。
- 絞ると素敵な光条が発生する。
競合35mmとの比較:
- いくつか選択肢があるものの、最も近いレンズはシグマ「35mm F1.2 DG DN」だ。
- 小型軽量な選択肢であれば、私の好みは以下の通りだ。
1:SIGMA 35mm F2 DG DN
2:SAMYANG AF 35mm F1.8 FE
3:YONGNUO YN 35mm F2S DF DSM
4:SONY FE 35mm F1.8 - F1.2-F1.4大口径レンズの中では、ソニーGMが最も小さく、最も軽量で、最も高価で、最短撮影距離が最も短いレンズだ。
- ソニーとシグマのみ絞りリングを備えている。ただし、シグマはソニーGMと比べて2倍の重量、で40%全長が長い。
- ビルドクオリティはソニーGMとシグマDG DNがトップクラスだ。
- シャープネスはソニーGMがトップだ。それにシグマが続く。ソニーGMの利点はF2.8までの絞り開放における四隅の性能である。この差は6100万画素の場合で分かる程度だ。
- 他の35mm F1.4はソニーGM・シグマと比べると遥かに悪い。
- シャープネスのランキング
1:FE 35mm F1.4 GM
2:35mm F1.2 DG DN
3:35mm F2.8 Di III OSD
4:35mm F2 DG DN
5:FE 35mm F1.8
6:YN 35mm F2S DF DSM
7:IBERIT 35mm F2.8
8:FE 35mm F1.4 ZA
9:35mm F1.4 DG HSM
10:NOKTON 35mm F1.2
11:ANTHY 35mm F1.8
12:AF 35mm F1.8 FE
13:AF 35mm F1.4 FE
14:FE 35mm F2.8
15:Loxia 35mm F2
16:AF 35mm F2.8 FE
17:Lerlee 35mm F1.2
18:NOKTON 35mm F1.4 - ソニーGMとシグマはどちらも非常に高品質な玉ボケだが、シグマが少し良好だ。F1.2のボケと滑らかな描写で優れている。
- 歪曲収差はシグマのほうが目立つが補正可能だ。
- 周辺減光はソニーGMのほうが少し目立つ。
- 色収差はソニーGMのほうが良好だ。
- 逆光耐性はGMのほうが優れている。
- AFはソニーGMとシグマはどちらも優れている。ただし、α1の30fpsに対応するのはGMだ。
- どちらも動画で優れたレンズとなるが、シグマのほうがフォーカスブリージングが遥かに少ない。ソニーGMはブリージングが目立つ。
全体的に見て、シグマとソニーGMは80%の領域で見分けがつかない。どちらも優れたシャープネス・ボケ・発色である。ソニーGMのほうが優れたシャープネスを備えたうえに小型軽量だ。逆光耐性や色収差補正も優れている。比較してシグマはボケが綺麗で動画撮影時のブリージングが少ない。
総評
長いこと待ったが、待っただけの価値があるレンズだ。最高の35mmであり、際立ったシャープネスと非常に滑らかな後ボケ、優れた玉ボケや発色を備えつつ、小型軽量なレンズである。さらにα1の30fps連写にも対応している。強くおススメできるレンズだ。
唯一のライバルはシグマ35mm F1.2 DG DNだ。少し安価だが、40%大きく、100%重い点に注意が必要だ。しかし、ソニーGMより良好なボケ描写とF1.2の絞り値はポートレートで役に立つだろう。動画撮影ではブリージングが少ない。
- 長所:
・抜群のシャープネス
・滑らかな後ボケ
・優れたコントラスト
・優れた玉ボケ
・ポートレートの描写
・優れたAF
・小型軽量
・防塵防滴
・優れたエルゴノミクス
・逆光耐性
・色収差補正
・リニアな操作性のMFリング
・最短撮影距離が短い - 平凡:
・F1.4の光量落ち(F2.8では解消する)
・価格(最も高価だがそれだけの価値がある) - 短所:
・動画撮影時のフォーカスブリージング
DPReview
DPReview:Sony FE 35mm F1.4 GM field review
- レンズの紹介:
・Eマウント用のハイエンドな35mm単焦点レンズだ。
・比較的小さいにも関わらず、性能は良好だ。
・Eマウントには手ごろな35mmが溢れかえっているが、大口径レンズとしては「FE35mm F1.4 ZA」「FE35mm F1.8」「35mm F1.2 DG DN」「35mm F1.4 DG HSM」「AF35mm F1.4 FE」「AF35mm F1.8 FE」などがある。
・35mmは旅行、ルポルタージュ、ウェディング、イベント、ポートレートなどに最適だ。 - ビルドクオリティ:
・GMasterシリーズらしく、本当に頑丈なレンズだ。
・マウント部を含めて全体的にシーリングされている。
