このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF85mm F1.4 FE」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2020-09-08:キヤノンRFマウント版の国内流通が間もなく始まります。
- 2020-05-28:サムヤンがキヤノンRFマウント版を予告しました。
- 2019-07-06:Lenstipがレビューを掲載しています。
- 2019-07-02:PhotographyBlogがサンプルイメージを公開しました。
- 2019-05-30:購入早見表を追加しました。国内では77,000円程度となっている模様。
- 2019-05-28:Sony Alpha Blogがレビューを掲載しています。
- 2019-04-07:Dustin Abbottがサンプルギャラリーを掲載しています。
- 2019-03-19:サムヤンが正式発表しています。PhotographyBlogがハンズオン写真を公開していますね。
- 2019-03-13:間もなく本レンズが発表されると噂が出回っているので早速ページを作成しました。光学設計が「AF85mm F1.4 EF」と異なっているのか気になるところですね。公式発表から国内での取り扱い開始までは少しインターバルが開くかもしれません。
レンズデータ
管理人のレビュー記事
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー 完全版
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー 諸収差編
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー ボケ描写編
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー 遠景解像編
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー 解像力チャート編
- サムヤン「AF 85mm F1.4 RF」徹底レビュー 外観・操作性・AF編
レビュー
参考サイト
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
Model name | AF 85mm F1.4 FE | |
Aperture range | F1.4 ~ F16 | |
Lens optical construction | 11 Elements in 8 Groups | |
Special lens | HR 4, ED 1 | |
Coating | UMC | |
Minium focusing distance | 0.90m (2.95ft) | |
Magnification Ratio | x 0.11 | |
Diaphragm Blades | 9 | |
Filter size | 77.0mm | |
Maximum Diameter | 88.0mm | |
Mount | Sony FE | |
Angle of view | Full Frame | 28.9˚ |
ASP-C | 19.1˚ | |
Length | 99.5mm | |
Weight | 568g | |
Weather Sealing | o | |
AF/MF mode switch | X | |
AF Motor | DLSM |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- RF85mm F1.2L USM
- RF85mm F1.2L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- FE 85mm F1.8
- FE 85mm F1.4 GM
- 85mm F1.4 DG HSM
- 85mm F1.4 DG DN
- Loxia 2.4/85
- Batis 1.8/85
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参考動画
海外の評価
Phototrend
Phototrend:TEST DU SAMYANG AF 85 MM F/1,4 RF MONTURE RF
レンズの紹介:
- 2020年5月にサムヤンはAF 85mm F1.4 RFを発表した。
- RF85mm F1.2L USMより遥かに手頃な価格である。
- サムヤンはキヤノンRFマウントでAFレンズに対応した最初のサードパーティメーカーである。最初は2019年にAF 14mm F2.8 RFを投入している。
- 8群11枚のレンズ構成で、4枚の高屈折レンズと1枚のEDレンズを使用している。
- 主な仕様
・絞り:F1.4?F16
・レンズ構成:8群11枚
・絞り羽根:9枚 円形絞り
・最大撮影倍率:0.11倍
