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2020年に使ったカメラ関連機材の振り返りレビュー

このページでは2020年に購入したカメラ機材について振り返っています。機材ごとに使って感じた良いところ・悪いところをピックアップ。

カメラボディ

OM-D E-M1 Mark III

見た目は同じだけど全くの別物

OM-D E-M1 Mark IIの後継モデル。型落ちのMark IIが驚くほど値下がりしており影が薄いものの、個人的には頑張ってMark IIIの購入をおススメしたいところ。

AFジョイスティックが追加され、プロセッサーは最新モデルに換装しています。この結果、フォーカスエリアの操作性が飛躍的に改善し、顔検出能力も見違えるほど向上しています。AFシステムにも改善が見られ、ライブNDやマイメニュー機能、追加のボタンカスタマイズ機能などを含めてMark IIとは全くの別物。

イメージセンサーが同じなので、根本的な画質改善は期待できず、連写・バッファ性能も同等なのは残念。バッファが改善することでプロキャプチャーモードが使いやすくなるので、出来ればバッファを増設して欲しかった。

「Mark IIの後継機」と言うよりは「ミニE-M1X」と言ったほうが近いかも。
まぁ、そのE-M1Xも大幅な値下げでMark IIIと同程度の価格設定となったのは悩ましいところ。ただし、Mark IIIの新しい顔検出機能は導入していません。

OM-D E-M1 Mark III ボディ
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OM-D E-M1 Mark III 12-40mm F2.8 PRO レンズキット
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管理人レビュー

PEN-F

ディスコンが惜しまれる名機

すでに生産終了しているものの、その個性的な操作性とJPEGの仕上がり機能が魅力的なカメラ。幸いにも公式アウトレットセールで新品を良心的な価格で入手できました。

仕上がりのベースやAFシステム、メニューシステムは古さを感じるものの、PEN-Fにしか実装していない「モノクロプロファイル」「カラープロファイル」は非常に面白い機能。このためにPEN-Fを買ったと言っても過言ではありません。

イメージセンサーはまずまず良好な2000万画素センサーを搭載(E-M1系とは異なる)。ボディ内手ぶれ補正も搭載しており、ハイレゾショットにも対応。バリアングルモニタで様々なアングルの撮影にも対応しており、クラシカルな見た目とは異なりモダンな撮影スタイルに対応しているのも面白いポイント。

「PEN-F II」が登場するのであれば間違いなく購入対象。登場しないのであれば、せめてカラー/モノクロプロファイル機能を他の機種で実装して欲しい。

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12mm F2.0レンズキット シルバー 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報
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EOS R5

EOS Rはここから始まる

新開発の4500万画素センサーと最新DIGIC Xプロセッサーを引っさげ、CFexpress Bカードに対応し、キヤノン初となるボディ内手ぶれ補正に対応。AFは顔検出や瞳検出に加えて頭部でも認識可能。さらに動物も検出可能なうえ、20コマ秒の連写速度や8K RAW動画に対応など全方位フルスペック。

「EOS Rはベータモデル」と言わんばかりに気合の入ったEOS R第2世代。
シングルSDスロットやタッチFnバーに苦しめられた初代Rユーザーの怨嗟の声が聞こえたのか、かなりまともな作り。最初からこんな感じで作って欲しかったところ。

売り出し価格は40万円超と非常に高価なものの、それだけの価値はあると思われる1台。高画素が必要無ければ、より手ごろな価格で「EOS R6」を検討するのもあり。ただし、高画素機で20コマ秒連写が出来る「EOS R5」の特異性は必見。

悩ましいのは人気が出過ぎて品薄状態が続いていること。供給が安定するのはいつごろか…。

EOS R5
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EOS R5レビュー記事

α7C

見た目はAPS-C、中身はフルサイズ

α7系の新シリーズとなる「Cライン」最初の1台。
おそらく「Compact」を意味しており、α7シリーズとしては珍しいレンジファインダースタイルの外観を採用しています。

このフラットなデザインのおかげでカメラバッグへの収納性は抜群。装着するレンズにも依りますが、少なくともパンケーキレンズなどと組み合わせると機動力も高くて素敵。

中身は基本的にα7 III。イメージセンサーやプロセッサーは同世代に見え、画質・連写性能・機能性に大きな変化はありません。ただし、最新のAFシステムとAFアルゴリズムが導入され、追従性能の高いリアルタイムトラッキングを利用できるのは強み。

とは言え、グリップが小さくなり、AFジョイスティックが無くなり、カスタマイズ対応ボタンはかなり少ない。エルゴノミクスは2世代ほど先祖返りしているのは悩ましいポイント。どうしてこうなった。

あとMENUボタンの位置にやっつけ感が強い。

α7C ボディ シルバー
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α7C ボディ ブラック
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α7C ズームレンズキット ブラック
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α7Cレビュー記事

X-T20

色褪せぬ画質

Xマウント用レンズのレビュー用に購入。
X-T30より1世代古く、AF性能や全体的なレスポンスの古臭さは否めない。とは言え、X-Trans CMOS 3とX-Processor ProのRAW・JPEG画質はまだまだ現役。オールドレンズと組み合わせて気軽にパチパチする分には申し分のない性能。ビルドクオリティも良好なので、手ごろな価格の中古でレンズ遊びをするにはもってこい。

FUJIFILM X-T20ボディ?シルバー
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FUJIFILM X-T20ボディ?ブラック
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FUJIFILM X-T20 レンズキットXF18-55mm?シルバー
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X-S10