・絞りリングは金属製、フォーカスリングはゴム製だ。
・全体的に大部分は高強度なプラスチックである。
・フィルター径は67mmと控えめだ。前玉は撥水撥油性のあるフッ素コーティング処理されている。 - 携帯性:
・最近のαシリーズと組み合わせると、少しフロントヘビーだがバランスはかなり取れている。
・35mm F1.4クラスのレンズとしては最小・最軽量の選択肢だ。 - 操作性:
・AF/MFスイッチのほか、AFLボタンを搭載している。これはカメラ側でカスタマイズが可能だ。
・右側面には絞りリングのクリックを有効・無効にするスイッチがある。 - オートフォーカス:
・最短撮影距離が少しだけ短い。
・非常に高速と言うわけではないが、かなり速い。近距離から無限遠まで0.8秒ほどだ。35mmで撮影する被写体に十分高速と言えるだろう。
・意外にもAF速度はFE35mm F1.4 ZAのほうが少し速い。シグマの35mm F1.2 DG DNはさらに高速だ。特にAF-C時に明確な差がある。
・残念ながらフォーカスブリージングの抑制は不十分だ。画角は大きく変化する。 - マニュアルフォーカス:
・フォーカスリングはリニアな応答性である。回転速度に関係なく、回転量に応じた変化がある。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・接写でも非常にシャープで使いやすい。35mm F1.4 ZAと比べて絞り開放のシャープネスには違いがある。
・絞ると全体的によりシャープとなり、6100万画素にも対応している。ピクセルシフトマルチショットにも耐えうる性能だろう。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・このレンズにおけるもう一つの強みだ。
・玉ボケには「玉ねぎボケ」の兆候が少なく、騒がしくなる縁取りなどは見られない。これらはFE35mm F1.4 ZAの欠点だった。
・口径食はいくらか見られるが、それが気になるかどうかはあなた次第だ。11枚絞りのおかげで絞っても円形を維持している。
・騒がしい背景でも本当に滑らかなボケ描写だ。 - 色収差:
・このレンズにアキレス腱があるとすれば軸上色収差だ。倍率色収差は良く補正されている。
・絞り開放ではピント面の前後にグリーンとマゼンダの色付きが発生する。35mm F1.4 ZAや35mm F1.8と比べるとある程度優れている。
・幸いにもF2まで絞ると抑えられている。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・デジタル補正なしでも歪曲収差は良く抑えられている。 - 周辺減光:
・周辺減光は目立つが、最新センサーを搭載したカメラであれば増感しても問題無いはずだ。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・逆光状態でもフレアやゴーストを発生させることは難しい。
・絞ると見栄えの良い光条が発生する。 - 作例集
総評
35mmレンズとしては好まれやすいレンズだ。絞り開放からシャープで、間違いのないビルドクオリティを備えつつサイズや重量は抑えられている。FE35mm F1.4 ZAの光学性能をほぼ全ての点で上回り、売り出し価格は安い。その一方でフォーカス速度はシグマ35mm F1.2 DG DNのほうが速いことには驚いた。
静止画撮影で唯一問題となるのは軸上色収差だ。幸いにも高コントラストな領域でのみ問題となり、F2まで絞れば改善する。それ以外は最高のパフォーマンスだ。逆光耐性・光条・ボケ・接写性能についてケチをつけることは出来ない。
35mmの大口径単焦点を探していたハイアマチュアやプロフェッショナルにとって、長い間待ち続けていた選択肢だ。最高評価(GOLD)に相応しいレンズであり、強くおススメする。
長所:絞り開放から本当に見事なシャープネス・滑らかなボケ・優れたビルドクオリティ・適度にコンパクト・便利な最短撮影距離・素敵な光条・逆光耐性・歪曲収差補正
短所:軸上色収差・フォーカスブリージング・AFは際立って速いわけではない
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Sony FE 35 mm F1.4 GM : un objectif tout simplement excellent
- レンズの紹介:
・FE24mm F1.4 GMの登場から2年後、ソニーは新しい35mm F1.4 GMを発表した。
・現状、Eマウントの35mmレンズは10本以上存在する。直接の競合レンズは「FE35mm F1.4 ZA」「35mm F1.2 DG DN」「AF35mm F1.4 FE」の3本だ。
