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ソニー「7.5-13mm F2.8」「8-14mm F4」「11-16mm F4」の魚眼ズームレンズに関する特許出願

2022年10月13日付けでソニーの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応の円周/対角 魚眼ズームレンズ「7.5-13mm F2.8」「8-14mm F4」「11-16mm F4」に関する光学系のようですね。

概要

  • 【公開番号】P2022155067
  • 【公開日】2022-10-13
  • 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
  • 【出願日】2021-03-30
  • 【出願人】
    【識別番号】000002185
    【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
  • 【課題】小型、軽量で動画撮影にも適した高い光学性能を有するズームレンズ、およびそのようなズームレンズを搭載した撮像装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、レンズ交換式デジタルカメラシステムに使用する撮像素子の画素数の高画素化が急速に進んでいる。より高精細な画像を記録するためには、撮像素子の高画素化だけでなく、撮像レンズにもより高い描写性能が求められる。そのため、より収差発生を抑えた撮像レンズが求められてきている。また、レンズ交換式デジタルカメラシステムを使用して、静止画を撮影するだけでなく、動画を撮影するユーザが増加している。
  • 【0083】
    実施例1に係るズームレンズ1は、いわゆるフルサイズ(画面サイズ36.0mm×24.0mm)の撮像素子に適している。実施例1に係るズームレンズ1は、最短焦点距離状態では等立体角射影方式の円周魚眼を、最長焦点距離状態では等距離射影方式の対角魚眼を実現している。

実施例1

  • 焦点距離:7.55-12.59
  • F値:2.90-2.89
  • 半画角:95.00-95.00
  • 像高:11.30-21.63
  • 全長:98.26-94.54

実施例2

  • 焦点距離:7.50-13.48
  • F値:4.09-4.08
  • 半画角:95.00-95.00
  • 像高:11.30-21.63
  • 全長:96.50-103.15

実施例3

  • 焦点距離:8.13-14.07
  • F値:4.05-4.03
  • 半画角:87.50-87.50
  • 像高:11.30-21.64
  • 全長:102.12-98.45

実施例4

  • 焦点距離:11.10-16.00
  • F値:4.12-4.12
  • 半画角:88.80-88.80
  • 像高:11.40-21.63
  • 全長:115.00-95.54

ソニーとしては珍しい光学系に関する特許出願ですね。今回はEマウントレンズにラインアップの無い魚眼ズームレンズに関する特許となっています。魚眼ズームと言えばキヤノン「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」やニコン「AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED」などありますが、ミラーレス向けのレンズは今のところありません。そんな中で、ソニーはミラーレス専用設計のコンパクトな魚眼ズームを検討しているのでしょうか?今のところ、このようなズームレンズがEマウントで本当に登場するかどうかは不明。とはいえ、フルサイズを搭載できるドローンも自社で取り扱っているため、ドローン搭載を想定したコンパクトデザインの魚眼ズームを投入したとしてもおかしく無いように見えます。

実施例1はF2.8の大口径を実現しつつもコンパクトな光学系を実現している模様。明るいレンズなので天体撮影や屋内など低照度での撮影に適していますね。インナーズームなので、全長の変化が無く、ドローンやジンバルに搭載しやすそうに見えます。その他の実施例はズーム操作で全長が変化するタイプ。ちなみに、静止画向けのレンズ交換式デジタルカメラに装着するようなレンズですが、特許内では車両への搭載例も掲載しています。

参考:ソニーFEレンズ一覧

FE ズームレンズ
FE 単焦点レンズ

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