新規ユーザー獲得のための戦略モデル

2020年の買い物でコストパフォーマンスの高いカメラと感じたのがコチラ。最新の2600万画素APS-Cセンサーを搭載し、新開発の小型軽量な手ぶれ補正ユニットを採用。最新プロセッサーは最新のAFアルゴリズムとその他システムを継承し、フジ機では珍しいバリアングルモニタまで導入。これで10万円ちょっとは安い。至れり尽くせりの1台。

新フイルムシミュレーションや明瞭度・トーンカーブなどを利用したい場合、X-T4やX100Vよりも低価格で導入しやすいカメラとなっています。

気を付けるとしたら、X-T200に近い操作体系と連写時のバッファが少なすぎること。従来の富士ユーザーが乗り換える機種と言うよりは、新規ユーザー獲得のための戦略モデルと言った印象が強い。使いやすいけどロマンは無い。

FUJIFILM X-S10
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FUJIFILM X-S10/XC15-45mm
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FUJIFILM X-S10/XC15-45mm/XC50-230mm
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FUJIFILM X-S10/XF18-55mm
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管理人のレビュー

交換レンズ

Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STM

日常に溶け込む24-105mm

フルサイズ用の24-105mmとしては圧倒的にコンパクトで手ごろな価格のズームレンズ。
その代償としてズームレンジ全域の開放F値はかなり暗い。50mmでF5.6に到達し、60mm以降はF6.3、80mm以降はなんとF7.1と思い切った開放F値を採用しています。これは当然シャッタースピードやISO感度に悪影響を及ぼすので、自分の用途に適するレンズかどうかよく考えて購入したいところ。

F値が問題なければ、このサイズとしては良好な解像性能を利用でき、接写性能が高く、光学手ぶれ補正の効き目も良好。

防塵防滴仕様やナノUSM駆動ではありませんが、その辺りが気にならないのであればお金を節約できるこのレンズを購入するのも一つの手。個人的にはRF24-240mmのほうが好みですが、サイズ重視であればコチラ。

Canon RF800mm F11 IS STM

ハンディー800mm

なんと800mmの単焦点レンズが片手で簡単に持ててしまう。非常に携帯性の優れた超望遠単焦点です。「F11」固定のF値に加え、沈胴機構、DOレンズを使用した光学設計などで小型軽量レンズを実現しています。

F11固定の絞り値は曇天でISO12800を振り切れるシーンが多い点に留意しておくべき。比較的近距離の撮影ではコストパフォーマンスの高い光学性能を発揮するものの、遠距離の被写体相手だとコントラストが低く価格なりの性能。ステッピングモーター駆動のオートフォーカスもリングUSMやナノUSMと比べると見劣りします。

とは言え、気軽に持ち出せる800mmは偉大。これで実売10万円ちょっとなのだから文句言えません。
800mmの画角の狭さとF11の暗いF値、そして最短撮影距離がめちゃ長い点を理解しているのであれば検討する価値あアリ。

Canon RF50mm F1.8 STM

良くも悪くも撒き餌レンズ再び

2020年現在で最も手ごろな価格のRFレンズ。EFマウントの「EF50mm F1.8 STM」のダブルガウスタイプからレンズ構成を一新。クセノタータイプのレンズ構成を採用し、非球面レンズを1枚使用してコマ収差を良好に補正している模様。

実際に使ってみると、見違えるようなパワーアップとは感じないものの、確かに周辺部の画質は改善しています。ハロの効果も弱まり、F1.8?F2.8あたりの絞り値が使いやすくなっている印象。とは言え、四隅までしっかり解像させる場合はEF50mm F1.8 STMの時と同じくらい絞る必要があります。

正直なところ、高性能な50mm F1.8とは言えないレンズですが、フルサイズミラーレス用の50mm F1.8としては間違いなくコンパクトなレンズ。オートフォーカスはまずまず高速で、接写性能も高い。

個人的にはニコン「Z 50mm F1.8 S」のように、前後に補正レンズを挟んでチョイ高級路線を狙っても良かったと思うのですよね。パンケーキのような小型軽量レンズは35mmや40mmで実現して欲しかった。

管理人のレビュー

Canon EF-S 24mm F2.8 STM

パンケーキながらデキるやつ

X-S10にFringer経由で使うために購入。「24mm F2.8」とかなり平凡なスペックですが、パンケーキスタイルのコンパクトなレンズで、描写性能はまずまず良好。さらに撮影倍率が0.27倍と高く、この画角のレンズとしては寄りやすいのが便利。機会を見てじっくりレビューしてみたい。

新品で1万円台。「F2.8」に妥協できるのであれば買っておいて損はしない1本。

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EF-S24mm F2.8 STM 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報
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レンズダストキャップ E 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報

Canon EF-S 10-18mm F4-5.6 IS STM

リーズナブルな純正広角ズーム

APS-C用超広角ズームとしては手ごろな価格の純正レンズ。光学性能はまずまず良好で、3万円台で光学手ぶれ補正まで搭載しているのだから文句なし。

EF-S 24mm F2.8と同じくFringer経由のX-S10で使うために購入。ただし、キヤノンのAPS-Cセンサーは他社と比べて少し小さく、X-S10で使うとキヤノン想定外のイメージサークルで使うことになります。このため、フレームの端が片ボケしているのではと感じるほど甘い。

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EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM 新品・中古情報
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Cosina NOKTON 60mm F0.95

ロマン砲

久しぶりに登場したマイクロフォーサーズ用NOKTONシリーズ。フルサイズ換算で120mmに相当する焦点距離をF0.95の明るさでカバーしている超大口径の望遠レンズ。中距離でもフルサイズ並のボケ量を獲得することが可能。引き換えにマイクロフォーサーズボディには似つかわしくない直径が太く、重くて大きなレンズです。まさにロマン砲。

NOKTONながら絞り開放の描写は思いのほか実用的。ハイライトの色収差は避けられませんが、低コントラストなシーンでは色収差を気にせず快適に利用できる点はGood。