・このレンズは大口径35mmの選択肢では最も高価なレンズである。 - ビルドクオリティ:
・ハイクオリティなプラスチックと金属パーツを使った頑丈な外装だ。それでも524gと比較的軽量である。
・防塵防滴仕様のレンズである。 - 携帯性:
・F1.4と明るいレンズだが、競合する35mm F1.4レンズ群と比べると遥かにコンパクトだ。 - 操作性:
・AF/MFスイッチのほかにAFLボタンを搭載している。
・絞りリングはデクリック機能にも対応している。
・フォーカスリングは適切な抵抗量と滑らかさで優れた操作性を実現している。
・カスタマイズに対応したコントロールリングは存在しない。 - オートフォーカス:
・ソニー製カメラとの組み合わせで非常に良好なAFだ。
・ほとんど瞬間的にとても静かに動作する。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正を搭載していないが、ボディ側の補正機能を利用することができる。 - 解像性能:
・α7R IVと組み合わせてテストした。
・我々のラボテストでは最高クラスのテスト結果を得ることが出来た。
・F1.4から非常に良好で、F4で過去最高の結果となる。
・F2.8?F5.6の絞り値でフレーム全体で最も均質的な画質となる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・素敵な玉ボケだ。
・非球面レンズの影響は少ないが、わずかに玉ねぎボケの兆候が見られる。
・フレーム四隅に向かって口径食の影響がある。
・ボケ量が大きくなる焦点距離では無いが、それでも高く評価できる描写だ。 - 色収差:
・色収差は目に見えない程よく補正されている。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・広角レンズながら歪曲収差は十分補正されている。さらにデジタル補正も有効だ。 - 周辺減光:
・F1.4における光量落ちが目立つ。
・クリエイティブな効果となることもあるが、デジタル補正で修正することも可能だ。このレンズにおける珍しい欠点である。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。
総評
数ある35mmレンズの中でも並外れたシャープネスと高い光学性能を備えたレンズだ。高価だが、汎用性の高いプレミアムレンズを探しているのであれば検討する価値がある。より手ごろな価格のレンズを探しているのであればサムヤンAF35mm F1.4やFE35mm F1.8を考えてみよう。
長所:F1.4・防塵防滴・良好仕上がり・AFLボタン・絞りリング・優れたシャープネス
短所:手ぶれ補正なし・周辺減光・F1.4における均質性
Xitek
Xitek:小体? 大作? 索尼FE 35mm F1.4 GM??
- レンズの紹介:
・2015年に登場したFE35mm F1.4 ZAに続く2本目の大口径単焦点レンズだ。
・小型軽量で新開発の光学設計を採用し、デュアルXDリニアモーターにより高速AFを実現している。 - ビルドクオリティ:
・デザインは基本的に24mm F1.4 GMと同じである。
・全体的にサイズが小さく、フィルター径はわずか67mmだ。
・レンズフード装着時の全体的なグリップ感は比較的快適だ。携帯性を重視するミラーレスカメラのニーズを満たすものである。 - 携帯性:
・φ76mm×96mm、重量は524gだ。全体的にとてもコンパクトで、ZAレンズより遥かに小さい。
・ソニー製カメラと組み合わせた際のバランスはとても良好だ。 - 操作性:
・幅広いフォーカスリングは適度な抵抗量を持ち、とても滑らかに動作する。
・AFLボタンはカメラ側でカスタマイズ可能だ。
・24GMと同じく絞りリングを搭載し、F1.4?F16の間で調整可能だ。Aポジションでカメラ側での制御も可能である。
・デクリック機能もあり、動画撮影で滑らかな絞り操作も可能である。 - オートフォーカス:
・デュアルXDリニア駆動で動画撮影にも適している。高速で静かなAFだ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α7R IVとの組み合わせでテストした。
・絞り開放から中央と端はどちらも非常に良好だ。特に中央と端の画質差は小さく、基本的にMTF曲線と一致する性能である。
・F2まで絞ると全体的にシャープネスが向上する。F5.6まで絞ると中央から端まで基本的に同じ画質だ。
・F11まで絞るとシャープネスが低下し始める。F16は画質低下が明らかなのでおススメしない。