・最短撮影距離:0.90m
・フィルター径:77mm
・防塵防滴:対応
・AF:デュアルリニアフォーカスモーター
・重量:584g
・フード:取り外し可能
・サイズ:88×97.5mm - 59ドルでLens Stationを販売している。
- 2020年10月以前のファームウェアではEOS R5やR6で動作しない。
ビルドクオリティ:
- マットブラックの仕上がりが魅力的だ。外観はキヤノンのレンズとよく似ている。
- プラスチック構造はシグマほどの剛性では無いが、安っぽい印象ではない。
- 鏡筒はフォーカスリングとAF/MFスイッチのみのシンプルなデザインだ。
- レンズフードは本体にしっかりと装着できる。
- 防塵防滴仕様だ。
携帯性:
- EOS Rとの組み合わせで全体的に軽く感じる。重量は583gであり、ボディよりも軽量だ。
- 1.2kgのRF85mm F12Lよりも遥かに軽い。
操作性:
- 幅広いフォーカスリングはファインダーを覗いた状態でも操作しやすい。
- フォーカスリングの抵抗量はきちんとしている。
- キヤノン純正のようなコントロールリングは存在しない。
オートフォーカス:
- 2基のフォーカスモーターでレンズを駆動している。
- 完全に無音では無いが目立たない。
- 瞳検出は完全に機能する。
- F1.4では低照度でも良好に動作する。
- サードパーティ製レンズだが、AFに制限を感じることは無かった。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- ボケは綺麗だが、シャープネスに影響は見られない。
- 絞り開放から中央シャープネスは良好だ。F2でさらに良くなるが、まつ毛までしっかり解像するのでF1.4を躊躇することは無い。
- 四隅は中央ほどではないが、F2.8まで絞ればとても均質でディテールのある描写となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ・色:
- 滑らかな描写だ。背景をボカすのみならず、優しく繊細に描写している。
- シグマとは対照的で、ボケは騒がしくなく、コントラストは低い。
- キヤノンレンズと比べると、暖色寄りだ。劇的ではないが、色を一致させたい場合はホワイトバランスを調整する必要がある。
色収差:
- 色収差は問題とならないことに驚いた。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 多くの中望遠レンズと同じく、歪曲収差が問題となることは無い。
周辺減光:
- F2.8未満では光量落ちがとても目立つ。
- 2000枚の撮影で感じた欠点はここだけだ。
- カメラで自動補正出来ないのは残念だが、簡単に後処理できる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- フレアが問題とならないことには驚いた。
競合レンズ:
- EF85mm F1.8 USM:古いレンズだが人気がある。ボケは抜群の柔らかさでは無く、絞り開放ではいくらか色収差が発生する。古いレンズではあるが、説得力のある解像性能だ。低価格でおススメしやすいレンズである。
- RF85mm F1.2L USM:大きく高価で妥協のない画質を備えたレンズである。とは言え、四隅のシャープネスがこれほど必要なのか、鼻がボケるほど大きなF値が必要かどうか検討しなければならない。
- RF85mm F2 Macro IS STM:サムヤンとの価格差は50ユーロだ。しかし、異なる位置づけのレンズだ。光学性能はサムヤンと同じく申し分のないものだが、レンズの明るさはサムヤンほどではない。明るいレンズでは無いが、0.5倍のハーフマクロに対応し、光学手ぶれ補正も利用可能だ。防塵防滴仕様では無いので、使用環境に気を付ける必要がある。
- EF85mm F1.4L IS USM:最も自然な比較だ。光学手ぶれ補正を搭載してより頑丈な筐体だ。サムヤンよりも良好な性能だが、重量は2倍だ。
総評
間違いなく魅力的なレンズだ。ハイアマチュアのみならず、ポートレート、結婚式やイベント写真ととってプロを満足させるものだ。F1.4、手軽さ、防塵防滴は高く評価できる。フレア耐性や色収差補正はきちんとしており、オートフォーカスは非常に良好だ。プラスチック外装とコントロールリングが無いことは残念だが、コストパフォーマンスは優れている。
Digital Camera World
Digital Camera World:Samyang AF 85mm f/1.4 RF review
レンズの紹介:
- サムヤンは長年にわたり85mm F1.4を設計・製造してきた。実際、現在のラインアップには少なくとも異なる4種類のバージョンが存在する。そして光学性能は良好なものから素晴らしいものまで様々だ。
- これまで手ごろな価格ながら期待を上回る光学性能のMFレンズで実績を積み重ねてきた。
- RFレンズシステムにおける最初のサードパーティ製AFレンズをリリースしたのもサムヤンだ。(AF14mm F2.8 RF)
