このページでは「ニコン Z fc」と「富士フイルム X-T30」の外観やスペックの違いを見比べています。
更新履歴
- 2021-06-30:ニコンが「Z fc」を正式発表したので富士フイルム「X-T30」と外観・スペックを見比べるページを作成しました。
Index
基本情報と価格の確認
基本情報
Z fc | X-T30 | |
発売日 | 2021年7月 | 2019年 3月20日 |
希望小売価格 | オープン | |
初値 | ?106,434 | |
商品ページ | 商品ページ | |
仕様表 | 仕様表 | |
データベース | データベース | |
説明書 | 説明書 |
注目ポイントと価格設定
Z fc
ポイント
- 前面のFnボタンを搭載
- バリアングルモニタ(自撮りに対応)
- P/A/S/Mモードレバー搭載
- ISOダイヤルを搭載
- F値表示用のサブモニタ搭載
- ローライトAFに対応
- 動物瞳AFに対応
- 電子先幕シャッターに対応
- 11コマ秒の高速メカニカルシャッター
- 比較的良好なバッファ性能
- 比較的大きなファインダーを搭載
- 電子手ぶれ補正対応
- 5GHz Wi-F-に対応
- 防塵防滴
X-T30とは似たような外観・操作体系に見えますが、似て非なるもの。ベースとなっているのはオーソドックスな「Z 50」であり、一般的な「P/A/S/M」切替機能を備え、物理ダイヤルを強制的に無効化することが出来ます。また、背面モニタはバリアングル式の可動方式を採用しており、Vlogや自撮りなど、現代のニーズに応えるスタイルを採用。
地味に進化を続ける瞳AFはワイドエリアや動画撮影に対応し、動物でも瞳検出を利用できるのはGood。さらにローリングシャッター歪みが気にならないメカニカルな11コマ秒連写に対応し、X-T30よりもバッファ性能が高いので連写撮影に適している。
注意ポイント
- センサー除塵機能が無い
- 高度な動画撮影には不向き
- レンズラインアップが少ない
最も注意したいのはレンズラインアップ。2019年に登場したばかりのシステムであり、富士フイルムXマウントと比べると選択肢が遥かに少ない。レンズアダプターで一眼レフ用レンズを使えたり、フルサイズZレンズを使用可能ですが、完璧な解決策とは言えません。
また、動画撮影はヘッドホン・N-log・4K 60pなどに非対応です。この辺りを重視するのであれば、X-T30を、またはフルサイズZカメラをおススメします。
X-T30
ポイント
- 小型軽量
- AFジョイスティック搭載
- フォーカスモードレバー搭載
- 豊富なボタンカスタマイズ
- ダイヤルは押し込み操作に対応(使い勝手は置いておくとして)
- チルトモニタ
- ドライブダイヤルを搭載
- 有線リモートレリーズに対応
- 2600万画素 裏面照射型CMOSセンサー
- 超音波除塵ユニットを搭載
- 非圧縮RAWに対応
- C-AFの細かいカスタム設定に対応
- 豊富なMFアシストを搭載
- 30コマ秒の高速電子シャッター
- プリ連写機能に対応
- タッチFn操作に対応
- DCI 4KやHDMI出力で4:2:2 10Bitに対応
- F-log使用可能
- USB経由でヘッドホン利用可能
- バッテリーライフが比較的良好
- 豊富なレンズラインアップ
Z fcと比べて安く、高性能・高機能なカメラです。搭載しているセンサーはAPS-Cとしては比較的新しく、高速読み出しや高ダイナミックレンジに対応。多くのボタンをカスタマイズ可能で、登録できる機能は豊富。さらに背面モニタをフリックすることで呼び出すことが出来るタッチFnにも対応しているので、小型ボディながら操作性は良好です。
動画撮影ではDCIやF-logに対応し、HDMI出力で4:2:2 10Bitも利用可能。さらにUSB-Cからアダプター経由でヘッドホンまで利用することが出来ます。
極め付けは豊富なXマウントレンズのラインアップ。ズーム・単焦点レンズ一通り揃っているうえ、サードパーティ製の安価な選択肢も増えています。手ごろな価格のレンズも多く、気軽におススメできるのはX-T30。
注意ポイント
- 防塵防滴非対応
- ファインダーが小さい
- P/A/S/Mモードダイヤルが無い
- バッファが小さく詰まりやすい
富士フイルムの操作体系は独特で、P/A/S/Mモードダイヤルを搭載しておらず、各ダイヤルを手動制御・自動制御に切り替えることで露出モードを移行。Z fcと比べると撮影モードの素早い変更が難しく、慣れていないとシャッターチャンスを逃すこともあるでしょう。
電子シャッターを使った高速連写に対応していますが、バッファが詰まりやすく、連写速度を最大限活かせる性能ではありません。
FUJIFILM X-T30 ボディ | ||||
ブラック | 楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
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シルバー | 楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
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FUJIFILM X-T30 XC15-45mmレンズキット | ||||