・全体的に6100万画素のα7R IVのセンサー性能に耐えうる解像度である。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケは比較的柔らかく美しい描写だ。特に点光源の玉ボケは良好である。
・口径食はF1.4でいくらか見られる。 - 色収差:
・絞り開放で明らかに色収差があるものの、絞ると色づきは弱くなる。
・基本的にF5まで絞ればパープルフリンジは見られない。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・補正をオフにするといくらか糸巻き型の歪曲が発生する。しかし、それほど目立たない。 - 周辺減光:
・F1.4での光量落ちは顕著だ。
・絞ると改善され、カメラ内補正を適用すると大幅に改善する。 - コマ収差:
・遠景の街灯をF1.4で撮影してもコマ収差は見られない。 - 逆光耐性:
・優れた逆光耐性だ。 - 作例集
総評
12本目のGMasterレンズは大口径35mmの性能をさらに向上させた。レンズサイズと重量を抑えると共に、6100万画素にも耐えうる優れたシャープネスを実現している。ポートレート、日常、風景の撮影に最適だ。
Mobile01
Mobile01:Sony 35mm f/1.4GM 畫質是基本 輕巧才是特異功能!
- レンズの紹介:
・ソニーユーザー待望の35mm F1.4 GMが遂に登場した。
・G Masterはこれまで高い評価を得ており、このレンズで12本目となるシリーズだ。
・35mmは過去に「標準焦点距離」と呼ばれている焦点距離だ。風景・日常などの撮影にとても適している。 - ビルドクオリティ:
・レンズ鏡筒の大部分は金属製だが、ネームプレート付近の筒がプラスチック製となっている。35mm F1.4 ZAは外装が全体的に金属製である。
・防塵防滴仕様である。
・フィルター径は67mmだ。
・10群14枚のうち、2枚のXAレンズと1枚のEDレンズを使用している。
・フード先端には衝撃を吸収するゴムカバーが付き、内側には反射を抑えるため植毛されている。 - 携帯性:
・このレンズの重量は524gだ。664gのα7R IVと組み合わせると1,189gとなる。軽いわけではないが、バランスはとても良好だ。
・レンズの直径が大きくないため、フード無しでボディに装着すると僅かに前かがみとなる。
・35mm F1.4 ZAはフィルターサイズが72mmであり、GMとのサイズ差は明らかだ。
・レンズサイズは20mm F1.8 Gや24mm F1.4 GMを彷彿とさせるものだ。 - 操作性:
・絞りリングはクリック/クリックレスで操作可能だ。 - オートフォーカス:
・400mm F2.8から採用が始まったXDリニアモーターは135mm F1.8 GMや12-24mm F2.8 GMなどでも使用している。
・最短撮影距離から無限遠までの移動は時間がかかるが、一般的な撮影距離1mから無限遠までは移動時間が大幅に短くなる。
・全体的に見てフォーカス速度は平凡だ。速いとは言えないと思う。しかし、人間を追従するには問題のないフォーカス速度だ。 - マニュアルフォーカス:
・このレンズには目立つフォーカスブリージングが発生している。静止画では問題無いが、動画では気を付ける必要がありそうだ。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・中央はMTFにとても近い。F1.4とF8の違いは非常に良く観察しないと分からない。
・四隅は6100万画素のα7R IVを使ってF1.4とF8の違いが判る程度だ。
・F1.4でも問題無い解像度だが、最高のパフォーマンスを得るのであればF8まで絞りたい。
・2400万画素のα7 IIIで使う場合、F1.4とF8の違いが分からないほどにシャープだ。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・逆光下で色収差は発生するが、絞ると改善する。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・35mmで歪曲収差は発生しにくい。とは言え、補正はオンにしておくのが良いだろう。 - 周辺減光:
・周辺減光は補正のオンオフに関わらず非常に目立つ。
・補正オンのF1.4は補正なしのF2.8と同等だ。 - コマ収差:
・影響は見られるが大きな問題ではない。2400万画素や4200万画素では分かりにくいような収差量だ。 - 逆光耐性:
・通常のテストでフレアやゴーストはほとんど見られない。逆光耐性は非常に良好だ。
・コントラストの高い環境で光が入るとゴーストとなる可能性がある。