その一方で周辺光量落ちが強いので思ったほどシャッタースピードを稼げない点はマイナス。ついでに言うと電子接点が欲しい。正直なところシグマ「56mm F1.4 DC DN」で十分満足できると思います。

Voigtländer NOKTON 60mm F0.95
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LAOWA 50mm F2.8 2X MACRO APO

互換性がなぁ…

Venus Opticsがマイクロフォーサーズ規格に賛同してから初めてリリースしたレンズ。電子接点を搭載しており、絞りはボディ側制御でレンズ内モーター駆動で動作します。レンズ情報をEXIFに記録するのはもちろんのこと、シャッタースピード優先モードなどに対応しているのは地味に便利。

光学性能はマクロレンズらしく非常に良好。接写から無限遠までシャープな絞り開放を楽しむことが出来ます。MF限定ですが、自動アシストを利用できるので思いのほか快適。

悩ましいのはレンズの互換性。距離エンコーダーを搭載していないらしく、ボディ側のピント距離表示に反応しません。さらに、LUMIX G9との組み合わせでフリーズしたり、最新機種でボディ内手ぶれ補正が動作しなかったり不具合も多い。絞り羽根の駆動は静かでは無く、動作に遅延が見られる場合もあります。

レンズそのものは優れているものの、エレクトロニクスの部分で大失敗している印象が強い。実に惜しい。これなら電子接点無い方が良かったレベル。今後のファームウェアアップデートに期待。

Nikon NIKKOR Z 24-50mm F4-6.3

ズームレンジは狭いけど光学性能は良好

ニコンZマウント用のコンパクトな標準ズームレンズ。沈胴機構を採用しており、非常にコンパクトなレンズに仕上がっているのが特徴です。ソニーの競合レンズと比べて、24mmの広い画角をカバーしているのが特徴。その反面、望遠端が50mmまでと非常に短く、開放F値はF6.3と暗い。

24mmの画質はとても良好。小型軽量ながら四隅まで一貫性のある光学性能は凄い。Z 7の高画素センサーも十分に活用できる光学性能です。一貫した解像性能は広角側まで、35?50mmでは四隅のパフォーマンスがワンランク低下します。諸収差の補正状態も全体的に良好。

気を付けるとしたらレンズの光学倍率が小さく、開放F値が暗いこと。そして、スペックを考慮すると価格設定が少し高い。

Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4 PRO

小ぶりながらPROレンズらしい性能

オリンパスPROシリーズのズームレンズとしては最小・最軽量。同シリーズらしく、金属外装と防塵防滴仕様を採用した頑丈な作りのレンズですが、収納性や携帯性が強みとなるレンズ。

開放F値が「F4」と暗く、ズームレンジを考慮するとスペック的は至って平凡。ただし、ズームレンジ全域で換算0.5倍のハーフマクロに対応しており、オートフォーカスは静かで高速。汎用性はそれないに高い。

光学性能は12-100mm F4 IS PROと同じく安定したパフォーマンスが特徴的。ただし、機能的にはPROシリーズでお馴染みの「フォーカスクラッチ」や「L-Fn」が無いシンプルなレンズ。とは言え、PROレンズとしては手ごろな価格設定に抑えられており、お買い求め易い。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F4.5-6.3

贅沢なイメージサークルの超望遠ズーム

レンズ構成や「日本製」であることからS社のOEMと疑われているレンズ。もちろんマイクロフォーサーズ向けの調整は施されており、外側だけを弄ったレンズではありません。

とは言え、イメージサークルはAPS-Cセンサーをカバーすると言ってもいいほど広く、マイクロフォーサーズ用レンズとしては余裕たっぷりの贅沢な作り。おかげさまでズームレンジ全域で均質的な解像性能を得ることが出来ます。ピークの性能は決して高くないものの、安定した画質は強みと言えるでしょう。

テレコンバージョンレンズにも対応しており、×2.0装着時は換算1600mmの超望遠域を利用可能。撮影倍率も非常に高く、超望遠マクロとして楽しむのもアリ。

価格は14万円前後。M.ZUIKO DIGITAL 無印シリーズとしては最も高価なレンズ。そのくせフォーカスクラッチやL-Fnボタンが無いのは実に残念。さらにボディ側との連携補正に対応していないのは悲しかった。

Panasonic LEICA DG 15mm F1.7 ASPH

人気のレンズにゃ訳がある

実は2本目。このレンズで撮った過去写真を見直していたら、もう一度使いたくなって買いなおした次第。小型軽量なLUMIXとの相性が良く、GM1SやGF9に装着して家族写真やスナップで活躍しています。

小ぶりながら15mmの広い画角をF1.7の明るさでカバー。光学性能も悪くなく、絞り開放から安定した描写を得ることが出来ます。さらにヌケが良く、LEICA DGシリーズらしい絵作りを楽しむにはもってこい。

LEICA DGシリーズの中では最も安く、たまに3万円台で新品を入手可能。外装はレンズフードまで金属製のしっかりとした作りで信頼感は高い。おまけに便利な絞りリング付き。

「そりゃあ売れるよね」と感じるレンズです。

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
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Panasonic LUMIX G 20mm F1.7 II

AF-Cが使えないのは愛でカバー

マイクロフォーサーズの明るいパンケーキレンズ。このクラスのレンズにありがちな前群繰り出し式フォーカスを採用しており、正直に言うとAFがとても遅い。サイズを考えると写りは間違いなく良いのだけれど、AFは自分の用途に合うかどうか要チェック。