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FUJIFILM X-T30 XF18-55mmレンズキット | ||||
ブラック | 楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
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シルバー | 楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
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FUJIFILM X-T30 ダブルズームキット | ||||
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外観の違い
正面
背面
上面
スペックの違い
イメージセンサー
Z fc | X-T30 | |
センサー形式 | 表面照射型 | X-Trans CMOS IV 裏面照射型 |
有効画素数(万画素) | 2088万画素 | 2610 |
最大記録画素 | 5568×3712 | 6240×4160 |
アスペクト比 | 3:2 1:1 16:9 |
3:2 16:9 1:1 |
ローパスフィルター | - | - |
手振れ補正(補正段数) | - | - |
光学IS連携(補正段数) | - | - |
除塵機能 | - | 超音波 |
Photons to Photosによるダイナミックレンジテストの結果(Z fcは同じセンサーを使用していると思われるZ 50のデータを使用)X軸はカメラ設定のISO感度であり、実効ISO感度ではありません
プロセッサー
Z fc | X-T30 | |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | X-Processor 4 |
RAW出力形式 | ロスレス 14/12bit | 非圧縮/ロスレス 14bit |
TIFF出力 | - | - |
記録メディア | SDXC UHS-I | SD UHS-I |
メディアスロット | 1 | 1 |
露出
Z fc | X-T30 | |
測光方式 | 撮像素子によるTTL測光 | 256分割測光 |
測光範囲 | マルチ 中央重点 スポット ハイライト重点 |
マルチ スポット アベレージ 中央重点 |
露出モード | オート P/A/S/M |
オート P/A/S/M |
常用ISO感度 | 100?51200 | 160?12800 |
拡張ISO感度 | ?204800 | 80/100/125/25600/51200 |
露出補正 | ±5 | ±5 |
フリッカー低減 | 対応 | 対応 |
DR補正 | 5段階 | 3段階 |
オートフォーカス
Z fc | X-T30 | |
AF方式 | ハイブリッド | ハイブリッド |
測距点 | 209点 | 425点 |
カバーエリア | 87%×85% | 約100% |
測距輝度範囲 ファインダー | ‐3?19EV F1.8 レンズ ‐4.5?19 (ローライトAF) |
-3EV |
測距エリアモード | ピンポイント シングル ダイナミック ワイド (S/L) ワイド瞳 (人物/動物) オート |
シングル(可変) ゾーン(可変) ワイド トラッキング |
顔検出 | 対応 | 対応 |
瞳検出 | 対応 | 対応 |
追従特性カスタマイズ | 横切りへの反応 | 被写体保持特性 速度変化特性 ゾーンエリア特性 |
被写体検出機能 | 動物瞳 | - |
縦/横位置切替 | - | 対応 |
MFアシスト | ピーキング | 距離指標 被写界深度 ピーキング D.スプリット D.マイクロプリズム |
ライブビュー拡大 | 不明 | ?6倍 |
ドライブ
Z fc | X-T30 | |
シャッター速度 | 1/4000?30秒 (最長15分) |
15分-1/4000秒 |
電子先幕シャッター | 1/2000?30秒 (最長15分) |
- |
電子シャッター速度 | 1/4000?30秒 (最長15分) |
15分-1/32000秒 |
フラッシュ同調 | X=1/200秒以下 | -1/180秒 |
高速連続撮影 AF/AE固定 | 約11コマ/秒(メカ) | 約30コマ/秒:電子 (×1.25クロップ) 8コマ秒(メカ) |
高速連続撮影 AF/AE追従 | 約11コマ/秒(メカ) | 約30コマ/秒:電子 (×1.25クロップ) 8コマ秒 (メカ) |
連続撮影枚数 | RAW 14bit 36コマ 12bit 44コマ |
8fps ロスレスRAW 18コマ 非圧縮RAW 18コマ |
特殊連写 | - | - |
低速限界設定 | 対応? | 対応 |
プリ連写機能 | - | 前10コマ/後12コマ |
セルフタイマー | 2-20秒 | 2/10秒 |
ファインダー・モニター
Z fc | X-T30 | |
ファインダー方式 | 0.39型XGA OLED | 0.39型 OLED |
ファインダー解像度 | 約236万ドット | 約236万ドット |
視野率 | 約100% | 約100% |
アイポイント(mm) | 19.5mm | 17.5mm |
最大ファインダー倍率 | 約1.02倍 約0.68倍 (35mm判換算) |
0.62倍 |