・写真に過度な影響がない、適切なパフォーマンスだと思われる。
総評
このレンズはフルサイズミラーレス市場で”数少ない”35mm F1.4である。そして35mm F1.4としては珍しい600g以下のレンズである。これほどの軽量化は難しかったことだろう。光学性能の面では非常にシャープで、F1.4とF8の画質差が分からないほどである。これは6100万画素のカメラを使ってもほぼ同じとなる。光学性能はG Masterの名に恥じないものだ。さらに第2世代のナノARコートにより優れた逆光耐性を備えている。
ただし、色収差はいくらか後処理が必要で、フォーカシングには目立つブリージングが発生する点には注意が必要だ。
全体的に見て、G Masterシリーズらしい非常に高い光学性能を実現しつつ、小型軽量な35mm F1.4に仕上がっている。強くおススメできるレンズだ。
Lenstip
Lenstip:Sony FE 35 mm f/1.4 GM
- レンズの紹介:
・ソニーEマウントの35mmは2013年に登場した35mm F2.8から始まり、2015年に35mm F1.4 ZAが登場、そして2019年には35mm F1.8がリリースされた。
・ソニーEマウントの35mmがほぼ完成したと思ったら、2021年に35mm F1.4 GMが登場したので驚いた。ツアイスと同じパラメータだが、小型軽量でより複雑な光学設計と効果的なリニアモーターを搭載している。
・発売前にソニーからプリプロダクションモデルを送ってもらったのでテストすることが出来た。 - ビルドクオリティ:
・35mm F1.4レンズの中では最も複雑な光学設計だ。ただし、レンズは重くも大きくもない。依然としてツアイスが最も大きいままだ。
・金属マウント付近には直径33mmの後玉が配置されている。
・レンズマウント付近の外装はプラスチック製だ。
・レンズの製造国はタイである。
・直径43mmの前玉が固定されている。
・フィルター径は67mmだ。
・レンズ構成は10群14枚で、2枚のXAレンズと1枚のEDレンズを含む。
・11枚の絞り羽根を備え、F1.4からF16の間で操作可能だ。
・レンズには前後のキャップとフード、そして頑丈でスタイリッシュなケースが付属する。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・幅19mmの絞りリングは1/3段ごとに動作する。きちんと動作し、クリックを解除することも可能だ。これが動画撮影者にとって朗報である。
・フォーカスロックボタンとAF/MFスイッチを搭載している。 - オートフォーカス:
・α7R IIとの組み合わせでノイズレスだ。
・ピント全域を移動するには0.8?0.9秒ほどかかるので、賞賛すべきパフォーマンスではない。ジャーナリズムレンズとしては遅い。
・α7R IVと組み合わせるとパフォーマンスが向上する。遥かに高速となり、全域を0.5秒もかからずに移動する。非常に良好な結果だ。
・面白いことに35mm F1.8はさらに高速である。
・フォーカス精度はケチのつけようがない。屋内でも屋外でも非常に良好だ。 - マニュアルフォーカス:
・24mm幅のフォーカスリングは電子制御でピントを操作する。ピント移動量は回転速度にもよるが、約120?150°だ。
(訳注:リニアなレスポンスのため回転角は一定だと思われますが…) - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α7R IIIのRAWファイルで測定している。
・良像の基準値は約39-41lpmmだ。
・最高の単焦点レンズで70lpmmを超えることができる。
・今のところシグマ105mm F2.8 DG DNが80.4lpmmを記録している。
・中央は本当に素晴らしい結果であり、105mm F2.8 DG DNのレコードに近い。
・絞り開放から中央は既に66lpmmを超える。35mm F2.8 ZAでは絞っても達成しなかった数値だ。
・F2.8まで絞ると78.9lpmmに達し、フォクトレンダーのレコードを打ち破る。
・F4まで絞ると79.7lpmmまで向上する。誤差の範囲でレコードのシグマと同等だ。
・APS-Cフレームも最上級だ。F1.4で既に49lpmmの良好な結果を得ることが出来た。絞ると70lpmmまで向上する。これは一部の単焦点レンズでフレーム中央でも到達しない数値だ。
・フルサイズ端もケチのつけようがない。F1.4で43.6lpmmとなり良像を上回っている。絞ると素早く改善し、F2.8からF5.6で約58lpmmの非常に良好な水準となる。