- キヤノンも85mm F1.2Lを2本用意しているが、はるかに高価なレンズである。
- 主な仕様
・キヤノンRFマウント
・AF対応
・フルサイズ対応
・手振れ補正なし
・8群11枚
・最短撮影距離90cm
・最大撮影倍率1:9.1
・絞り F1.4?F16
・フィルターサイズ 77mm
・重量583.8g
ビルドクオリティ:
- 鏡筒はアルミニウム合金で耐候性を備えている。
- 他のサムヤン製レンズと同じく、頑丈なつくりで、マットブラックの塗装は見た目が良い。
- MFレンズと異なり、AFや絞り制御、レンズ情報などの電気信号をカメラ側と通信可能だ。
- 電子接点でカメラと通信可能だが、カメラ内補正用のレンズプロファイルは格納されていない。AF14mm F2.8 RFは対応しているので不思議だ。これはファームウェアアップデートで対応する可能性がある。
- 8群11枚構成のレンズは1枚のEDレンズと4枚の高屈折レンズを使用している。
- 9枚の電磁絞りを採用している。
携帯性:
- 大きなレンズではあるが。大きすぎではない。
- 全長97.5mm、直径88mmだ。重量は584gである。
操作性:
- コントロールは電子制御式のフォーカスリングとAF/MFスイッチだけだ。
- RFレンズのようなコントロールリングは存在しない。
- フォーカスリングは重い抵抗があり、メカ式のような感触で操作できる。
オートフォーカス:
- アクチュエーターはデュアル超音波モーターを採用。高速で正確に動作する。
- 最短撮影距離は90cmのためクローズアップの撮影には不適である。
- ワンショットAFとサーボAFの両方で高速かつ正確だ。
- 完璧に無音ではないが、非常に静かな動作である。
- 瞳検出や被写体追従機能はすべて対応している。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F1.4から非常に優れたシャープネスとコントラストだ。
- F2.8まで絞るとさらに良好となり、パンチのある画質である。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 後ボケは滑らかだ。優れたポートレートレンズである。
色収差:
- 非常によく補正されている。
- 高いコントラストの領域を大きく拡大するとわずかな色づきを確認できる。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差はごくわずかだ。実写で問題とならないだろう。
周辺減光:
- F1.4で目立つ光量落ちが発生する。
- 絞ると着実に改善し、F4で解消する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- フレームに太陽が入るとフレアが発生する。
総評
AF 85mm F1.4 RFの物理的および光学的な構造の両方において、致命的な欠点が無く、価格設定は間違いなく強みとなるポイントだ。
非常に良好なビルドクオリティを備え、光学性能は現代の85mm F1.4としてしっかりとしたものである。RF85mm F1.2L USMはいくつかパフォーマンスの分野で優れているが、多大な初期費用を必要とする。
サムヤン AF 85mm F1.4 RFは性能と価格のバランスが取れているだけでない。キヤノンRFシステムユーザーが、クリエイティブな大口径単焦点を探している時に説得力のあるレンズとなるだろう。
- 長所:
・手ごろな価格
・良好な光学性能
・耐候性 - 短所:
・レンズプロファイルなし
・露出とAFの誤動作する可能性
ePHOTOzine RF
- 太いレンズだが重量は584gと控えめだ。
- レンズフードは所定の位置でしっかりと固定される。間違って外れる兆候はない。
- フィルター径は77mmだ。
- フォーカスリングは幅広く、信頼性のある優れたグリップを備えている。電子制御のフォーカスリングとしてはしっかりとしている。
- 最大撮影倍率は0.11倍と一般的だ。
- 「AF/MF」スイッチがフォーカスリング以外に唯一のコントロールポイントだ。
- 光学手ぶれ補正は搭載していない。シャッタースピードを速めに維持する必要がある。
- オートフォーカスは静かで高速なデュアルリニアモーターだ。
- 防塵防滴仕様は歓迎できる。
- ボディが小さいので装着時にカメラを水平に置くことが出来ない。
- シャープネス
中央:F1.4からF11まで優れた性能だ。F16でも非常に良好である。
端:F1.4~F2で非常に良好、F2.8~F8で優れた性能、F16まで非常に良好だ。 - 倍率色収差は中央でゼロに近い。端でもとても良好に補正している。
- 歪曲収差は糸巻き型の+0.17%と直線に近い。ほぼ必要無いがソフトウェアで補正可能だ。
- ボケは見事な美しさで滑らかな描写だ。
- 逆光耐性は良好だ。
- 周辺減光は絞り開放で目に付くが、1段絞ると穏やかとなる。
- 価格は599.99ポンドだ。RF85mm F1.2L/DSと比べると遥かに低価格である。画質を考慮すると優れたコストパフォーマンスだ。