そもそも論としてカメラによってAF-Cを利用できないのはマイナス。E-M1系でAF-Cを利用可能となるものの、レスポンスはやっぱり遅い。画角に抵抗が無ければ前述したLEICA DG 15mm F1.7のほうがおススメ。

LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. ブラック
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Pergear 7.5mm F2.8 XF

PERGEARからレビュー用に提供してもらったAPS-C用魚眼レンズ。残念ながら無限遠までピントが移動しない不良品。

光学性能は思いのほか良好で、絞って使えばシャープなうえに綺麗な光条が強みと感じます。それだけに初期不良は非常に惜しい。

レビュー記事

Samyang AF 18mm F2.8 FE

初期不良

α7Cと組み合わせて携帯性の高い超広角システムを利用するために購入。
…のはずでしたが初期不良を引き当ててしまい、ピントが無限遠まで届かない。コロナ禍で代替品の用意もままならないらしく、あえなく返品・返金となりました。

それにしてもサムヤンレンズは初期不良の割合が高いから恐ろしい。手ごろな価格と光学性能は高く評価できるだけに惜しい。初期不良を乗り越える寛容な心と新品交換品を待てるだけの期間が必要。

幸いにも国内の代理店であるケンコートキナーにしっかりと不具合を説明すれば間違いのない対応を受けることが可能。

Samyang AF 35mm F1.8 FE

安さの代償をビルドクオリティに集約

絞り開放の中央解像こそソニーに劣るものの、コストパフォーマンスは非常に良好。特に接写時の周辺や四隅のパフォーマンスはソニー以上に安定しており、ピント距離全域で使いやすい。色収差は少し目に付くものの、許容範囲内。コマ収差補正も良好なので、夜景やイルミネーションなどのシーンで使いやすいと感じるはず。ただし逆光耐性は比較的悪いほうなので注意。

悩ましいのはビルドクオリティ。プラスチック外装のレンズは珍しくありませんが、中でも外装の厚みが感じられず長期的な使用には不安を感じずにはいられない。特にレンズフードとレンズマウント。

カスタムスイッチを搭載しており、専用のLens Station経由でスイッチの機能をカスタマイズできるのは面白い。フォーカスリングを絞りリングとして使ったり、スイッチをAF/MFスイッチとして利用することも可能。

管理人のレビュー

Samyang AF 75mm F1.8 FE

安さの代償をビルドクオリティに集約

ソニーEマウントでは珍しい75mmのポートレートレンズ。低価格ながらEDレンズを3枚、高屈折レンズを2枚使用し、諸収差を効果的に補正。抜群の解像性能とはいかないものの、絞り開放から安定したパフォーマンスを得られるのは流石のサムヤンAFシリーズ。AF35mmと同じく、まぁ安っぽい外装ですが、それを飲み込めるのであればコストパフォーマンスは高い。

F1.8のポートレートレンズとしては小型軽量で、ボケはまずまず良好で、AFも普通に利用可能。これで4万円台。

ソニー純正が5万円台で購入できることを考えると価格の優位性が圧倒的に高いとは言えませんが、比較的軽量で色収差の補正も良好。光学性能で優れているポイントは無視できません。

サムヤンAFシリーズ全般に言えることですが、最短撮影距離が少し長いのは玉に瑕。

管理人のレビュー

Samyang AF 85mm F1.4 RF

RFマウント初のサードパーティ製AF対応F1.4レンズ

サムヤンTinyシリーズとは別路線の大口径レンズ。そして、キヤノンRFマウントでは非常に貴重なサードパーティ製のAFレンズ。最新ファームウェアを適用することでEOS R5のボディ内手ぶれ補正やAFを問題なく利用可能。ただし、MF時の距離指標が表示されず、ごくたまにシャッターレリーズが利かなくなるなど、互換性は完璧と言えません。レンズのファームウェアアップデートには別売りのLens Stationが必要な点にも注意が必要です。

レンズ外装はTinyシリーズのようなプラスチック製では無く、金属製のしっかりとした作り。レンズフードも頑丈で頼もしい。やればできるじゃないか!

「開放から目の覚めるようなシャープネス」のレンズではありませんが、ポートレートに必要十分なキレ味と柔らかいボケ味を両立したバランス感のある描写です。そして絞ればフレーム全域でとてもシャープ。色収差も良く抑えられており、歪曲収差の補正もまずまず良好

注意すべきは球面収差の補正状態。意図的なのか、それとも残っちゃったのか、前後のボケ質には大きな差があります。明らかに後ボケ重視の味付けとなっており、前ボケが比較的硬調となるので注意が必要。また逆光時にフレアでコントラストが低下しやすいのも悩ましい。

いくらか欠点はあるものの、85mm F1.4のAFレンズとしてはリーズナブルで面白い選択肢。個人的にはTinyシリーズを安く買うよりもコチラがおススメ。

管理人のレビュー

Sigma 35mm F2 DG DN

「安くて良いレンズ」から「高いけど良いレンズ」へ

シグマがContemporaryラインの「I」シリーズとして打ち出した最新モデル。Contemporaryラインながら金属製のしっかりとした外装に加え、こだわりの光学設計が詰め込まれています。価格は純正レンズと比べて競争力が無いものの、その分レンズの味付けやビルドクオリティで勝負している模様。

光学性能には一長一短。Artラインと比べて近接時の収差変動が大きく、周辺や四隅が甘くなる傾向があります。その一方で遠距離ではコマ収差や非点収差が良く抑えられ、絞り開放からフレームの大部分で安定した画質を得ることが可能。特にコマ収差補正はライバルと比べて遥かに優れた補正状態に見えます。

ピント距離によって歪曲収差が大きく変動し、フォーカスブリージングも大きいので機種によってはAF-Sが安定しない可能性あり。特にコントラストベースのLマウント機ではちょっと苦しい場面があるかも。