・弱点は何一つ存在しない。拍手喝采! - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケは非常に良好だ。
・非球面レンズを使用しているものの、玉ねぎボケの兆候は全く見られない。
・縁取りは強く無く、口径食はF1.4で目に付くだけだ。F2まで絞ると改善し、F2.8までに解消する。 - 色収差:
・軸上色収差は完璧な補正状態では無いが大きな問題は無い。面白いことに、ボケに色づきが見られるのは分かるが、被写界深度内の境界近くで色づきが見られる。1段絞ると改善するがまだ目に付く。
・倍率色収差の補正状態は極めて良好だ。全域で0.02%であり、等倍でチェックしても全く認識できないくらいである。 - 球面収差:
・球面収差について大きな影響は見られない。 - 歪曲収差:
・FE 35mm F1.8の状態に近い。APS-Cでは実質ゼロ、フルサイズで+0.73%の糸巻き型だ。
・35mm F1.8よりも少し悪いが、実写で気になることは無いはずだ。 - 周辺減光:
・APS-CのF1.4で-1.12EVとなる。F2まで絞れば問題無い。
・フルサイズのF1.4では-3.08EVの目立つ減光が発生する。
・F2まで絞っても-2.00EVと目立つ。さらに絞ってもあまり改善しない。
・F2.8で-1.63EV、F4で-1.34EVとなる。 - コマ収差:
・35mm F1.8はコマ収差について指摘する部分があったものの、このレンズの補正状態はセンセーショナルだ。
・絞り開放のフルサイズ四隅でも収差の影響は気づきにくい。拍手喝采だ!
・非点収差はわずか1.4%で無視できる水準である。 - 逆光耐性:
・複雑な広角レンズにも関わらず、逆光耐性は非常に良好だ。
・ゴーストはほとんど見えず、コントラストの大幅な低下は見られない。グッジョブだ! - 作例集
総評
このレンズについて長く書く必要は無いだろう。記録的な解像性能を備え、欠点は一つだけだ。エディターズチョイスに相応しい優れたレンズで間違いない。このような製品が市場により増えればいいのにと思っている。
長所:頑丈な外装・防塵防滴・センセーショナルな中央画質・非常に良好なAPS-C画質・良好なフルサイズ隅の画質・無視できる倍率色収差・球面収差の問題ナシ・きちんとした歪曲収差補正・優れたコマ収差補正・非点収差が実質ゼロ・逆光耐性・ボケが非常に良好・静かで高速なAF
短所:絞っても解消しない周辺減光
Digital Camera World
Digital Camera World:Sony FE 35mm F1.4 G Master review
- レンズの紹介:
・4本目となるソニー製のフルサイズ用35mm単焦点だ。過去に35mm F1.4 ZA・35mm F2.8 ZA・35mm F1.8をリリースしている。
・このGMレンズはFE 35mm F1.8の上位モデルにあたる。ビルドクオリティが優れており、G Masterらしい優れた光学性能を期待できる。
・2本のツアイスレンズは継続する。
・絞り:F1.4-16
・絞り羽根:11枚
・最短撮影距離:0.27m
・最大撮影倍率:0.23倍
・サイズ:φ76×96mm
・重量:524g
・フィルターサイズ:67mm - ビルドクオリティ:
・35mmの焦点距離について解説する必要は無いだろう。多くの人から理想的なストリートレンズとみなされており、過去に何度も作られてきたレンズだ。
・レンズ構成中には2枚のXAレンズと1枚のEDレンズを含む。
・11枚の絞り羽根を搭載しており、可能な限り最高のボケ味を生み出すことが可能だ。
・ツインXDリニアにより、可動部に摩擦の無いフォーカシングが可能である。 - 携帯性:
・高い光学性能と2基のXDリニアを搭載した35mm F1.4レンズとしては予想外にコンパクトだ。 - 操作性:
・絞りリングのクリックストップが肯定的な感触だ。F16からAポジションへ移動することも出来る。
・レンズには絞りリングのクリックを解除するスイッチとAF/MFを切り替えるスイッチを搭載している。 - オートフォーカス:
・高解像なレンズのため、ピンポイントなフォーカシングが必要となる。
・最高の精度を発揮するにはフレキシブルスポットのSサイズを使う必要があった。
・フォーカシングは滑らかで、実質的に無音で動作する。
・AFで唯一問題があるとしたら、フォーカスブリージングが少し目に付くくらいだ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正は無いが、一般的に大口径レンズで期待すべき機能ではない。 - 解像性能・コントラスト:
・実写では我々が望んでいた全てが詰まっている。F1.4での解像度は驚異的だ。
・絞り開放のコントラストも見事だ。F1.4を迷わず使うことが出来る。