低価格ながら優れたパフォーマンスのレンズだ。良好なビルドで高水準のシャープネスと美しいボケを実現している。ポートレートに最適なレンズと言えるだろう。
光学手ぶれ補正は搭載していないが、耐候性を備えたレンズなので悪天候での撮影でも問題無い。間違いなく強くおススメできるレンズだ。
長所:切れ味抜群・高速で正確なAF・低歪曲・良好な色収差補正・良好な逆光耐性・絞ると周辺減光が解消・防塵防滴・美しいボケ
短所:接写性能・手ぶれ補正非搭載・外装の直径が大きい
ePHOTOzine RF:Samyang AF 85mm f/1.4 RF Lens Review
PhotographyBlog RF
- キヤノンRFマウント用のフルサイズ対応中望遠単焦点レンズだ。4枚のHRレンズと1枚のEDレンズを含む8群11枚構成のレンズで、オートフォーカスにはデュアルリニアモーターを使用している。全天候仕様の設計で絞り羽根は9枚、最短撮影距離は0.90mで撮影倍率は0.11倍だ。
- 重量は582g、全長は約10cmだ。焦点距離を考慮すると大きく重いレンズだが、キヤノンRF85mm F1.2L USMと比べると重量は半分以下だ。
- 大型レンズフードを装着すると、小型なEOS RPと組み合わせバランスはあまり良く無い。EOS Rや近日発表予定のEOS R5と組み合わせるのが良いだろう。
- ビルドクオリティはとても良好だ。鏡筒はアルミ合金でレンズマウントも金属製だ。防塵防滴仕様で埃や雨、雪から保護されている。
- オートフォーカスはインナーフォーカスで「AF/MF」スイッチでフォーカスモードの切替が可能だ。
- オートフォーカスは高速で被写体のロックに0.25秒ほどかかる。比較してRF85mm F1.2Lはさらに高速だ。光環境に寄らずハンチングはほとんど発生しない。静かなAF駆動なので動画撮影にも最適だ。
- 色収差は目立たず、高コントラストな領域でのみ発生する。
- 周辺減光はF1.4めだつ光量低下が発生する。解消するには少なくとも3段絞る必要がある。
- 歪曲収差はほとんど発生しない。
- ボケの評価には個人差があると思うが、個人的にはとても魅力的なボケに見える。
- シャープネス
・中央:絞り開放はソフトでF2.8まで絞るととても良好となる。F2.8~F8でピークのパフォーマンスに達し、F11で回折の影響を受け始める・
・端:F1.4-F2はソフトだが、F2.8でシャープとなり、F4-F8で最適なシャープネスを得ることが出来る。
ソニーEマウント版には5つの主なライバルが存在するものの、キヤノンには2つのRF85mm F1.2Lだけだ。それを考えるとソニー版より魅力的な選択肢である。
ビルドクオリティ・画質・性能はソニー版と同等だ。値札を考慮するとビルドクオリティは驚くほど優れている。優れたレンズフードや防塵防滴仕様も一つのポイントとなる。
RFマウントで手ごろなポートレートレンズを探しているとしたら、選択肢は一つしかない。
PhotographyBlog:Samyang AF 85mm F1.4 RF Review
Dustin Abbott RF
Samyang RF 85mm F1.4 AF Review
外観・操作性
- キヤノン「RF85mm F1.2L USM」の価格設定の1/3未満で購入することができるにもかかわらず素晴らしい光学性能を備えたレンズだ。
- RF85mm F1.2Lは本当に素敵なレンズだが、多くのフォトグラファーにとって手が出せない値札だ。手ごろな価格帯のF1.8レンズはまだ投入されていないので、アダプター経由でEFレンズを使うしかない。このような状況下でネイティブRFマウントの大口径85mmは歓迎できるラインアップだ。
- ソニーFE版と比べてビルドやデザインには多くの共通点がある。しかし、いくつか変更点があることに気が付いた。
・鏡筒の仕上がりが異なり、光沢が少なくマットな塗装だ。
・RFマウントに合わせてフランジバックが調整されている。
・どちらも77mmフィルターを使用する。
・レンズフードが大きくなっている。
・AF/MFスイッチが追加されている。 - フォーカスリングは幅広く均質で滑らかに動作する。MF操作中はフォーカスガイドに対応している。
- ソニーFE版と同様、防塵防滴仕様だ。
- キヤノンRFレンズのようなコントロールリングは存在しない。
- レンズフードも含めて大きなレンズだが、EOS Rのハイクオリティなグリップとエルゴノミクスで簡単に操作できる。
- 絞り羽根は9枚円形絞りでF2.8まで絞ると羽根の形状が少し現れる。口径食の影響はあるが、F2.8まで絞ることで全体的に一貫した玉ボケとなる。
- 最短撮影距離は0.9m、撮影倍率は0.11倍と貧弱だ。ただし、85mm単焦点はおしなべて撮影倍率が低い傾向がある。幸いにもコントラストとシャープネスは良好だ。マクロレンズの代わりにはならないが、接写性能は良好である。
- 今のところボディ内レンズ補正には対応していない。今後ファームウェアアップデートで改善するかもしれないが、アップデートにはレンズステーションが必要となる。