価格に見合うレンズか?と言うと悩ましいところ。趣味性が高く、レンズのベンチマークテストで勝負するとコストパフォーマンスの面で競合レンズに見劣りする可能性あり。特に近距離でのチャートテストには弱い。

管理人のレビュー

Sigma 65mm F2 DG DN

個人的にはIシリーズでベスト

「I」シリーズの中では最も高価なレンズ。フルサイズ用レンズでは珍しい65mmの焦点距離を採用していますが、24-70mmの望遠端に近い画角と考えると特に違和感なく利用可能。

35mmと同じく、近接時にパフォーマンス低下が目立つものの、一般的な撮影距離では全体的に高水準な光学性能を実現しているように見えます。解像性能は絞り開放からフレーム全域で非常に良好。色収差やコマ収差・非点収差を良好に補正しており、周辺減光もまずまず穏やか。唯一注意したいのは歪曲収差ですが、これはボディ内の補正で簡単に修正可能。Adobe Camera Rawの対応が待たれる。

ボケは「I」シリーズの中で最も使いやすく、ピント距離全域・フレーム全域で良好な描写を実現しています。45mm F2.8のように近接時の滲む描写はありませんが、それ以外はほぼ完璧。高価な単焦点レンズですが、個人的には「I」シリーズで最もおススメできるレンズに仕上がっていると感じます。

管理人のレビュー

Sigma 85mm F1.4 DG DN

ほぼ完璧なスペシャルレンズ

2020年に登場したシグマDG DN Artシリーズの最新モデル。
糸巻き型歪曲の補正をソフトウェアに依存しているものの、その他はハイレベルにまとまっています。特に色収差補正は85mm F1.4の中では非常に良好な補正状態であり、ハイライトにおける色づきは極僅か。絞り開放からマイクロコントラストが高く、非常にヌケの良いピント面は必見。全体的なコントラストは低すぎず、高すぎずと言ったところ。

高い光学性能を実現しているにも関わらず、レンズは小型軽量。それでいて外装が金属製のしっかりとした作りで、絞りリングやAFLボタンなど機能性も充実。文句なし。これで10万円チョイはリーズナブル。

シグマ 85mm F1.4 DG DN 交換レンズレビュー 完全版

Sigma 105mm F2.8 DG DN MACRO

フレーム全域の均質性は必見

今年2本目のDG DN Artシリーズ。シグマではお馴染みの105mmマクロレンズであり、力の入った光学性能が特徴。マクロレンズとしての本分に焦点を置いており、ソニーFE90mm F2.8 OSSのような高速AFや手ぶれ補正は利用できません。その代わり、マクロ領域でも非常にシャープな解像性能を実現。

85mm F1.4 DG DNのような目の覚めるマイクロコントラストではありませんが、細かいディテールを四隅まで繊細に描写するのはコチラが上手。

価格は70mm F2.8 DG HSMより高いものの、DG DN Artシリーズとしては比較的安い。光学手ぶれ補正や高速AFが必要ないのであれば面白い選択肢となるはず。

管理人のレビュー

Sigma 100-400mm F4.5-6.3 DG DN

ライトバズーカ再び

一眼レフ用「100-400mm DG HSM」ライトバズーカに相当するミラーレス用設計の超望遠ズームレンズ。DG HSMと比べて外装に力が入っており、部分的に金属外装を採用して三脚座に対応する他、AFLボタンを搭載。フォーカス駆動はミラーレスに最適なステッピングモーターを使用しています。

光学性能はまずまず良好。ピークの解像性能は決して高くありませんが、フレーム全域で安定したパフォーマンスを得ることが可能です。2400万画素モデルで丁度良く、高画素機と組み合わせると少し力不足と感じるかもしれません。

DG HSMと比べるとやや高めとなってしまいましたが、アップグレードの内容を考慮すると決して高すぎる値付けでは無いはず。できれば三脚座は同梱して欲しかったですが…。

Sony FE28-60mm F4-5.6

新生キットレンズ

ソニーα7Cのキットレンズとして登場した沈胴式のコンパクトな標準ズームレンズ。スペックの割に単品で5万円と割高感が否めないので、キットレンズとして入手するか、キットレンズのバラシ品を安く買うのがおススメ。

ニコンの沈胴ズームと比べると、いささか安っぽさの目立つ外装ですが、光学性能はなかなか良好。特に望遠端の均質な解像性能はこのクラスとしては珍しい。オートフォーカスは非常に高速で、重要な後ボケは滑らかで好感の持てる描写。ただし、28mmの四隅がいくらか甘く、歪曲収差も大きいのでRAW現像時は注意が必要です。

フルサイズミラーレスをコンパクトに携帯したいのであれば面白い選択肢。

管理人のレビュー

Sony FE20mm F1.8 G

凄い20mm

ソニー単焦点としては貴重な超広角域をカバーしているレンズ。サードパーティ製にいくつか選択肢があったものの、ソニー純正レンズとしてはこれが初めて。

光学性能はとても立派。20mmの広い画角ながら接写性能が高く、多くの広角レンズが苦戦する近接解像力テストでもF1.8から良好な数値を叩き出す異次元っぷり。明るい広角レンズとして小型軽量で、さぞ歪曲収差をソフトウェアに依存しているのだろうと思っていたら、光学的に補正しているではありませんか。コマ収差の補正も良好で、倍率色収差も極僅か。フォーカス駆動にはXDリニアモーターを採用しており、レスポンスは非常に良好。

外装はプラスチック製ながら安っぽさを感じさせない頑丈な作り。Gレンズとしては珍しく絞りリングを搭載し、フォーカスリングはリニアな操作で直感的な操作が可能。

完全無欠と思われるこのレンズにおける唯一の欠点は周辺減光が目立つこと。レンズサイズと明るさを考慮すると妥協すべきポイントと言えるかもしれません。これで10万円ちょっとなら、20mmでベストな選択肢。