視度調整範囲 | 3?+3m-1 | -4?+2m-1 |
リフレッシュレート | 不明 | 不明 |
モニター形式 | TFTカラー | TFTカラー |
モニター解像度(ドット) | 104万 | 104万 |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 |
可動方式 | バリアングル | チルト 上90度/下25度 |
タッチパネル | 対応? | 対応 |
備考 | タッチFn |
動画
Z fc | X-T30 | |
映像記録方式 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 |
音声記録方式 | LPCM AAC |
LPCM |
記録形式 | MOV MP4 |
MOV |
4K | 30p/25p/24p | 24-30p 最大10分(UHD/DCI) |
FHD | 60p/50p/30p/25p/24p | 24-60p 最大15分 |
ハイスピード | ?120p | 120fps 最大6分 |
動画クロップ | フル | フル |
連続撮影制限 | 29分59秒 | 4K:10分 FHD:15分 |
外部出力 | 4K 30p 4:2:2 10bit/F-log | |
タイムラプス動画 | 対応 | - |
動画プロファイル | - | F-Log |
電子手ぶれ補正 | 対応 | |
備考 | - |
作画機能
Z fc | X-T30 | |
HDR撮影 | 対応 | - |
多重露光 | 2?10枚 加算 加算平均 比較明合成 比較暗合成 |
2枚 |
インターバル撮影 | 対応 | 撮影間隔 撮影回数 開始時刻設定 |
高解像撮影 | - | - |
ブラケット | AE/WB/AL | AE/Film/DR/ISO/WB/Focus |
ボディ内RAW現像 | 対応 | 対応 |
レンズ補正 | 周辺減光 色収差 歪曲収差 回折補正 |
歪曲 周辺減光 色収差 手動レンズ補正 |
仕上がり設定 | 20種 | 16種類 |
プロファイル調整機能 | 輪郭協調 9段 明瞭度±5 ミドルレンジS コントラスト±3 明るさ±2 彩度±3 色相±3 フィルター 調色 (各0.25段で調整可) |
シャープ 彩度 コントラスト グレインエフェクト カラークロームエフェクト |
ホワイトバランス | AWB 3種 自然光オート 電球 蛍光灯 7種 晴天 フラッシュ 曇天 日陰 マニュアル 6枠 色温度 (2500?10000) |
晴れ 日陰 昼光色蛍光灯 昼白色蛍光灯 白色蛍光灯 電球 水中 色温度 カスタム/オート |
デジタルフィルター | 8種 |
インターフェース
Z fc | X-T30 | |
デジタル端子 | USB-C 3.1 Gen1 | USB3.1 Gen1 |
特殊端子 | - | - |
シンクロ端子 | - | - |
HDMI端子 | D | D |
外部マイク端子 | Φ3.5mm | 2.5mm |
ヘッドフォン端子 | - | USB経由 |
リモコン端子 | - | 2.5mm |
ワイヤレスリモコン | ML-L7 | - |
WiFi | 802.11b/g/n/a/ac | 802.11b/g/n |
Bluetooth | V4.2 | 4.2 |
NFC | - | - |
GPS | - | - |
環境センサー | - | - |
テザー撮影 | Camera Control Pro 2 | - |
フラッシュ | - | |
電子水準器 | 2軸 | 水平/2軸 |
- 電源・ボディ
Z fc | X-T30 | |
バッテリー | EN-EL25 | NP-W126S |
縦位置グリップ | - | - |
USB充電 | 対応 | 対応 |
USB給電 | 対応 | 対応 USB-PD |
撮影可能枚数ファインダー | 約310コマ | 390枚 |
撮影可能枚数モニター | 約360コマ | |
ボディ材質 | マグネシウム合金 | マグネシウム合金 (上下) |
ボディサイズ 幅 | 134.5 | 118.4 |
ボディサイズ 高 | 93.5 | 82.8 |
ボディサイズ 奥 | 43.5 | 46.8 |
質量(メディア・バッテリー含) | 445g | 383 |
質量(ボディのみ) | 390g | 333 |
防塵防滴 | 対応 | - |
動作温度 | 0℃?40℃ | 0℃?40℃ |
レンズラインアップの違い(2021年6月現在)
2012年から続いている富士フイルムXマウントは既にレンズラインアップが充実しています。富士フイルムは特にAPS-Cに絞ってシステムを拡充していた期間が長く、APS-Cシステムでは最も幅広いレンズに対応。ズーム・単焦点レンズは一通り揃っています。
一方で2018年にZマウントのフルサイズシステムが始まり、特にAPS-C Zシステムは2019年に始まったばかりです。今のところ専用レンズは2本のズームレンズしかありません。Z fcと共に発表された28mmもフルサイズ用でスペックを考えるとAPS-C用としてはやや高価。選択肢はまだまだ少ない。
ただし、電子接点を持たない中国・韓国のMFレンズを中心として運用するのであれば、ニコンZ・富士フイルムXマウントどちらにも対応しているモデルが多いです。
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