AF
- サムヤンは過去数年間でオートフォーカスの性能を飛躍的に向上してきた。このレンズはデュアルリニア超音波モーターを採用している。「AF 14mm F2.8 RF」ほど高速かつ静かな動作では無いが、RF85mm F1.2Lとほぼ同じ性能だ。
- フォーカス精度はとても良好で簡単かつ正確だ。RF85Lと同じく前景にピントを合わせづらい傾向がある。
- 瞳AFは完璧に機能する。
画質
- 8群11枚のうち4枚の高屈折レンズと1枚のEFレンズを使用している。
- このレンズはポートレートに適した程よいシャープネスとコントラストだ。絞るとポートレートでは酷なシャープネスとなる。
- 歪曲収差は無視できる程度の糸巻き型だ。補正の必要はほとんど無い。
- 周辺減光は絞り開放で顕著だが、F2で改善し、F2.8でほぼ解消する。タムロン「SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)」と同程度の減光量である。RF85LでF1.4まで絞った時より40~50%ほど強めの減光だ。間違いなくこのレンズの弱点だが、ポートレートでは長所となることもあるだろう。
- 軸上色収差は穏やかでコントラストは良好だ。ただしOtusクラスではない。
- F1.4から中央領域のシャープネスはとても良好だ。フレーム端も良好な水準である。コントラストは良好だがアポクロマート設計ほどでは無い。
- キヤノンと比べてコントラストで見劣りするものの、解像性能に違いはほぼ無い。個人的にはキヤノンを支持するが、3倍の価格差を埋めるほどの価値があるかどうか疑問に思う気持ちも分かる。
- タムロンSP85mm F1.8 VCと比べて、解像度はサムヤン有利だが、タムロンのコントラストは少し優れている。
- F2.8まで絞るとフレーム全体で優れたコントラストと解像度となる。
- 絞り開放でコントラストが少し低下しているお陰で素敵なボケ描写を実現しているように見える。たまに小ボケ領域に僅かな騒がしさがあるものの、全体的な印象はとても良好だ。素晴らしいポートレートレンズとなるだろう。
- 逆光耐性は光学的な弱点となるポイントだ。太陽をフレームに入れるとフレアが発生する。幸いにも画角の狭い望遠レンズで光源をフレームから外すのは簡単だ。場合によってはクリエイティブにフレアを活用することも出来る。
RFマウントのレンズラインアップで大歓迎の新製品だ。RF85Lも絶賛したが、大多数の人にとって予算が足らない。ポートレート写真に興味はあるが、お金が無い人にとって天恵となる。ハイクオリティなビルド、優れたAF性能、ポートレートでほぼ完璧な画質を得ることができる。とても説得力がある。
欠点は周辺減光と逆光耐性だ。ただし、これらは中望遠単焦点でよくある短所である。オートフォーカスはキヤノンRFと同じくらい優れているが、これまで見てきた中で最高のレンズほど静音性や滑らかさが優れている訳ではない。また、ボディの収差補正が使えるようになることを願っている。
長所:適度な重量で美しいビルドクオリティ・防塵防滴・デュアルリニアモーターによる滑らかで静かなAF・安定した動画AF・絞り開放から優れた中央シャープネスと良好なフレーム端のシャープネス・絞った際にフレーム全体で非常に良好なコントラストとシャープネス・僅かに残存するが影響の小さい収差・美しいボケ描写・正確に動作する瞳AF・大幅に改善したMFリングとフォーカス動作・優れたコストパフォーマンス
短所:ワイドエリアで前景にピントが合いにくい・フレアが少し発生しやすい・かなり重い周辺減光が発生する・収差補正非対応
Phototrend
TEST OBJECTIF SAMYANG AF 85 MM F/1.4 FE, LE MEILLEUR RAPPORT QUALITÉ/PRIX EN SONY FE POUR LE PORTRAIT
- ポートレート向け単焦点レンズだ。フルサイズ対応のソニーEマウント用であり、APS-Cカメラに装着すると換算127mm相当の画角となる。
- サムヤン製FEレンズとしては6本目となる。
・AF 14mm F2.8 FE
・AF 18mm F2.8 FE(その後登場)
・AF 24mm f/2.8 FE
・AF 35mm f/2.8 FE
・AF 35mm F1.4 FE
・AF45mm F1.8 FE(その後登場)
・AF 50mm F1.4 FE
・AF 85mm F1.4 FE - 大きなレンズだが、フルサイズ用F1.4としては理にかなったサイズだ。
- 総金属製の鏡筒だ。シンプルで洗練されたデザインである。AF/MFスイッチも存在せず、操作するのはマニュアルフォーカスリングのみだ。
- フォーカスリングのストロークは短すぎず、長すぎず、とても快適に操作できる。
- 防塵防滴仕様では無い。
- 568gと重いが、ソニー「FE 85mm F1.4 GM」820gと比べると遥かに軽量だ。
- 光学手ぶれ補正は組み込まれていない。ボディ側のセンサーシフト式手ぶれ補正を利用する必要がある。