管理人のレビュー

Sony FE50mm F1.8

AFさえ許容できれば良好な撒き餌レンズ

ソニーEマウントにおける撒き餌ポジションのレンズ。撒き餌レンズとしては3万円と少し高価ですが、キヤノンRF50mm F1.8 STMと比べると比較的良好な光学性能。割と普通に使えます。ソニーEマウントの標準単焦点は数あれど、意外とこのクラスのレンズは少なめ、無難な選択肢だと思います。敢えて言えばAFがかなり遅いので、スナップや動体撮影には適していません。

管理人のレビュー

Tamron 20mm F2.8 Di III OSD

国産として珍しいリーズナブルな広角単焦点

実売3万円台の非常にリーズナブルな超広角単焦点レンズ。国産レンズでこの価格を実現したタムロン凄い。価格だけが魅力では無く、Di IIIシリーズで統一された67mmフィルターを使えるうえ、1:2のハーフマクロに対応している優れモノ。

その代償はソフトウェア丸投げの歪曲収差と、癖の強いOSDフォーカス駆動。RAW現像時はプロファイルの補正が必須で、ブリージング強めの遅いフォーカスは動体撮影には適していません。

その辺りを考慮しても3万円台で購入できる広角レンズとしては魅力的なコストパフォーマンスだと思います。

管理人のレビュー

Tamron 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD

明るい高倍率ズームレンズ

広角側の開放F値が「F2.8」と明るい高倍率ズームレンズ。ズームレンジは28mm?200mmと狭いものの、一般的な高倍率ズームと比べて0.5?1段ほど明るいF値は魅力的。低照度な環境で28mm F2.8を使えるのは大きい。さらにフィルター径は他のDi IIIと同じ67mmに統一され、レンズサイズもまずまずコンパクトで扱いやすい。

光学性能はまずまず良好で、高倍率ズームレンズとしては全体的に卒がなく使いやすい画質。高画素機で満足のいく解像性能では無いものの、2400万画素のα7 IIIやα7Cと組み合わせるのに最適。

注意すべきは200mmをカバーするレンズながら光学手ぶれ補正を搭載していないこと。手ぶれを抑えるにはボディ内手ぶれ補正が必須であり、ソニー製カメラのボディ内手ぶれ補正は望遠レンズの手ぶれを効果的に抑えるほどの性能を備えていません。効果は1?2段ほどと考えておくのがおススメ。
また、広角側と望遠側で開放F値に2段も差があります。素早いズーム操作で28mmから200mmへ移行することで、ISO感度が跳ね上がったり、シャッタースピードが思った以上に低下する可能性があるので注意が必要です。

とは言え、欠点を考慮しても実売8万円以下でこのスペックと光学性能は魅力的。トラベルズームとしては面白い選択肢だと思います。

管理人のレビュー

Tamron 70-180mm F2.8 Di III VXD

爆速AFは必見

タムロン「Di IIIシリーズ」における大三元を完成させる最後のピースがコレ。望遠端が180mm止まりで光学手ぶれ補正も非搭載ながら、大口径望遠ズームとしては非常にコンパクトで軽量なレンズに仕上がっています。

コンパクトサイズながら光学性能はとても良好。歪曲収差がいくらかデジタル補正に依存しているものの、全体的にシャープな描写で、ボケは綺麗。

特筆すべきはタムロン初のVXD駆動を利用したフォーカスユニット。マルチフォーカスとなっており、2基のリニアモーターユニットを使ったフォーカス速度はまさに爆速。AF-Sはサードパーティ製レンズらしく合焦速度が低下するものの、AF-Cでは非常に快適なフォーカシングを利用することが可能です。

望遠側で光学手ぶれ補正を利用できないのは痛いと感じますが、用途がスポーツやアクションの撮影であれば特に気にならないはず。

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Tokina atx-m 85mm F1.8 FE

レンガのような作りのポートレートレンズ

VILTROXのOEMと思われるトキナーブランドの明るいポートレートレンズ。外装は総金属製の頑丈な作りで、やや重め。オートフォーカスはまずまず高速で不満はありませんが、無限遠でピントを外すことがありました。トキナーのウェブサイトには「ソニー株式会社とのライセンス契約の下で、ライセンスを受けたEマウント仕様書に基づき開発・製造・販売されています。」と記載されているので互換性は問題無いはず。

光学性能は一長一短。ずば抜けた解像性能や色収差補正では無いものの、ボケは綺麗で口径食が少ないのはGood。確かにポートレートレンズと呼べる味付けのレンズに仕上がっており、個人的には好みの描写です。これでもう少し軽ければ使いやすかったのに…。

価格は5万円弱と純正比で少し安め。と言っても驚くような差では無く、OEM元のVILTROX 85mm F1.8 IIが3万円台で入手可能であることを考えると厳しい戦いと言わざるを得ません。アフターサービスは丁寧なので、中国メーカーと直接やり取りしたくない場合はトキナーを選ぶと良いでしょう。

管理人のレビュー

VILTROX AF23mm F1.4 STM

中国レンズメーカーの風雲児

今回はPERGEARから1か月ほどお借りして試用しました。
Amazonのセールなどで2万円台で入手可能なタイミングがあるAPS-C用の大口径広角レンズ。低価格ながら外装はフードを含めて総金属製の立派な作り。光学性能もまずまず良好で、純正レンズと比べて大きく見劣りしないはず。ただし逆光耐性が少し悪く、光環境によって開放付近のコントラストが低下します。