・絞り開放から抜群の中央解像が得られる。
・必然的に四隅は少しソフトとなるが。広角レンズとしてはシャープネスの低下がとても少ない。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・実写見つけた唯一の光学的問題は軸上色収差だ。それでも、このようなレンズとしては非常に良好な水準と言える。
・倍率色収差はほぼゼロに近い数値だ。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・歪曲収差は穏やかな糸巻き型である。 - 周辺減光:
・記載なし。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・ナノARコーティング IIは逆光でもフレアとゴーストを良好に抑えている。
総評
FE 35mm F1.4 GMは高価なレンズだ。とは言え、これはG Masterシリーズであり、見事な光学性能が期待でき、価格を正当化するものだ。
このレンズは2つの点で際立っている。
一つ目はサイズだ。小さくは無いが、FE 35mm F1.4 ZAなどよりもコンパクトである。
二つ目は使い勝手だ。クリックを解除できる絞りリングを搭載し、滑らかで軽いフォーカスリングやカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを搭載している。素晴らしい使い勝手のレンズだ。
これは単なるハイスピードレンズ以上の価値があるレンズだ。
長所:F1.4・多用途な35mmの焦点距離・デュアルXDリニア・際立った光学性能
短所:まずまず高い・大きくは無いが小さくもない
DPReview
DPReview:Hands-on with new Sony FE 35mm F1.4 GM
- ソニーはついにG Masterシリーズの35mmレンズを発表した。
- FE 35mm F1.4 GMは39本目となるソニーEマウント用のフルサイズ対応レンズだ。
- 古いFE 35mm F1.4 ZAに取って代わるものではない。
- FE 24mm F1.4 GMと非常に良く似ている小型軽量デザインだ。重量は524gであり、ZAよりも軽量だ。フィルターサイズも72mmに対して67mmと小さくなっている。
- 驚くほど軽量な設計だが、信じられないほど頑丈な作りだ。他のGMシリーズと同じく防塵防滴に対応しており、前玉はフッ素コーティング処理されている。
- 最短撮影距離は0.27m、最大撮影倍率は0.23倍である。このタイプのレンズとしては平均的だが、ソニーはこの際の画質について強調している。
- デュアルXDモーター駆動により、ピント距離全域において静かで正確な動作が可能となっている。ほぼ瞬間的に動作するので高速で動く被写体に適している。
- フォーカスリングはリニアなレスポンスで操作可能だ。同じ回転量であれば常に同じ量でピントが変化する。さらにリングは滑らかに回転するので、動画撮影に最適だ。
- カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを搭載している。
- 絞りリングはクリックを解除することも可能だ。
- 動画撮影における唯一の欠点はフォーカスブリージングが目立つことだ。
- XAレンズを含む10群14枚構成の光学設計だ。フレーム全体で優れたシャープネスを発揮し、軸上色収差はEDレンズで効果的に抑えられているはずだ。
- 11枚の絞り羽根により、絞ってもほぼ円形の絞りに対応しており、魅力的な玉ボケと後ボケとなる。
- ナノARコーティング IIを採用し、フレアとゴーストを抑えている。
- このレンズを使って2時間ほど撮影することが出来た。この間に我々はレンズの描写に感銘を受けた。F1.4から等倍までシャープな画質だ。
- 軸上色収差は十分に補正されているが、適度な量が残っている。F2まで絞ればほとんど問題となることは無いだろう。このクラスのレンズとしては良好な補正状態である。ただし、キヤノンEF35mm F1.4Lほどではない。
- 35mm F1.4 ZAのアキレス腱だったボケは滑らかで心地よい描写となった。玉ボケは非球面レンズの影響や口径食が適切に抑えられ、四隅のボケが騒がしくない。
- フレアやゴーストは適切に抑えらており、太陽をフレームに入れても見苦しいフレアやゴーストを誘発するのは難しい。
- 絞ると22本の光条が発生する。
全体的にレンズサイズと重量を考慮すると、光学性能は特に印象的だ。このレンズは2月中旬に希望小売価格1400ドルで発売される。