- コントラストが高く、ハイライトが飛びやすい。環境によっては少しアンダーで撮影すると良いだろう。
- とても柔らかく均質的で美しいボケだ。
- 絞り開放でさえ隅から隅まで均質なシャープネスである。
- 逆光ではいくらか色収差が確認できる。
- 歪曲収差はあまり目立たない。
- オートフォーカスは静かだが駆動音は僅かに聞こえる。ただし「Batis 1.8/85」ほどノイジーでは無い。応答性は高く、正確に被写体を捕捉する。
- ソニーGMの価格設定を考慮すると低価格で優れた選択肢だ。
とても楽しいレンズだ。優れたビルドクオリティを備え、特にボケと発色が見事な描写である。
長所:ビルドクオリティ・耐候性・美しいボケ・コントラスト/色・シャープネスの均質性・味のある描写・コストパフォーマンス
短所:手ぶれ補正なし・防塵防滴仕様ではない・AF動作音・レンズサイズ
PhotographyBlog
開放は少し甘いがコスパ良好
- 568g、9.99cmのレンズサイズは85mm F1.4と考えるとかなり大きなレンズだ。レンズサイズはサムヤンAF50mm F1.4 FEとほぼ同じである。
- 金属製の鏡筒とレンズマウントでビルドクオリティは優れている。
- 防塵防滴仕様である。
- レンズ外装のサイズを考えると、非常に幅広いフォーカスリングを備えている。
- オートフォーカスはとても高速でα7 IIIとの組み合わせでは被写体まで0.25秒で合焦する。ほぼ正確なAF精度でピントが迷うことは多く無い。さらに静かな動作である。
- 色収差はあまり問題とならない。
- 周辺減光はF1.4時にかなり目立つが、F5.6まで絞ると解消する。
- ボケの評価は個人差があるものの、我々の見解としては素敵な描写だ。
- シャープネス:
・中央:F1.4はやや残念な結果で、F1.8まで絞ると許容範囲となる。F2でとても良好となり、F16で回折の影響を受ける。
・四隅:中央ほどシャープでは無く、F2.8-F11で最良の結果となる。
AF85mm F1.4 FEはとても明るく、許容できる画質のクラシカルなポートレートレンズだ。そしてFE85mm F1.4 GMよりも安く、似たような価格のFE85mm F1.8よりも明るい。とても良好なシグマ85mm F1.4 DG HSM Artは巨大で重いレンズだ。
このレンズは競合他社と比べると競争力のある価格設定に加えて、ソニーのライバルレンズと比べて大きく下回る性能では無い。
Lenstip
安価だが抜群の光学性能
- 85mm F1.4としては最も軽量でコンパクトなレンズだ。
- 最短撮影距離は同クラスで最も長い。
- 韓国製である。
- レンズマウント・鏡筒は共に金属製だ。
- 後玉は固定され、内部に小ゴミが混入する隙間は見当たらない。
- 31mm幅のフォーカスリングは回転速度によって移動量が異なる。素早く回転するとピント距離全域を移動するのに130°、ゆっくり回転すると170°が必要だ。どちらでも正確なフォーカシングが可能である。
- シャープネス:
・α7R IIのRAWファイルに基づいてチェックしている。
・良像の基準値は39-41lpmmだ。
・最良の単焦点で70lpmmを超える可能性がある。今のところFiRiN 20mm F2の72.6lpmmとアポランター65mm F2の78.5lpmmがレコードホルダーだ。
・中央領域は誉め言葉しか思い浮かばない。既に絞り開放から非常に良好な解像性能を発揮し、絞ると76.5lpmmに達するずば抜けたパフォーマンスを発揮する。これより良いとなるとアポランター65mmくらいしか思いつかない。
・我々が高く評価したFE85mm F1.4 GM以上だ。そしてGMはサムヤンの3倍ほど高価である。
・APS-CフレームでもF1.4から完全に実用的な画質である。何の心配もない。
・フルサイズ四隅の絞り開放は良像とは言えないが、F2まで絞ると良像に達し、さらに絞ると良好な画質となりF5.6でピークに達する。 - 軸上色収差は絞り開放で僅かに色ズレが見られる。ただし、F2-F2.8まで絞ると急速に解消するので大きな問題とは言えない。
- 倍率色収差は問題とならず、0.03%?0.05%を推移する。どちらも低い数値なので心配することは無い。この結果はGMと非常によく似ている。
- 球面収差の影響は大きく、絞ることでピントが無限遠側へ移動するフォーカスシフトが見られる。さらに前後のボケ質には大きな差がある。
- フルサイズ85mmで歪曲収差が問題となることは滅多にない。このレンズも良好に補正され、APS-Cでは+0.06%でほぼゼロだ。フルサイズでも+0.20%なのでゼロに近い数値である。実写で目に付くことは無いだろう。
- コマ収差はAPS-C領域で皆無、フルサイズ四隅で僅かに発生する程度だ。GMより遥かに良好な補正である。
- 非点収差は2.9%と非常に低い数値だ。面白いことにこの項目でもGMより優れている。
- 玉ボケは絞ると縁取りがあるものの、それでも目立つことは無い。我々の見解としては完全に許容範囲内だ。ただし、口径食の影響は大きく、F2まで絞っても強い影響を受ける。
