2021年4月8日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。フルサイズミラーレス向け「9-24mm F4」や「10-18mm F4」となりそうな、非常に画角の広い超広角ズームレンズに関するものとなっています。
- 【公開番号】特開2021-56320(P2021-56320A)
- 【公開日】2021年4月8日
- 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
- 【出願日】2019年9月27日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】広画角であり、全ズーム領域において高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供する。
実施例1 実施例2 焦点距離 9.27-17.46 8.00-16.00 F値 4.12 4.12 半画角 66.80-51.10 69.70-53.52 像高 21.64 21.64 全長 137.08-133.25 132.89-127.00 BF 13.49 10.00 実施例3 実施例5 焦点距離 10.00-17.46 9.01-24.00 F値 4.12 4.12 半画角 65.19-51.10 67.40-42.04 像高 21.64 21.64 全長 135.49-123.10 146.16-143.68 BF 14.19-25.02 11.45
以前にアメリカで公開された特許出願と同等のもののようですね。広角8mm、9mm、10mmと非常に広い画角をカバーする超広角ズームレンズに関する実施例を含んでいます。現状でキヤノンの広角ズームは魚眼を除くと「EF11-24mm F4L USM」が最も広い画角をカバーしています。今回の特許出願はこれを大きく上回るものとなっていますね。
Venus Opticsが「Laowa 9mm f/5.6 FF RL」「Laowa 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM」などのレンズを実際にリリースしています。しかし、8mm・9mmをカバーする広角単焦点・ズームはお目にかかったことがありません。どのような使い勝手となるのか非常に気になるところ。EF11-24mmですら40万円前後の非常に高価なレンズとなっているので、今回の実施例が実用化されたとして、いったいいくらになるか…。
参考:これまでに発見したキヤノン広角ズームの特許出願
参考:キヤノンRFレンズ一覧
RF ズームレンズ
- RF15-35mm F2.8L IS USM
- RF24-70mm F2.8L IS USM
- RF24-105mm F4L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2L USM
- RF70-200mm F2.8L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF 単焦点レンズ
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- RF50mm F1.2L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF85mm F1.2L USM
- RF85mm F1.2L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
- RF600mm F11 IS STM
- RF800mm F11 IS STM
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