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Sony FE 35mm F1.4 GM?Review
- レンズの紹介:
・ソニーEマウント用の大口径準広角レンズだ。
・APS-Cで使うと52.5mmに相当する画角となる。
・価格はアメリカで1399.99ドルだ。 - ビルドクオリティ:
・XAレンズとEDレンズを含めたレンズ設計により、フレーム全体がシャープで色収差を抑えた光学設計を実現している。
・フレアやゴーストを抑えるナノコーティングAR IIを採用し、汚れを防ぐフッ素コーティング処理も施されている。
・防塵防滴仕様だが、100%の耐候性とは言及されていない。
・11枚絞りで魅力的なボケ描写となる。
・外装には金属とエンジニアリングプラスチックが使われている。ビルドクオリティは優れており、確かにフラッグシップGMシリーズらしいものだ。
・フィルター径は67mmだ。
・ハイクオリティなレンズフードとソフトケースが付属する。 - 携帯性:
・重量は524gだ。このような大口径レンズとしては非常に軽量である。
・シグマの35mm F1.2 DG DNは1,090g、全長136と最大級の大きさである。比較して遥かに携帯しやすいレンズだ。
・FE35mm F1.8よりもかなり重いが、FE35mm F1.4 ZAよりも143gも軽い。
・α7 IIIと組み合わせてバランスが取れている。フード装着時のサイズも見事なほどコンパクトである。 - 操作性:
・絞りリングは1/3段ごとに動作し、F1.4-F16の絞り値に対応している。
・絞りリングのクリックを解除する機能もある。
・カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを搭載している。 - オートフォーカス:
・最短撮影距離は27cm、この際の撮影倍率は0.23倍だ。
・XDリニアモーターを2基使用している。
・非常に静かで滑らかなフォーカシングだ。
・α7R IIIとの組み合わせで非常に高速である。
・ほぼ常に正確にピントを合わせ、悪条件でもハンチングの傾向は見られなかった。 - マニュアルフォーカス:
・最短撮影距離は25cm、この際の撮影倍率は0.26倍だ。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正は搭載していないので、カメラ側のボディ内手ぶれ補正を利用する。 - 解像性能:
・中央はF1.4から満足のいくシャープネスだ。F2?F11で最高のパフォーマンスを発揮する。
・端はF1.4で少しソフトだが、F2でシャープとなり、F2.8からF11で最高のパフォーマンスを得られる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・準広角レンズとしては非常に魅力的なボケ味だ。 - 色収差:
・色収差は目立たず、ハイコントラストな領域でのみ目に付く。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・僅かな糸巻き型歪曲が見られる。 - 周辺減光:
・周辺減光はF1.4で目立つ。
・減光を解消するには少なくとも3段は絞る必要がある。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・絞ると綺麗な光条が発生する。
・フードを装着した状態でも太陽をフレームに入れるとフレアの影響を受けやすい。しかし大部分の状況では十分に抑えられているように見える。 - 作例集
総評
Eマウントには35mm F1.4 ZAやF1.8、F2.8 ZAなどの選択肢がある。さらにシグマやタムロン、サムヤンなどのサードパーティ製レンズも多い。後発の35mm F1.4 GMが1400ドルの価格設定を正当化するためには、レンズが本当に優れている必要がある。
幸いにもビルドクオリティから機能性、画質や操作性など、全ての面で正当化できるレンズだ。まだ35mm単焦点レンズを購入していないのであれば、これが最有力候補となることだろう。比較的軽量ながら、しっかりとした光学設計を備えている。F1.4と短い最短撮影距離を使った大きなボケも魅力的だ。RAWで糸巻き型の歪曲収差があるものの、これはボディ内で補正可能だ。
オートフォーカスは高速でほぼ無音、そして信頼性が高い。デクリック機構のある絞りリングを含めて動画撮影にも最適だ。外装のビルドクオリティは非常に高く、防塵防滴にも対応している。
35mmが本当に好きで、手持ちに35mmのレンズがまだ無い場合は心からおススメ出来るレンズである。
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