- 周辺減光はフルサイズの絞り開放で-3.00EVと非常に強い。F2で-1.34EV、F2.8まで絞ると-0.57EVまで低下する。このカテゴリはGMと比べて見劣りするものの、F2まで絞ると同程度になる(GMは絞ってもあまり改善しないため)。
- 逆光耐性はこのレンズの弱点だ。同クラスのレンズと比べてフレアが発生しやすい。
- α7R IIとの組み合わせで文字通りノイズフリー、そして非常に高速だ。ピント距離全域を0.5?0.6秒で移動する。記録的なスピードでは無いが、実写では十分以上に高速と言えるだろう。低照度ではたまにピントが迷う。スタジオにおけるオートフォー買うsの精度にまったく問題は無かったが、屋外の実写では少し悪化する。フォーカスシフトは被写体が近い場合にのみ影響が強くなる。
長所:センセーショナルな中央画質・良好なAPS-C領域の画質・穏やかな軸上色収差・無視できる倍率色収差・実質的に歪曲収差がゼロ・きちんとしたコマ収差補正・非点収差が非常に小さい・僅かなAPS-C領域の周辺減光・静かで高精度なAF・コストパフォーマンス
短所:少し球面収差の影響が見られる・逆光耐性・フルサイズ時の周辺減光
AF85mm F1.4 FEの結論について多くを書き残す必要は無いと考えている。3倍高価なSony GMと比べて多くのカテゴリでより良好なパフォーマンスを発揮しているこのレンズで多くを語る必要は本当に無い。
このような値付けで良質はレンズをリリースするサムヤンは歓迎されるべきだ。高価となってゆく純正レンズの不条理さが際立ってくる。
Dustin Abbott
ほぼ完璧なポートレートレンズ
- サムヤンのレンズ設計は徐々に成熟しつつある。最初は手ごろな価格のマニュアルフォーカスレンズ、そして高級マニュアルフォーカスレンズ、そしてオートフォーカスや電磁絞りに対応し始めた。
- AF50mm F1.4 FEはかなり古臭い仕様だったが、AF35mm F1.4 FEである程度改善した。しかし、AF-Cのパフォーマンスは不安定でフォーカスリングも不正確であった。その点、このAF85mm F1.4 FEはフォーカスリングの一貫性が大幅に向上している。滑らかさとトルクは以前と比べて遥かに優れている。
- さらに防塵防滴仕様となり耐候性を獲得した。
- ビルドクオリティはツアイスBatisシリーズを彷彿とさせるものだ。しかし、レンズ重量はGMより軽く、適度な重さを維持している。
- 外装はアルマイト仕上げの金属鏡筒だ。指紋が付着しないわけでも無いが、それほど悪く無い。
- 9枚羽根の絞りはF2.8まで絞ると僅かに絞りの形状が見られるが、全体的に見るとまだ円形を保っている。
- 最大撮影倍率は85mmの中でも寄れないほうだがそれほど悪くもない。
- オートフォーカス
・だいぶ改善しているが、まだ改善が必要と感じる。
・基本的に静かで洗練されたオートフォーカスだ。AF-Sではかなり高速だが、多くの85mmと同程度のスピードだ。
・AF-Cでは少しぎこちない動作となる。被写体に併せて僅かにピント面が前後する。小刻みに動くためピント面の決定が厄介となる。
・動画撮影ではAF35mmより遥かに良好な動作だ。
・タムロン28-75RXDの初期ファームと同じく近景より遠景を優先する傾向がある。
・瞳AFの動作は確実に向上している。F1.4を使った時でさえ成功率は素晴らしい。
・動物瞳AFも動作するが、人間ほどうまく動作はしない。 - シャープネス:
・シャープネスとボケのバランスはとても良好だ。
・F1.4から中央シャープネスはとても良好、四隅も良好だ。コントラストは優れているものの抜群ではない。ポートレートレンズとしてはバランスの良い描写だ。
・F2まで絞ると中央が優れた性能まで向上し、四隅はコントラストが上がり周辺減光が低下する。
・F2.8まで絞るとフレーム全域で非常にシャープだ。
・F5.6で四隅のシャープネスが最適化され風景撮影で多くのディテールを得ることが出来る。 - 実写では軸上色収差が僅かに発生するが少し絞ると完璧に解消する。そしてF2.8まで絞るとコントラストが底上げされる。また、明るいシーンの四隅では僅かに倍率色収差が見られる。
- F1.4で中程度の周辺減光と軽度の糸巻き型歪曲が見られる。F2まで絞ると周辺減光は穏やかとなり、F2.8でさらに改善する。85mm大口径レンズとしてはかなり良好だ。
- 逆光耐性は他のレンズと同程度だ。F11まで絞っても光条はできず、全体的にコントラストを維持している。
AF35mm F1.4 FEと同様、訴求力のあるレンズに仕上がっている。適度な重量でありながらハイクオリティな作り、完璧では無いが優れたオートフォーカス性能、ポートレートでほぼ完璧な画質、と優れたバランスだ。
オートフォーカスは改良し続けて欲しいが、今のところ瞳AFは良好に動作する。スポーツやアクションに対応できるフォーカススピードとは感じないが、一般的な撮影では十分高速で静かな動作だ。FE85mm F1.8の代わり購入候補となるF1.4レンズだ。