富士フイルムXマウントにとって貴重なサードパーティ製レンズであり、キヤノンEOS MやソニーEマウントでも競合レンズ不在の面白い選択肢。USBポート経由でのファームウェアアップデートにも対応しており、VILTROXが小まめにファームウェアを更新しているのもGood。

VILTROX製レンズの歴史はまだ浅いですが、サードパーティ製レンズの少ない富士フイルムXマウントやニコンZマウント用を投入している面白いメーカー。光学性能もしっかりとしており、さらなる活躍に期待したいところ。

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VILTROX AF33mm F1.4 STM

手ごろな価格の大口径レンズ

PERGEARからお借りしたVILTROX 23mm F1.4がなかなか良かったので、Amazonのタイムセールで2万3千円で売り出されていた33mm F1.4も試してみたくなって購入。描写傾向は23mmと似ており、絞り開放はいくらか低コントラストとなる場合があるので注意が必要。とは言え、クラシッククロームとの相性が良い。

XF35mm F1.4 Rのように、滲みを伴う柔らかいボケ描写は得られないものの、より使い勝手の良い優等生的な描写のレンズに仕上がっています。特に接写時のシャープネスは純正よりも良好。

キヤノンEOS MやソニーEマウントではシグマ「30mm F1.4 DC DN」がライバルとなるものの、ビルドクオリティはVILTROX有利。軸上色収差の補正もシグマより優れています。

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VILTROX AF56mm F1.4 STM

VILTROX3兄弟で最もおススメ

APS-C VILTROXレンズの中で最も優れていると感じるのがコレ。絞り開放で低コントラストとなる可能性があるのは他2本と同じ傾向ですが、開放のシャープネスが比較的良好で、絞った際の均質性も高い。後ボケにウェイトが置かれ、滑らかで柔らかい描写は必見。インナーフォーカスでAFが静かで滑らかに動作するのも純正には無いポイント。

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7Artisans 35mm F1.2 II

滲むボケとヌケの良さが特徴のゾナー型レンズ

これはPERGEARから無償で提供してもらったもの。
「どうせビンテージ調の描写でしょ?」と言った先入観があったものの、これが思いのほか良く写る。ゾナータイプのレンズ構成を採用しており、絞り開放からヌケが良く、逆光耐性も良好。シャープネスは絞ることでぐんぐん伸びるから面白い。ただし、四隅の端は絞ってもあまり改善しません。

個人的におススメは接写時に滲みを伴う後ボケが得られること。それでいてヌケが良いのでパンチのある描写を楽しむことが出来ます。

その他

Fringer EF-FX 20

X-S10用に購入したEFレンズーXマウントカメラ用のAFレンズアダプター。現行のEFレンズは大部分に対応しており、EXIFにレンズ名も記録できちゃう優れもの。AFや手ぶれ補正の互換性も良好で、AF-Cも割と普通に使えるのが凄い。AFアダプターとしては若干高いものの、それだけの価値はあるかなと。

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Fringer EF-FX 20
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Fringer FR-NZ

Z 7用に購入したキヤノンEFレンズーニコンZカメラ用のAF対応マウントアダプター。EF-FX20と同じく、AFや手ぶれ補正が快適に動作するのが特徴。EF-FX20のようにレンズ名まで記録することは出来ません。

Fringer FR-NZ
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Leofoto G4

コンパクトで手ごろなギア雲台が欲しくて購入。コンセプトや操作性はアルカスイスのD4と似ていますが、外観はLeofotoオリジナルか?ギアの操作性や滑らかさは十分良好で、テストチャートなどの撮影で重宝しています。ギアは2軸のみで、パンの操作にギアは対応していません。ただし、パノラマ雲台を内蔵しているので微調整はしやすい。

Leofoto G4
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Leofoto G2

アルカスイス「Core Leveler」とよく似たコンセプトのコンパクトなギア雲台。カメラの光軸を大きくずらすことなくギアによる調整が可能で、自由雲台などと組み合わせると面白い使い勝手となります。雲台下部はアルカスイス互換のクランプに対応しており、一般的な自由雲台と組み合わせやすいのはGood。

本家が10万円近いのに対して、こちらは3万円強とリーズナブル。Leofotoがデザイン性で独自色を出せるほど大きな雲台ではないため、外観はほぼ本家と同じ。個人的にはもう少しLeofotoらしさが欲しかった。実際の使用感について大きな問題は無く、ギアは滑らかで剛性も十分良好。

Leofoto G2
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Leofoto MBC-20

特殊な形状の小型自由雲台。RRSのBPC-16と外観・機構が驚くほどそっくり。G2と同じく、似せるなら似せるでもう少し独自色が欲しかったところ。

使い勝手はまずまず良好ですが、ボール径が小さいので固定力に過信は禁物。システム重量が1?2kgを超えると保持が難しくなります。雲台サイズをコンパクトにしたい目的以外で積極的に使う理由は無さそう。ただ、このサイズでパンまで対応しているのは凄いと思います。

Leofoto MBC-20
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Leofoto LS-365C

脚径36?22mmの5段式カーボン三脚。脚径の割に小型軽量で持ち運びやすそうだったので購入。センターポールが無いので高さの微調整が難しいものの、追加で装着できるセンターポールが付属しています。部分的に気になるところもありますが、価格を考慮すると全体的にしっかりとした作り。この脚径のカーボン三脚としては安い。

Leofoto LS-365C
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Leofoto HC-28

LS-365Cを自宅の物撮りで利用するために追加購入したスライディングアーム。国産メーカーからもSLIKやVelbonが似たようなアイテムを販売していますが、剛性はLeofotoのほうが遥かに良好。価格はそれなりに高価ですが、個人的には満足度の高いスライディングアームです。