長所:程よい重さで美しいビルドクオリティ・耐候性・デュアルリニアモーターで多くの状況において滑らかで静かに動作する高速オートフォーカス・絞り開放から優れた中央シャープネスと良好な四隅のシャープネス・絞った時にフレーム全域でとてもシャープでハイコントラストな画質・とても僅かに抑えられた収差補正・美しいボケ描写・素晴らしい瞳AF・大きく改善したMF・コストパフォーマンス
短所:近接時のオートフォーカス・AF-Cにおける挙動・少しフレアが発生しやすい
Sony Alpha Blog
GMに近いシャープネスとボケ
- ビルドクオリティはとても良好だ。
- オートフォーカスは信頼できるが、稀にAF-Cでハンチングする。動作は静かでGMよりも高速だがFE85mm F1.8ほどでは無い。
- フォーカススピードと精度は、135mm F1.8 GMに10満点を付けるとしたらこのレンズは7.5点だ。GMとシグマは8点、FE85mm F1.8とBatisが9点だ、
- シャープネス:α7R III
・中央:F1.4からとても良好でF2まで絞るとさらに改善し、F4で並外れたシャープネスとなる。
・四隅:絞り開放から既にとても良好だ。F2.8-F11で優れた性能を発揮する。
・隅から隅まで一貫性のある優れた性能だ。 - F1.4時における四隅のシャープネスはGMよりも優れている。
- 周辺減光はF1.4で目に付くが、F1.4レンズとしては良好だ。
- 歪曲収差はとても小さく糸巻き型だ。
- 色収差はとても少ない。
- 逆光耐性は問題無いが、太陽をフレームに入れるといくらかフレアが発生する。
- ボケはとても良好だ。F1.4でとてもソフトで滲むボケ質である。F2.8まで絞ると絞り羽根の形状が見え始める。
- 後ボケはとても綺麗で柔らかい描写だ。
- 発色はとても良好で自然な描写である。
- 競合85mmとボケ質の比較
・FE 85mm F1.4 GM:Eマウント85mmの中では最高だ。
・AF85mm F1.4 FE:GMに近い優れた85mmだがF2.8まで絞ると玉ボケの形状がGMに劣る。
・Batis 1.8/85:とても良好だ。
・85mm F1.4 DG HSM:とても良好な後ボケだが玉ボケの縁撮りが強い。
・FE 85mm F1.8:良好だが後ボケは比較的騒がしい。そして四隅における口径食が大きい。 - 動画はとても良好な結果が得られるものの絞りリングが無い。
Samyang 85mm F1.4 AFは優れたポートレートレンズであり、サムヤン製としては最高のAFレンズだ。FE85mm F1.4 GMに近いシャープネスとボケ質の優れたバランスを実現している。
長所:F1.4・FE85mm F1.4 GMに近いシャープネスとボケ・低歪曲・低周辺減光・とてもしっかりとした作り・とても良好な発色・良好な価格設定・防塵防滴
短所:逆光耐性はもう少し良くあるべきだった・最短撮影距離が少し長い・玉ボケはF2.8まで絞ると角ばってくる・AFが僅かにハンチングする
値付けはFE85mm F1.8に近い。このFE85mm F1.8はもう少し良好なAFで小型軽量だ。FE85mm F1.8よりもボケ量を増やし、GMを買う余裕が無いのであればこのレンズはおススメだ。
ePHOTOzine
- しっかりとしているが、重すぎない568gのレンズだ。我々が期待していたクオリティを満たしている。
- レンズフードはバヨネットでしっかりと固定される。
- 最短撮影距離は0.9mで最大撮影倍率は0.11倍とこのクラスのレンズらしいスペックである。
- オートフォーカスは高速かつ正確だ。
- シャープネス(α7 III使用)は絞り値全域でとても見事なパフォーマンスだ。中央と隅の解像性能はとても似ており、隅から隅まで均質である。中央はF1.4からF11までずっと優れた状態を維持し、四隅も中央と同等だ。F16では回折により僅かに低下するものの、それでもまだ非常に優れたパフォーマンスである。
- 色収差は中央で最小、端でも非常に良好な補正状態だ。しかし、明るい空を背景とした木の枝のようなハイコントラスト領域ではいくらか色づきが見えるだろう。多くの場合は問題とならない。
- 中望遠らしく糸巻き型歪曲だが、0.09%と非常に低い数値だ。後処理の必要性はほとんど無い。
- ボケはシルクのように滑らかだ。
- フレアはまったく問題とならず、厳しい状況におけるフレアも簡単に処理できる程度だ。
- 大口径レンズらしく周辺減光はー1.95EVと目立つ。これはF2でー1.1EVまで低下し、その後は0.7EVまで低下する。
AF85mm F1.4 FEは紛れもなくエディターズチョイスに値するレンズだ。この描写を見た瞬間からレンズの虜になってしまうだろう。
長所:優れたシャープネス・中央で非常に低色収差・程よい周辺減光・最小限の歪曲収差・F1.4・正確で高速なAF・優れたビルドクオリティ・とても公正な価格設定・防塵防滴
短所:端の色収差・最短撮影距離
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