Leofoto HC-28
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TECHART TZE-01

TECHART製のソニーEレンズーニコンZカメラ用のAFアダプター。α7よりZ 7のJPEG出力が好みですが、使いたいレンズがEマウントばかりだったので購入。ミラーレス用レンズでAFに対応する珍しいアダプター。互換性はぼちぼちで、大デフォーカス状態だとAFが動作しなくなることがしばしばあります。広角?標準レンズで使うのがおススメ。大口径レンズや望遠レンズの場合はフリーズすることが多くなります。AFが動作しなくなっても、M/AFが利用できるのでフォーカスリングでカバーするとAFが復帰します。

ちなみにこのアダプター経由で電子接点の無いEマウント用のマニュアルレンズは利用できません。その場合は電子接点のないE-Zアダプターを装着する必要があります。

TECHART TZE-01
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MTF-Zマウントアダプター

マイクロフォーサーズ用レンズがどれほどのイメージサークルをカバーしているのか確認したくて購入。電子接点は無いので、AFや絞り操作には対応していません。もちろんMFTレンズをフルサイズで利用するとガッツリとケラレます。なぜこのようなアダプターが存在するのか謎。

買ってよかったものベスト3

カメラ編

  1. EOS R5
  2. X-S10
  3. OM-D E-M1 Mark III

EOS R5のAFシステムはEOS Rから飛躍的な進化を遂げており満足度が高い。特に動物検出は様々な動物に対応しており、それも比較的正確にピントを合わせることが可能で驚きました。ニコンやソニーの動物瞳検出よりも汎用性が高くて使いやすい。ただし、鳥の検出は少し甘め。
高画素機としては非常に強力な連写性能やバッファ、そしてローリングシャッターの性能は間違いなく強みと感じます。

X-S10は前述してきた通り、ロマンを感じる操作性ではありませんが、フジXマウントに新しい風を吹き込む予感がする1台。コストパフォーマンスが良いのもGood。

レンズ編

  1. Sigma 85mm F1.4 DG DN
  2. Sony FE20mm F1.8 G
  3. Sigma 65mm F2 DG DN

85mm F1.4 DG DNの目の覚めるようなパンチのあるピント面と滑らかなボケ味は必見。歪曲収差が泣き所ですが、補正しやすいので大きな問題とはならないはず。ここ最近Adobe Camera Rawにも対応しました。

20mm F1.8 Gは間違いのない選択肢。この価格であの性能の20mmm F1.8を出されてしまうとサードパーティは厳しい戦いとなること必至。タムロン・サムヤンのように低価格路線を狙うくらいしか残されていないように見えます。

65mm F2 DG DNは新生「Iシリーズ」の中でも面白いレンズだったのでピックアップ。65mmと奇妙な焦点距離がら使いやすく、光学性能は接写以外は良好。

その他

  1. Fringer EF-FX 20
  2. Fringer FR-NZ
  3. Leofoto G4

Fringer凄い。他のレンズアダプターとの差は明らかで、AFの互換性に関しては頭一つとびぬけた性能に見えます。特にEF-FX20はレンズ名まで記録できるので、後処理や写真の管理が楽ちん。APS-Cの中では特にセンサー性能が良好なX-Trans CMOS 4搭載モデルで運用できるのが素晴らしい。

最後に

今年も色々なカメラ・レンズを使ってきましたが、特に中国メーカーの勢いが出てきたと感じる年となりました。今回購入した中国メーカー製レンズ以外にも、AFや電子接点を搭載するモデルが増えてきています。光学性能と価格設定のバランスはとても魅力的で、入手経路が増えれば面白い選択肢となりそう。

VILTROXなどはEマウント用フルサイズ対応「24mm F1.8・35mm F1.8・50mm F1.8」を発表し、ニコンZ用の「85mm F1.8」もリリースしています。Venus OpticsのLAOWAシリーズでは「10mm F2」のコンパクトなマイクロフォーサーズ用レンズを発表。さらに大口径「Argusシリーズ」もそろそろ登場しそうな雰囲気となってきました。

国産レンズメーカーではタムロンがDi IIIシリーズを次々と投入しており、大三元や高倍率ズーム、望遠ズームも手掛け、次の一手が気になるところ。そろそろ明るい単焦点レンズでしょうか?
シグマは「Iシリーズ」を発表し、来年には24mm F3.5が控えています。既に予約しているので到着し次第レビュー予定。個人的には50mm F1.4 DG DN Artの登場を期待しています。

オリンパスは映像事業を手放し、「OMデジタルソリューションズ」へ事業が移行。今後のどのような方向性でカメラ・レンズを投入するのか、そして投入サイクルが気になるところ。レンズロードマップ上の「8-25mm」「望遠マクロ」は首を長くして待っています。
そしてPEN-F II…。無理っぽかったらカラー/モノクロプロファイルだけでも何卒!

キヤノン・ニコン・ソニー・パナソニックはフルサイズミラーレス用レンズの噂やロードマップが入り乱れており、2021年も賑やかな年となりそうです。特にキヤノン・ソニーはフラッグシップミラーレスの可能性について噂されているので期待大。個人的には2021年後半と噂されている「α7 IV」を待っています。
既にRF・Z・Eマウントは使っているものの、Lマウントは未着手。2021年はLUMIX S5かfpあたりを購入して使ってみようかなと計画中。

富士フイルムはX-S10でひとまず小休止。X-E4やXF27mm F2.8が1月末に登場予定と噂されているので、状況によっては突撃する可能性あり。GFXは体力的に厳しいかも…。

3万字近くとなり、最後のほうでは少し力尽きた感あり。
今年も「とるなら」をご覧いただきありがとうございました。
それでは良いお年をお迎えください。

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